10 31
ここに何度も書いているけど、ものを作るにはデザインがいる。
デザインには素材と作り方と完成イメージが必要になる。
時々、ぼっとしてるんなら手を動かせばいい。とお節介を言う人がいるけど、手を動かすとはすでに制作完了みたいなもので、
つまりは終わっている。
どうやって作るんだろうな。と考え込んでいる時には素材を考え込んでいる場合もある。。
さらに書けば、それはどこから仕入れしたらいいかというようなことも考え込んでいる。
染色するならどんな染料を使いどんな技法を使うかも考え込んでいる。
その染料は現在僕の工房にあるかとか金具とかファスナーの仕入れも含んで、そんなふうに材料をどうやって工面するかというようなことも考え込んでいる。
感想を書けば作業の90%ほどはそういうことで費やされる。
だから、作業がはじまるとは、つまりはひとつの仕事の終わりなのだと書いている。
今日、生徒がこんな鞄を作りたいというので生徒が制作したサンプルを眺めた。
サンプルが出来ているなら出来るだろうと考えたのだけど、とても出来そうになさそうな鞄で考え込んだ。
そういう鞄はないよ。と僕が言う。
そうでも外って置く訳にはいかず、僕がサンプルを作りはじめた。
これは生徒の思考錯誤を僕が肩代わりしてるようなものだ。
メーカーが新たに鞄を制作して販売するのにどのくらいの時間がかかるかを僕は知らないけれど、
どこかのメーカーのブログを読んでいたらある鞄は半年と書いてあったのを思い出した。
プロの職人なりデザイナーが思考錯誤して半年なら、素人ならどのくらいなんだろう?
どのくらいというよりは無理ってことだろう。
その無理をしている事実に気づいてくれたら、生徒の技術は飛躍的に伸びる感じもするけれど、
気づくということは、まず、ない。
そういうジレンマが僕にはある。
手を動かすとういのは制作する10%ほどの作業をしているに過ぎないということを気づたらいい。
それから、残りの90%に取り組むという姿勢を出すと、かなり、いいことになる。
10 29
昼、静かにしているとすさまじいバイク音が近づいて我が家の前で鳴り止んだ。
誰なんだろうなと考えていると奇妙な帽子を被った男性が先生いる?と入って来た。
声で分かったlけれどBさんだった。サングラスまでしている。
Bさんというのは不良中年みたいな人で相当に面白い人だ。
2年ぶりぐらいじゃないかと思うけど先週も来たような口調でしゃべる。
もう8年ぐらいの付き合いになるらしい。そんなことを彼は言い、それから珈琲を飲んで僕の煙草を吸い遊んだって感じで帰って行った。
ごめんね。と彼は言う。
バイク音を気にしているのだ。
昨夜、NHKの講習のあとでアシスタントをしているmikiとMと一緒に遅い夕食を食べた。
突然にとんかつ定食が食べたくなったせいだ。
Sというファミレスに寄ったけど、考えたら20年ぶりぐらいに寄った感じでその20年前と同じ造りの店内に入った。
変わったのはタッチメニューぐらいだなと記憶を辿る。
それから気づいたのだけどmikiは僕の長女の同級生でMは僕の次女の同級生だった。
偶然なのだけど、僕のアシスタントをするなら長女と次女がしても良さそうで、でも現実は無理で同級生がしている。
僕の前にふたりが並んでいたけど、これは僕のふたりの娘の同級生同士が並んでいたことになる。
今日、それを気づいて、縁とはすごいもんだなと考えた。
10 21
昔のフォークソング「雨の物語」の一節が口から零れる。
僕はまだ君を愛しているんだろ。そんなことふと思いながら・・・・・・・・。
窓の外は雨。雨が降ってる。
先日の日曜日に栄にいた。
名古屋人のくせに名古屋を知らず、そんな訳で栄を散策をした。
オアシスへ行きNHKのビルを眺め、それから歩道を少し歩いて「コメダ」に入りアイスコーヒーとミックスサンドを頼んだ。
窓から秋の陽射しがさんさんとそそぐ昼過ぎの時間だ。
店を出てテレビ塔の近辺をぶらついていると「なごやまつり」に合わせたように小さなクリエーターズマーケットが展開されていた。
ふーんとぶらついていたら知人を見つけた。
「シューズボナンザ」のさSさんだったかUさんだったかがいた。
僕にはSさんとUさんの区別が付かない。
ふたりともとても似た顔をしている。
少し話した。
それからいくつかの出店を覗きベンチに腰を下ろし何年ぶりの栄なのかと考えた。
考えなくてはならないほど僕は栄と無縁に生きているらしい。
それから地下に入り地下鉄に乗り金山で降りた。
市民会館でさだまさしのコンサートがありそのチケットがあったからだ。
空き席なしのコンサートは休憩がない。
少し疲れて会場を出たら午後8時に近くそのまま名鉄に乗り名古屋駅に帰り夕食を食べて帰宅した。
昨日は雨の予報だった。
僕はショルダーバッグに傘を入れデジカメを入れ煙草とライターを入れ家を出た。
駅まで歩き切符を買って名鉄に乗り乗車時間40分で大野町に到着した。
常滑市大野町だ。
僕はこの町が好きだ。
年に一度はここを散策し海を長い時間眺めて何本かの煙草を吸う。
曇天の下の海は行楽には無縁で海を眺めている人なんてどこにもいない。
そうしていたら雨になった。
雨となると仕方なく傘を差し駅前まで歩きいつものように海老せんべいを買う。
駅前にあるこの海老せんべい屋のせんべいが好物でこれは外せないよな。などと考えてばかりいる。
それから切符を買い無人駅の構内に入りベンチに座り列車を待つ。
名古屋駅に到着しても雨は止まず僕は思いついたように「エスカ」に入った。
そんな訳はないだろうが「エスカ」は40年ぶりだななどと感心した。
40年前にあった喫茶店はあるかと探したらあったけど喫茶店というよりはカフェという感じでそこで珈琲を飲んだ。
2杯飲んだ。
駅前には土砂降りの雨が降ってた。
月曜日はそうして過ぎた。
今日は火曜日で最初にした仕事はメールのチャックだった。
二日間メールをチャックしないとメールを10数通書く破目になった。
2時間を要した。
10月13日
台風の影響で雨が強く降ってる。
昨日が今日の天候でなくて良かった。
この4日間天気予報ばかり見てた。
降水確率の50%が40%になり40%が30、20に下がるのを眺めて当日は10%だった。
その当日に西区民まつりがあった。
大きなおまつり会場のゲートがあってそのゲートを潜ったところに僕のブースがあった。
区民まつりは例年どおり盛況でつまりは慌ただしく過ごして午後3時になった。
それから我が家に15人ほどが集まり打ち上げをした。
狭い空間に15人が居て騒々しく過ごすのも悪い光景ではなかったけれど密集度ばかりが気になった。
みんなが帰り速攻で僕は寝た。
いつもだけどイベント前夜は徹夜をするので、さすがに疲労感は来た。
今日は完全休養日にしてたら夕方になった。
10月5日
ドラマ「月に行く舟」には栗原小巻が出ていた。
最初のセリフは彼女だった。
45年前のドラマ「3人家族」をDVDでよく観ているので、これにはびっくりしたけど嬉しい気分がした。
今日は予約を入れていた4人の生徒のすべてからキャンセルがあり予約をしないでふたりの生徒が来て作業をしていたけれど、
こんな日曜日もある。
10 4
深夜に朝刊を読んでいるとテレビ欄に気になる番組があった。
そうでも深夜の朝刊ではその日のテレビ番組は過去のもので録画してなければ観ることが出来ない。
録画はしてない。
それでその番組名をグーグルの検索エンジンに入れて動画検索をすると観れた。
番組名は「月に行く舟」という。
制作はCBCなので名古屋制作になり、舞台は岐阜の田舎町でその駅舎で出会うアラフォーのひとりの男とひとりの女の一日の風景を描いていて、
深夜それを観てた。
上質だった。
ひとりの男がひとりの女と出会い別れるこんな一日もある。