創作用ボード
人間としての検察官
2001/02/16 01:10:14, written by
ftinfo
知人の妻が犯罪行為をやろうとしているらしい。
知人に知らせて犯罪そのものを未然に防止したい。
そんな市民感覚を、検察官がもってはいけないのか?
検察官は市民感覚から遊離した存在でなければならないのか?
ストーカー防止法が作られた経緯を考えると、結構間抜けな騒ぎですね
(事件とは呼んであげない)。民事不介入を口実に、ストーカー行為が
犯罪にまで発展するまで警察が手をこまねいて見ていた状況を「市民感覚
から遊離している」と非難されて、その市民感覚を取り戻す第一弾として
ストーカー防止法を作ったのに、検察官の市民感覚が非難されている。
まったく不思議なものです。
さてこの騒ぎ、実はストーカー防止法の問題点も浮き彫りにしました。
ストーカー防止法は、ストーカーそのものも迷惑だけど、殺人などより
重大な犯罪を未然に防止するという視点もあるわけです。
ところが、その「予兆行為」を処罰の対象としている。例えて言えば
殺人をするために凶器や毒薬を入手した、その入手自体を「予備罪」
として処罰するようなものです。
「知人が殺人をやろうと凶器を準備したらしい。ぜひこれをやめさせたい」
と思って凶器を廃棄させた親切な人は、殺人予備罪の証拠隠滅の共犯に
なってしまうのでしょうか?これは市民に「友人に犯罪の準備をしている
人がいたら、友達をやめるだけにしなさい、犯罪の阻止はやるべきではない」
といってるようなものです。ストーカー防止法はそういう意図で作られた
モノなんでしょうか?
金で政治を動かせるか?
2001/02/16 00:49:32, written by
ftinfo
この質問は「金で愛を買えるか?」と同じですね(笑)
答えは「金で動かせる政治もある……がすべてではない」
簡単な例を挙げれば「中曽根康弘に5億円渡せば共産主義に賛同してくれるか?」
そんな馬鹿な話はありません(爆笑)
では、「ものづくり大学の必要性を口説いた後、それに賛意を示した政治家に
金を渡せばどうか?」はて、これって非難すべき事なんでしょうか?これで
非難されるとすれば、一体どう言う形で政治献金をすれば非難されないんでしょうか?
ともかく、元々賛意を持っていた政治家に、口だけではなく金も出せば確実でしょう。
賛意は持ってるけど熱意の薄い政治家に渡せば、支持の裾野を広げる事も出来るでしょう。
共産主義のように元々支持されていない事を金でやらせる事は出来ないけれど、
ある程度社会に受け入れ可能な事ならば金で解決する。もっと言えば、
「金を渡して実現することは、金を渡さなくても実現した可能性が高い」のです。
じゃあ渡した金は無駄金だったのかというと、そういう事は保険屋に聞いてください(笑)
以上は「金を渡す側の視点」でしたが、逆に「受け取る側の視点」で考えてみましょう。
政治家が「ものづくり大学の必要性」を口説かれて、その意見に納得したとします。
この時、単に自分が納得したというだけではなく、世間一般に対して説得力のある意見で
あれば、これを支持してみせる事は選挙対策の面からも望ましい。説得力のある素晴らしい
意見を言う人が支持者にいるというのは政治家にとってもプラスなのです。
そういう人が自分を支持してくれてるという事を世間にアピールする方法は何でしょうか?
選挙の時に応援演説をしてもらえればそれに越したことはありませんが、応援演説という
のは誰でも出来るものではありません。実は、政治献金を受け取るのは、金そのものが
ありがたいのではなく、支持してもらっているという事を世間にアピールする手段として
ありがたいのです。だから某野党の幹部もパーティ券を買ってもらったんですよね(笑)
まあ、あの事件に対する批判は「後から付けた理屈」という印象があまりに強いので
見ていて白けるのでした。はい。
新聞記者にとっての「偏差値」
2001/02/09 06:06:35, written by
ftinfo
塾主宰のサイトで
「(出願者÷定員という意味の)『競争率2倍超』というあまり
意味のない数字(さらに専願・併願も分けず)で受験生を脅しておいて、
その口で『偏差値けしからん』という新聞記者は困った人たちだ」
という発言がありました。
さて、この競争率と偏差値、なにか共通性を感じてしまいます。
競争率は(出願者数÷定員)の見かけの競争率と、
(受験者数÷合格者数)の実質競争率があります。
さらに専願・併願を分けるなどさらに実質的なものもあります。
偏差値に対しては、勉学態度などを加味した通知票・内申書があり、
さらにいえば偏差値は相対評価の一種であり、その反対側には
絶対評価というものがあります。
ではなぜ「偏差値」は悪くて、「勉学態度を加味した通知票」や
「絶対評価」が良いのでしょうか?「みかけの競争率」は大きく
報道され、「実質競争率」は業界内で扱われるだけなのでしょうか?
なんか共通点を感じますね。
最近疲れて寝てばかりなので、続きは後日(^^;;)
他の人が書いてもよし(笑)
フジモリ前ペルー大統領
2001/01/22 00:35:42, written by
ftinfo
意外なところで外国人地方参政権の話がふっとんでしまいましたね。
「他人事」でない分効果はあるかもしれないけど、指摘する人もいない
かもしれない(^^;;)
破滅破滅って
2001/01/20 06:51:34, written by
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あんたらオウム真理教かね?>民主党
予言で選挙に勝てると思ってるのかねぇ。
ボキャブラリー貧困を自称した総理経験者よりなおひどい。
エコノミークラス症候群
2001/01/19 08:01:38, written by
ftinfo
どこが鉄道、映画館等と違うのか?
(1)実は鉄道、自動車、映画館、教室でも起っているが、
飛行機が診察者にとっても被診察者にとっても把握が
しやすい(問題にしやすい)
(2)密閉性や高度10000mを飛んでいるという心理的圧迫感が
ある点が違う
(3)飛行機特有の振動、空気の状態に問題がある
下手に損害賠償を求めると、後になって返還を求められる
事になるから注意するように。ぼちぼち「PL法被害」が
現実になるかな?
「原因がなんであれ被害を受けたのは事実だ」という主張も
予想されるが、それ言い出したら自然食品だって無罪とは
言えなくなるのよん。
三権分立
2001/01/15 07:29:38, written by
ftinfo
・市民感覚を批判的に検証するのは誰か?
・法曹関係者が立法府に入り込むのは三権分立に反しないのか?
・マスメディアを外部から批判的に検証するのは誰か?
それは組織的である必要はないのか?
扇建設大臣
2000/12/13 06:22:48, written by
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どうでもいいような暴言とか失言で大臣を辞めさせる暇があったら、
ここいう政策の方針に関わる確信犯をやめさせろ。
竹下登氏の心配が現実になりつつあるぞ。
(もっとも他国のような人種・民族・宗教のような明確な集団間の
対立でないだけまだ幸せではあるが)
なんちゃら教育審議会の答申
2000/12/06 00:17:11, written by
ftinfo
内容云々よりも、「5年前と言ってる事ちゃうやん」というのが問題。
世論の言うことが5年ごとに変わられたんじゃ、文部省の官僚でなくても
やる気が失せてしまう。
で、そういう変化の激しい世論に対する緩衝材は誰がやるのか?
ジャーナリストも大学教員も煽るばかりなんだよなぁ。
「じゃあ、あんたがやれ」って?はい、がんばります(笑)
ただ受験競争の長所自体は既に多くの人から挙げられ、
「エスカレータ式に上がれる有名小学校入試」批判には使われるのだが、
当の大学入試の議論の時には全然生かされない。不思議だ。
ここら辺で「大学入試の長所と、社会がそれを活用する方策」について
文部省か学長会議辺りでアピールを出したらどうかね?
で、「個性化」という言葉は中曽根政権時の臨教審(一発変換したぞ(笑))
の頃にはあったのはあったが、あの時は「+αの個性化」だと思うのだが、
いつから「引き算の個性化」になったんだろう。不思議だ。
もうひとつ言えば、「個性化」という言葉が「他人への興味」の喪失に
つながってるような雰囲気が感じられる。この辺が「引き算の個性化」と
関係しているとは思うが「他人への興味」の喪失はポジティブフィードバック
のような気がする…
アメリカ人ってのは
2000/12/01 18:51:11, written by
ftinfo
単にショーアップが好きなだけじゃないのか?
今、NHKラジオでジョンソン&ジョンソン社のタイナノール事件を
取り上げていたけど、災いまでもショーアップするアメリカ人を
日本人が真似しても、果たして日本の消費者に受け入れられるのか?
日本企業の対応を泥縄式だと批判しているけど、実は泥縄式がもっとも
批判の少ない対応ではないのか?憲法論議を見ているとそうとしか
思えないぞ。
メディアはなぜ外国人をありがたがるか
2000/11/22 08:21:32, written by
ftinfo
日本国内の問題だと、それこそ多様な意見がある事を視聴者が知っている。
だから一面的な取り扱いをしても、見る側による批判が極めて容易にできる。
だが、外国であれば当事者や周辺の人々が持つ多様な意見や感情も、
メディアが伝えないことには誰も知ることはできない。
ジャーナリストが恰好をつけるにはちょうどいい題材ではある。
心の傷を知らない子供達
2000/11/20 23:56:55, written by
ftinfo
いったいどんな大人に育つんでしょうかね?
アメリカ大統領選の制度
2000/11/13 23:35:14, written by
ftinfo
よく考えてみたら、今の制度だからフロリダ等ごく一部の接戦州だけで
再集計をやればいいんであって、あれが総得票で勝敗を決めようとしたら
全米規模で再集計をしなければいけなくなる。「開票作業の精度が悪い」
という前提の下では、あの制度は極めて合理的な制度と言えるじゃない
んだろうか。
「民主主義の正統性」などと宗教みたいな事をいわずに、「不確実な
前提の下での意思決定システム」と考えてこの制度の肯定的な側面を
検証するのもいいかもしれない。投票行動の前提たる民意自体が
「不確実な前提」なんだから。
ほほー
2000/11/09 07:34:58, written by
ftinfo
「拉致疑惑」って最初から国際問題だと思っていたが、違うのか。
やはり北朝鮮は「日本国内」だったのか?
そういえば独立承認した覚えはないなぁ。
「授業評価」いろいろと
2000/11/09 00:51:33, written by
ftinfo
・授業評価とは教員の評価や大学運営のためにやるのではなく、
学生への教育効果を期待してやるものなのではないか?
・いわゆる「授業評価」という形式を取らなければ授業評価は出来ないのか?
・小中高の授業評価
・「授業評価」は、感覚の近い若い年代の教員、感覚的に分かりやすい内容で
高くなる可能性がある。「異なる価値観」に対する理解を必要とする大学
では問題はないのか?「不愉快なもの」を理解する苦労を否定的評価と混同
しない学生がどれほどいるのか?
アンケートの信憑性
2000/11/09 00:39:42, written by
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こないだNHKを聞いておりましたら、キャラクターグッズについての
アンケート結果を紹介しておりました。その中で
「キャラクターグッズを特段恥かしいと思わない」と答えた高齢者が
案外少ないという結果だった、と述べておりました。
しかし、一体どういう選択肢があったのかが疑問であります。せめて
1.親や知人が家にきたら隠す
2.親や知人が家に来てもわざわざ隠さないが、「娘(彼女)から貰った(お揃いだ)」という
3.積極的には見せないが、親や知人に見られたら「こういうのが好き」と答える
4.キーホルダーなどを付けて外に出るが、積極的に見せびらかしたりしない
5.似た趣味の人には見せびらかす
6.誰にでも見せびらかす
このくらいは欲しいものです。はい。
環境庁長官釈明会見
2000/11/02 06:23:49, written by
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私が特定の環境保護団体の幹部と面会して政治的依頼が行われていた点に
ついては、確かにそのような事がございました。私としてはNPOの一つ
に意見を伺うつもりでお会いしたのですが、確かに国民に疑念を持たれて
しまう行動であった事は否定出来ません。今後二度とこのような事がない
ように、会見するNPO関係者の選定には慎重を期し、またNPOを名乗る
団体のみを優遇することなく他の団体の意見も拝聴し、国民の幅広い意見
を確実に把握出来るように努めたいと思います。
○×大臣釈明会見
2000/11/02 06:17:36, written by
ftinfo
左翼の大物と面会したのではないか、との指摘が雑誌等でございましたが、
確かに不破哲三氏と面会しておりました。この点については釈明のしようが
ございません。国民の皆様におわびいたします。今回問題になっている面会
は、職務上止むを得ず行われた側面もございますが、国務大臣の社会的役割
を鑑みますと、他の方法が取れないのか検討すべきであったと反省しており
ます。
いろいろと
2000/11/01 00:13:29, written by
ftinfo
・政治の「現場」は「人間」。いろんな種類の人間に会った政治家ほど
偉い政治家になれる。人に会ったことを非難される筋合いはない。
・「プライバシー」とはセックスを罪悪と考える欧米独特の概念。
ということは「プライバシー」の拡大は、セックスの拡大か、
罪悪の拡大か?
・自然の恵みを受け取るにも体力がいる
・遺伝子治療を受けた人を「遺伝子操作人間」と呼びましょう
・平和を商品にするな。平和記念館はすべてボランティアで運営せよ。
・「無党派問題」の責任で新聞各社社長辞任か?
フィクションは現実と混同するためにある
2000/10/28 23:38:10, written by
ftinfo
さっきNHKラジオで、「名古屋水害を検証する」という番組をやっておりました。
なんというか「そんなん自分でどうにかしろよ」という話ばっかりですね。
その意味でも、きわめて都市的な水害だったんでしょう。
その極めつけが「身体障害者にとっては『避難所まで5分』でも遠いのです」
自分を障害者と自覚しているのなら、他人に頼む事を含めて自分でどうするか
常日頃考えておきなさいって。それとも自分を身体障害者と自覚してなかった
のだろうか?「障害者」という「肩書き」は、行政から金をもらうためにある
んじゃないんだから。
なんにも考えずに済むのは、十分な体力と判断力を常日頃から鍛えている人だけ。
さて問題。この内容とタイトル、なんの関係があるのでしょう?(笑)
今月の言語
2000/10/24 04:05:29, written by
ftinfo
「言語ジャーナル ドイツ」ドイツの正書法改革のその後を伝えております。
その本論はいいとして、最後に「出自言語での外来語表記にこだわる高学歴
教養層と、音と文字の一致したドイツ語表記でしか低学歴庶民層との間に、
社会的差別が生じることを心配する声はあまり聞こえてこないが、新聖書法
が階級対立の原因ともなりかねないと見るのは私の穿ちすぎだろうか。」
とあります。ヨーロッパ内部の人間には気づきにくい何かが日本人に感じら
れるのかもしれません。
既存の階級対立を煽る事で存在感を示そうとした社会主義者に比べれば、
他のアイデンティティを示す事で階級対立を解消しようとしたヒトラーの
方がまだ理想が高かったかもしれませんが、どっちにしてもヨーロッパの
歴史と文化を背景としたローカルなお話。アジアアフリカが巻き込まれる
筋合いの話ではございません。あくまで他人事(苦笑)
他人事ついでに言えば、階級を社会・経済上の問題としてではなく、
あくまで「文化」としてみた場合、当然「文化の多様性の保持」の観点が
考えられる訳で、そうなると「労働者階級文化と貴族階級文化の共存」は
避けてはならない大命題となっちゃう訳ですね。いやはや。
いろいろと
2000/10/20 01:04:44, written by
ftinfo
・セクハラ業界
・「砂漠は緑化すればいい」という考え方が誤りだったという事が
最近明らかになりつつあります。
・景観というのは人間の自由な生活や活動の結果として生まれたもの。
それを「世界遺産」という規制で保護するのはおかしくないか
・人間の手が入る事で維持されてきた自然景観の保護のあり方
・「政党にたよらない選挙」というのは「政党による連続性」に欠けており、
青島知事のような形での「無責任政治」に陥りやすいのではないか
・「分かりやすい言葉」で書かれた法律では「自然言語のもつ曖昧性」を
補完する膨大な文脈までも提供出来る訳ではなく、結局誤解の拡大を
産み出すだけではないか
---以下、教育関係
・「日本人は変だ」と言われて「これが個性だ」と言い返せる個性を育てる教育
・他人が持ってると欲しくなるけど、押し付けられると欲しくなくなる。
命の大切さってそういうものだ。
・最近は人間同士のコミュニケーション能力、特に「他人の気持ちを推し量る能力」
の重要性が指摘されている。この能力を育てる方法は、とにかく多くの人と多様な
形で接触する事である。学級定員はそのような視点で決定すべきものである。
・小人数学級編成では、教員が一人一人の子供に与える影響は絶大である。
小人数学級編成こそ教員の質が求められる。教員の質が確保できないのなら
やるべきではない。小人数学級編成を理由にした教員水増しなどもってのほか。
・ボランティアの現場の声
「嫌々ながらやりにくるような子と一緒に仕事をするなんてまっびらだ。
そんな面倒な仕事はしなくない。俺達だってボランティアでやってるん
だから、やりたくない仕事はやりたくないね。自分からやろうとしない
子供達の将来なんて、俺達の知ったことじゃないよ。ホームレスになったら
米の炊き出しくらいやってあげてもいいけどね」
移植医療の普及促進のためには
2000/10/15 01:06:42, written by
ftinfo
NHKニュースで、移植医療に関するアンケートの結果を聞いての感想。
「未成年の臓器移植を先に解禁した方がよかったんじゃないのか?」
今のうちから予防線張っておこう
2000/10/12 06:42:11, written by
ftinfo
「日本の文化勲章はノーベル賞の後追いだ」という批判が出そうだが、
それをいうならマスコミによる報道内容やノーベル賞受賞者の扱い
こそが問題。マスコミの報道という観点で見れば、ノーベル賞受賞者と
受賞はしてないけど立派な研究をした人、どちらがより「文化の発展と
普及に貢献している」と思う?(苦笑)
文句があるなら自分達で優れた研究成果を発掘してきて、でかでかと
報道すればよろしい。ノーベル賞選定委員会の箔付け無しにそれをやる
自信がない連中に、他人の行動をどうこう言う権利などないわい。
イギリスのお話
2000/10/09 01:48:28, written by
ftinfo
日本からイギリスに渡った人が、自分の息子を通わせる学校として
「小学校は公立、中学校からは私立」と考えたそうです。
日本の都市部ではよくある選択ですね。
ところがこれを当の小学校の教員に話したところ、露骨に嫌な顔を
されたそうです。結局、小学校から私立に通わせる事にしたそうです。
以上は階級意識バリバリのイギリスのお話。
日本、特に田舎では灘開成に合格したら万歳三唱してくれるところで
しょう。都会では階級意識の向上と社会の分断を目指す組織が暗躍
しているらしいですが。
新聞購読終了記念(笑)
2000/10/02 04:10:51, written by
ftinfo
9月25日読売朝刊の社説、「介護保険料/『世代内連帯』の心を育てたい」。
徴収が免除されていた65歳以上の人達からの介護保険料の徴収開始を前にして
納付通知書が始まったが、「サービスを受けていないのに、なぜ保険料を払う
のか」といった根本的な苦情や問い合わせが市町村に殺到している。
…(介護保険制度の意義を述べて)…、自治体も理解を求めるさらなる努力が
必要だが、高齢者も余力のある人は恵まれない人に手を差し伸べるという心構え
が必要ではないか。
という社説がありました。この内容そのものについては何も問題はございません。
が、ひとつ大きな疑問があります。
「社説を読むような人間に、こんな事わざわざ言う必要があるのか?」
新聞各紙の社説や1面下のコラムには、この点で大変理解に苦しむ内容のものが
多いのです。「読んで欲しい人達」と「実際読んでいる人達」のギャッブが大きい
のが、今の一般商業新聞の最大の問題点と言えるでしょう。
もちろん、新聞という媒体は福次的な効果もある点は考慮すべきでしょう。テレビ
や雑誌、広告などで「○○新聞にこう書かれた」という引用がなされるのはよく
ある話。朝日の天声人語にいたっては、単行本化後の需要を見越しているとしか
思えない内容で、日々新聞を読んでいる人間には2秒で内容が分かってしまう
実に無意味な欄ですが、それでも「新聞はテレビ欄以外読んだ事がない」という
新入社員の教養のために多少は役に立ってるようではあります。(だったら最初
から単行本で出せばいいという意見は横に置いておく)
しかし、社説はせいぜい総合雑誌くらいしか引用してくれません。総合雑誌の
論文の著者というのは、「今時の女子高生を観察して社会の動きを読み取る」
ように「新聞の社説を読んで社会の動きを読み取る」のが仕事の人達なんです。
そんな人達に引用してもらったってうれしくないでしょう。
強いて好意的に受け取れば「この欄を読んでるみなさん、世間の認識は実際
この程度なんですよ。この欄を読んでるみなさんも、難しいかもしれませんが
なんとか機会を捉えてこの件を話題にしてくださいね」って言外にお願いして
いるようにも思えるけど、的確に機会を捉えてみんなが納得出来るように話せる
くらいなら私は史上最強のジャーナリストになれるぞ(笑)。本職のジャーナリ
ストが出来ない事を期待されても困るなー。
という訳で今月からは、まずたまった新聞(の小さな記事)を一通り読んで、
その後に読むべき雑誌の選定をしなければ…
公立小中の問題点 −敬語教育から考える−
2000/09/30 04:35:14, written by
ftinfo
敬語表現の基本は、日本語学の初歩を学べば分かるように「ウチとソトの区別」。
自分の身近な人と、知らない人あるいは縁遠い人とで違いを出すのが日本の敬語
の基本です。自分の父親に対してより知らない女子高校生の方に丁寧な言葉を
使うのは、他の観点を横に置けば、自然な日本語行動と言えます。
そういう敬語行動は商業敬語においては明確に教えられます。「企業活動で相手
に礼を失しないため」というのも理由でょうが、企業活動においてウチとソトが
比較的明確に分かるから教えやすい、というのも理由でしょう。
では学校ではどうでしょうか?せいぜい「目上の人には丁寧な言葉遣いをする」
といった程度の教育しか出来ていないでしょう。「ウチとソト」という概念が
小中学生には難しいという理由も考えられます。
が、それよりも「学校においてソトとは何か?」という問題もあります。生徒児童
にとっての最小のウチの単位は(仲良しグループという非公式集団は別として)
学級です。しかし、同じ学年の他の学級を「ソト」というのは、クラス替えを全く
やらないのならともかく、ちょっと無理があります。学年をウチと考えて他の学年
をソトと見る、あるいは、児童生徒と教師をウチとソトとみなす、児童生徒+担任
の教師はウチだが校長教頭はソト、などの場合は、上下関係との違いが見えにくく
なるものの、一種の社会のシミュレーションと考えれば教育効果は期待出来るで
しょうし、事実昔はこれでやっていました。しかし最近は、学年間の交流によって
「ウチ化」を目指す事が多いように見受けられます。学年間だけでなく、教師や
校長まで「ウチ化」しようという風潮も感じます。
さらに大きく見て、学校内と学校外ではどうでしょうか?私立は別として、普通の
公立は地域内にあるので、学校外と言ってもほとんどが知り合いです。上下関係に
よるシミュレーションをしない限り、到底ソトとは言えません。さすがに校区外は
ソトですが、学校教育で校区外を現場にする事は年に数度のイベント的なものです。
このように考えてみると、日常的にソトと接触して教育効果を期待出来る場面は
ほとんどないと言えます。
以上は敬語教育の観点でしたが、「敬語使用」をもっと広く「ソトの人と接触する、
緊張する場面」と見ると、より広い教育的側面が考えられます。現在の公立義務教育
は「子供が緊張しないように」「楽しく毎日が送れるように」という側面ばかりが
強調されますが、緊張状態を保って物事に当たるという場面を体験させる事も教育の
目的のひとつではないのでしょうか?
………なんか普通のモノを書いてしまったような気がする(^^;;)
どっかの新聞に投稿した方がいいような気もするけど、面倒だからここに置いておこう。
(notitle)
2000/09/29 04:00:51, written by
ftinfo
・自主性神話
・個性尊重という責任放棄
・平和を人の命で計るやり方が石原慎太郎をいい気にさせてるのだ。
平和と人の命は別問題なのだ。人命に因われない平和を。
・18世紀の貴族やエリートには国家の壁など無かったが、大衆との間に階級の壁があった。
19世紀、20世紀の「国民国家の時代」には、貴族やエリートも民主主義制度の下で
国民国家に縛られ、国境を越えたエリート間の交流よりも国家内の階級を越えた団結を
優先せざるをえなくなった。
しかし21世紀、IT革命でエリートは再び国境を越えた交流の場を得た。二度と大衆に
縛られる事のない自由を勝ち得たのだ。18世紀の優越感を取り戻したのだ。
・株主代表訴訟による莫大な賠償請求は、株式会社制度の危機を招く。
株式会社制度の崩壊は、元手もコネもない人の起業を危うくする。
・下手な友達選びをすると、心の傷を広げてしまいます。
専門家の助言に基づいた友達選びを。
・公明党が死刑廃止を訴えるのは政教分離に反する。
・博物界のオリンピック、万国博覧会は人々に大きな感動を与える。
・スポーツ界の万博、オリンピックは時代遅れ。
・弁護士の名義を悪用する政治屋
他にもあるけど、面倒なのでこんなところで。
国語教育
2000/09/27 07:58:49, written by
ftinfo
日本の作文教育というと、生活作文、夏休みの絵日記、
読書感想文で大部分を占める。夏休みの絵日記は生活作文
の一種だし、読書感想文を「文芸批評の一種だ」という人
もいるけど、実態をみると「フィクション世界での生活作文」
という印象が強い。
という、「日本の国語教育は文芸読解と生活作文に偏りすぎ
ている」という批判は実は以前からあったけど、それを劇作家
が言ってるのを見た時はちょっと驚いた。
さて、批判された生活作文の擁護者は、多分反論をしている事
でありましょう「日本人相手には」。生活作文流の反論が通用
する相手にはそれでいいとしても、外国人からの批判にはどう
応じるのか?これが生活作文批判の最大の論点になっている。
「国語教育内輪の表現力ではなく、他に応用の効く表現力を
もっと育てるべきだ」
この批判にきちんと対応出来るのならなんら問題はないし、
そう反論をすればいいのだけれど、それほどの自信のある生活
作文をなぜ世界に広めようとしないのか?「世界生活作文指導
協会」を作って欧米に生活作文を普及させ、「日記が宿題なんて
信じられなーい」という白人どもを黙らせる事が出来たのなら
みんな納得する。が、日本人の子供には作文や読書感想文で
「多文化社会の素晴らしさ」を情緒的に語らせておいて、その
多文化社会の中で生活作文が絶滅するとしたら、はっきり言って
馬鹿である。
資格の受験要件
2000/09/25 04:12:25, written by
ftinfo
「資格の受験要件に(技術上の必要がなければ)大卒は不要」というのは、
教養軽視の表れではないのか?
万博反対が「多様な見聞を要求する」という教養主義の軽視につながる
のは、やっぱり必然のような気がするのだが。その結果のひとつが
「資格の要件に大卒は不要」がある。それを大学関係者が言うのは、
「大卒-教養階級」と「資格-技能だけの階級」の分化を望んでいるのか、
大学の専門学校化を望んでいるのか、それとも40年前の「大学解体」を
今実現するつもりか?
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