20世紀の色、21世紀の色 アンケート結果
「20世紀の色」 12月 :ランキング解説
(調査:2000.12.1-12.31)
★
1位 灰
■
(11票:23%)
★
2位 赤
■
(7票:15%)
★ 3位 青
■
(6票:13%)
「20世紀の色」の1位と2位が11月とは逆転し、1位が
「灰(グレー)」
、2位が
「赤」
となりました。そして新しく
「青」
が登場。
1位の
「灰(グレー)」
を選んだ理由は、11月と同様、
良い事、悪い事を混ぜ合わせる
と
「灰色」
になるという意見が多数を占めました。いろんな色を含むことから
「水溜りに浮いた油のようなラメ入りのグレー」
と表現した人もいます。連想した言葉は、具体的には排気ガス、金属、ねずみ、工業、白黒の映像(戦争のフィルム)。抽象的には汚れた、くもった、醜い、暗い、濁った...と否定的な言葉ばかりでした。
2位の
「赤」
は、11月と比べ
「暗い赤」「強い赤」「濃い赤」
を選ぶ人が増えました。
「茶」「臙脂(えんじ)色」「クリムソンレーキ」「朱」
という人も計5名いて、これを加えると1位になります。
「赤」
は発展、激動、情熱、活気、進化のスピードを表しますが、それが裏目に出て流血を伴う戦争や紛争、環境破壊が起こったため、純粋なキレイな赤ではないということです。
3位の
「青」
は、情報社会、IT革命、インテリジェント、技術、効率、進歩というキーワードから連想されています。
「群青」「水色」「紺」「ロイヤルブルー」「ライトブルー」
という人が計5名いて、加えると1位と同数となります。青は青でも「くすんだ」とつける人が数名いて、ここでも少しマイナスイメージが。それでも
「灰」「赤」
と比べて
プラスのイメージで選ばれています。
12月は新たに
「紫」「フューシャピンク(赤紫)」
が出てきました。不安定さ、複雑な気分、矛盾、混沌、変化、放射能、人工的、物質的欲望を表しています。
少数意見として、「自分の原点、日の出のオレンジ」(自分が生まれた時代、国という意味?)がありました。
カラーマップ
をみると、全体に11月より濃く暗い色調で、特に
「赤」
が暗い色になりました。ところどころ
「青」
が目立ちます。明るい色や
「緑」
はなく、11月にあった
「白」
はなくなってしまいました。
12月に入ると、
過去の悪い出来事を悔やむ気持ち
が増幅されています。と同時に、20世紀の良い出来事を素直に認め、
生きてきた時代を肯定する気持ち
も生まれてきています。去り行く日々が思い出に変わる過程はこのようなものかもしれません。
回答数[49] 年代[10代7名、20代15名、30代20名、40代6名、不明1名] 性別[男性15名、女性34名]
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アンケート結果
アンケート調査の結果発表!総合ランキング、月別得票グラフ、色系統別グラフにまとめてみました。
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カラーマップ
アンケートで回答いただいた色を、RGBカラーや画像に変換し、わかりやすく色の地図にしてみました。
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これまでのアンケート回答
回答の一部をご紹介しています。みんなが考える「20世紀の色、21世紀の色」とは!?どうしてその色を選んだのか、その理由がとても興味深いものとなっています。
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20世紀の色、21世紀の色 アンケート インデックス