「その商売は一番上に『ど』の字がつくでしょう」 |
「からすカーで夜が明けて」 |
パタリロが散歩をしていて牛肉のかたまりを拾う. それをたき火の火で焼いて食べようとしたときタマネギに起こされる. 「ああっこんなことなら生のまま食べるんだった!」 |
タマネギ部隊が自分たちの息子たちを後継者として育てるためにバンコランに預けて鍛えてもらうことにする. バンコランは子供たちに動物園のパトロールをやらせた. その動物園では国際天然記念物で国の動物としても指定されている「ノタリカメヤギ」を飼育している. この動物はパンダ以上の珍獣で, 以前見物客が石を投げつけ当たり所が悪くて殺してしまったとき, その男は3年の実刑判決を受けたという. 子タマネギたちは夜中のパトロール中に怪しい物音を聞いたので威嚇射撃をしたら, ノタリカメヤギを一頭撃ち殺してしまった. 動物愛護協会が噂を聞きつけてやってくる. 警察を呼ぼうとする園長. ところがバンコランはあくまで自然死だと言い張る. そのノタリカメヤギは, 腹が減っていて, たまたま飼育係がおりの鍵をかけ忘れて帰ったので, 抜け出して園長室で書類を食べていたのだ. 政府から多額の飼育費が出ているはずなのにわざわざおりを抜け出して書類を食い荒すのはおかしいのではないか, とバンコランが問いつめると…… |
「ガンモドキの裏表がわかりますか?」「表でない方が裏だ!」 |
「殿下 もしお友だちの所に子供がうまれたらどうします?」(中略) 「かわいい子ですねえ 本当にだんな様の子供ですか?」(中略) 「赤ちゃんのお年は?」「年ったって 生まれてからまだ一週間しか」「初七日ですか?」 |
「指輪は持ったか?」「このとおり」「気をつけて持っていけよ おまえの身を守る ただひとつの武器なのだから」「自分は落としても 指輪は落しません ご心配なく」 |
「ちょっと待てじじい きさまの眉の下で 光っているのは何だ」「目ですが」「そんな役に立たん目玉はくりぬいて あとに銀紙でもはっておけ!」 |
パタリロ6世とパン屋とのやりとり「大きいのが3ドル 小さいのが1ドル50セントか 小さいのをくれ」「まいど」「ものは相談だがこれ1ドルにまからんか?」(中略) 「……わかりました1ドルでいいです」「それじゃ」「まいど」(出ていこうとして引き返す) 「考えたんだが やっぱり大きいパンをもらおう いくらだ」「小さい方の倍の値段です」(沈黙) 「お客さん買い物が上手ですね」「2ドルだな」「ちょっと待ってくださいよ! 50セントならまけてもいいけど1ドルは…!」(中略) 「お客さんには負けましたよ 2ドルでいいです」「そうこなくちゃ」「となると小さい方はいらないから 1ドルでひきとってくれるな?」「いいですよ」 |
「鉄砲の代だ!」「台は木でしょう」「金だ!!」「鉄ですか?」 |
「殿下がんばりますねえ この辺でちょっと一休みしてはいかがですか」 あちらに食事の用意ができています」「時間の無駄です! お茶づけと漬物で簡単にすませますから ここへ持ってきなさい!」「お茶とごはんはあるんですが漬物が… 少し待ってて下されば即席漬けを作りますけど」「それが時間の無駄だと言うんです 野菜とぬかと漬物石を持ってきなさい!」(パタリロ、野菜をかじり、ぬかを食べ、頭の上に石を乗せて) 「こうしておけばおなかの中で漬物になります!」 |
南フランスで起こった事件を解決した帰り道、田舎駅で電車が不通になり、パタリロとタマネギ九九九号はマーフィーばあさんのやっている下宿屋に泊まる。 パタリロはそこで一枚の銅版画(エッチング)が無造作に掛けられているのを見つける。ばあさんの話では二十年ほど前にいた下宿人が下宿代のかたに置いていったものだという。 パタリロは一目見てそれがフランスの生んだ天才版画家アンドリュー・グリフィンの作品だと気がつく。グリフィンは変わり者で、一枚の原版からたった一枚しか版画を刷らなかった。パタリロはこの版画は少なく見積もっても百万フランの価値があると見た。 パタリロはこれを何とかただで手に入れようとして、悪霊がついているなどといって、ばあさんをだまそうとするが、銅版画は同宿の舞台美術家が一万フランでさっさと買いとって出ていってしまった。 パタリロはくやしまぎれに、あの銅版画がグリフィンの作品で百万フランの価値があることをばあさんに伝えるが、実はばあさんは初めから知っていて…… |
「昔の仲間の中にこいつの顔を知ってる奴がいたんだ ファイルナンバー四九一〇 俗に紳士怪盗と呼ばれている男だ」と話すヒューイットの横にいる男の額に「まなか」と書かれた紙(?)が貼ってあり、その横に「業界用語→」の描き文字。 |
「中近東M国の国家元首アブラ=カダブラ=チョーチンブラ師」 |
パリのマリネラ大使館の庭に少年が倒れていた。パタリロがわけを聞くと、少年は祖母と二人で暮らしているが、祖母が少年を毎日いじめるので、少年は祖母を本気で殺したいと思ったことが何度もあると言う。 パタリロは少年に白い粉を渡し、これは毒薬で、毎日スプーンに一杯ずつ飲ませると、三カ月目の終りにコロッと死んでしまい、あとにはなんの痕跡も残らないと伝える。さらに、飲ませたあと胃のあたりを刺激するとなお効果的なので、マッサージをしますとかなんとかいって胃腸や背中のあたりをよくもみほぐすとよいと教える。 少年は言われたことを毎日続けた。 ある日少年はパタリロをたずねて、あの毒を中和する方法はないかと聞く。少年が毎日腰を揉んだりしてやさしくしてくれるので、初めは憎まれ口を叩いていた祖母が、これまでいじめていたことを許してくれと言うようになったのだ…… |
「殿下殿下」「なんだ 集まって何をしてる」「退屈だから みんなでこわいものの話しをしてたんです 殿下も入りませんか」「こわいもの?」「最後ににがいお茶が一杯こわいなんて 言うんじゃないだろうな?」「落語じゃありませんよ もっとまじめな話です」 |
「おまえの眉の下で光ってるのは何だ」「はっ? 目ですが」「役に立たん目玉なら くりぬいたあとに銀紙でもはっておけ」 |