- 第354話で登場した影久と真琴の名前ですが、「無限の住人」の天津影久と真琴から取られたようです。
同作品には、乙橘槇絵(まきえ)というキャラも登場しています。
- 第351話で、明日菜が美砂に返したCDは、小林ゆうさんのファーストアルバム「YOU&YU」です。ちなみに、2008年3月26日の発売です。
- 第344話で、夕映がネギに告白しましたが、この回が掲載されたマガジンは2011年11月16日の発売で、
偶然にも夕映の誕生日でした。
- 第340話で、あやか達が日本の総理大臣に会いに行きましたが、
2003年9月23日時点の総理大臣は小泉純一郎(在職期間:2001年4月26日〜2006年9月26日)です。
この日は、「小泉再改造内閣」が発足した翌日で、総理の行動を調べてみると、
午後は自民党本部で党広報用の写真やビデオの撮影を行っていて、
19時56分に東京都品川区東五反田の仮首相公邸
(旧公邸を取り壊すため、2002年8月28日〜2005年4月25日の間、内閣法制局長官公邸が首相公邸として利用されていました。)
に戻っています。
あやか達は20時以降、この仮首相公邸を訪れたものと思われます。
- 第326話で、2代目「火のアートゥル」と17代目「水のアダドー」が登場しました。
「アートゥル」はゾロアスター教の火の神アータル、「アダドー」は古代メソポタミア神話の嵐・雷鳴・降雨を司る神アダドが由来と思われます。
先代が登場した第232話では、もう一人、雷を纏った男がいましたが、
風の神の名前(ゾロアスター教ではワータ。メソポタミア神話ではエンリル。)を襲名しているものと思われます。
- 第281話で、ハルナが右後方からの敵に対し、「取り舵一杯」と叫んでいます。
「取舵」は船首を「左」に向けるときの舵の取り方で、逆に「面舵」は船首を「右」に向けるときの舵の取り方です。
これは船の羅針盤を、船首方向が子(北)、船尾方向が午(南)になるように取り付けるため、
左方向が酉(西)、右方向が卯(東)になることに起因しています。
つまり、左に舵を切るときに言っていた「酉舵」が「取舵」に変化し、
右に舵を切るときに言っていた「卯の舵」が「面舵」に変化したのです。
(船首)
子
亥 丑
戌 寅
(取舵←左)酉 卯(右→面舵)
申 辰
未 巳
午
(船尾)
- 第271話に出て来た「造物主の掟」ですが、同名の「造物主(ライフメーカー)の掟」という書物があります。
著者は、トレジャーハンター4人の名の出典となった「星を継ぐもの」と同じ、ジェイムズ・P・ホーガンです。
- 第258話で、千雨が言っている
「後戻り不能地点(ポイント・オブ・ノー・リターン【Point of no return】)」の説明にある「ルビコン川を渡るカエサルの故事」について。
ルビコン川とは、イタリア半島の付け根を横断する川で、
共和政時代の古代ローマにおいては、本国ローマと属州国ガリア(現在のフランス、ベルギー、北イタリアに該当する地域)との境界線でした。
当時、反乱を防止するために、ガリアに遠征しているローマ軍が、武装したままこの川を渡って本国に戻ることは法により禁止されていました。
さて、ガリア全域を征服してローマの支配下においたのは、総督のカエサルでした。
彼はその功績から名声を高めましたが、本国の元老院派は彼の実力と彼に忠誠を誓う強力な軍隊に脅威を感じました。
そのため元老院派は、カエサルに総督解任と本国召還を命じて、政治的に失脚させることを画策しました。
紀元前49年1月10日、ガリア遠征中にそれを知ったカエサルは反乱を決意し、
「賽は投げられた」と叫んで、軍隊を率いてルビコン川を渡りました。
そして、元老院派を武力で制圧して、独裁体制を確立しました。
以後、後戻りできない重大な決断をすることを「ルビコン川を渡る」と言うようになりました。
- 第258話で、のどかが言っている「最近ではトンネルを抜けた先にあるお風呂屋さん付きの不思議の街」とは、
もちろん「千と千尋の神隠し」(宮崎駿監督)の八百万の神様達が疲れを癒しに来る街のことです。
2001年7月20日公開なので、作品上では2年前の映画です。
- 第253話で、聡美が「魂なんてないと思えばない。あると思えばある。」という深い言葉を発しています。
これは、有名な禅問答「趙州狗子」に通ずるものがあると思われます。
それは、「犬に仏性はありますか?」という質問に対して趙州和尚が、
ある僧には「無」と答え、ある僧には「有」と答えたのは何故かというものです。
仏教には、「一切衆生悉有仏性(あらゆるものに仏性がある)」という根本の思想があります。
だから趙州和尚は、この思想を否定しようとしている者には「無」と答え、肯定しようとしている者には「有」と答えて、
「人と犬を差別する心、仏性を疑う心などは持ってはいけない。」「有るか無いかに捕らわれてはいけない。」
ということを教えたのだと解釈されています。
茶々丸の場合、この世に存在するだけで既に魂は有るが、その自覚がない限り魂は無い。
と考えられるのではないでしょうか?
- 第246話で、ネギが言っている「僥倖」とは「思いがけない幸運」という意味です。
「僥」は「しあわせを願う」という意味。
「倖」は「幸」が広義的な「しあわせ」を意味するようになったために作られた漢字で、
「幸」の本来の意味(手枷の象形文字なので「恩赦」を表す。)
である「絶望的な状況で偶然に得られるしあわせ」を意味するときに用いられます。
つまり、元々は「幸」一文字で「僥倖」の意味を表していて、「こぼれざいわい」と読んでいました。
「僥倖」を「こぼれざいわい」と読むのは、この名残りです。
- 第245話で、トサカが読んでいる「Benjamin Charles Baudelaire」は、
ヴァルター・ベンヤミン(ドイツの批評家)によるシャルル・ボードレール(フランスの詩人)の批評書です。
- 第230話で、ラカンが詠春に投げたカプセルに書いてあった「ADULTERA」とは、ラテン語で「愛人」という意味です。
その下に書いてある文字は4つそれぞれ違うようですが、
判読できる「dryadis」は「木の精霊」という意味なので(調と同じ角を持つ女性が入っていた?)、
他のカプセルは容姿から判断して「水の精霊」「火の精霊」を意味する言葉が書かれていたものと推測されます。
- 第222話で、紅茶にミルクを入れるネギをフェイトが非難しています。
世界で一番紅茶好きと言われるイギリスでは、紅茶にはミルクを入れて飲むのが一般的です。
世界的に見ても、紅茶はミルクティーで飲むのが主流です。
ちなみに、ミルクティーに適した茶葉とされている芳醇で濃厚な味のアッサム茶やウヴァ茶は、レモンティーで飲んでも美味しくありません。
レモンティーに適した茶葉は、タンニンが少なくすっきりした味のセイロン茶やケニア茶です。
- 第211話で登場したJ・フォン・カッツェとS・デュ・シャですが、
「フォン・カッツェ(Von Katze)」はドイツ語で、「デュ・シャ(De Chat)」はフランス語で、それぞれ「猫の〜」という意味になります。
- 第205話から登場したトレジャーハンターのメンバーですが、
彼らの名前は、ジェイムズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」の登場人物から取られたようです。
「ネギま」の名前 | 「星を継ぐもの」の名前 |
クレイグ・コールドウェル | グレッグ・コールドウェル (国連宇宙軍本部長) |
リン・ガランド | リン・ガーランド (本部長の秘書) |
クリスティン・ダンチェッカー | クリスチャン・ダンチェッカー (生物学者) |
アイシャ・コリエル | コリエル (月面で発見された死体の相棒) |
- 第185話で、ドネットが「普通の人間が魔法世界に迷い込むのは宝くじの一等に当たるくらいの確率」と言っています。
一般的な宝くじの当選番号は、組数の2桁と「1」に続く5桁の番号で決まりますから、
一等が1本の宝くじを1枚だけ買う場合、当選確率は10の7乗で1000万分の1になります。
ちなみに、生涯に航空機事故に遭う確率でも10万分の1と言われています。
- 第184話で、明日菜が背比べを見て「ベタね」と言っています。
「ベタ」は本来、「隙間のない状態」を意味します。
これが「例外がない状態」という解釈から「すべての人に該当すること」という意味に発展し、
俗語的に「よくあること」という意味で使われるようになったようです。
- 第180話で、木乃香がネカネに電話していますが、
日本とウェールズの時差は、7月ならサマータイム適用でマイナス8時間なので、
日本が朝7時だとすると、ウェールズは夜11時になります。
(サマータイムの適用は4月から10月までで、それ以外の時期はマイナス9時間になります。)
- 第179話で、アーニャのロンドンで行っている占いの料金が、1回3ポンドであることが判明しました。
2003年7月頃なら、日本円で600円弱くらいです。
- 第174話で、ドネットの携帯番号が「090−930…」まで読み取れます。
この番号はKDDIで使われているため、彼女の携帯はauと思われます。
- 第172話で、明日菜が雪山で寝たら死ぬと言っています。
人間は眠くなると血管が開いて体内の熱を放出し、徐々に体温を下げる機能が働きます。
深い睡眠に入るためには、体温を低くして睡眠中のエネルギー消費を抑え、脳を休息させる必要があるからです。
つまり、眠った状態から目覚めるためには、体温を再び上昇させなければならないのです。
極寒の地で暖を取れない場合、それが不可能で体温は下がる一方なので、最後には凍死するというわけです。
ちなみに雪山で遭難した際、直接寒気に身を晒さないようにできるのなら、体力回復のために眠った方がよいとされています。
- 第170話に出て来たエヴァの別荘の「レーベンスシュルト城」ですが、ドイツ語で
レーベンス(Lebens)は「命の、人生の、社会の」、シュルト(Schuld)は「負債、恩義、罪」という意味があります。
- 第169話で、刹那の部屋の掛け軸に書かれている「天之道不争而善勝(天は争わずに勝ちを得る)」は、
「老子」の第73章に登場する一文で、有名なことわざである「天網恢恢 疎にして漏らさず」の前文です。
この後、「語らなくても応じさせる。呼ばなくてもやって来る。悠然としながら対処する。」とあり、
私利私欲なく万物を支配する「天」の偉大さを称えています。
- 第165話で、千雨が言っている「木乃伊取りが木乃伊になる」とは、
「忠告していた者がいつの間にか相手と同じ行動を取っていること」を示すことわざです。
「木乃伊」と書いて「ミイラ」と読むのは、中国語の当て字です。
「ミイラ」という言葉を聞いた中国人が、同じ発音になる漢字を用いただけなので、
「木」「乃」「伊」という漢字自体には何の意味もありません。
ちなみに、このとき中国人が聞いた「ミイラ」とは、西洋の万能薬の名前でした。
やがて、この言葉が日本に伝わったとき、
万能薬「ミイラ」は、アラビア地方の乾燥遺体に塗られた防腐剤から抽出されるという誤情報も同時に入って来たので、
日本人は混同し、いつしか「木乃伊(ミイラ)」はエジプトの乾燥遺体のことを意味するようになったそうです。
- 第158話の超の呪紋回路解放の際のバーコードは、「9784063637328」「1929979004002」という数字の羅列で、
これは「魔法先生ネギま!」単行本16巻(通常版)の書籍JANコードと同じです。
通常、書籍JANコードは 13桁の数字が2段に分かれていて、
上段: 「JAN/ISBN書籍用フラッグ(3桁)」+「ISBN(9桁)」+「チェックデジット(1桁)」
下段: 「書籍JAN2段フラッグ(3桁)」+「分類コード(4桁)」+「税抜き価格(5桁)」+「チェックデジット(1桁)」
を表しています。「フラッグ」の「978」「192」は書籍JANコードで決められた数字です。
「チェックデジット」とはバーコードを読み間違っていないかどうかチェックするための数字です。
また、この場合の分類コード「9 9 79」は「雑誌扱い+コミック+コミックス・劇画」を意味しています。
- 第157話で、夕映が言っている「バタフライ効果」とは、「北京で蝶が羽を動かすと、その風でニューヨークに嵐が起きる。」という例え話で、
カオス(初期条件の僅かな変化が、結果に大きな変化をもたらす現象。)を具体的に表現するときに用いられます。
- 第155話で名前が明らかになった麻帆良大学航空部部長の七夏・イアハートですが、
「イアハート」という名前は「アメリア・イアハート」から取ったものと思われます。
アメリア・イアハート(1897年生まれ)は、赤く塗装した「ロッキード ベガ」という飛行機を操縦して、
女性として初めて大西洋単独横断飛行に成功したアメリカの飛行家です。
彼女は1937年の世界一周飛行の途中、南太平洋上で行方不明になりました。
- 第142話で、のどかが言っているケルベロス(冥王ハデスの地獄の番犬)とオルトロス(怪物ゲリュオンの双頭の牧牛犬)は、
ギリシア神話に登場する怪物犬で、半人半獣のテュポンとエキドナの子供なので、確かに姉弟です。
両者ともに、英雄ヘラクレスに退治されました。
テュポンとエキドナの夫婦からは、その他にもたくさんの怪物が産まれていて、
炎を吹く獅子の頭・山羊の胴・蛇の尾を持つ「キマイラ」、
黄金のリンゴを守る百頭竜「ラドン」、九頭の水蛇女「ヒュドラ」、
プロメテウスの再生する肝臓を毎日ついばんだ怪物鷲なども、
ケルベロスとオルトロスの兄弟になります。
また、エキドナと息子オルトロスの近親相姦で産まれたのが、エジプトの石像で有名な「スフィンクス」です。
ちなみに作品に登場した犬は、三つの頭・首の周りの無数の蛇・竜の尾の特徴があるので、
「ケルベロス」で合っていると思います。
- 第136話でエヴァが読んでいる本のタイトル「緋い月の夜 蒼い月の朝」は、
エヴァのCVの松岡由貴さんが、和美のCVの笹川亜矢奈さんと映画を語り合っているアニメイトTV番組のタイトルと同じです。
- 第135話の「でこぴんロケット」のCDジャケットで、桜子が右手の人差指と小指を立てて前に出していますが、
この指の形は「コルナ」「メロイックサイン」「デビルサイン」などと呼ばれています。
元来は欧州で「魔除け」や「悪魔崇拝」の意味であったものが、
ヘビーメタルの音楽性に結びついて、いつしかロックの象徴として使われるようになったものです。
ちなみに日本の手話では、「キ」または「狐」を意味していて、回転させながら前に出す場合は「だます」を意味します。
- 第133話に出て来た長拳ですが、「長拳」には
「手足を大きく使って遠い間合いを得意とする拳法」という意味と
「北方の長拳系の拳法を元に1956年以降に作られた競技用拳法」という意味の2種類の解釈があります。
作品では前者の意味で使われていて、超が使っている北派少林拳の他、
査拳・華拳・花拳・紅拳・炮捶・戳脚・劈掛拳などの拳法も「長拳」に含まれます。
- 第130話で、木乃香が「ジェラシック(Jurassic・ジュラ紀)」と言っていますが、ティラノサウルスは白亜紀後期の恐竜です。
たぶん、映画「ジュラシック・パーク」のことを言っているのでしょうけど・・・
また、ティラノサウルスが走っていますが、
カリフォルニア大学の研究グループが化石の骨格から計算したところ、
ティラノサウルスが走るには脚の筋肉が体重の86%必要であることがわかりました。
生物学的にそのような筋肉の付き方はありえないので、「ティラノサウルスは走れなかった」と分析されています。
- 第127話で、三角関係を扱った本として、夏目漱石の「こころ」が紹介されています。
「精神的に向上心のないものは、馬鹿だ」は、
先生が恋敵になった親友Kに放った言葉で、実はかつてK自身が先生に放った言葉でもあります。
これにより、Kは精神的なダメージを受けて追い詰められ、ナイフで頸動脈を切って自殺します。
また、ドストエフスキーの「白痴」も紹介されていますが、
この作品は、親友同士のムイシュキン公爵とロゴージンが、美女ナスターシャを好きになり、
そこへ将軍の娘アグラーヤが公爵を好きになったことで、4人の男女の間に2つの三角関係が発生する物語です。
ラストは、ロゴージンがナスターシャを刺し殺してシベリア送りになり、公爵は白痴になるという救われない終わり方です。
- 第124話のベストカップルコンテストで、亜子がネギの前でウェディングドレスを着ていますが、
イギリスには、結婚式前にウェディングドレス姿を花婿に見せると、不幸な結婚生活を招くというジンクスがあります。
そのため、結婚前のウェディングドレス選びは、日本のように花婿になる男性とするのではなく、
母親が同伴して選んで、娘にプレゼントするケースが多いそうです。
ブライダル衣装を選んだところを見ると、ネギは将来的にも亜子を受け入れる気はなかった模様です。(^^;
- 第121話で茶々丸が言っている「ガイノイド(gynoid)」という言葉は、
リチャード・コールダーの「モスキート」(自動人形三部作の一つ。他の二作は「トクシーヌ」「リリム」)で生まれた造語です。
アンドロイド(android)は、andro(人間)+oid(〜に似たもの)の合成語ですが、
androには「男性」の意味もあるので、対義語の「gyno(女性)」を使って、
gyno(女性)+oid(〜に似たもの)という新しい合成語を作ったようです。
「人間」の中に「女性」が含まれているにも関わらず、あえて「女性」を強調した言葉を作ったのは、
この小説の中でガイノイドは「性欲処理用自動人形」として扱われているからです。
- 第120話で、美砂が「逆・光源氏計画」を画策していますが、
これは「源氏物語」の主人公・光源氏が、自分が慕う継母の藤壺にそっくりな若紫(のちの紫の上)という10歳の美少女を引き取って、
理想の女性に育てて妻にした行為に由来するものと思われます。
- 第110話で、クウネル・サンダースの本名が「アルビレオ・イマ」であることが判明しました。
「アルビレオ」は、白鳥座のくちばしに当たる部分にあるβ星と同じ名前です。
この星は、金色の3.2等星と青色の5.4等星からなる美しい二重星で、「天上の宝石」と例えられています。
ちなみに、アルビレオはアラビア語で「くちばし」という意味があるとされていますが、実ははっきりしていません。
- 第108話で、刹那の白い翼が烏族の中では異形であることが判明しました。
皮膚や体毛が他の個体と違って白く生まれて来る動物を「アルビノ(Albino)」(または、白子症)と言います。
劣性遺伝病の一つで、先天的にメラニン色素が欠乏していることが原因です。
血族結婚に多く発生します。
眼底の色素も欠乏していると、奥にある血管が見えてしまうので、赤い目になります。
(刹那は、カラーコンタクトをして本来の色を隠しているようなので、この症状もありそうです。)
自然界においてアルビノは、
「目立つので外敵に狙われやすい」
「眼球に入る光量を調節できないので視力が弱い」
「紫外線が体内の細胞に直接照射されるので病気になりやすい」
などのマイナス要素が多いため、成長が難しいとされています。
- 第107話のエヴァに合気柔術を教えたチンチクリンのおっさんとは、武田惣角のことだと思われます。
武田惣角は、1860〜1943年を生きた大東流合気柔術の達人で、
日本全国を武者修行しながら、各地で合気柔術を教えていました。
体格は、とても強そうには見えない小柄な人だったようです。
大東流合気柔術は、柔術のみならず、鉄扇術・太刀術・二刀剣術・棒術などを含む総合武術です。
- 第105話で、超が魔法使いの総人口は6700万人で、東京圏の人口の約2倍と言っています。
東京圏を東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県とすると、2003年6月時点での各人口は、
東京都:1235万人、神奈川県:867万人、埼玉県:703万人、千葉県:602万人で、
合計は3407万人となるので、正しいことになります。
また、華僑の人口は推定5000万人ぐらいと言われているので、これより多いことも正しいです。
- 第105話で、シスター・シャークティが登場しました。
「シャークティ(shakti)」とは、サンスクリット語で「潜在的な力」という意味ですが、
特にヒンドゥー教では、「宇宙を創造する力」とか「女性が持つ神秘の力(性力)」という意味で扱われ、重要な概念になっています。
そのため、女性原理エネルギーや女神を呼ぶときの言葉としても使用されています。
- 第90話で、ネギが八極拳の大八極の套路を披露しています。
八極拳では主に、「小八極(八極小架)」→「大八極(八極大架)」→「六大開」→「八大招」
という順番で学ぶことになっています。(門派によって異なる。)
小八極は入門用の短い套路、大八極は長い套路で、六大開や八大招は散手技法です。
元々は、六大開という6種類の単技が中心の拳法だったのですが、
これらを学びやすいように、つなぎ合わせて小八極という套路を作り出しました。
その後、対打の予備練習のために大八極を作り、他門派の技法を研究して八大招を作り出しました。
- 第86話で、ネギが真名に対して「イエッサー(Yes, sir.)」と言っています。
本来、「sir」は男性に対する敬称ですが、軍隊では性別に関係なく、強調として「sir」を使うのが一般的です。
- 第84話で、ネギのことを「キス・ターミネーター」と言っていますが、
「ターミネーター(terminator)」とは「終わらせる者」という意味ですので、表現が合っていません。
この場合のキス・ターミネーターは、明日菜や刹那です。
- 第82話で、超がタコのような火星人を演じていました。
火星人がタコ型生物に定着したのは19世紀末からです。
1895年に、アメリカのアマチュア天文家 パーシバル・ローウェルが、
火星の表面に見える多くの筋模様は人工運河で、この運河を建設管理する高い知能を持った生物がいるはずだと発表しました。
この説は大きな議論を巻き起こし、
その影響を受けたイギリスのSF作家 H.G.ウェルズによって、小説「宇宙戦争」(1898年)が執筆されました。
その本の挿絵で火星人がタコ型生物として描かれていて、以後、火星人の姿として世界中に定着しました。
低重力の惑星に住む知能の高い生物なら、脳が大きく足が細い姿になるだろうと想像したようです。
- 第78話で、高畑先生が乗っている車は、
「クライスラー ダッジバイパー SRT-10」です。
V型10気筒OHVエンジンを搭載した最高出力510馬力のスポーツカーで、価格は1000万円以上します。
- 第77話で、世界樹前のカフェの店名が「北欧料理イグドラシル」になっています。
イグドラシルとは、北欧神話の中で宇宙の中心とされている「世界樹」のことで、トネリコ(モクセイ科の落葉高木)の巨木です。
枝と根を9つの世界に広げて結び付け、世界全体を表す象徴となっています。
ちなみに根元の泉には、人間や神々の運命を支配する三姉妹の女神が住んでいて、世界樹を枯らさないように管理しています。
名前は、ウルド、ベルダンディー、スクルドと言います。(^^;
- 第76話で、「赤いあめ玉・青いあめ玉 年齢詐称薬」が登場しましたが、
元ネタは手塚治虫原作の「ふしぎなメルモ」(1971年10月3日〜1972年3月26日放送)のキャンディーだと思われます。
これは、主人公のメルモが天国の母親から渡された魔法のキャンディーで、
青いキャンディーを食べると10歳年を取り、赤いキャンディーを食べると10歳若返るもので、
「ネギま」とは色の扱い方が逆です。
- 第76話で、世界樹の木が「蟠桃(はんとう・ばんとう)」であることが判明しました。
蟠桃は、「座禅桃」「ドーナツピーチ」などとも呼ばれる中国産の平べったい桃のことです。
中国では、桃源郷の仙果として考えられていて、
「西遊記」の中では、9000年に一度、天界に実る不老長寿の果実とされ、孫悟空が盗み食いをしました。
- 第73話で、古菲のエプロンに「用心棒 桑畑十五郎」と書かれています。
これは黒澤明監督の邦画「用心棒」のパロで、
名前を尋ねられた主人公が、桑畑を見ながら、
「俺か‥‥俺の名前は桑畑三十郎。もうそろそろ四十郎だがな。」と偽名を答え、
作品中、これが主人公の名前として扱われます。
- 第72話で、円が注文している「サラトガ・クーラー」は、ノンアルコールのカクテルです。
作り方は、クラッシュド・アイスを詰めたグラスに、ライムジュース20mlとシュガーシロップ小さじ1杯を注ぎ、
ジンジャーエールで満たした後にステアして、ライムを飾ります。
- 第72話で、3−Aの出し物として検討されていたメイドカフェの店名は「アルビオーニス」でした。
「アルビオーニス(Albionis)」とは、ラテン語の「アルビオン(Albion)」の属格で、
グレートブリテン島(イングランド)の古い呼び方です。
「白い国」という意味があり、グレートブリテン島南部の海岸岩壁が石灰岩層で白く見えるため、
ドーバー海峡を渡って来た古代ローマ人によって名付けられました。
- 第68話はマガジン時、ヘルマン伯爵が「卿」と名乗っていました。
一般的に「卿」と呼ばれるのは侯爵以下の世襲貴族のことです。
「騎士」は貴族でない者に与えられる一代限りの爵位なので「卿」ではありません。
大まかに爵位は以下の表のように扱われています。
身 分 | 高位 ← → 低位 |
爵位(日 本 名) | 公爵 | 侯爵 | 伯爵 | 子爵 | 男爵 | 准男爵 | 騎士 |
爵位(英 国 名) | デューク (Duke) | マーキス (Marquis) | カウント (Count) | ヴァイカウント (Viscount) | バロン (Baron) | バロネット (Baronet) | ナイト (Knight) |
爵位(ドイツ名) | ヘルツォーク (Herzog) | フュルスト (Furst) | グラーフ (Graf) | ------ | フライヘル (Freiherr) | ------ | リッター (Ritter) |
日本の敬称 | 公 | 卿 | |
英国の敬称 | グレイス(Grace) | ロード(Lord) | サー(Sir) |
- 第64話で千鶴が「風邪の時はネギをお尻に刺すといい」と言っています。
確かにこの民間療法は、温熱効果で体を温め、熱が出るとなりやすい便秘の解消効果もあるのですが、
直腸粘膜を傷つけ、切れ痔や細菌感染を起こしやすいので、とても危険です。
- 第64話でエヴァが読んでいる本は、
ガブリエル・バンサン著の「アンジュール−ある犬の物語」(BL出版)という実在の翻訳絵本です。
文章はなく絵だけで物語を読む本です。
- 第62話の「魔法少女ビブリオン」ですが、ビブリオン(βιβλιον)とはギリシャ語で「書物」を意味します。
当初は書物全般を意味していましたが、後に、書物の原点である「聖書」を意味するようになり、英語のバイブル(Bible)の語源となりました。
- 第57話に出て来た木人ですが、元ネタはジャッキー・チェン初期主演作品の「少林寺木人拳」(1976年制作)と思われます。
「木人」は、鎖で動く人間サイズの木製人形で、少林寺の「木人の間」という細長い部屋の両端に数十体並んで立っています。
少林寺を下山したい者は、襲って来る木人と戦いながら、この部屋を通り抜けなければならないという設定です。
ちなみにタイトルにはなっていますが、木人は作品の前半しか登場しません。
この作品、主人公がラストまで喋らないという異色作でもあります。
- 第56話でまき絵が、明々後日(3日後)のことを「しあさって」と言っていますが、
実はこの言葉は、全国共通語ではありません。
確かに、東京や西日本(岐阜や三重を除く)の地域では3日後を意味するのですが、
東日本(東京を除く)および岐阜や三重の地域では4日後のことを意味します。
つまり大まかには、以下の表のように扱われています。
地 域 | 1日後 | 2日後 | 3日後 | 4日後 |
東京 | あした | あさって | しあさって | やのあさって |
西日本(岐阜や三重を除く) | あした | あさって | しあさって | ごあさって |
東日本(東京を除く) | あした | あさって | やのあさって | しあさって |
岐阜や三重 | あした | あさって | ささって | しあさって |
しかし現在では、東京での方言が全国的に普及していて、
ほとんどの地域で、3日後を「しあさって」、4日後を「やのあさって」と言うことが定着しつつあるようです。
- 第55話で行われているボーリングですが、
紀元前3000年以上のエジプトの墓で、大理石でできた球とピン状のものが発見され、
既にこの時代にボーリングの原型に近いものがあったのではないかと考えられています。
現在のボーリングの起源とされているのは、
木の棒を邪悪なものに見立てて、石を転がして倒した中世ヨーロッパの宗教儀式で、
そこから「ナインピンズ」という9本の棒を並べて球を転がし、倒した棒の数を競う球技が生まれました。
これがヨーロッパ中に広がって行く過程で、細長い板の上で行う屋内競技となり、
17世紀になるとアメリカに渡りましたが、賭博ゲームになったため禁止されました。
ところが「9本のピンが禁止なら、ピンを10本にすればいい」と考えた人がいて、
これが現在のボーリングにつながったと言われています。
- 第55話で、古の使っている「炮拳」は、形意拳の基本技「五行拳」の一つで、
上段を受けながら中段を突く技です。
- 第54話で、あやかが持って来たお茶は、
台湾の中でも良い茶葉の産地として有名な「阿里山」で作られた金萱種の高山茶で、
濃厚なミルクのような甘い香りがする高級烏龍茶です。
- 第53話で、白い髪の少年の名前が「フェイト・アーウェルンクス」と判明しましたが、
「アーウェルンクス」とは、ローマ神話で、災いを幸福に変える神の名前です。
- 第50話で召喚された大鬼「リョウメンスクナノカミ」は、
「日本書紀」の「仁徳紀」65年に登場する「両面宿儺(りょうめんすくな)」がモデルです。
1つの体に、前後2つの顔・4本の腕・4本の足を持つ異形の姿をした飛騨の鬼神で、
大和朝廷に服従せず、住民を苦しめていたので、仁徳天皇によって退治されたと記されています。
ところが、現地の美濃・飛騨地方の伝承では、
両面宿儺は民衆を守護してくれた聖者として記されていて、現在でも敬われています。
朝廷と飛騨で全く正反対の扱いをされている上、
当時は辺境の地で政権維持に支障がなかった飛騨の国に、天皇がわざわざ討伐隊を送り込んでいる不自然さもあるため、
両面宿儺の正体は、仁徳天皇の皇位継承に絡んで、飛騨に都落ちした2人の皇子だったのではないかという説があります。
- 第50話で、古が持っているのは「子母鴛鴦鉞(しもえんおうえつ)」という八卦掌で使う武器です。
十八般兵器の「斧」に属する双器械で、攻撃だけでなく防御にも使用できます。
八卦掌の創始者・董海川が作り出したと言われています。
- 第49話で、千草一味の大鬼の名前が「ルビカンテ」と判明しましたが、
ルビカンテとは、ダンテの「神曲」の「地獄篇」第22歌に登場する悪魔の名前です。
地獄の第8圏5濠の獄吏で、生前に汚職や詐欺を犯した亡者を罰する12人の悪魔集団「マレブランケ」の1人なのですが、
仲間からは「阿呆のルビカンテ」と呼ばれて馬鹿にされ、12人の中では一番地位が低い哀れな悪魔です。
ちなみに、「ルビカンテ」とは「真っ赤になって怒る者」という意味があります。
- 第49話で、古の使っている「馬蹄崩拳」は、中国拳法の形意拳に実在する技です。
形意拳は、五行(金・水・木・火・土)を表した「五行拳」と
12種類の動物の動きを表した「十二形拳」から成る拳法で、正面突破で敵を倒すのが特徴です。
この技は、その攻防の際に使用される基本的な術理で、
敵の攻撃を巧妙にコントロールしながら封じて、五行拳の一つ「崩拳(中段突きの技)」を打ち込むものです。
- 第47話で、千草が唱えている祝詞は、「延喜式 巻の八」の中に記されている「祟神(たたりがみ)を遷(うつ)し却(や)る」で、
悪い神を追放する祭の儀式のときに唱えられるものです。
この祭は、定期的にではなく、必要な時に臨時に行うものです。
- 第45話で、楓の着メロが「ゴッドファーザー 愛のテーマ」であることがわかりました。
「ゴッドファーザー」は、第45回(1972年)アカデミー賞で13部門にノミネート(作品賞・主演男優賞・脚本賞を受賞)された名作です。
しかし、ニーノ・ロータ作曲の哀愁を帯びたメロディが作品全体を盛り上げていたにも関わらず、作曲賞にはノミネートされませんでした。
実は、主題曲「愛のテーマ」が、過去にイタリアのTV映画で使用されていたことが発覚したためなのです。
「ゴッドファーザー PART2」で、ニーノ・ロータが第47回(1974年)アカデミー賞の作曲賞を受賞したことを考えると、
この曲の使い回しさえなかったら、第45回の作曲賞受賞も確実だっただろうと言われています。
- 第43話で、月詠が「百鬼夜行」の技を出しています。
百鬼夜行とは、夜中に鬼たちが集団で往来を歩くことです。
平安時代には「百鬼夜行の日」というのがあり、この日は夜間の外出を避けられていました。
それは、正月の子の日、2月の午の日、3月の巳の日、4月の戌の日、5月の未の日、6月の辰の日で、
これに、節分(立春・立夏・立秋・立冬の前日)や大晦日を加えるという説もあります。
しかし、この日以外にも、百鬼夜行は目撃されることがあり、
日ではなく、陰陽が分かれる子の刻(午後11時〜午後1時)に現れるという説もあります。
- 第42話で、月詠が刹那に決闘を申し込んでいます。
実は日本には「決闘罪に関する件」という法律があり、たとえ死傷者が出なくても、「決闘」を発生させただけで逮捕されます。
そして、決闘を挑んだり応じたりした者は 6ヶ月〜2年の重禁錮&10〜100円の罰金で、
決闘した者は 2年〜5年の重禁錮&20〜200円の罰金で処罰されます。
罰金がこんなに安いのは、この法律が明治22年に制定されてから現在まで一度も改正されていないためです。
百年以上ほとんど適用事例がない死法でしたが、
平成になってタイマン事件に適用されて以降、暴行罪や傷害罪での立件が難しい事件に使われるようになってきました。
- 第42話で、刹那が新撰組の扮装をするために、有名な「浅葱色の段だら羽織」を着ています。
実は、新撰組がこの羽織を着ていたのは、結成当初の1年ぐらいで、その後はずっと黒衣・黒袴の全身黒ずくめの格好をしていました。
「浅葱色の段だら羽織」は芹沢鴨が考案したと言われており、
忠臣蔵の赤穂浪士(段だら模様は討ち入りのときの装束。浅葱色は切腹のときの装束。)に倣って、京都の大丸呉服店に作らせたそうです。
このデザインは、戦いの最中に味方の識別をしやすくする意味もあったのですが、
目立ちすぎるために敵から発見されやすく、隊士全員に行き渡るほどの数もなく、また汚れやすかったので、そのうちに誰も着なくなったそうです。
ちなみに、一番隊隊長・沖田総司は、この羽織が大嫌いでほとんど着なかったらしいです。
- 第41話で、犬上小太郎が「狗神使い」であることがわかりました。
狗神とは、憑き物の一種で、その姿はネズミに似ていると言われています。
人間によって作り出される特殊な動物霊で、その創生法は、
生きた犬を首だけ出して土の中に埋めて、餌を与えずに放置し、餓死寸前の頃に餌を目の前に置いて、
狂ったように吠え出したところで、首を斬り落して餌に噛み付かせます。
そして、その首を焼いて骨にして木箱に入れ、人の往来の激しい道に何日も埋めた後、
祭壇に安置して手厚く祭り上げることにより、狗神は生まれます。
狗神は創造主の家系に永遠に従属する神となり、その家に富や財産をもたらします。
しかし、主人が少しでも妬んだり憎んだりした人間に対しては祟り神となり、
取り憑いて病気にしたり、時には殺したりもします。
また狗神は、家系だけでなく女系を通じても伝えられたので、この家筋の娘が嫁いだ先にも憑いて来ました。
そのため、狗神の信仰が根強い四国や九州の山間部の地域では、
「狗神使い」の家筋は、他の家から恐れられた上、縁組を嫌がられる社会的な差別を受けていました。
- 第39話で、ネギは30分で京都一周分走ったと言っています。
京都には、「京都一周トレイル」という市内を取り囲むように歩く山道が、
伏見稲荷から、東山、北山を通って、清滝まで約60kmあります。
また、清滝から伏見稲荷まで、桂川沿いの道を通れば約20kmはあります。
つまり、京都を一周するには、約80kmの道のりがあるので、ネギたちは、時速160kmで走っていたことになります。
また、ネギが平安京を京都として捉えていたとしても、東西約4.5km、南北約5.2kmなので、外周は19.4kmです。
つまり、それでも時速38.8kmで、世界記録保持の短距離走者より速いスピードを30分間維持していたことになります。
魔法を使って走っていたネギはともかく、明日菜はすごいです。(^^;
- 第36・37話で、生徒たちが朝まで正座をさせられていますが、これは体には悪い行為です。
そもそも正座とは、膝の関節を過剰に屈曲して足に体重をかける人間の身体構造では異常な姿勢なので、
長時間に渡って行うと、圧迫で筋肉の弾力が衰え、下半身の血液を心臓に戻す力が弱まって鬱血ができます。
これが膝や足首に負担をかけ、全身を疲労させて新陳代謝も弱めます。
過剰に行っていると、関節の変形や軟骨の磨耗も起こるそうです。
海外と比較して日本で膝の悪い中高年が多いのは、正座が原因ではないかとも言われています。
ただし、短時間の正座なら腰へのストレッチ運動として体には良く、精神的な効用もあるそうです。
- 第35話でゲームのルールを説明している和美が「死して屍拾う者無し!!!」というフレーズを使っています。
これは、1970年から14年間、テレビ東京で放映されていた時代劇「大江戸捜査網」の中で、
主人公(杉良太郎→里見浩太郎→松方弘樹→並木史郎→橋爪淳)たちが敵地に向かうときに流れていたナレーションの一部です。
全文は、
「隠密同心 心得の条。我が命我が物と思わず、武門の儀あくまで陰にて、己の器量伏し、御下命いかにても果すべし。
なお、死して屍拾う者なし。死して屍拾う者なし。死して屍拾う者なし。」です。
- 第33話で奈良に来たネギたちが道にいる鹿に驚いています。
実際、奈良公園には約1200頭の野生の鹿が生息していて、「神鹿」として大切に保護されています。
これは、公園内の春日大社の祭神である「武甕槌命(たけのみかづちのみこと)」という神様が、
常陸の国の鹿島神宮から白鹿に乗って、この地に降臨した伝説に因んでいるためです。
しかし鹿を神聖視するあまり、過去には鹿を殺した者は死罪にする厳しい法もあり、
誤って鹿を殺してしまった子供が、死んだ鹿と一緒に生き埋めにされたという話も残っています。
- 第32話で登場した二刀流剣士の月詠は、
右手に大刀、左手に小刀を持っていますが、この持ち方は「正二刀」と言います。
逆に、左手に大刀、右手に小刀は「逆二刀」と言います。
剣道の試合で二刀を持つ場合、戦前は正二刀が主流だったのですが、現在では逆二刀の方が主流になっています。
これは、小刀を中段、大刀を上段に構えて、小刀で受けながら、大刀で攻撃するのが二刀流の基本的な動きであるため、
左手に大刀を持った方が、一刀時の左上段からの攻撃技が応用できるからではないかと考えられています。
- 第31話で、夕映がおしっこを限界まで我慢していますが、これは危険な行為です。
限界まで膨らんだ膀胱は、小腸を圧迫して血液の循環を妨げます。
その状態から放尿すると、一気に血液が小腸へ流れ込むために血圧が低下して、
脳貧血を起こしたり、気を失ったりすることがあります。
特に飲酒時は、血管が拡張していて、すぐに血圧が上がらないので大変危険です。
- 第30話で、陰陽術者が従えるとしている「前鬼」と「後鬼」ですが、
実は、修験道の開祖とされている役小角(えんのおづぬ)の護法童子です。
護法童子は、主人に仕えて身の回りの世話をする陰陽道の式神のような存在ですが、
密教や修験道では、陰陽道の式神が生まれる以前から活用していました。
ちなみに、前鬼と後鬼は夫婦という設定で、前鬼が夫で、後鬼が妻です。
鬼のような姿をしていますが、元々は小角と同じ山岳修験者だったと言われています。
- 第29話で夕映が説明している通り、
清水寺の「音羽の滝」は「右から健康・学業・縁むすび」の御利益があると言われています。
また、欲張って3本とも飲むと、御利益が帳消しになるとも言われています。
実はこれは観光用の宣伝文句です。
音羽の滝の三筋の流れは、「仏・法・僧への帰依」とか「行動・言葉・心の三業の清浄」を表しているだけで、
清水寺の名前の由来にもなった神聖な信仰の対象なのです。
- 第28話で、木乃香がネギに「おむすび」を作ってあげましたが、後にネギはそれを「おにぎり」と呼んでいます。
一般に、御飯を手で握ったものを「おむすび」、御飯を器具で固めたものを「おにぎり」と言うそうです。
木乃香は手で握って作ってあげたようなので、この場合は「おむすび」が正しいことになります。
- 第28話で、ネギたちは、
(大宮駅)9:50発 あさま506号→10:16着(東京駅)10:26発 ひかり213号→12:59着(京都駅)
と移動していますが、2003年4月の時点では実在する車両です。
ちなみに、あさま506号は東京駅21番線に到着し、ひかり213号は東京駅17番線から発車します。
乗り換え時間10分で、大人数が3つ隣のホームへ移動するのはかなりキツかったはずです。
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