- 『ヨコハマ買い出し紀行』はこんなお話です。 -
  

  

 主だったキャスト   
まっき

   まっき by まーちさん
初瀬野アルファ 西の岬の喫茶店「cafe alpha」の現オーナー。
ロボット(A7M2型機)だがどう見ても人間。動物タンパクが苦手で甘党。
ガソリンスタンドのおじさん マイペースな人生。名前は今のところ無いみたい。
タカヒロ スタンドのおじさんの孫。
鷹津ココネ 量産型A3M7型ロボット。ムサシノの国在住。
「ムサシノ宅配便」世田谷支店勤務。
子海石先生 専門が何なのか知らないが病院の先生(♀)
スタンドのおじさんの先輩。
マッキ(真月) 少々メルヒェンに欠けるところのある女の子。タカヒロが大好き
アヤセ 空飛ぶ魚「カマス」を飛ばす。だから通称「カマスのアヤセ」
ミサゴ 謎の存在。子供にしか見えなくて、成長しない、らしい。
アルファー室長 おそらくアルファさんと同型機。もう着陸しない飛行機の乗組員。
丸子 ロボットでプロの画家(額縁屋「Neutron」でバイト)。
ココネが大好きでナイと友達、アルファにちょっと嫉妬。
シバちゃん 「ムサシノ宅配便」世田谷支店勤務。ココネの同僚。
ナイ 珍しい「男」のロボット。KN-021「あつぎ2号」パイロット。

   

 舞台背景
今からはちょっと先の時間のお話、後に「夕凪の時代」と呼ばれる時間のお話です。
海岸線は今よりももっと陸に食い込んで、水没した街も多く見られます。
ニホン、という国も細々としたクニの集まりになり、何か文明の発達を捨ててしまったような、
そんな人々の暮らしがあります。
文明を捨てた、といってもそれは人が原始時代に戻る、というのではなくて、
何かに追い立てられるような気ぜわしい暮らしを捨てた、という方が正しいでしょう。
ロボットが普通に人と暮らしています。
車も電車も飛行機もそう多くは見られません。
そのかわり、人本来が持ち合わせていた「優しさ」が感じられます。
もしかしたら、世界の終演が近づいていることを感じ、最後にせめて人らしい生き方を模索した
という結果なのかもしれません。
そんな、ほっと息抜きできるような時間が、このお話の舞台です。

さらなる内容追求はこちらで。→◇“夕凪の時代”はたぶんこんな感じです。

   

 読みどころ
主人公のアルファさんをはじめ、
各キャラクターが見せる表情が
本当にたまらなく愛おしい
感情を抱かせてくれます。
味のある絵、とはまさに
このマンガのためにある!
なんてリキんでみたくなるくらいです。

それは全体的に言葉が少ないことにも
よることだと思ってます。
  文章が書かれていないことで
読者は描かれている1コマ1コマを
じっくりと見るようになります。
見流しても良いんだろうとは
思うんですけど、
ちょっと待って、それはもったいない!
このマンガの良さは、行間にもたくさん
あるんですから!
  このマンガを読むときに
何より必要なのは、
時間を忘れることかもしれません。
ゆったりとした気分で
少しの間だけでも
ぼぉっとした時間を
過ごしてみませんか?

    

ココネ

ココネ by まーちさん
聴きどころ 

初期CD/OVAは音楽をGontiti(ゴンチチ)が担当されています。
Gontitiはゴンザレス三上さんとチチ松村さんのお二人のユニットです。
(お二人ともギタリストです)

OVAの帯に「ヒーリングアニメ」というコピーがついていますが、
絵では補いきれない感覚を曲が補完しています。
 

続いて音楽を担当したのはショーロ・クラブ
ショーロとはポルトガル移民が持ち込んだEUクラシック系サロン音楽と
ブラジル音楽を融合させたもので、
「泣く」「嘆く」の意を持ち、
正にギターが咽び泣くことからこう呼ばれている、とのこと。
(HMVのサイトより)
ギターをベースに様々な楽器を組み合わせ
軽やかに音楽を奏でていきます。
 

どちらにもいえることは、ギターが大きな役割を担っていること。
ギターは優しくて温かい音色を持っています。
それがこの「ヨコハマ〜」という作品、
ややもすれば寂しさを感じざるをえない作品に
温もりを与えてくれてます。
例えばアルファさんが月琴を弾く行為は、
もしかしたらアルファさんの「人間への憧れ」を
示しているのかもしれません。
 

Gontitiのことが詳しく知りたいという方はこちらを、
ショーロ・クラブについてはこちらをどうぞ。

 


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