跡書き
というわけで、この記録は1992年3月13日(金曜日!)から3月27日までの二週間の旅の模様を、頼りない記憶と強烈な思いこみで再現したものであります。長いようで短いようでやっぱり長くてそれでも短い旅でしたが、初めての外国ということもあり、また同行者にも恵まれたようで、こうして文字にしてふりかえってみると驚くほど濃密で楽しい旅であったと、改めて実感させられます。
たった二週間ばかりの旅日記にしてはずいぶんな量の文書になってしまった感もありますが、それでも書きたりなかったこと、書けなかったこと、書かなかったことが山のようにあります。それは機会があれば、またいつか。
それから、筆者の要請により文中あちこちに楽しい注をYとKの協力を得てちりばめてもらいました。多少意味のとりにくい文章なども極力手を加えないようにして、ほぼ原型のままで収録しておりますが、筆者の趣味的な感覚で勝手に改竄を加えた部分も微量ながらあったりします。許してね。またふりがな、送りがなの使い方などは筆者の意向や趣味を無視してそのまま使いました。以上のことに関連して、意味がとれない部分がありましたらそれはすべて筆者の責任であります。ごめん。だからといって責任をとれと言われても俺は知らんけどね。とかね。
つうわけで、楽しい旅を俺にプレゼントしてくれたKとYに、筆者のありがたい感謝を捧げてあげます。どうもありがとう。また三人で組んでどこかへいこうね。
それから、この話を最後まで読んでくれた読者様にも、三馬鹿を代表してお礼を言います。どうもありがとう。
人生は旅、だったりするわけだ、これが。以上終わり。
1992年5月7日未明、都下東大和にて
青木無常