学校健診で、視力が1.0以下になってからでは遅い

 子供では、視力が1.5あった子が、気がついたときには「もう、めがねが必要」というような、はやい近視の進み方をします。

 子供では、初めにわずかな近視で視力が1.2くらいに落ち、次の検査のときには、1.0ではなく0.6くらいに落ちるような進み方をします。
 もうちょっと進むと、いきなり0.1くらいに下がるのです。

 近視がどんどん進むのをふせぐには、近視になったことに、できるだけ早く気がつくことです。
 視力が1.5あった子が、1.2に落ちたときに気がつけば、そのあとの、がけを転がり落ちるような進ませ方をふせぐことができます。

 そのためには、今の学校健診ではだめです。
 今の学校健診では、視力が1.0でも1.2でも、「視力1.0以上だから正常」としてしまうので、
近視のなり始めのときを、つかまえられません。
 しかし、視力が1.2や1.5あっても、近視は近視です。(たとえば、1.5の視力の子が近視のめがねをかけて2.0見えれば、その子は近視です。)

 近視になったことに、早く気がつけばつくほど、近視をひどくしないで済ませることができます。
 視力が1.2くらいの近視のうちから、進まないように努力を始めれば、がけを転がり落ちるような進ませ方をふせぐことができます。

30センチより手前しか見えなくなる前に、悪くなるのを止めなければなりません。
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