うたわれるもの
うたわれるもの
2002年4月26日 Leaf/AQUAPLUS発売
評価:[B-2A-3A-B]

− 散りゆく者への子守唄 −

<動作環境&情報>
OS: Windows98/Me/2000/XP
CPU: PenII 300MHz
メモリ: 64MB
ビデオ: 640×480×32bit
音源: CD-DA、ボイス無し
HDD: 1GB以上
DirectX: 8以上


原画: 甘露樹
TOP
コメント
システム:B
AVG+SRPGという、この分野ではいまいちうけない(というかいいものがない)ゲームシステムです(ぉ

AVG部分はほかの一般的なAVGと基本的には変わりません。バックログもあります。既読スキップは忘れましたが、基本的になくてもかまわないと思います。何度もやり直すタイプではないので。
セリフ中の選択肢はなく、行き場所選択式ですが、攻略自体は皆無です。

SRPG部分はこの分野にしてはよくできている方です。画面も奇麗ですし、動きもあります。他にも属性などそれなりに凝ってはいますが、これまた難易度自体が皆無なのであまり意味がないものとなってますね。

AVG+SRPGというこの会社としては初挑戦のシステムでしたが、それなりによい出来で良かったと思います。ただ、SRPG部分を期待してやるのはどうかと思いますけどね(そんな人はいないと思いますが)

不具合はあまりないのですが、いきなりインストールエラーがでる(可能性がある)という、結構初歩的な事をやってくれたり、私の環境ではCD-DAの読み込みに失敗する(特にメインメニューに戻った時)事がよくありました(これが起こるとついでCD-DAの音量が0になるという罠付き)。あとひょっとしたら環境によってはSafeDiskの影響がでる可能性があるので要注意かもしれません。
シナリオ:A
舞台は亜人種たちが暮らす地。とある村に住む1人の少女が大けがをした1人の青年を助けだした時から運命は廻りだす・・・。

これまた、純粋AVGでないので、少し心配しましたが、結構いい出来です。特に日常会話がなかなかよいですし、キャラの魅力がよく表現されていて、個人的には評価が高いです。

ただ、メインストーリー自体は、SRPG部分を組み込むために所々無理がありますし、謎解きも完全にされてませんし、そもそも設定自体に無理がある部分もあります。が、純粋に物語り的には結構楽しめるものになってるのでは、と思います。キャラクターにそれなりに感情移入ができれば最後のシーンは結構ジーンときますね。その意味でも日常会話がそれなりにしっかりしているので良かったのではと思います。

まあ、ぶっちゃけていうと、エルルゥが俺的ツボをついていたのが全てともいえますが(笑)
ビジュアル:3A
はっきりいってこれがメインで買った人も多いでしょう。私もそうですが(ぉ

原画はこの分野を知っている人には超有名な人なので今さら説明不要でしょう。ちなみにツートップのもう一人、みつみ氏は、今回は戦闘部分とPIECE関連を受け持っているようです。

で、実際使われているCGですが、非常にいい出来です。塗りも奇麗ですし、構図もしっかりしています。Windもこれくらいの出来であればよかったのですが(ぉ

ただ、弱冠1枚絵の枚数が少ないのが気になります。立ち絵のパターンも結構あり、動きもそれなりにあるので、あまりそれを感じさせませんが、AVG+SRPGになっている分、半分にへっていると思っても、もう少し多かったらよかったのに、と思います。

なんにせよ、原画さんのファンな人には満足いく出来ですが。
event1
サウンド:B
これと言って可も不可もなくと言った感じでしょうか。悪くはないですし、曲数も多く雰囲気とあってよいのですが、これといったものがないのも事実。唯一、挿入歌である"運命 -SADAME-"ぐらいでしょうか、個人的に気に入ったのは。

OPムービーもいい出来ですが、Windをやった後だけに若干見劣りします。といっても、こちらのほうは純粋にアニメ(2D)OPなので比較するのもなんなのですが。歌もほしかったですね〜、できれば。

というわけで、ここは弱冠きつめな評価になっている気もしますが、ここ最近の他のゲームの曲も非常によくなってきているので、大手ですし、もう少しがんばってほしいですな。それに何より、声がないのが大きな減点対象になっていますよ。
総合
平均すれば評価が低いように見えますが、個人的には結構気に入っています。なにより原画さんのファンだし(ぉ。

あまり期待しすぎると裏切られるかもしれませんが、AVG+SRPGという分野ではかなりいい部類に入ると思います。シナリオもそこそこですし、SRPG部分の難易度もカスなのでストーリーを楽しむ分には良いといえましょう(苦笑)。

あまり会社名にこだわらず、絵柄が好きな人ならば買って損はしないと思います。惜しむらくは声さえあればもっと評価が高くなるんですけどねぇ、ほんと。

P.S.あと、書くのを忘れてましたが、起動時のCDチェックがやけにうざいです。コピー防止(SD)の所為でしょうが、もうちょっとどうにかしてほしいですね、これは。
event2
攻略とおまけ?
はっきりいってAVG部分には攻略なんてものは存在しません。適当にやっていても総べてみれると思います。まあ、複数場所指定が現れた時にはセーブして一通りやって、一番よさげなものを選んでいけばよいかと。適当でも大丈夫だと思いますけどね。

戦闘(SRPG)部分も難易度がカスなので、大概の人は苦労しないと思います。ただ、あまりにもSRPGにやりなれてない人は弱冠しんどいかもしれません。

基本的には、前線に出す人は攻撃と物理防御をメインに上げて、中盤から術防御も上げていくとよいかと。術防御を全く上げないと最終がしんどくなります。ただ、あまりにポイントを食う点に関しては、それほどあげる必要もないかと思いますが(攻撃力のみ上げるのも有効かもしれません)。

弓矢の二人と術使いの二人は攻撃のみ上げていけばよいです。他は必要なし。エルルゥに関しては、攻撃と術防御だけ。物理防御はあげないでいいです。基本的に間接の人たちは前線にだしませんから。

あと、技についてですが、全員2にはしておいた方がいいです(術者2人は除く)。特にエルルゥと弓矢ズは2で最大ですし。基本的に3回目以降の攻撃は大概1のダメージなのであえてあげる必要はないのですが、最大にあげて気力を使うと必殺技がだせるのであげるのであれば最大まで。ただしポイントをたくさん食うので無理にあげる必要はないと思いますが。

なんにしても、難易度は高くないので何度かやっていれば大丈夫でしょう。敗北条件を満たさない限り、やられても、その人が退却するだけなのであまり問題はないようですし(一応特定面除いて誰もやられないように私は自分で制限していましたが)。

第1版(2002.05.12) written by fau.
このページの画像に関してはすべて→”©Leaf/AQUAPLUS”
このホームページでは一部、Leaf official Homepage及び製品内の画像素材を使用・引用しています。
また、これらの素材を他へ転載することを禁じます。