どたばた製作記

そもそものきっかけは、うちのPC-9821Cxが、もうスピードについていけなかったことにあります。しかしお金もないし、ただ手をこまねいていただけだったんですが、そんな折に友人がCPUとマザーボードとケースを条件付(秘密 法律には触れません)でくれると言うので、早速1999年末にもらってきました。PS2マウスもないので合わせてもらってきました。

しかし、それだけでは当然マシンは動かないので2000年1月帰省から戻ってきて、買出しに出かけました。

最低限でまとめたいのでSCSIデバイスは見送り、総ATAPIでいくことにします。しかしCxの方も解体する気はないので、他のパーツもそろえることになりました。

お買い物リスト

FDD 2モード
HDD 8〜15G できるだけ早いもの
CD-ROM 40倍速程度 極端な安物は避ける
SDRAM 128MB 性能的に極端に遅くないもの
PS2キーボード

最初はこれで済むと思ってたんですが.......

とりあえずお出かけしてパーツは買いそろえました。いざ組み上げてスイッチ入れてみるとブーブーブーと言っている。あらあら動かない(その1)、何のエラーでしょう??って感じで配線確認しても同じ、あちこち人に聞きまわった結果、マザーボードのメモリエラーだとわかり、翌日メモリを交換しました。

* マザーにはあらかじめPOSTコードがあって、基本的なエラーはビープ音で知らせてくれます。各マザーボードにより異なるらしいんですがブーブーブーがメモリエラー、ブー ブッ ブー ブッはVGAエラーです。

さて、メモリ交換も済み起動して、おう!!動いたBIOSの画面も出るし、全部認識してるようだ。

じゃあWINDOWS98を入れましょう!んフロッピーを読まない??あらあら動かない(その2)なぜだろうと、周りの人たちに迷惑をかけつつ考えてるうちに数日が過ぎてしまいました。その間にもう一台フロッピーディスクドライブが増えてしまいました。結局、ドライブ自体に問題はなかったんです。

よくよく考えてみれば当然のことで、うちにはPC98シリーズマシンしかないんです。それにWindows98もUpgradeしかないつまり、起動ディスクがない。そうなんですね、システムがフロッピーに転送できてないんです。

何日も悪戦苦闘した結果、起動ディスクを入手してインストール開始。うんうん順調だぞ!笑顔がこぼれてしまいます。順調に経過してWindowsSetupから第1回目の再起動と、画面を眺めてたらあれれ、なんかおかしいぞ。あらあら動かない(その3)何度やってもブラックアウト。ためしにハードディスクにシステム転送してもマスターブートレコード書き直してもフォーマットしなおしてもダメ。う〜ん、また、頭を抱えてそのこと以外何も考えてないので部屋中がぐちゃぐちゃ(以下写真)になってしまいました。

部屋中ぐちゃぐちゃ

さすがに、このあたりでモニターを何度もPC-9821CXと自作機の間を繋ぎ直すのが面倒になりVGAの切り替えスイッチを買ってきました。それに加えてIDEケーブルも購入。結果ケーブルには問題ありませんでした。

540MBのHDD何度もアタックするのが面倒になり、起動ディスクを改善したり、もともとPC-9821Cxについてた540MBのハードディスクをとりつけて、そこにWindows98のCDを丸ごと移植したりしました。あとで測定してわかったことなんですがハードディスクの方がCD-ROMより遅かったようです。さすが5年前のハードディスクですね。

 

 

 

 

そうこうしてるうちに、またもや数日がたち、あちこちで、またまた迷惑をかけつつ、いろんな意見をためしてみて、結果ベースクロックを66MHzまで下げたらブートしました。とりあえずそのままインストールを再開してさあ完了だ!

おやおや色が?あらあら動かない(その4)あっ!16色以上にならない。そのときたまたま、PC-9821CxでICQしてたので、「それならPCIのクロックがおかしいんじゃない」といわれて、BIOSの設定を見直しを開始。マザーボードの英語のマニュアルを読みつつ、怪しそうな設定を直していってようやく動きました。残念ながら、BIOSのどこが悪かったのかは把握できてないです。

インストールを先に優先して完了させ、FSB(ベースクロック)を100MHzに戻して、ようやく完了。各ドライバを認識させていきます。

Windowsさえ、立ち上がれば、何とかなるもんでマザーボード添付のCDから一部ドライバがハードと組み合わない事もありましたが、手動でクリアし完成

しかし、音の悪さと小ささがどうしても我慢できない。サウンドカード買っても2000円ぐらいだからと、考えてるうちに、部屋の中にゴミ扱いされてたSound BLASTER 16 ISAバスがあったのを思い出しました。実はそれまでそのゴミはPCIだと思ってましたが、ふたを開けてみるとISAでした。まあ、どちらでもよかったんですけど。ちなみにこれはCバス用のSound BLASTER 16をオークション購入した際についででもらったものです。どこにも使い様がなかった代物がようやく復活です。

このSound BLASTER 16、今ごろこんな時代遅れな代物つけても効果なんか出ないだろうと思ってたんですが、意外や意外!一発認識、PNPでWindows98付属のドライバも入り完全に動きます。それに音も予想以上に良好です。サンプルレート最高の状態でも処理速度を遅く感じる事もないんで、このまま使っていこうと思います。

まだ、解決してない問題としてキーボードからのパワー制御ができないことです。短時間のスタンバイ状態からは復帰できるんですが5分もたてば、復帰時にハングしてしまいます。VXDエラーと出るんですがVIAの最新ドライバ組み込んでもダメで見当がついてない状態です。

ここまでくるまで、約一月、まったく何をやってんだかって感じがします。自分の事ながら実に情けない。

マザーボード交換

約2ヶ月の間使用してましたが、グラフィックの性能がどうにも我慢ができなかったのですがAGPスロットのないMVP4Aではパワーアップもままならない状況です。いまさらPCIのビデオカードを導入しても掛ける金の割には効果はたかが知れてます。どうせならと思いマザーごと交換しました。

新しいマザーはEPOXのEP-MVP3G5というモデルです。まずまずの性能らしいし、ユーザーも多いのでトラブルも大丈夫だろうと思ってましたが、そこは残念ながら相変わらずです。最初マザーボードのみの交換で動作させて見ましたが16色しか出ません。ASUSより最新ビデオカードドライバを導入するとようやく色は正常に戻りました。しかし、その後も安定しないので結局Windowsをクリアインストールしてしまいました。原因はVIA製4in1ドライバのSetupが怪しそうです(自信なし)。後で気がついたんですが、どうもドライバが入れ替わってなかったようです。最近は個別に組み込むようにしてます。

ようやく完成かと思ったらトラブルはすぐやってきます。Microsoft製IDE BUS MASTER ドライバではなぜかHDDのパフォーマンスがでません。仕方なくVIA製4in1ドライバ4.20の中のIDE BUS MASTER 2.1.47を導入したのですが、これが曲者で音楽CDが鳴らなくなってしまいました。これがドライバの問題だとは全く気づかず何度もWindowsをインストールしなおしてしまいました。真っ先に疑ってしかるべきところをうっかりしてしまいました。というか他にも小さなトラブル抱えててドライバをいろいろ組替えてる途中で一緒にCDも調べてたのが敗因です。トラブル追求は1個づつやれという教訓を得てしまいました。

結局、VIA製4in1ドライバ4.18の中のIDE BUS MASTER 2.1.44を使用することで諸問題は大体解決しました。

クロックアップ

完成して1週間もたたないうちに、体がむずむずしてきました。CPUを飛ばすわけにもいかない財布事情もあったのですが、やっぱり挑戦しました。こればかりは私の性格からしても仕方がないのです。

K6-III 400MHzのアップ記事を検索してみても出てこなかったので、自力で挑戦。まあいいやと早速準備開始、初心者がこんな適当かましていいんだろうか?

マザーボードの電圧設定ジャンパが2.4V(K6-III標準設定)の次が2.8Vになるので、そこは使いたくありません。したがって倍率とFSBで勝負することにしました。

まずFSBを105、115とジャンパであげていき順調でしたが、ジャンパのない124をBIOSで設定するとさすがに動きませんでした。BIOSすら立ち上がらないので結局C-MOSをジャンパでクリアして復帰。

FSBは、66/75/83/95/100/105/115MHzがジャンパで、80/83/90/95/100/105/110/115/120/124MHzがBIOSで設定できます。また、FSB 80MHz以上では、全てPCI/FSB が1/3モードですので、120でも1/4があれば動くかもしれません。

今度はFSBを100に戻して倍率に挑戦します*4.5では問題なし*5ではダメでした。FSBさげて倍率で稼ぐ気もないので4.5にして、今度はFSBを105にしましたが、これもWindows起動途中でだめでした。

結局 115*4 で 460MHzに決定。その状態で耐久確認をとることにしました。

まず、温度をAMDのサイトで調べると0〜65℃まで大丈夫なようです。早速計測してみると460MHz動作で温度は36〜41℃(ケース温度20℃)で問題はなさそうです。

それではと、1時間フル負荷での耐久テストを実施。何回か繰り返しましたが(ただゲームしてたという話も......)最高でも43℃。断続負荷用のソフトでも30分試しましたが、問題はなさそうです。

しかし、PCがハングした時は、温度が跳ね上がります。すぐ再起動してBIOSで確認したら54℃でした。ハング中は60℃ぐらいまでいってる可能性があります。システム自体を安定させないと危険なようです。

  設定 実測
コア電圧 2.4V 2.29V
I/O電圧 3.3V 3.57V

WCPUID 

マザーボードを交換して当然クロックアップに挑戦したのですがFSB115MHzがないので112*4 448MHzで挑戦してみますが、反応なしでした。仕方なく100*4.5 450MHzにしてみると問題なく動いてくれました。

しかし、以前より低性能になったまま引っ込むのも実に不愉快なので、いろいろ挑戦しました。今のところは95*5 475MHzで2.8Vまであげての動作は確認できてますが、温度が44度まで上がったのでWindows起動後即時中止しました。あと83.3*5.5 458MHzでも動作しましたがPCIが1/2で41.7MHzにもなるので、こちらも継続運用は断念しました。

  設定 実測
コア電圧 2.4V 2.35V
I/O電圧 3.3V 3.21V

電圧のほうは以前のマザーボードより誤差が少なくなってます

WCPUID

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