★極私的長文レビュー★
ＰＣ−ＦＸ
開発元：カスタム／発売元：ＮＥＣホームエレクトロニクス／９６年９月１３日発売／アクション／７，８００円
カスタムというパソコンを中心に展開しているらしいメーカーのコンシューマー作品。
パソコンソフトについては筆者は無知同然なので触れないでおこう。
まずＦＸの電源を入れソフトをロードする。ＮＥＣロゴの後に何処かで見たような演出のカスタムの可愛いロゴ表示。そして賑やかなオープニングアニメに突入。
ここでひとつ問題が発生する。
このオープニングアニメ、楽しげで個人的には嫌いではないのだが、ハッキリ言って一般人には見せない方がいいだろう。
ＯＨ！ベイベェー、それはな〜ぜか！まず主題歌。歌うはチップちゃん役の本多知恵子とチャップちゃん役のこおろぎさとみ。この二人の歌いっぷりが何とも言えない味を醸し出している・・・。
正直に言おう！歌が下手なのだ（爆）！！キャラになりきっているのは分かるが、それにしたって歌詞がよく聞こえん！！
それから本当はこちらの方が問題なのだが、肝心のアニメ画面がもっと凄い！！
どう考たって幼女の裸はヤバイって！！！
というワケで、「チップちゃん」を二人以上でプレイする際は、ソフトを立ち上げてオープニングが始まったら速攻でＲＵＮボタンを押し、タイトル画面を表示させること！
君の人生を狂わせないためのサイバークロスからの忠告だ！！（ｂｙＨｕの宴）
さて、肝心のゲームの方だが、ＯＰのアブなさとはうって変わって、誰にでも楽しめるステージ固定型面クリアアクションとなっている。
チップちゃんもしくはチャップちゃんを操って（もちろん２人同時プレイもＯＫ！かなり楽になるので推奨します）、ステージ内にいるヘンテコな敵を全部倒すとステージクリア。
攻撃は、どう見たってコンパ○ル社の「ぷ○ぷよ」にしか見えない「もーさぽー」というまんじゅうみたいな物体を敵にぶつけることで行う。
もーさぽーをぶつけられた敵は気絶するので、気絶している間に蹴っ飛ばせば敵は成仏。食べ物やパワーアップアイテムに変化するという仕組み。
また、蹴っ飛ばされた敵は、ステージ内でウロウロしている敵にぶつける為の武器としても使用可能で、その際にいっぺんに気絶させた敵が多ければ多いほど点数は高くなる。
この点数が結構重要。どう重要かというと、ＦＸには少ないスコアランキングがあるのが嬉しいので、つい燃えてしまうのだ（爆）
いっぺんに敵が吹っ飛んでいく様子は爽快なので、ぜひ味わって貰いたい。
何も考えないで遊ぶことの出来る良質ゲームだが、問題点がひとつある。
ステージが、階層構成になっていて、その段毎に敵が配置されているわけだが１段目で通常のジャンプをしただけで２段目に上がってしまうのだ。
つまり真上に敵がいた場合、ジャンプをしただけで敵に接触しゲームオーバーになってしまうのだ。
慌てれば慌てるほど、そういうヘマをやりかねないのでそこがちょっとストレスの溜まるポイントでもあった。
何だかんだ言ったが敵キャラクターもポストやアイス、傘やペンギンなど親しみやすいコミカルなものだし、ゲームとしてもなかなか楽しめる出来なので、ＦＸユーザーは暇つぶし＆接待用に１本常備しておくことをお薦めする。
そして暇な時には、難易度が半端じゃない「ＨＡＲＤ」モードを一人でプレイして男に磨きを掛けるのだ！！
レビュアー：米ット・Ｆ・不二雄