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桂 右団治

桂 右団治

女性でしかも関西出身でありながら、 落語界でも特に江戸弁にうるさい文治さんに入門し、 真打まで昇進した。 その事実だけでも大変な努力家であることがわかる。

しかしこの人の高座を見ると、 どこか無理をしているような気がしてならない。 まるで「美味しんぼ」に出てきた女性の寿司職人のようである。

直接話をしたことはないが、 素顔の右団治さんはきっと、 不器用で一途で、 ちょっと天然で、 しかもライフスタイルに妙なこだわりを持つ人なのだと思う。 いつかふっ切れて、 そういう個性がストレートに出せれば、 今よりずっと楽しい高座になるんじゃないかなあ、 と何年も前から思っているのだが。

ここで宣言してどうなるわけでもないが、 右団治さんは必ず化ける。 ただし何年後かはわからない。 その日が来るまでみんな長生きしよう。 (2002-09-11)

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