「遠近両用めがねひとつでだいじょうぶ」

遠近両用めがねは、

老視（老眼）の人のためのめがねです。 　ひとつのめがねで、遠く（遠方）も近く（近方）も見えるようにつくられています。

　しかし、図からわかるように、遠近両用めがねの近くを見る部分はとても狭いので、近くを見る部分だけで本や新聞を読むことは、ムリです。

遠近両用めがねでは、横書きの文ならまだしも、縦書きの文など読むことはできません。 縦書きの文の大半が、近くを見る部分の中におさまらないからです。

とくに、境目のない遠近両用めがねをかけて、近くを見る部分だけで本や新聞を読んでいる人なんて、ヒトリもいません。

「よくない目の使い方」をしないためには、 本や新聞を読むとき、遠近両用でない、専用の老眼鏡にかけかえなければなりません。

遠近両用めがねひとつで暮らすことはできません。 　　遠近両用めがねの近くを見る部分は、いちいち専用の老眼鏡にかけかえられないときの、マニアワセ にすぎません。 その部分は、ただの オマケ と考えてください。

　遠近両用めがねはとても便利ですが、「遠近両用めがねひとつでだいじょうぶ」という考えは、大間違いなのです。

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