福田昌範の吹奏楽講座

第18章 良い音で演奏することについて

 


 

 合奏(吹奏楽団)は個人個人の集合体です。良い演奏をする為には何をさておき、
個人個人が良い音で演奏することが最重要課題です。

 たとえば、とても熱く熱したお湯の中に、油を一滴たらしただけで、
その油は、混ざらないばかりか、弾かれてしまうが如く、悪い音は、良い音と反発しあってしまいます。

 個人個人が正しい奏法を身に付け、良い音で演奏しようとする事が、素晴らしい演奏への近道になります。



 では、どうやったらよい音で演奏することが出来るのでしょう?

 <基礎練習のチェック事項(各個人で毎回確認)>

・[ ]ブレスはしっかりできていますか?
・[ ]力を抜いて吹くように心がけていますか?
・[ ]息の出し方(圧力・スピード)は良いですか?
・[ ]いつも良い音で吹くように心がけていますか?
   (プロのソロのCDやプロの演奏会などを聴いて、良い音のイメージがありますか?)
・[ ]音程は、正しくとれていますか?(ソルフェージュ)
・[ ]音程の感覚はどうですか?(和音のアナリーゼ)
・[ ]良い姿勢演奏していますか?(腰をぐっと入れて、胸を起こして、遠くに音を届けるイメージで!)
・[ ]正しいアンブシュアで演奏していますか?
・[ ]適切な音量で演奏していますか?
・[ ]音色はフレーズにあっていますか?
・[ ]正しいリズムで演奏できていますか?
・[ ]発音は美しいですか?(主に4種類のタンギングの使い分け。)
   (*4種類のタンギング・・・・、ノーマル・スタッカート・アクセント・テヌート)
・[ ]音の処理は適切ですか?(フレーズの最後の音に余韻や響きがありますか?)
・[ ]フレージング(メロディの歌い方など)は適切ですか? 
・[ ]ロングトーン(管楽器)や基礎打ち(打楽器)は欠かさず行っていますか?
・[ ]教則本をいつも練習していますか?
・[ ]吹奏楽情報誌などのワンポイントレッスンなどを読んで、楽器に関する知識を身に付けていますか?
                      

上記でうまくいかない方は、

[ ]プロの個人レッスンを受けていますか?(最も手っ取り早い上達の手段です。)

 

(C)2017 Masanori Fukuda

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