袖ふり合うも他生の縁
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袖が触れ合うようなちょっとしたことでも、
前世からの深い因縁によって起こるものであるということ。
「他生」は「今生」の対語で、前世の意味。「多生」と書くこともある。
「多少」と書く人がいるが、これは間違いです。
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武士の情け
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義理を通す一方で、人の名誉も立てながら相手を思いやること。
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人間到る所に青山あり
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人間は故郷を出て大いに活躍すべきであるということ。
「人間」は世の中、「青山」は墓地の意味。
人間はどこで死んでも骨をうずめる所ぐらいはあることを示す。
出典は、憂の詩僧・月性の漢詩の
「男子志を立てて郷関を出づ 学若し成る無くんば復還らず 骨を埋むるに何ぞ期せん墳墓の地 人間到る処青山有り」。
ちなみに、「青山」って素子の名字でもある。(^^;
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色即是空 空即是色
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この世のすべては実体がなく、執着すべきものは何もないということ。
「色」は人間の五感で捕らえられるすべてのもの、「空」は空虚・むなしさの意味。
出典は、「般若心経」の
「色は空に異ならず、空は色に異ならず。即ち是れ空、空は即ち是れ色」。
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則天去私
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自分本位の考えを捨て、大自然に従って生きること。
夏目漱石が、晩年に到達した文学観・人生観である。
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