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朝刊に本のコピーがあった。
「でも、どうせ無理だと言って出来ない理由を教えてくれるのはいつもやったことがない人たちなのです。
やったことがない人たちの言葉を鵜呑みにして夢をあきらめる必要なんてない。」
「空想教室」という題名の本らしい。
コピーじゃないけど、人の言葉を鵜呑みにすることほど愚かなことはない。

個人的なことを書けば、僕がこの仕事をはじめた時に仕事を好意的に受け止めてくれた人はいなかった。
訳分からんって感じだったんだろう。
それから40年が過ぎて思うのだけど、僕は人から何かを聞くってことをしなかったな。
人に何かを聞けばその何かは失敗する。
なんだか、そんな法則がある。
人の思いなどその人だけのもので他人にはどういう関係もないものだからだろうか?

コピーの逆もある。
こうすれば出来るよという言葉も鵜呑みにしない方がいい。
人の夢はそんなに簡単に手に入るものでもない。

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昨日、若い男女がガラス瓶を持参して、これを革を包んで取っ手を付けてマグカップみたいにしたいと言い、
それ体験で出来ませんかと言うので、いいよ。とそれを制作した。
体験でそういうものを作ってしまうというのは初めてだし、僕も初めてだけど制作方法を教えた。
作ったことのないものでも教えることが出来るのが僕の強みなんだろう。
で、クラフト初心者が完成したかと書けば、ほぼ完璧に完成してかなり喜んでた。

それ、僕は全然知らなかったのだけどテレビである女優が持ってたそうでとても流行ってるよ。と言ってたので調べた。
確かに女優が持つとかっこいい。
商品名は「メイソンジャーレザーマグ}というらしい。
確かに面白そうなレザークラフトだし、初心者向きにちょうど良さげな作品だ。
ちなみに僕は体験に来た人から2,500円の費用を頂くことにしている。
2,500円は講習代と革代を足した金額だ。

あなた、作りませんか?
教えますよ。


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昨日からNHKの新しいクールのはじまったけど生徒は5人だった。
先のクールは9人だった。
常連の生徒さん3人が春のクールまでお休みすると聞いていたので少なくなるのは分かっていたけど5人と知ると少ないなと思う。
人数が5人とは初めてかも知れないけど、慌ただしさは同じだった。
講習のあとMと短いドライブをして簡単な食事をした。
Mとは年始も年末も会わないでいたので3週間ぶりだった。

お店の窓から見える道路を走る車は少なくて静かな街だった。

腱鞘炎が完治する頃だと予想していたけどなかなか完治まで到達しない。
多分、完治はしないんだろう。
そういう予想にがっかりしないのは年齢のなせる技だ。
加齢というのは、ある意味ではすごいことで、もうどうなってもいいよ。と考えてしまう。


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朝、寝てたらY君が来た。
一年ぶりぐらいのヤマちゃんだった。
結婚の報告だった。

去年の終わる頃に「一心」でnahoと飲んでいて、彼女からヤマちゃんが4月に結婚すると聞いて、だったら僕のところに来るといいのにな。と僕が言ったので、
それを彼は聞いたのだろう。nahoとヤマちゃんは友達関係だ。
工房でゆっくり会っておしゃべりしたのは何年ぶりだろう。
彼は39歳になっていてスーツを着て相変わらずに饒舌だった。
昨日、namaが遊びに来てIも来てたと僕が言い、知ってるよね?と聞いた。
僕の工房には人が集まり、集まる人は友達同士になるけれど、在籍期間が違うと知らない生徒同士というのも出来てしまう。
namaとかIは長期在籍組なので知ってるはずだった。
昼にIが来たので、ヤマちゃんが来たよ。と僕が言った。
へぇーとIが言った。

今日で3連休が終わるけど、僕は手首の腱鞘炎で作業が出来なかった。
手首の違和感は年末からあったけど、指がばねのような反応をして痛みがあると、しょうがないなと思う。
腱鞘炎は職業病みたいなものなで心配はしないんだけど諦めはある。
テーピングをして動かさない3日間過ごし、今はほぼ完治したって感じでいる。
完治してくれないと困るのは、明日がNHKでの初講習だからだ。

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今日から仕事って感じで、工房に籠ってた。
こんな感じで今年も過ぎるんだろうな。

いつもお正月は瞬く間に過ぎて、明日で1週間が過ぎてしまう。
この1週間、人と会わずに過ごした。
先に、友達がいないんで・・・・・・・・などと書いたけど、これは軽い嘘だ。
僕ほど人に恵まれた男性もそうないような気がしている。
去年もいろんな人と縁に恵まれ今年もそうなるはずで、つまりは孤独と無縁に時間が過ぎる。
どんな人と出会うのかととても楽しみにしています。

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昨日、する予定は何もなかったので自転車で街を走ってみる気になった。
まず、浅間町にある氏神様に初詣をして名古屋城のお堀に走り西北隅櫓をゆっくりと眺めた。
ゆっくりと眺めると書くもの変だけどそんなことをしていた。
西北隅櫓が清州櫓とも呼ばれるのは清州城の廃材を使ったからだ。
以前、一度だけ内部が公開されたことがあるけど、そこは空っぽの空間だった。
今はどうなんだろう?
佇むのを止めて名城公園に入った。
お正月の公園ではジョギングをしている人が多かった。
そのジョギングコースを走り、そのまま栄まで走った。
ホント、気の向くままに走り東急ハンズの前に自転車を置いて栄の散策をした。
栄は名古屋の繁華街だけど、僕は行かない。
月に2回栄に車で行くけことがあるけど、これはNHKのビルに入るためで栄の街中を歩くことはなかった。
随分と新鮮な気分がした。
30分ばかり散策して外掘通り経由で帰宅して、僕は革を裁断した。
ホント、気が向くことばかりしている。

今日、昨日は清州櫓を眺めたので今日は清州まで走ろうかという気分になって、本当にそうした。
清州へは国道よりは美濃路がいいと美濃路を走った。
古い街並の続く古い道だ。
大きな神社と大きなお寺があり並ぶ家屋は古い造りだ。
そのまま走れば清州城に到着する。
城と書いたけど正確には天守閣を模した建物だ。
そうでも築何年も経れば城の風格は出てくるものらしい。
ついでと城の周辺を散策した。
織田信長像を眺め、その横に濃姫の像があったのには驚いた。
いつ濃姫の像が出来たんだろう?
それから自転車に乗って帰宅したのだけど気が向くままに走ったので50分の走行時間となった。
疲労感がなかったのは自転車での散策だったからだろう。

昨日と今日はひとりで行動した。
夜のはじまる頃にTが来た。
誰とも一緒じゃないの?と聞かれた。
うん、友達がいないんで。と僕が答えた。