男声合唱団

志木グリークラブ
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熱唱「Annie Laurie」に鰻も喝采 !! 第15回おとうさんコーラス大会 2004 年8月7日浜名湖花博会場

 待望の第15回おとうさんコーラス大会が、2004年8月7日浜名湖花博で開催された。志木グリークラブは、総勢22名でイギリス民謡 「Annie Laurie」を演奏した。今回は、関東一円7県から33団体(1部には31団体)が参加して、日頃の練習の成果を発表した。

 演奏会場の浜名湖花博“水辺の劇場”は、いろどり運河に面した開放感あふれる観客席が階段式になった屋外型ステージである。

 当日、団員と女性応援団は、7時10分東京駅発ひかり261号に乗車、8時34分浜松駅着。駅前から直通バスで花博会場に向かい9時30分頃到着した。
 会場到着後小休止をとり、柔軟体操、声だしを行った後、ステージ練習を行い、ステージの感触を確かめる内に気分は徐々に演奏会モードに高まっていった。
 12時から出演順を決める抽選があり、我々は18番目に演奏することになった。ただ、今年は、ハプニングがあり、なんと出演33団体中8団体が、抽選時 刻 に間に合わなかった。演奏順番が決まれば、後は腹ごしらえをして出番を待つ。昼飯は、言わずと知れた、浜名湖の鰻の蒲焼でスタミナをつけた。(団 員の中には、うな重2人前を平らげて、鰻を食べに来たのか、歌を歌いに来たのか判らなくなった者がいたらしい)

   ここで、今回のおとうさんコーラス大会までの練習の軌跡を振返ってみよう。

 今大会を見据えた実質的な練習がスタートしたのは、昨年10月からである。まず、前回のおとうさんコーラ ス大会(秩父ミューズパーク)で演奏した「たいし め」のテープを聴き、団員各自が感想、思いのたけを語り、団としての取組みの方向性を話合った。議論の核心は、演奏曲を何にするかであった。

 わが団伝統の 際物路線か、正調グリークラブ曲か、日本語の曲か、横文字の曲か。候補曲として、「Deep River」「Rolling Home」「Annie  Laurie」「秋の日ぐれ」等々があがった。初谷先生と相談 した結果、最終的にはイギリス民謡「Annie Laurie」に決まった。この曲は一般的 には “白百合”の曲名で日本語の歌詞で歌われているが、原詞と訳詩に違和感があるとの意見があり、横文字で歌うことになった。

 ところが、横文字の曲にも色んな 歌詞があり、Yさんは、図書館へ通い、辞書と首っ丈、現地で使われていた原曲に近い楽譜を探し出し、今回この歌詞で演奏することになった。

 一方、Nさんは この曲が作られた背景を、歴史家のような口調で説明した。(上手に歌うためには、曲の生まれた背景、何を歌おうとしているのか。歌詞の意味 を理解するとこ ろから始まるというのがN氏の持論である。尤もである。)
    • N氏の説明によると『Annie Laurieはスコットランド゙民謡として古くから親しまれている。この曲の主人公アニー・ローリーは17世紀のスコットランドに実在した貴族の女性で、 マックスウエルトンの丘に生家があった。彼女はW.D.スコットと将来を誓うが父親の猛反対にあい、この恋は成就 しなかった。詩人W.ダグラスがアニー・ローリーに捧げた詩に女流アマチュア作曲家D.スコットが1838年に作曲したものである。クリミヤ戦争の時 に軍隊で歌われ、19世紀後半英国本土に広まった』
 週1回の練習においては、従来にも増して音取り、譜読みをガッチリやった。特に今年5月からはカルテットまたはWカルテット方式の練習を取入れ、各人の レベル向上に努めた。正直言って、この方式は、個人の力量が如実に現れ、誤魔化しが効かない。一方、お互いが聴き合うことによって、コーラスの基本、醍醐 味が解ってきた。縦の音が揃い、和音が多少でも判るようになって、みんなの表情に自信が生まれてきた。度胸もついてきた。
(ハモッタ時には癖になりそうの声あり)

 この頃、高校生のA君が我々のメンバーに加わった。平均年齢を下げたことは当然として、それにも増して音感が素晴しい。ベースに入り、大ベテランのおじ さんを向こうに回し、重厚で響きのある音を出してくれる。勿論本番にも参加した。

 いよいよ、今回の大会がやってきた。場内アナウンスに促され、ステージにあがった。壇上に2列に整列した。いきなり「グリー頑張れエー」「おとうさんガ ンバッテエー」の暖かい声援が飛んできた。足を軽く踏ん張り、肩の力をスーと抜く。

 初谷先生の手が下ろされた。バリトンの「MaxWellton Braes are bonnie …」の出だしもほぼいつもの感じ。いいぞ。いいぞ。次は、出だしのポイント。4パートが揃う「Where early …」、そこもどうやら無事にこなす。中盤もそんなに喚いていない。他のパートも聴こえる。最後の「Id lay me doun and dee」、余韻を残すように最後のハーモニーが会場に沁み込んでいった。「ブラボー!」よくやった。やっと終わった。結果は兎も角、やり遂げた充実感が込 み上げてくる。だからグリーはやめられない。
(ステージを下りるといつも、暖かく手厳しいコメントをい ただく女性応援団から「力が付いたわ。安心して聴けたわ」のお言葉。本当にありがと う)

    今年出演した他団体の演奏を聴いて、特徴的なのは、組曲「富士山」、「グリークラブアルバム集」等定番の曲の演奏が目立ったことである。また、会場が野外 ステージで、本格的ホールでないからか、ハーモニーを十分聴かせられない団体が多かったような気がする。(我々のレベルが上がったのかなアー?) また、驚いたことに我がグリークラブ十八番の「田舎のバス」を静岡大学OBグリークラブが演奏したことである。
(「バスガイド゙も牛も志木グリークラブ゙の方が一枚上」 の影の声あり)

 1部が終わり、いよいよ楽しみな2部が花博内「キュウタンハウス」に場所を移し始まった。例年通り、各団体が急拵えのステージにあがり、定番の「乾杯の 歌」「いざたて戦人よ」「柳河」等々を、アルコールも手伝い喉が壊れんばかりに歌う。

 他団体のいつもの懐かしい顔に出会い、旧交を温める。(この1年の無事を感謝する) 今年の2部は、特別のプログラムが急遽組まれた。前述したとおり、バスで来る複数の団体が、抽選時刻までに到着しなかった。その中でも、千葉県の「北総エ コー」と「アンサンブル・レオーネ」の2団体が会場に到着したのは、なんと2部が終わる直前であった。ところが、歌を愛する者は優しい。演奏時間を作り、 1部と同じように演奏したのである。しかも、後者は、我々が演奏したのと同じ「Annie Laurie」を演奏した。両団体にはアンコールの声がかかるほどの歓待振りであった。
(2団体はバスに相乗りして来ていた。遅れた原因はバスが 故障し代替車両の手当てに手こずり、しかも首都高速から渋滞に巻込まれ、12時間かかったそうである)

    我々おとうさんがコーラスを楽しんで歌うためには、家族、特におかあさんの協力が不可欠である。2部の最後は、心置きなく合唱ができることの日頃の感謝の 気持ちをこめて、「大地讃頌」を歌い閉会し、来年の再会を誓い合った。

    次回は、2005年8月6日(土)秩父ミューズパークで、次々回は、栃木県(開催日、場所未定)で 開催予定である。

            (2ndTenor:和氣敏夫記)

---------- 志木第九の会 ----------