夏の釧路湿原をゆく(3)


1)乗馬はお好き?(8月20日午前)
今日の早朝散歩のテーマは野の花です。写真をご覧下さい。

トリカブト ナガボノワレモコウ

朝食を済ませ、レンタカーで鶴居道産馬牧場へ移動中に鶴見台の牧草地をヒョイと見ると、なんと遠くに餌を食べている丹頂がいるではありませんか!夢中で写真を撮りましたが、Nikon COOLPIX990でやっと小さいながら写真が撮れました。この時期には、湿原の中で子育て中なので、近くで見る事が難しいようです。全くラッキーでした。

キンミズヒキ 鶴見台の牧草地の丹頂鶴

乗馬をしたことが全くないものが、タズナの持ち方、馬の乗り降りを一回だけ練習して牧草地に乗馬です!道産馬(顎オッサンは「楼蘭」に乗馬)は賢く躾られていたので助かりましたが、タズナを少しきつく引くと、いやがって首を振るので落ちそうになりました。ただ、少し歩きなれて来ると周りを見る余裕も出来、広い牧草地やアザミなどの野の花が綺麗でした。半分行ったところで、人馬とも休憩。人はキャンディ、馬はミヤコササを美味しそうに食べました。そうそう、思い出しましたが「瀬川のじいちゃん」もトーさんも道産馬に乗って用事に行くそうです。 我が家は顎オッサンと次女は、後で腰と大腿が痛くて弱りましたよ。
トホホ(*^_^*)

道産馬の乗馬(長女) 道産馬にまたがり(次女)


[第二話]道産馬と共に
宿には母親違いの「姉妹」の道産馬が2頭おり、姉が「悦寿」で妹にあたるのが「ゆき」といいます。「父親」は「道産馬界」の「石原 裕次郎」と言われていた「初日の出号」です。2頭は「丹頂の家」から東へ3kmほど行ったところにある「瀬川 牧場」と言うところで生まれました。そして、ここの牧場主は知る人ぞ知る、「瀬川 鶴雄じいさん」といいまして、「道産馬生産者の神様」と呼ばれていました。有名人の方もよく来られて作家の「立松 和平さん」や、「みなみらんぼうさん」もこの牧場のフアンでした。瀬川じいちゃん(推定84歳)は、北海道開拓の基礎を作ったのは道産馬(北海道産和種馬)ではないかという思いが人一倍強く、皆が見放した道産馬とともに生きてきた方です。実際にはお会い出来ませんでしたが、教え子の佐藤悦郎さん(北海道教育大学釧路校を出て、瀬川のじいちゃんと道産馬に魅せられ鶴居道産馬牧場で働いている方)に偶然に乗馬の際にお世話になりました。人の縁とは異なものですよ!宿で、瀬川のじいちゃんのビデオを見せてもらいましたが、「わしが、こうやって若いもんに講釈を言えるのも、馬のおかげだ」との言葉に前向きな人生を見ました。


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