F英国福祉日記


Vol.02 1997年08月10日Sunday
 日本を離れて、はや数週間が経ちました。暑い日本はどうですか。こちらは夏と言ってもとても涼しいです。特に朝、学校へ通う時間帯、つまり朝9時頃はめちゃめちゃ寒く、Tシャツかトレーナーか悩んでしまいます。まだ風邪はひいてないけれどとても健康に気を使っています。天気もころころ変化し、天気予報で「時々雨」と言えば外すことがないくらいです。折りたたみ傘を手放せませんが、不思議なことにロンドンの方はほとんど傘をさしません。だから、さすととても恥ずかしいのでした。

 早速、「ピカデリーサーカス」の「プラネットハリウッド」でTシャツをゲット。£20(ポンド、約\4000) でした。香港版も持ってきたのでとってもウキウキ。スタローンやトム・クルーズなどの写真や手形に感動しました。これを見るだけでもはるばる英国に来た甲斐があったと言うものです。

 7-11の商品は高いな。他でコーラを£0.37だったのに£0.5を超えてるんだ。寒川(神奈川)のほうがやっぱりいいな。ホームステイ先は僕の家より豪華です。システムキッチンに完全自動のお風呂。私にも個室を与えてくれて最高です。ホストファミリーもとても良い人で、僕の言葉も通じるのです。もしかして日本人だったりして!?

 タワーレコードに行ってみると、UK音楽がわんさか。U2のシングルが£2.9(約\580)と格安でした。Spice Girlsも£1.9(\380)です。こちらでも邦楽は「J-POP」と呼んでました。The Yellow Monkey,シャ乱Q&MAXもあります。それにしても邦楽のCDが一番高いのはなぜ?PC&マック、プレイステーションや任天堂64まであります。しかし、ビデオを含めて「PAL」方式なので日本では通常使用不可です。日本の「NTSC」方式をこちらで探してみます。アイワのワールドシステム付のテレビorビデオデッキがあれば問題はありませんが。

 ピカデリーサーカスに小1時間ほどたたずんでみると、2.5年前の記憶がよみがえってきました。Y.T.&K.I.と旅したことがとても懐かしく思えます。それにしてもその回想シーンの途中、何人にシャッターを押せとせがまれたことやら。はっはっはっ。

 その後、卒業旅行の時にお世話になりましたM.T.さんに会いました。今年6月にイタリア人の方と結婚されました。といっても同棲は去年10月からなので新婚の初々しさはこれっぽっちもありませんでしたが。今は現地スタッフとして働いています。それにしてもここの家賃は本当に高いです。中層マンションですが月10万円を超えていました。超(もう死語かな?)都会だから仕方がないけれど。M.T.さんにはこれからもお世話になりっぱなしになりそうです。唯一の日本食提供者だからです。T.K.のアドレス(高栄D棟)とTEL、そしてFAXを教えておきました。自宅にかかってくればスーパーラッキー!

 次の日、学校が終わって早速地下鉄へ。ピカデリーサーカスで下車し、「ウェンディーズ」でランチ。£2.99(\598)でバーガーとポテトとコーラがつきました。それにしてもドリンクは選び放題だけれど、ファンタやスプライトという炭酸系とホットコーヒーしかなく、アイスティーなどはないのでとても辛いのでした。そしてタワーブリッジへ。初めて見ました!橋が上がるのを!!ほんの一瞬でしたが、とても感動しました。今度開くのはいつのことやら。

 2年前にY.T.とK.I.と訪れたところは全て再チェックしました。すべてがとても懐かしいですね。ソーホーの中華街「Wong Kei」は相変わらずリーズナブルです。4人でご飯とおかず2品で一人あたり£3.45(\690)です。ただし、店員の中国人はすごく不愉快そうでしたが。(外国客は普通、\1000以上費やすかな?)はっはっはっ…

 物価も品物によって価値が日本と変わります。例えば…
 シャンプー 普通サイズだと£2~£3(\400~\600)
   プライベートブランド(P.B.)1 だと£0.5(\100)
 タバコ1箱 £3(\600)→だからなのか禁煙率70%超えてます。
 CD    U2のニューシングル£2.9(\580)
   →洋楽は手頃。一番高いジャンルがJ-POPで、日本の定価を上回ります    。
 新聞    日刊紙£0.35ave.(平均)
   スポーツ紙£0.28
 コーラ325ml缶£0.37~ 0.55(\74~\110)
 MD    TDK「COLOR」74 5.99(\1198)by HMV or ヤオハン
  ※すべてに付加価値税(VAT)17.5%が内税されている。

 テレビ局は5つあり、また、衛星放送やケーブルTVもあります。ちなみにX-FILESもやっております。

 映画『ロストワールド』が7/18封切りになり、街中や新聞でにぎわっております。また、『バットマン&ロビン』も7/25封切りです。しかし、『もののけ姫』はまったく耳にしません。ディズニー映画、しっかりしろよ!映画はなかなかリーズナブルで一番高いときで£7.0(\1400)ぐらいで17時前までは£3.5(\700)になります。『Mr.ビーン』と『スピード2』が見たい!

 競馬やナンバーズみたいな賭博系はこちらにもあります。が、オッズの見方や賭け方が日本と違うらしく、未だやったことがありません。要勉強。郊外に競馬場がいくつかあり、7/27(日)に大きなレースがあるそうです。ただ、入場するだけで£10(\2000)かかるので行くか迷っております。府中だと\200(£1)ですむのになぁ。

 7/18(金)のTIMEの一面はベルサーチ殺害の記事でした。アメリカで鉄砲で頭を撃たれたとか。恐いですね。それにしても日本のニュースがまったく入ってこないな。

 7/19(土)、初めての週末です。いつも通りに8時に朝食をとり、貯まっていた洗濯ものを処理しにコインランドリーへ。一回£2(\380)と、日本とあまり変わらないのかな?使ったことがないのでわかりません。30分で終わり、家に帰って庭に干して、少し早いランチ。チーズのたくさん入ったサンドイッチを作ってくれました。12時にバスに乗って友人と待ち合わせの場所へ行き、今日は「日本」にまつわるところを探しました。これから何があるか分からないので、「緊急避難先」を早急に探しておく必要があったからです。ロンドンには結構日本人が住んでおるので、そんなにびくびくすることはないですが。ここにはヤオハンがどっしり構えておりました。食料品や生活用品、飲食店や本屋、床屋、ブティックや日本にある「セガ」のゲームスクエアまでそろっておりました。ちなみに物価は日本の定価の2倍ほどしますので、そう気軽に「カール」を食べたり午後ティーを飲むわけにはいきませが、いざと言うときに心強いです。本屋には「週刊ジャンプ」や「週刊マガジン」が1日遅れで並んでおりました。立ち読みもできてラッキーです。ただ、毎週通うのが大変なので皆さん、私に前回リストアップした情報を送ってください。今、モニターを見ているあなたにお願いしておるのですよ。ぷり〜ず(*^_^*)。

 近くに日本の古本の店があり、とても安く購入できました。漫画本だと£1〜(\200〜)、古雑誌だと£0.5〜(\100~)でそろっておりました。また、「地球の歩き方」のような旅行本、特にイギリスものだとメチャメチャそろっていて、下手すると日本で買うより安いのでした。おかげで私も「地球の暮らし方」をすぐに買ってしまいました。めでたし。

 こちらで出版されている本、例えば、音楽もの、ゲームもの、スポーツものなどが欲しい方はぜひ言ってください。日本とそんなに物価は変わりませんし、郵送料も「第3郵便扱い」になるので手軽です。たぶんCDなども該当します。ブランドものは円との兌換率によってまちまちですが、前もって言ってくれれば早めに調べておきます。時計やスカーフなどの小物が該当します。

 私が到着してから、週末に限ってですが、不思議なくらい晴れております。こんなことはとても珍しいそうです。日本晴れですよ。到着以前は、6週間ほどぐずついていたそうです。おかげでロンドン郊外へ出かけやすいです。ここから西へ20kmのところにウィンザー城という「ロンドンの象徴」があります。そこまで国鉄で往復£4.0(\800)だからとっても安い。どうもここの物価の水準が理解できませんね。

 私がお世話になっているホストファミリーはとても良い人です(そう言うしかない)。いつも尽くして知れております。私が疲れて帰ってきても「縄跳びをやってくれ」と頼まれたりします(私、縄跳び芸、得意なんです。寒川中バスケ部時代の名残りですね。別にそれを使って縛るわけではありません)。それはどうでも良いことですが、食事には必ずアイスなどのデザートがつくし、遠出しようとすると、「リンゴを持ってけ!」と投げ渡してくれます。コミュニケーションもとれ、私のインチキ英語にも答えてくれます。実はここが私の生家だったりして!?

 インド人街のカレーショップ「Khan's」にてチキンカレーに挑戦。さすがに右手でダイレクトに頂きはしませんが、色の着いた米にはびっくり。赤、橙、白など。味は日本と少し違うけれどナイステイスト!友達が頼んだ「スパイスティー」はスパイシーな香りでした。普通の紅茶にスパイスが入っており、お好みに応じてミルクや砂糖を加えるものでして、皆様も一度お試しあれ。インドの雰囲気を楽しめることでしょう。

 ショッピングセンターで休んでいると、若夫婦が近づいてきて片言の日本語を話してきました。「千葉県」、「どうした?」、「腹切り」など。すぐに英語で答えると、早速、意気投合し、住所交換して知り合い当然になりました。日本では考えられない「社交性」です。ただでさえ内気なボクですから、感動しました。ようやく友達ゲット!

 『熊のプーさん』ご存じかな?ロンドンから南に列車で約1時間のところにハートフィールドという田舎がありまして、そこで作者が物語を作ったそうです。だから、プーさんが木の枝を投げて遊んだ「プー棒投げ橋」が実存しているのです。ただ、観光スポットにはなっていないので、牧場や森を迷いながら約2時間、どうにか発見することができました。シルクロード以来の「地球のはまり方」でした。けっこう良かったです。 8月30日にロンドンを離れることがなりました。身体障害者版総合大学にスタッフとして派遣されることが決まりました。プールあり、体育館あり、ゴルフコースあり、パブあり…、なんでもそろっている施設です。場所はロンドンから西へ列車で2時間半のチェルトナムという都市です。ここは温泉で有名な町で、私の四十肩、生理不順に効きそうです。