北海道ツーリング・1日目
釧路〜弟子屈〜網走・150km('99.8.21)

蜘蛛の子を散らすように・・・
北海道上陸!
湖を望むヒルクライム
小清水峠越えから東藻琴村へ
初ライダーハウス(^^;)
ライダーハウス「民宿ランプ別館」の夜


北海道上陸!

 30時間の船旅の果て、ようやく北海道・釧路に接岸である。フェリーで北海道に来ようなどと言う人はおそらくそのすべてが北海道旅行に行くために利用している人だと思われる、30時間もお預けを食ったようなものだ、車両甲板が開くのを待つ間も待ちきれなさそうな顔、顔、顔・・・といった感じである。ずっと同じ船室で仲良くしていた兄ちゃんもMTBに荷物をセットして走り出しモードである。ちんたは走行前のタイヤチェックに余念がない。ちなみに車両甲板にいたチャリダー10人ほどのうち、空気圧の調整なんかしていたのはちんただけ。そもそも空気圧を気にしなければいけないような自転車に乗っているのはちんただけなのである。

 なかなか開かない車両甲板。待ってるだけなのもひまなので、ちんたと同じ場所に自転車を止めていた女の子と少し話をしながら上陸を待つ。東京出航の時も待ちながらいろいろ話してたんだよね。

 ちんた聞く、「で、いつまで北海道にいるのん?」

 「2週間ほどいます」

 聞いてみれば、彼女は大学のサイクリング部かなんかの所属で、そのイベントである北海道ツーリングに参加するために渡道しているんだそうな。すでに部の本隊は何日か前から道内を走り始めており、諸事情で遅れて参加となった彼女は知床まで本隊を追いかけて合流するんだそうな。おかげで船を下りた後もすぐ釧路からバスに乗って、今日一日も漕ぐことなく、乗り物に揺られる一日なんだそうな。うおー、この上まだ走れないのは大変だねぇ。さらに聞けば、知床で合流してからはいきなり知床峠越えからツーリングが始まるようで、これもまた大変だ。がむばってねぇぇ(^^;)。

 そんな話をしているうちにやっと甲板が開いた。上陸である。はるばる来たぜ北海道〜、これからばこばこ走ってひいひいいわせちゃる〜〜(いみふめ)。待ちに待った北海道にチャリダー達はフェリーターミナルから蜘蛛の子を散らすように方々へ散っていった。件の兄ちゃんもとりあえず釧路市街に出て朝食を食べるという。おー、じゃあ、ここでお別れだね、がんばってね。ちんたもまた本日の行き先、網走へと自転車を向ける。

 ただし、その前に。メシを食わないことには勝負にならない。とにかく昨日一日、カップラーメンばっか食べているのである、何か食べたい、米食いたい。とりあえず、市街からちょっと離れたコンビニで朝食。久しぶりのお米にありついている頃、例のフェリーの中の兄ちゃんがよろよろとコンビニに現れた。おや?町中に行ったんじゃないの?

 「迷っちゃいました〜、街ってどっちの方ですかぁ??」

 お、おまえ北海道に入って2kmもたたないうちに迷ってどうする?あっちだよ、あっち、君が今、来た方で良いんだよ(^^;)。こいつこれから1ヶ月の長丁場、本当に大丈夫か?(^^;)

 この時点でこのあたりです。
鶴野東と書いてあるあたりに朝食を取ったコンビニがあります。
そして、その後、道道53号線へと入ります。


 道道53号線を進むとそこはもうダイレクトで釧路湿原の中になるらしい。本日釧路は濃霧がすごい。町中ですごいんだから、湿原なんてさらに霧。それでも見える範囲だけでも、湿原が、丘が広がっているのがわかる。天気が良かったらすごかったんだろうねぇ、ここの眺め。しかし、北海道って意外に平らじゃないのね(笑)。誰だよ、北海道は平地だから坂が無くて良いなんて言っていたのは(^^;)。しばらく行くと道の両側は湿原から牧場になっていた。朝早くからあちこちで牛がもぐもぐやっている。中には山の中腹のあたりに牧場が作ってあって、牛のくせにそこまで登っている奴がいる!!牛が登ってるのに、ここでぶつくさ言ってられるか、ちんたも少しだけ頑張る。

 朝も9時を過ぎる頃になると、同じ自転車チャリダーやオートバイライダーとよくすれちがうようになる。チャリダーには手をあげて互いの健闘を祈る。面白いのは北海道だとライダーもチャリダーに「すれちがいサイン」を交わしていくこと。これは本州ではまず見られない光景(チャリダー同士はね、本州でも手をあげて健闘を称えることはよくある)。これはとてもおもしろいし、やる気にもなる。変なもんで、都合のいい解釈というかなんというか、追い越したりすれ違ったりするライダーがこっちに向けて親指を立てて合図してくると、なんとなく「頑張れよ」と言われているようで、ちょっと元気になったりする。もちろん、こちらも合図を返す。ずっと後で聞いた話だけれども、追い越し際にサインを出したライダーもその後にチャリダーがサインを返しているかどうかはミラーで結構見ているものなんだそうだ。へぇぇ。なんだかよくわかんないけど、妙な仲間意識があるよね、北海道にいると。ま、チャリダーはたまにインナーローで走るようないっぱいいっぱいの坂道だと手をあげる余裕すら無いこともままあるんだけど(^^;)。このすれ違いざま(追い越されざま)の”挨拶”はちんた、結構お気に入りになったらしく、その後1週間ずっと喜々として手をあげていたらしい。

 行けども行けども、道の両側に広がるは牧場。からっと晴れていたらそれはそれは雄大な景色であっただろうけど、曇りがちでおまけに霧。ま、それはそれで幻想的でいいよね、とは思いつつもやはり、ここでちょっと晴れて欲しかったよね。

 お昼頃に弟子屈町にたどり着く。ここは屈斜路湖があって摩周湖があって川湯温泉もあるという道東でも有数の景勝地。が、ちんた、緊縮財政のためにここでもコンビニ。サンクスという東京のどこにでもあるコンビニのボリューム弁当とかいうそれこそどこにでもある弁当でお昼ご飯。

 この時点でこのあたりです。
美留和と書いてあるあたりに昼食を取ったコンビニがあります。
そして、その後、国道391号線へと入ります。
 


小清水峠越えから東藻琴村へ

美留和で昼飯を食べた後は国道391号線を進みます。国道といってもこんなにまっすぐで車が通らないんだお。


国道391号線です。このあたり、道は広く舗装もなめらか、
おまけにしばらく下り気味・・・と天国のような区間です。


 昼食を取るまでちんたはリュックサックを背負っていたのだけど、これがどうにも腰に来る、痛い。ので、多少タイヤの負担は増すかもしれないけど、リュックとシュラフを重ねてリアの簡易キャリアの上にぐるぐる巻きにして積む。簡易キャリアそのものが小さいこともあって、荷物がどうにも不安定ではあるけれども、腰の方はとりあえず空身になったわけでとても快適、疲れにくくなった。やはり、荷物はできるだけ身体から離して・・・という鉄則は本当のようだ。自分の身体をもって学んでしまった。が、とりあえず、キャリア上の荷物の不安定さはいかんともしがたく、この後数日に渡って、理想の載せ方、縛り方を求めて四苦八苦する事になる。

 途中で何人かのチャリダーを追い抜く。追い抜くというのはなんとも心苦しいのだけれども、やっぱりロードレーサーとMTBでは根本的に違うのかね、スピードが。もちろん、ちんたの積載荷物が他の人のおそらく3割程度しか無いというのも、走りっぷりにずいぶん影響あると思う。

 弟子屈を出るあたりで国道から道道(どうどう)へと道を変える。もともと国道でも交通量は少なかったのだけれど、道道に入るとさらに少ない、というか交通量が無い(^^;)。めちゃめちゃ快適なのである。


 この時点でこのあたりです。
「102」と書いてあるところが下の写真を撮ったあたり。
左の方へ進んでいくのですが、見ての通り峠道のスタートです。


道道に入ってからちょっと立ち止まって写真を一枚。
奥の森の向こう側は屈斜路湖です


 このあたりから本日のメインイベントが始まる。メインイベントっつっても普段のツーリングに換算すれば、景色・爽快感とももうおなかいっぱいなんですけどね(^^;)。とりあえず、ここから峠道に入ります。釧路から網走に行くには美幌峠、小清水峠、野上峠のいずれかを通らなくてはいけないのですが、とりあえず3つの中で最もぐれいとな峠である(と思われる)美幌峠はパス、藻琴峠と小清水峠という二つの峠越えになるものの中級クラスで交通量も少ない小清水峠越えを選択することにした。ふふん、よわぞうと言いたくば言え(^^;)。

 それでも、中級クラスというとちんたにはけっこうきっつい峠なわけで、ちんた、ひいひいいわされている。関東近辺の峠よりも格段に交通量が少ないので、とても心細い。こんな峠で立ち往生しちゃったらとりあえず大変そうだ。そんな峠道をひいこらひいこら登る。ほとんど車もバイクも、ましてや自転車さえも通らない峠道。えっちらおっちら登り、一つ目の峠、藻琴峠にある展望台にたどり着きました。


展望台からの眺め。ちょうど、写真の左端のあたりが上の写真を撮った場所です。
こんだけ登らされちゃったよぉぉぉということですね(^^;)。


 この峠はいまいちピークがどこにあるのかはっきりせず、それゆえ、一つ目の藻琴峠を越えた時点で、「あれ、もしかして二つ目も越えちゃってる?」ささやかな期待をしたのですが、やはり二つ目はちゃんとありました。それも若干それまでより斜度がきつくなっています。さらにさらに、峠道そのものが雲の中に入ってしまったらしく、前がさっぱり見えません。視界50mといったところでしょうか。何が辛いって、どこまで登るのかさっぱり見えないんです。それと雲のもやがかかった状態では、たまにではあるものの通っていく車が追い越されるのもすれ違うのもめっちゃめちゃ恐いです。とにかくリアフラッシャーの小さな赤い点滅が後続に見えていますように・・・とお祈りする他ありません。どこまでいけばわからない中、気分としては延々とインナーローで漕ぎ続けます。

 そうこうするうちに、いつかは峠も頂上に着くもの。とりあえず、無事に峠に到着。ここから下り坂です。一気にくだ・・・ぎゃー、視界が無くてめっちゃ恐いよぉ。とにかく視界が無いくせにスピードばっかり出ちゃって恐いのなんの、路面も少々濡れ気味で、おっかないことこの上ない(←というかダウンヒルテクが無いんですね、基本的には(^^;))。

 登りも下りもさんざんだった、雲の中を抜けると、眼下には東藻琴村の広大な平原が広がっていました。峠のこちら側は陽もさしてとてもいい天気のようです。緑色の畑や野原がきらきら輝いているように見えます。峠道はその真ん中を突っ切るような形で下りていくことになります。ちなみにここで写真を撮っているのですが、どういうわけかこの1枚はうまく写っていません(今回の旅路で、雲の中とか、土砂降りにあった後の写真はだいたいパーになっています)。

 爽快っていうのはこういう道のことを言えばいいのでしょうか。さすがに高いところまで登ったのか、下り坂は延々と続きます。両側には何の畑だかよくわかりませんが、遠くの方まで続いています、風は追い風、照る陽はまぶしく川も野原も色鮮やかに照らされているようです。その中を時速30km/hで駆け抜けていく快感、こればかりはロードレーサーでのツーリングの醍醐味かもしれません。陳腐な言葉で赤面モノですが「風になる」っていうのはおそらくこんな感じかと思います。我、よくぞロードレーサーに出会いけり。この限りなくあたたかでしなやかなオモチャに出会えたことを心の底から感謝するのはこういう時ですね。そんな初めて味わうこの上ないキモチの良い道がどこまでもどこまでも続きます(正確には40kmほどの道のりですが(^^;))。

 午後3時ちょっと前くらいに網走市に入ります。北海道に入って痛感するのは、「網走市に着く」のと「網走に着く」のではあまりにも違いすぎると言うこと。いや、本州のどこの土地でもある程度、市町村境と市街は離れているもんですが、北海道のそれの離れ方は半端じゃない。市境は越えたモノの市街までまだ30km近くとダイナミックに残っています。ま、でんでん苦痛でないから良いんですけれど。

 この時点でこのあたりです。
東藻琴村を走りきり、網走に入ると藻琴湖の横を抜けてオホーツク海に出ます。
海沿いの道を左の方へ行くと網走市街です。

 オホーツク海沿いの国道はさすがに交通量も多いようです。そろそろ一日のツーリングを〆にしようかな、といった感じのチャリダーも何人か見かけます。おそらくはこの人達も網走のどっかに今日の宿を求めることでしょう。

 16時近くになって、網走駅からほど近いところにあるライダーハウス「民宿ランプ別館」に到着いたしました。本日の走行距離は約150km。丘を抜け、霧の中を抜け、峠を抜け、風の中を抜けてきた、そんな150kmでした。

 なにがうれしいって、これだけの気持ちいいことがてんこ盛りだったのに、まだ旅行は1日目だということです。


ライダーハウス「民宿ランプ別館」の夜

 なにせライダーハウス初体験である。そんなわけもあって、少し早めに本日の行程を切り上げた・・・というのもある。

 今日の宿は「民宿ランプ別館」。名前の通り、民宿が副業的に営業しているライダーハウス。網走には3つほどライダーハウスがあるらしいが、ランプ別館はその中でも最も網走駅に近いところに位置している・・・というか駅裏なんですね。  ランプ別館に着くと、すでに2人ほど先客がいた。若い学生風。どちらからともなく「あ、どーもー」と挨拶。おお、なんとなく、対人的な気苦労はしなくて済みそうな雰囲気だぞ。本館の方で受付を済ませる。宿泊費は800円(^^;)。

 ランプ別館は敷地の少し奥まったところに位置している。築30〜40年は経っているような風貌で、外から見ると少々びびりが入る。が、人が住み続ける、使い続けるというのはやはり偉大なコトのようで、中に入ってみると、外見に比べればずいぶんこざっぱりしている。入ってすぐが12〜15畳大の大きな部屋、ここに宿泊者が雑魚寝をするコトになる。テレビもあって、マンガなんかも本棚に置いてある。奥には6畳間があって、そこには女性専用室とかいう札がかかっている。あと設備としては流し、トイレが付いている。風呂は民宿ランプの本館の方に行って使うシステムらしい。ここは寝具類はマットレスと枕は無料で借りられるようだ。とりあえず、マットレスと自分の寝袋を広げ、自分の領有権を主張する(^^;)。

 夕方6時くらい、陽が傾き始めるとバイクで来たライダー達が続々と入ってきて部屋の中はほぼ満杯となる。受付も締め切ったようだ・・・という話が伝わる。

 ちんたの周りに陣取ったのは50歳近くの陽に焼けたおじさんライダー、20代社会人ライダー、そして学生ライダー数人というところ。学生ライダーは夕方から街を徘徊してスーパーの特売品をゲットしてきたようで、コンビニの白飯の上に特売でそれぞれ1パック200円だったマグロとサーモンを載せて2色丼としゃれ込んでいる。しめて550円だそうだ。おお、豪勢で良いね。ちなみに、ちんたはビールとおにぎりとコロッケ(同じく特売品100円)が夕食。朝・昼はガソリンなのでしっかり食わなければなのだけど、夕食はどうでもいいのがチャリダーの食事(そおかぁ?)。

 

 50歳近くのおじさんライダーは、もうこのランプ別館に5連泊目なのだという。

「連れが入院してまってん」

 関西から来たというおじさんは、息子さんと一緒に渡道しツーリングを楽しんでいたらしいが、息子さんが病気?か何かで倒れてしまい入院してしまったとのこと。そんなわけでずっと網走に足止めを食って一人ライダーハウスに連泊しているのだそうだ。今日で休暇も終わりなので、あきらめて2台のバイクは陸送して、明日の飛行機で帰るのだとか。あちゃー、大変ですねぇ、おやじさん。このおっちゃんのBMW談義にひとしきり花が咲く。

 そのうち、学生ライダーを中心として翌日の行程をどうするかという話題が盛り上がる。TVの天気予報では午後から雨なんていうことを言っている。

大学生A:「雨は嫌やわぁ、明日はここにおろかいな」
大学生B:「知床の方に行ってカムイワッカの湯に行きませんか?露天風呂、混浴らしいですよ」
大学生A:「露天風呂かぁ・・(地図を見る)、ああ、だめや、ここダートやん。ダート俺ダメやねん
社会人A:「なんとかいけませんか?」
大学生A:「ダメダメ、俺、砂利の駐車場でも転けたくらいやもん、そんなん何回転けるかわからん
(そこに女性ライダーが数人、女性専用室へ入っていく)
大学生B:「あの姉ちゃんらナンパして明日カムイワッカ行くゆうのどうやな?
大学生A:「あ、それええなぁ、行く行く何回転けても這ってでも行くで、カムイワッカ(強い決意)
社会人A:「なら知床行くんなら、明日の宿は・・・・」

 う〜ん、走りすぎてずいぶんおかしくになっちゃってるらしい(^^;)。

 「ところで、アレ、見ました?」

 今日は稚内から網走に向けて南下してきたという大学生の一方が話を変えた。

大学生A:「見ました?あのトラクター?」
大学生B:「見た見た、湧別で見たで」
社会人A:「俺、雄武で見た」

 なんだなんだ?今日、北海道に上陸したばかりのちんたにはなんのコトやらわからない。

大学生A:「あんな、なんか今年、変な人がおるねん、トラクターで北海道回ってる人がおるんよ。トラクターやで。それもハンドルの付いた立派な奴やなくて、あの取っ手を振り回して曲がる、どっちかっていうと耕耘機てゆうた方が正確な感じやと思う。それで北海道回ってんねん。なんか、おっちゃんと女の人と犬が乗っとったように思うわ。で、そのトラクターの後ろに大きななんていうんやろ、幌馬車みたいな車がついとって、そこで寝たりしとるらしいわぁ。かっこええやろ?スピードなんか時速10kmくらいしか出んのとちゃうかな・・・」

 うおお、なんだ、それは。めちゃめちゃかっちょえ〜〜。どうもそのトラクターはオホーツク沿岸を北上しているらしいので、今日、それを逆回りに駆け抜けてきたライダー達は軒並み目撃しているのだという。ちんた、すごく見てみたい(^^;)。なんか夏の北海道、オモロイ人がたくさんいるようである。

大学生B:「仮面ライダーって知ってまっか?

 そ、それもなんじゃ?(^^;)

大学生B:「なんか毎年北海道に来るらしいんですけど、仮面ライダーのカッコしてツーリングする人がいてはるらしいんですわ。」
大学生A:「なんか、ライダーとかにすれ違う時のサインも手のひらを水平にして胸に当ててポーズ取ってくれるらしいすよ。相手が女やとさらに『へん〜しんっ』って感じで両腕上に回してくれて大サービスらしいすわ」
社会人A:「あ、その人、こないだ会いましたわ。一緒にお風呂入りましたもん。いちおう、お風呂でもライダーの頭だけは付けてはりましたわ
大学生B:「会うたんですか?」
社会人A:「なんか仮面ライダーは今年で引退とか言うてましたわ、引退というか、国内は引退して来年から海外進出するらしいですわ」

 い、引退!?海外進出!?う〜む〜北海道ツーリングの世界は奥が深い・・・

大学生A:「いま、仲間いっぱいいてるもんなぁ、ライダーマンとか」

 ら、ライダーマンまで!!うーん、北海道まさにワンダーランド。ちんた、そんな話を聞きながらビールをあおり、民宿ランプ別館での夜は更けていったのでした。

 

  =21日のお小遣い帳=
項目
金額
朝食(釧路・納豆巻、ザンギ、アクエリアス)
給水(自販機のジュース)
昼食(弟子屈・コンビニ弁当、アクエリアス)
非常食(米屋の羊羹)
写ルンです
給水(東藻琴村・アクエリアス)
ライダーハウス宿泊費
発泡酒(500ml缶2本)
ポテトチップス
コロッケ(2個入り)
560円
110円
700円
100円
1000円
140円
800円
400円
160円
100円
本日の合計
3670円


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