「東北の駅百選」の我が家の歩み

・・・1年振りの再開です、2010年編・・・


2010.08.27〜30
東北の駅百選」を訪ねて、福島/宮城/岩手を3泊4日で巡りました。

今回19駅を訪問して合計47駅、残りは岩手/秋田/青森がほとんど!
「のんびり、ワクワク」で、ゆっくり楽しみます。

  
8/27(金):東京を早朝6:00に出発して、
東北自動車道と一般道を約300Km、宮城県角田市へ10:23に到着しました。

  
(29)阿武隈急行線「角田(カクダ)駅」
この駅の近くに「(独)宇宙航空研究開発機構(JAXA)」があります。
駅舎が変に?未来的な駅でした。

  
「阿武隈急行線の顔」8100系の列車交換が行われました。
  
(30)JR東北本線「船岡(フナオカ)駅」
11:15、伊達騒動の中心的存在であった、
原田甲斐の「居城・船岡城を模して建設された駅」に着きました。

  
719系(左:仙台行き普通電車)、E721系(右:福島行き快速電車)が発着していました。
「石川啄木17歳帰郷の歌碑」も駅構内にありました。

 
(31)JR常磐線「亘理(ワタリ)駅」
12:00、北上して海沿いにある駅に着くと、お城を併設した様な駅で、
ちょうど、「スーパーひたち(上野→仙台)」が通過して行きました。

  
お城のような建物は、図書館と郷土資料館でした。
  
(32)JR仙山線「愛子(アヤシ)駅」
14:00、「愛子さま」ブームで賑わいをみせた駅で、
秋保温泉にも車で約10分の玄関駅です。

  
仙台からの折り返し電車も運行されており、仙台近郊の住宅地となっていました。
この後、秋保温泉ではなく一駅先(山形寄り)の作並駅へ向かいました。

  
この「作並駅」は「東北の駅百選」には選ばれて居ませんが、訪問しました。(14:18)
理由は「交流電化発祥の地」として、鉄道マニア!電気関係者!には大変有名な駅だからです。

  
広い駅構内は旧作並機関区で、試作「交流電気機関車や交流電車」の車庫となっていました。
一般的には、駅から更に山奥に入った「作並温泉」が有名です。

  
近くには「ニッカウィスキー宮城峡」があるなど観光資源もあります。
(中)奥に見えるのが旧作並機関区、(右)上り勾配が更に厳しくなって山形県へ入ります。

 
秋保温泉「秋保グランドホテル」が最初の宿泊地です。
大きなホテルで、秋保温泉街では最大級です。

   
早速、広い岩風呂風の温泉に直行!(東北地方も暑い!)
夕食は大広間でのバイキングでした。

  
夕食を終了した後、ホテルの裏側にある「磊々峡(らいらいきょう)」を散策しましたが、
すぐに暗くなってしまいました。

  
8/28(土):「磊々峡(らいらいきょう)」は、秋保盆地を流れる名取川が浸食して峡谷となっています。
「秋保グランドホテル」は渓谷のほぼ中央に位置していて、ホテルのすぐ横が渓谷です。


出発する前に、昨晩暗くてよく見えなかった渓谷沿いの散策路を歩きました。
 
(33)JR東北本線、仙山線、仙石線「仙台(センダイ)駅」
言わずと知れた「北の玄関口、杜の都」仙台駅は、朝(8:57)から賑やかでした。
  
仙台駅表示板の下の窓に、「新幹線の連結部分」が見えました。(判りますか?)
JR仙台駅から町中を歩いて次の「広瀬通」駅まで移動しました。

 
 
(34)仙台市地下鉄南北線「広瀬通(ヒロセドオリ)駅」
「星空が輝く、幻想的なコンコースのある地下鉄駅」として選ばれたようですが、
確認できません!でした。(9:57)

 
仙台市地下鉄の車両とご対面。
仙台市内では未だ地下鉄工事が続いていました。

  
(35)JR仙石線「本塩釜(ホンシオガマ)駅」
10:32「入り船・出船に賑わう、県下屈指の港町の中心駅」として選定された様です。
しかし、その活気は見受けられませんでした。
(偶然、駅で会社時代の同僚と遭遇!、港まで散策した結果も同じ感想でした)

  
何より、205系オンパレードが壮観!!
首都圏の205系にトイレなどを増設した3100番台で、ドア窓が小さい山手線の面影がある車両も!
東北地方で唯一残る「直流電車」で、貴重なんです。

 
(36)JR仙石線「松島海岸(マツシマカイガン)駅」
11:25日本三景のひとつ「松島」を見物する上で、最も便利な駅です。
 
駅は高架ホームで、目の前に松島湾が見えますが、
駅前ロータリーには駐車場がありませんでした。
ところが、地元の整理員のご配慮でど真ん中に「臨時駐車?」させて頂きました。感謝!!

 
(37)仙台市地下鉄南北線「旭ヶ丘(アサヒガオカ)駅」
12:15、ホーム西側が河岸段丘崖となっている為、台原森林公園が臨めます。
「杜の都にふさわしい、緑に包まれた地下鉄駅」として選定された様です。

 
2階部分がコンコース、1階部分がホームで、
屋上?に当たる、地上部分は道路とバスターミナルになっていました。

  
(38)仙台市地下鉄南北線「泉中央(イズミチュウオウ)駅」
12:55に到着。地下鉄南北線の終点(北端)で、
駅ビルの中にバスターミナルも取り込まれている駅舎です。

 
仙台駅前の様な、車道と歩道専用道が分離している駅構造を持つ
「洒落た駅舎」駅として、選ばれています。

 
(39)旧くりはら田園鉄道「若柳(ワカヤナギ)駅」
14:42、2007年に廃線となった旧くりはら田園鉄道の
本社と車両基地が有った駅へ到着。
若柳駅舎を含め、宮城県栗原市によって鉄道公園として復活していました。

  
特記すべき事は、保存されているディーゼルカーを使って、
期間限定で、土曜に500m程度を運転していました。
素晴らしい取り組みに感激!!


この路線の終着駅(始発駅はJR石越駅)「細倉マインパーク前」駅は、
岩手・宮城内陸部地震の震源地付近で、駅舎は保存されているようです。
いつかは訪れてみたいと思います。


15:30 岩手県の女房の実家へ到着。早速、透の要望で、
岩手/宮城県境付近の東北本線の踏切へ出掛けて、列車を待ちました。

 
水田の稲穂には、透とお父さんの「影」が夕日に映えて居ました。
 
21:30〜22:30
夜になっても、家に入ろうとしない透を連れて、最寄りの東北本線「清水原駅」へ。
やって来たのは、上野発札幌行、寝台特急「カシオペア」で、
4つ目のヘッドライトから「EF510-500番台」牽引と判りました。

  
清水原駅には、夜行の「貨物列車」や「一関行き最終の各駅停車」が次々とやってきました。
透には「明日の朝、早く起きる為に、もう寝よう」と言って駅を後にしました。

 
8/29(日):朝5:00起床、5:30には東北本線「鍛冶屋踏切(宮城県)」に居ました。
やってくるのは、日本最大の交流直流両用電気機関車「EH500」、オンパレードでした。

  
踏切を離れて実家に戻ったのは7:30、
それでも透は線路の見える庭(駐車場)で待っていました。
(8/28 15:30に到着してから、8/29 8:00に出発するまで、
寝ている時を除いて、列車を見て居た事になります)

  
おじいちゃん、おばあちゃん(母方)のお墓参りをしました。(8:30)
 
(40)JR東北本線「白石(シロイシ)駅」
10:03 東北自動車道を福島県まで南下しました。
  
白石駅は、仙台からの各駅停車の終点でもあり、
福島からの各駅停車の終点にもなっています。
つまり、仙台/福島間の接続駅で、「東北本線の要所!」と言う事が判りました。


白石駅から、東北新幹線「白石蔵王駅」や工場団地を経由して
阿武隈急行線の「あぶくま駅」へ向かいました。

 
(41)阿武隈急行線「あぶくま(アブクマ)駅」
10:48に山越えをして到着しました。駅は無人駅でした。が、
側には駅舎を兼ねた産業伝承館・阿武隈ライン舟下りの船着場がありました。

  
崖と阿武隈川に挟まれた狭い敷地には、伝承館の小さな公園や広場があって、
阿武隈川を眺められる景勝の地でもありました。

 
(42)阿武隈急行線「やながわ希望の森公園前(ヤナガワキボウノモリコウエンマエ)駅」
12:00 駅名が日本で5番目に長い駅名でもある。
  
水色のハイカラな駅舎の中には、有人の改札口と味処「八幡」があって、
昼食に注文した「ざる蕎麦」は冷たくって麺にも腰もあって汁も美味しく満足しました。
更に「そば湯」も頂いて「駅ナカ」の真髄!?とは言い過ぎかもしれませんが、
「店主のおかあさん、ごちそうさま!」でした。

 
(43)阿武隈急行線「保原(ホバラ)駅」
13:08 旧伊達郡役所を再現した駅舎が「保原駅」で、
高架線上のホームから階段を下りた地上に建てられている。

  
伊達市保原町の市街地からは少し離れていますが、
その保原町の市街地には、保原バスセンターがあります。
駅の南側は工業団地となっています。

  
高架ホームの南側の眼下には、工業団地が臨めます。
その工場にはお父さんは色々と思い出深い感慨があります。
今は、閉鎖されていて、人の姿がまったく見えない事に月日の重みを感じました。

 
(44)JR東北本線「伊達(ダテ)駅」
木造建築の駅舎で、駅舎の直ぐ横上を東北新幹線の高架線が通っています。
仙台−福島間の快速「シティーラビット」も停車します。(13:50)

  
701系各駅停車が行きかう中、EH500の貨物列車にも出会いました。
「伊達駅と保原駅(現保原バスターミナル)」の間には、
昔、福島交通の坂東線と言う路面電車が1971年まで走っていたそうです。

 
14:45 今日の宿泊地、飯塚温泉「飯坂ホテル聚楽」に到着しました。
夕食のバイキングは、料理の種類も豊富でしたが、
何よりも料理する人との直接対面式で、出来たての料理を美味しく頂けました。

  
(45)福島交通飯坂線「飯坂温泉(イイザカオンセン)駅」
夕食後、歩いて10分程度の所にある駅まで散歩しました。
駅舎は工事中で全体がメッシュのカバーで覆われていました。

  
飯坂温泉駅の駅員さんに「東北の駅百選」を訪ねて来たと話をすると、
「工事中で看板を仕舞ってあるので」と言って、
「東北の駅百選選定駅」の看板を出してきてくれました。(透が手持ち)

  
歴史的にも有名な飯塚温泉でしたが、日曜日の夜と言う事もあって、
温泉街はちょっと元気が無さそうに見えました。
その中で、「飯坂ホテル聚楽」だけが集客力もあって賑わっていました。

  
8/30(月):最終日の朝になりました。
男女入れ替え制で、昨日は入れなかったスパ風の風呂に入りました。

 
(46)JR東北本線、奥羽本線「福島(フクシマ)駅」
ホテルを8:35に出発して、9:02に福島駅に着きました。

左:奥羽本線専用(広軌)の各駅停車米沢行き(719系5000番台)
左中:東北本線の快速「シティラビット」仙台行き(719系)
右中:東北本線の各駅停車白石行き(701系1000番台)
右:阿武隈急行線の槻木行き(8100系)と、その奥に福島交通飯坂線の飯坂行き(7000系)

  
(47)JR水郡線「矢祭山(ヤマツリヤマ)駅」
福島駅から高速道路と一般道をひた走って、
福島県の茨城県境と近い無人駅に着きました。(11:34)
この駅が、今回の「最後の訪問駅」となります。

  
水戸光圀も訪れた『東北の耶馬渓』への玄関口として選ばれた駅です。
春は桜が満開となるようで、駅舎の横を流れる久慈川の清流は、
鮎釣りの名所でした。

 
帰り道、「袋田の滝」に立ち寄りました。(12:15)
華厳の滝、那智の滝と共に日本三大名瀑一つで、
日本の滝百選にも選定されています。

  
有料(300円)のトンネルを通り抜けると、「こりゃすごい!」との感想です。
 
エレベータで高い展望台から見る事も出来て、3泊4日の締めとなりました。
(雑談ですが、カーナビの案内通りに走ったので、滝に最も近いところまで車で到達できました)

2010.10.30、31
東北の駅百選を巡って「会津塗りのSLヘッドマークと、紅葉の奥只見、
元小学校の山荘宿泊と、源泉かけ流しの露天風呂」を体験?しました。

  
関東地方へ大型台風が接近中の天候でしたが、東北自動車道を北上!して回避!
道路も空いていて、3時間で「会津田島駅」に到着しました。

(48)会津鉄道「会津田島(アイヅタジマ)駅」
  
会津田島駅は、会津鉄道の終点「会津高原尾瀬口駅から会津田島駅間」のみが電化区間で、
浅草駅や鬼怒川温泉駅からの東武鉄道、野岩鉄道(電車)が相互乗り入れしてくる、
実質上の会津鉄道(非電化区間)との接続駅となっています。

   
鬼怒川駅発の野岩鉄道から”乗り入れ”「普通電車」が到着、
続いて、会津若松行きの会津鉄道「普通
ディーゼルカー」へと”接続発車”しました。
「会津田島駅」には、今年5月引退した「元祖マウントエクスプレス号」と、
昔の旧国鉄時代の会津線(会津滝ノ原方)を走った「C11254」が留置/展示されていました。

  
会津田島から会津川口に向けて、国道400号線で山越えをしました。
一般道の格上げらしい山道国道ですが、「雨の紅葉街道」でした。


そのころ長男は、東京を早朝(4:00)に出発して只見線沿線に到着していて、
ポジショニングも完了して撮影に臨んでいました。

  
透を含む3人組も、11:00に会津川口駅(会津若松より)の橋の上に到着しました。
今回のトピックスは、初御披露目の「会津塗のヘッドマーク
鉄道ホビダスニュースより引用)」でした。
  
11:30頃、快速「SL会津只見紅葉号」がやってきました。

今日、初めて取り付けられた「会津塗のヘッドマーク」を誇らしげに通過しました。
   
SLが通過した後、併行する国道252号線は恒例の?「おっかけ渋滞」となりました。
長男とも合流して、昼食を取って次の撮影地(会津宮下付近の慰霊碑)へ移動しました。

 
宮下ダムを眼下に望む「慰霊碑」の場所で待ちました。
(この付近は対岸を国道252号線がスノーシェッドの下を通過しています)

  
只見→会津若松へ戻るSLを、「のんびりとワクワクしながら(ちょっと寒い!)」約1時間待ちました。
  
14:50頃、やって来た「SL会津只見紅葉号」は、秋冬独特の煙(実は水蒸気)を、
いつまでもたなびかせながら、走り抜けて行きました。

 
「透との3人組」は、細い山道を通って、今日の宿泊地「沼沢湖山荘」に向かいました。
途中、長男が撮影していた「絶景ポイント」を通過しました。


「NIKKEI プラス1」”何でもランキング”紅葉が美しい鉄道路線第1位に選ばれている、
「只見線会津宮下付近」の紅葉を別角度からナイスショットです。
学研発行雑誌「個室寝台列車とローカル線の旅」秋の紅葉時期全国ベスト10でも、只見線が第1位に選ばれています)
 
ここが今晩宿泊する「沼沢湖山荘」!です。
門柱には「福島県大沼郡金山町沼沢小学校」の文字が残されていました。

   
旧小学校の面影?を充分に活かしたモダンな建物はイカシテいます。
廊下、階段、部屋は教室と、懐かしい木造建造物がリニューアルされています。

  
お風呂は残念ながら沸かし湯ですが、温まりました。
当日は何故か?我が家のみの宿泊だったので、中風呂(他に大風呂があります)を貸し切り!
(近場には温泉旅館/民宿が多数ありますが、撮影ポイントにも近く鉄ちゃんが集合できる最適の宿だと確信しました)

  
夕食は、元「給食室」です。長男とも合流しました。
「天然姫ます」の塩焼きや、「馬刺し」など地元の名物を堪能!これで、6,500円/人はお買い得です。
「天然姫ます」は、「紅鮭」が海に戻ることなく一生を湖で過ごしている沼沢湖の天然物です。

(ところが、今年は不漁で、地元の漁師さん達が対策会議!を開いているそうです)

 
翌日手に入れた「姫ます寿司」は、数量限定の地元の名物です。(1,050円、売り切れ必死)
「姫ます」は沼沢湖の天然、「題字」は椎名誠さん、「切り絵」は久保修さんと力の入れようも抜群。

 
10/31:早朝に「沼沢湖」周辺を散策しました。
典型的なカルデラ湖で、内輪山/外輪山に囲まれた山の上の神秘な湖です。

  
湖畔には、「椎名誠美術館」やオートキャンプ場、マス釣り場が有ります。
   
朝食は喫茶コーナー、ギャラリーコーナーで頂きました。
とっても雰囲気が良く、料理も地元の幸を楽しめて満足しました。ありがとうございました。

   
今日の撮影地は、会津坂本駅付近にしました。
透は「目の前を走り去るSLの姿」を”近くで”見るのが大好きなのです。
(遠景からの芸術写真?は長男に任せました)
 
10:20頃、定刻通りにやって来ました。
SL撮影はお母さん(左)、その二人を撮るのがお父さん(右)と言う配置です。

   
奥只見の山へ向かう、SLの煙(=水蒸気)は旅情を忍ばせます。

長男撮影の芸術写真!
「秋の柿の木とSL」は会津坂下付近だそうです。

 
会津坂本駅付近を後に、帰路に着く途中「会津鉄道 湯野上温泉駅」へ向かいました。
(49)会津鉄道「湯野上温泉(ユノガミオンセン)駅」
  
カヤブキ屋根の駅舎で、近くに大内宿が有るので、観光客で賑わっています。
 
「湯野上温泉駅」のホームに透だけ!
と、思ったら改札口からお母さんが顔を出しました。

 
会津若松発の普通ディーゼルカーがやってきました。
見送ったあと、国道118号経由で帰路に着きました。

 
途中、紅葉がきれいな「羽鳥湖」と出会いました。
  
国道118号線から地方道に入って、国道4号線へ抜ける途中も紅葉街道でした。
 
那須IC付近にある、源泉かけ流しの立ち寄り温泉「那須山」へ立ち寄りました。
 
温泉が沢山ある只見川沿線に行っていながら本物の温泉へ入っていなかったので、
透が「温泉の絵」を指さして催促してきました。これで一安心、渋滞もなく帰宅しました。



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