三太楼さんの落語に出てくる人物はみな楽天的だ。 悪いことをしても憎めないし、 悲惨な目にあっていても、どこか楽しそうである。 そんな三太楼落語を聞いていると、 いつの間にか、のほほんとした世界に引きずり込まれてしまう。 そして、変化に富んだ表情に大笑いしているうちに、 俗世間での辛いことや困っていることも、 「まあ何とかなるだろう」という気持ちになってくる。 この秋、真打に昇進する。 師匠の権太楼さんとはまたひと味違う爆笑落語で、 寄席を支える噺家の一人になってくれることを、 期待してやまない。 (2001-07-30) 関連ページ: 「柳家三太楼のホームページ」 |