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CAR15 - CAR15は、M16(M602)を基幹とするバリエーション展開の一つである。CAR15とはコルトオートマチックライフルの略であり一連のAR15(アーマライトライフル)のシリーズの一つとしてバリエーションネームであるためCAR15という個体のライフルは存在しない。__

目次

CAR15は、M16(M602)を基幹とするバリエーション展開の一つである。CAR15とはコルトオートマチックライフルの略であり一連のAR15(アーマライトライフル)のシリーズの一つとしてバリエーションネームであるためCAR15という個体のライフルは存在しない。

実銃の話

CAR15はバリエーションネームの一つのである事は先に述べたが、ここではCAR15SMG、またはM607もしくはGX5857について述べる。

開発のはじまり_

このCAR15はもともと短いM605の全長をさらに短縮して車載型としたものであった。

これをベトナムのジャングルに苦戦していた米軍が注目し、即座に実戦投入されることになった。
米軍では私見投入したM607にGX5857(ガン・エクスペリメンタル5857)という試験名を与え実戦投入を開始した。

しかし、元々車載型のコンパクトモデルとして設計されていたM607SMGはバレルが短く、充分な消炎効果が得られなかったため
戦闘では必ず使用される歩兵用の武器としては不適合な点も多かった。
しかし短いM16よりも更に短い銃を望んでいた特殊部隊ではM607の使用を続けこれを改良することに決定した。

外見

この銃の外見は一般的なM16に比べて大きく異なっている。

バレルは大きく切り詰められてサブマシンガン程度のサイズにまで縮小されている。
それに合わせハンドガードはM16のものを縮小させたものに変更された。

またストックは伸縮式に変更され、このストックはテンションを利用したテレスコピックストックで携行ポジションと射撃ポジションの2段階に変更可能になっている。

最初の問題点

ベトナム戦争中に米軍にテスト使用されていたCAR15だったがすぐに問題が露呈した。

その最大の問題点はマズルハイダーの消炎効果の少なさであった。
元々が車両搭載用という緊急用程度の能力しかなかったため、夜間戦闘などの際には強すぎるマズルフラッシュが敵に容易に発見され、また射手の視力を一時的に奪う欠点もあった。

最初の改良点

そこでコルト社はマズルを改良する事になり消音効果と消炎効果を持つ2種類のハイダーを開発した。
特にXM177でも採用されることになった大型ハイダーはアメリカ海軍SEALチームなどでも使用されている。

また、同時期に改良型であるM16A1が登場したため、それに合わせてフレーム側面にはボルトフォアードアシストシステムが装備された。
(当時の海外向けM607やM602シリーズにはボルトフォアードアッセンブリーは装備されていない)これらのM607はすぐに実戦でテストされた。__

その後

マズル以外に大きな改良を受けなかったCAR15SMGだったが、実際にはいくつかの問題点が存在した。

  • 銃身の短さからくる反動の強さを抑えることが難しい点
  • ストックの構造が複雑で、破損しやすい点

こうした点が指摘され、これらの問題に対応して開発されたXM177に交代し、CAR15その姿をすぐに消すことになる。
だが、CAR15SMGの開発はこれ以降続く事になるアメリカ軍の特殊作戦用ライフルの礎になったモデルといっても過言ではないだろう。

関連項目