2 24

昼にnakanoとメールのやり取りをして夕方NHKに出かけた。
mikiとmamiyaが僕のアシスタントをしているので3人一緒にいつもの704号室に入ろうとしたらmikiがあっ、ayumiちゃんのだ。と展示されてるドレスを眺めて言った。
うんっ?と眺めれば確かにそう名前が書いてある。
そのドレスはnakanoがNHKの洋裁教室で縫製したドレスで8か月前の彼女の結婚式で彼女が身に纏ったものだった。
彼女は結婚式まで僕のNHKのアシスタントをしてくれていたのだけど突然彼女がアシスタントをして通った教室の展示スペースに彼女のドレスが出現した。
いつから?とNHKの職員に聞いたら先週からだと言う。
今日のnakanoからのメールにはそんなことは書いてなかったけれど、突然彼女がNHKに現れた気がしたものだった。
これはちょっと不思議な話だけど、結婚式の幸福な風景も脳裏に浮かび当然のように幸福な気分になった。


2 22

今週が終われる2月が終わる。
2月は短い月だ。

お客さんの持ち込んだ革で制作してるけど、考えたら革の量はぎりぎりだった・
ぎりぎりとは裁断の失敗が出来ないということだ。
リメイクの仕事もそうだけど生地量がぎりぎりだとやばいな。という感覚がいつも起こる。
制作で失敗するのはたいていは裁断ミスだからだ。
ついでに書くと革の持ち込みは構わないけどクラフトに不向な革もある。
クラフトに不向きな革なでの制作は無理なのだけど、
その無理を無理じゃない状態にしてクラフト作業をするという場合もある。
革工房にビニール生地を持ち込むお客さんもいるけど、この場合はすべてを任せて貰うしかない。
ビニール生地で革細工をするっていうのはいつも変な気分になる。

2 16

午後、駅まで歩いて駅構内を抜け駅西にあるビッグカメラ4階をぶらつきプリンターインクを購入した。
これに時間がかかった。
僕のプリンターは7年間の使用に耐えている。頑張っているなと感心するけど買い替えが近い気もする。
インクを買ってしまえば駅周辺には用がなくなり駅構内を抜けて帰宅した。
帰宅してから銀行へ行きついでに郵便局へ寄る。
よくあることだけど郵便局のATMは長く待たされた。
先のお客がおばさんであると運が悪かったとよく思う。
帰宅してメールを10通ばかり書いて配達する6品をチェックした。
そうしていたらお客さんが来た。
休日なのでシャッターは下ろしていたけれど、そういうことはあんまり関係がない。
お客さんが帰ると夜になった。
休日なのかな?といつもの休日に感じることをこの時も感じた。

深夜に録画していた「永遠のO」を観た。
6時間ほどのテレビ番組を一気に観たので観終わったら朝だった。

2 13

夕食時に電話が鳴り妻が出て応対をはじめた。しばらくして応対が面倒臭くなったみたいで食事中に悪いけど出て。と言う。
出たら若い男性がリフォームについて質問する。
この質問が変だったので意味が通じなかった。
鞄を長財布にリフォームしたいの?
そうじゃなくて長財布の販売キャンペーンで古い長財布のリフォームをしたいと言いそれをパス入れなどにしたいと言う。
聞きながら、したけりゃすればいいだろうにと僕は思った。
だいたいそういう話と僕がどう関係するかの意味が分からない。
すると電話の向こうはいくらで出来るかと聞く。
何を?と僕が聞く。
折財布ならいくらとか、そういうことを聞く。
それは相手と相談なので一概に言えるものでもないと僕は言う。
しばらく聞いていると、はあ・・・・?と言いたくなることを言い出す。
リフォームをすると自分のところでは採算が合わない。
書き忘れていたけど電話の向こうは業者らしい。
採算が合わないので僕のところでして欲しいと言う。
はあ・・・・・・・・・・・?
そっちで採算が合わないからこっちでして欲しい?
はあ・・・・・・・・・・・?

業者名を聞かなかったので相手の名前を未だに知らない。
知らないけど、そういうのがこの業界にいると知ればこの業界は本当に暗いなと思う。

あのさ、業者か?と僕が聞く。
そうです。と電話の向こうが言う。
業者の仕事はしないんだ。と僕が言う。
会話はそれで終わった。

若い男性だった。20代っぽい。
その年齢ぐらいしかそんな電話をかけて来ないよ。と家族のひとりが言う。

的確だな。

2 9

寒いな。と言えば雪だよ。と返事があり、その雪の中を煙草を買いにコンビニまで歩いた。

昨日、体験教室に5人の参加があった。
僕の工房は狭く5人の収容は無理なところで1時からの部と4時からの部の2回に分けた。
サイトには体験は2時間を目途に書いてあるけど実際は3時間がかかる。
先週は3時間を遥かに過ぎて5時間というのもあった。
参加者には時間などはどうでもいいものらしい。

よく、これ何時間で作れるの?って聞く人がいるけど、こっちが聞きたい。
あなたは器用なの?

2 3

豚の生革で地球儀を作るという人にそれを教え、パイソンでブレスを作りたい人にそれを教え、「どらえもん」の鞄の作り方を教え、
ピンクのヌメ革の作り方を教え、リボンのバレッタの作り方を教えた。
いくつかのブランドの鞄の制作方法を教えカービングを教えその染色と仕上げを教えた。
ほんと、どんだけ教えくちゃいけないんだろう?
今年に入りそんなことをしていた。

昨日、郵便局の椅子に腰かけていたら局内でキャンペーンをしている女性から声をかけられた。
あの上に立ってくれると身体の状態が分かりまよ。とそのあのを指差して言う。
彼女の持つ紙には偏平足とかたことか腰痛とかいろいろな項目が書いてある。
それを眺め、それ全部当てはまるよ。と僕は言った。
でも、全部軽いよ。気にもならない。
もちろん、実際はそうじゃない。
あのさ、歳なんだ。
歳ってことはそういうのがあってちょうどいい。
そんなことを言えば、ちょっと驚いた顔をした。
歳には見えませんけど・・・・・・・・・・。


そういえば、徒歩10分ほどのある人の家に行き革を5枚買いそれを担いで帰って来た。
革5枚は重いので担ぐしかなかったのだけど、いつもは車で運んだものだった。
この光景を眺めた人はどう感じたんだろうな?
歳のことだ。

2 2

1月が終わり2月がはじまるとひとつきは早かったな。と思う。
そんなメールを書いたら、今年はまだ始まったばかりだよと返信があった。
もうひとつきが過ぎたと感じるかまだひとつきしか過ぎてないと感じるか・・・・・・・・・。

昨日と今日、ここで10人ほどの生徒が作業をしていたけれど男性はひとりだったから9人が女性ということになる。
随分と女性が多い印象だけど、以前は男性が多かったよね。と言われ、確かに男性が多かったよ。と相槌した。
実際は男性が多いのではなく女性が多いんだけどそういう印象もある。
作業するのは女性が多く遊びに来るのは男性が多いってことだろうか?

昨日も今日もとても寒かった。
夜になり外に出たら月が綺麗に見えた。
寒空の月は凍っているように見えて見てるとさらに寒くなった。
さあ2月だ。