トートバックを作ります。
A4サイズの用紙が入る大きさの素朴なカバンです。
素材は牛のヌメ革(1.5ミリ厚)と内装に豚革を使用します。
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まず、ざっとデザインを書いてみるといいです。
下手でも構わないですよ。絵を残す訳ではないですから。
僕も絵は相当に下手で、すいません。
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左右対称の型紙をボール紙で作ります。
大きさはたて32p、横25pにします。
この大きさでA4用紙が入るカバンが出来ます。
カバンの上部は2p小さくし23pにします。
これは自分の好みでいいです。
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革を大雑把に裁断したところです。
革は曲がる方向があるので、特にマチは曲がる方向を
間違えないで裁断してください。
4
裁断した革に刷毛を使って染色をしたところです。(これを地染めといいます。)
染色には塩基性染料を使い、乾いたらアルコール染料でさらに塗ります。
つまり2度の染色をします。塩基性染料だけですと、
色あせが激しいので、自分の欲しい色よりは
少し濃い目に染色をしておきます。
革によってはタンニンむらが出来たり、革の模様(トラといいます)が
出たりしますけど、あまり気にしない方がいいです。
5
持ち手の部分を作ります。
ボール紙で写真のような型をとってみると仕事は楽になります。
大きさは4×40pにしてあります。
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広い部分にボンドをつけ、広い部分を接着します。
するとこんなふうになります。
ボンドは必ず合成ゴム系のボンドにします。
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端に4連菱目打ちで穴を開け、麻糸を使って縫います。
縫いが終われば、ローラーで縫いの部分をならし、エッジをサンドペーパーで磨きます。
こうするとエッジがきれいになり、仕上げはエッジコートに頼ります。
写真は平らな持ち手ですが、丸みが欲しい時には、
市販のロープを中に入れて丸みを出します。
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染色した革の裏に豚革を貼り、型紙に合わせて裁断したところです。
あらかじめ豚革にポケットを付けておきます。
マチの長さは正確でなくてもいいです。
9
本体の上部と下部につける力革と、力革を本体に付けたところ。
白いのはボール紙で作った型紙です
接着は合成ゴム系のボンドか両面テープを使います。
力革はなくてもいいのですけど、ないよりはあった方がいいです.
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上部と下部に付けた革にステッチを入れて接着を完全なものにしました。
分りにくい画像ですけど、分りますよね?
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マチを本体にボンドで接着します。
接着する時に正確な長さに裁断をします。
接着したら、4連菱目打ちで穴を開け、麻糸で縫いを始めます。
縫いが終われば、ローラーで縫いの部分を整えて、
エッジ部分をサンドペーパーで磨きます。
仕上げにはエッジコートを使います。
仕上がる前はこんなふうで構いません。
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縫ったところと、仕上がったエッジです。
こんなふうになれば文句はないです。
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仕上がった本体。
この時に革の表面に革用オイルを塗り込みます。
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あらかじめ作っておいた持ち手をカシメで取りつけて完成です。
新聞紙などを丸め、カバンの中に入れて形を整える作業を忘れないで下さい。
トートバックを作ってみました。
コインケースと作り方は同じなのですか、作品が大きな分、作業工程は多くなります。
豚革を牛革の裏に張る作業も注意がいりますが、出来あがった鞄が変なスタンドの仕方を
しないように型紙も注意して作る必要があります。
今回のカバンは革厚は1,5ミリを使いましたけど、これは豚革の厚さを考慮したせいです。
革の裏処理に豚革を使わないで済ますのでしたら、革の厚さは2,0ミリの使用をお勧めします。
(注意)画像等の無断使用は一切お断りします。
革工房うえすと