23日はお地蔵さんの縁日です。毎月23日には、境内の水子地蔵さんの供養をします。 長谷寺の水子地蔵は1981年(昭和56年)に作られました。正面の参道を登って、すぐ左にあります。 いつもなら住職のうしろにみんなが並ぶんですが、きょうは7月23日。梅雨が明けたばかりの強烈な太陽が照りつけています。日差しを避けて、涼しげな日蔭に座っています。 「おつとめ」をして、熟年合唱隊が詠歌を歌います。 |
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ここは境内の南東隅にある北向地蔵さん お地蔵さんの縁日といえば、8月23日の地蔵盆ですね。 関西ではお馴染みの行事ですが、 関東の方ではそうでもないと聞きます。どうなんでしょうか。 街角のお地蔵さんの前に天幕を張って、床机を置き、提燈を下げ、浴衣を着た子どもたちが集まっている、というのが、学生時代に京都に暮らしたぼくにとってお馴染みの風景でした。 ここ鳴門でも、地蔵盆は行なわれています。お婆ちゃんたちが集まって、時々やってくる子どもたちにお菓子を配っています。 でもいまの子どもたちは、本当はそれどころじゃない。 きっと親ごさんに、「お地蔵さんに行ってお菓子をもらってらっしゃい」なんていわれて、しぶしぶやって来てるんじゃないでしょうか。 |
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墓地の入口にある六地蔵さん。六道のどの世界に生まれ変わっても守って下さる、お地蔵さんたちのプロジェクトチームです。 ともあれ8月23日が地蔵盆なわけで、この日に地蔵さんの供養をすればいいのですが、あちこちの街角の地蔵さんたちを拝みに行かなきゃならんわけですね、ぼくらは。 そこで長谷寺では、ひと月早い7月に、寺にみそなわすお地蔵さんたちの供養を、まとめてやっています。 寺の仏たちは、どうしてもあとまわし(さきまわし?)になってしまいます。 ゴザなんて敷いてますね。いまではあまり見かけなくなりました。 |
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ここは本堂の裏堂。 長谷寺には、4ヵ所9体の地蔵さんがいてはります。写真で紹介した順にもう一度あげると、水子地蔵、北向地蔵、六地蔵、 そしてこの裏堂の地蔵さん。 この地蔵さんたちを、7月23日にまとめて供養します。 この日は、朝、水子地蔵さんの供養をして、午後からおば(あ)ちゃんたちが、ちらし寿司を作ります。ぼくの家内の役目は、 大量の錦糸たまごを作ること。 |
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裏堂の地蔵さんに近づいてみました。少し右にかしいぢゃってますね。地蔵さんのせいでもカメラのせいでもなく、ぼくのせいですね。 西瓜とトマトが美味しそうです。 3ヵ所の地蔵さんの供養が終わったら、みんなでちらし寿司を食べてビールを飲みます。 あと1週間で8月。月が変わったら、1日から棚経(たなぎょう)が始まります。全部の檀那さんを訪ねて、盆の読経をします。これから1ヵ月間が、ぼくらにとって1年で最も忙しい時期です。 |