東京〜成田〜銚子・160km('99.8.1)


追い風ですいすい
東京〜成田

銚子に寿司を食いに行こう。

 いつの頃からか、ちんたにとって銚子とは「寿司を食いに行くためのまち」となっている。そう、寿司を食うなら銚子、銚子に行くなら寿司なのである。ちなみに、一度、自転車で行ってしまってからは自転車で行くまちでもある。

 最近、ちょっと出入りしているNiftyserveのサイクルツーリングフォーラム。ここで、「銚子までサイクリングして回転寿司を食べよう」という企画が上がった。まさにど真ん中ストライク、これを打たずして何を打つ、というような企画。少々乱入気味の参加表明ではあったものの快く受け入れてもらい、一路寿司へ、じゃないや銚子へ・・・ということになった。

 さて、集合場所は成田駅である。成田から銚子までは90km、東京から成田までは70kmある。これを足すと160kmくらいになるわけでちんた的にはちょうどいい・・・今から思えば、ちょうどいいとかそんな風に思っているところにそもそも油断の兆し 兆しである(^^;)。今回、夏のツーリングは春秋の倍辛いということを嫌というほど思い知らされる羽目になった。

 成田駅まで自走、東京発のちんたは朝出発時間は午前5時。この時間に出発して午前7時までに23区を抜けないといつもエライ目に遭う。それを避けるための早朝出発である。もう、これはずいぶん慣れた。昭和通りも、永代通りも、新大橋通りもがら空き。左側一車線がほとんど空いている状態ですいすいと快適に進む。

 江戸川を渡ると千葉県は市川市。国道14号線を東へ東へ・・と進む。そして国道から印西に向かって延びる木下街道を伝っていくのが今回のルートである。繰り返すが木下街道はきおろし街道である。

 木下街道も朝のうちに通ると快適だけど、昼間になると大変な目に遭う道の一つかもしれない。車の通りが少ないからこその快適さである。

 風と坂道の物語であるところの自転車操業日誌としては、ここらへんにも触れておかねばならないだろう。木下街道を走っているときは終始追い風、気持ちよかったよん。なんか何にも考えないでも30km/hとか出ているので、「おわ!?おれってもしかしてたくましくなった?」とか思うのだけれども、それが単なる誤解以上の何者でもないことは、悲しいかな4時間後に証明されてしまう。

 印西に入ると木下街道をはずれ国道464号線に入りGO!EAST!。ここら辺は千葉ニュータウンといわれているところで、国道に沿って北総開発鉄道、そして周辺にはやたらにたくさんのマンション、そして茫漠と広がる空き地がある。とにかくこの空き地広いの何のって、サッカーグラウンドなら何面取れてしまうんだろう?仮にこの広い空き地全部使って1面のサッカーグラウンドにしたらおもしろいだろうなぁ、22人ではどこに蹴り出してもスペースになっているだろう(^^;)。とりあえず地の果てまでも駈け続ける岡野選手を擁しているチームの勝ちだね、こりゃ。この、やたらに広い千葉NTの空き地を全力で駈け続けられるのは野人岡野かトウカイテイオーかというくらいだろう。

 ・・・はぁ、くだんね。自転車漕ぎながらとはいえ、考えることが妙にくだらない千葉ニュータウン午前8時。こんなコトでは行けない気を取り直して走るのだ。

 ニュータウンはずれのコンビニで休憩を入れ、再スタート。ニュータウンをはずれると今度はいかにも千葉北総地帯ののどかな田園風景が広がる。いつの間にか道は、かのミスター長島茂雄も幼少の頃、フナ釣りに明け暮れたという印旛沼である。いわゆるすすめ!パイレーツに描かれた千葉の風景はこのへんには20年経った今もおおむねそのまま残っていたりする。

 印旛沼のそばを走っているときに、トレーニング中の競輪選手に追い抜かれる。なぜ競輪選手とわかったかというと競輪選手のパンツ(黒地に緑ライン星マーク)を履いていたから。なぜ、トレーニング中とわかったかというと前をオートバイが引いていたからである。技術レベルの高い人になるとこういう練習ができると聞いたことがある。オートバイの後ろには接触防止用のローラー(上手く言えないような形(^^;))が付いている、なーるほど、上手く作ってあるわけだ。ちょっとだけ後ろについてみると競輪選手は40〜45km/hでトレーニングをしていた。もちろん、ちんた、すぐちぎられる。

 だいたい競輪選手にちぎられた辺りで成田市に入る。件のサイクリングオフはJR成田駅10:00出発である。ちんた、成田駅前到着午前9時。休憩とってリフレッシュして成田を出発するにはちょうど良い時間か。とりあえず、駅前のミスタードーナツで休憩。休憩といってもほぼ、まったく、かけらも消耗していない、ホント。すべては追い風のおかげ。


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