9 29

とっしーとうっしーが一緒に夕食を食べに「一心」へ出かけ、mikiちゃんがイタリアンを食べに行くと出かけ、
Y君がプロレスを見に行くと出かけ、Aさんが配偶者の車で帰っていって、不動産さんやさんが疲れた顔をしてお疲れと言って帰っていった。
今日、何人がいたんだ?

みんな職人工房にいるみたいに作業をしていた。
U君が馬の鞍に文字をカービングしている姿は、どう見ても職人風だし、T君が鞄のポケットを作っている姿はデザイナーっぽいし、
Aさんがトートのサンプルを作成している姿は見習い職人の感じがした。
不動産屋さんのコインケース作成の目つきは、何でも完璧に作ってやるぞという尋常ではない目つきだった。

そういえば、今日、Aさんの配偶者さんが僕の工房にはじめて入って来て、にこにこしていた。
にこにこしてしまうと、筋肉質の体型でも怖さが消えてしまい、四角い顔をしているなと印象してしまった。

昼に時々雨が降った。
台風のせいらしく、明日は一日雨が降る。
多分、誰も来ないんじゃないかな。

ところで、mikiちゃんと書くのは止めると書いてもmikiちゃんと書いている。
他に書きようがないな。
苗字を時々忘れるんだよ。

9 27

先週、mikiちゃんが来てた。
その日、気が付かないの?ってことを言っていたけど、実はmikiちゃんは僕と一緒にユニクロで買ったシャツを着ていた。
それに気が付いたら、結構嬉しいもんだった。

今日、U君が来た。
屋久島では大変だったらしいけど、今度は乗馬用の鞍を抱えて、いろんな質問を僕にした。
ニュージーランド製の鞍というものを僕はその時はじめて見た。
鞍を抱えた彼の質問に答えて、実際に作業をして作業したもので説明して、また、彼の聞くいろんなことに答えて、それから話は飛んで区民まつりの話になった。
U君はスケジュールを眺めて、あれっ、北海道と書いてあるな。と言った。
それから岩村ツァーの話になって、スケジュールを眺めて、あれっ、富士山と書いてあるな。と彼は言った。
彼がいよいよ分らなくなったと書くべきか、そういう奴だと書くべきかと考えている。

U君が来る前にお客さんがいた。
オーダーされていた品を渡すと、ひどく喜んでくれて、こういうのもありますかと聞いた。
ありますよ。と答えてお客さんにある品を見せると、買っていいですか?と笑顔で聞いた。
それからひとつのオーダーをして帰ったけど、彼は終始笑顔でいた

ここに来るお客さんは、彼に限らずたいていは満足そうな顔をする。
そして、そのままの顔で工房を出て行く。
ここに通う生徒さんたちも、作品が完成すればどの生徒さんも笑顔になる。
そして、笑顔のままで帰ってゆく。

工房というところはどういうところかと書けば、そういうところだ。
多分、他には何もない筈なので、その工夫だけをしていればいい。
その工夫というのが工房の維持に繋がる。
営利を考えれば工房はつぶれて、人の笑顔が欲しいと思えば工房は維持できる。

工房をはじめるということは、自分が考えた生き方を具体化するというか、自分がしてきたことを続ければこうなってしまったというようなことの確認だ。
だから、これからの人生がかかる。
人生がかかるということは、自分の夢もかかるということだ。
生涯続く筈の夢がかかる。

そういうことなんだよ。
だから、大丈夫なんだよ。

mikiちゃんと呼ぶにはもう止すよ。
ちゃんとした名前でこれから呼ばなくちゃあかんね。

これから、どんどん講義するつもり。
だから、ちゃんと聞くんだよ。


9 26

休日ではないけれど休日にしてしまった。

昼ご飯を食べてから浅間町まで歩いて地下鉄に乗り伏見に着いて少し歩いて白川公園にある名古屋市美術館に入った。
今、名古屋市美術館で開催されているのは「大エルミタージュ美術館展」だった。
混んでいたし、入場者の8割は女性だった。
これはIさんが先生もたまには出かけた方がいいよとプレゼントしてくれたチケットで入場したのだけど、僕のスケジュールを調べると今日しか出かける日がなかった。
9月も終わろうとしている時期にしては日差しは強く気温は30度だった。
晴れた街を散歩したって気分で帰宅した。

美術展はとても良かった。
ヨーロッパの400年の歴史が絵画を通じて身体に入った感じがした。
帰宅したのが3時ちょうどで、それから雑用をした。

時計屋のHさんが来たのは4時頃で、いつもは時計のベルトをオーダーするのだけど、今日は人のベルトだった。
打ち合わせをしたりおしゃべりをしたりしていたら4時半になった。
水曜日の4時半は歯科医院の予約があった。
よく思い出したもんだと思う。
Hさんと別れて急いで歯科医院の椅子に座り治療を受けた。
今日は4回目の治療になり、予定のとおりに治療は終了した。
週に一度の治療で4回なので、最初の治療は9月の最初の頃で終了は最後の頃になった。
つまりは、9月のひとつきが治療期間になった。
でも、至急の治療ではないけれど治療した方が良さそうな歯もあるみたいで、治療はまだまだ続くことになる。
なんか、ここに歯の治療のことをよく書いたけど、これは歯科医に限らないのだけど、医院というところに通うことが僕にはなかったので珍しかったからだ。


以下は僕の生徒さんたちへの伝言です。

11月に恵那の岩村という町へ泊まりの旅行に出かけます。
まあ、僕の工房の修学旅行のようなもの。
囲炉裏を囲んで炭火でバーベキューみたいなことをして花火をする。
岩村にはMさんがいるので、彼が旅館の手配をして町の案内をしてくれます。
参加する、、または、参加したい生徒さんは、必ず連絡してください。

これを読んでなきゃ、しょうがない連絡になるけど。

9 25

NHKでの講習がある日はよく時計を見る。
講習に出かけるということはその準備をするということでもある。
当然ながら出かける時間は決まっているので午後の作業時間はこのくらいと逆算する。
今日は何時間だったのだろう?
ひとつの作成が終わり、ひとつの作成に入って時間が過ぎた。
その後、僕は講習の準備をしてAを待った。

秋の空は、いつもこんなふうだったんだろうか?
夜空のことだ。
夜、澄んだ空にいくつもの星が見えて、駅前の高層ビルは手の届きそうなところにある感じがした。
ビルの幾つもの窓の明かりが、ひどくきれいに見えた。
ホント、輝いていたな。


9 22

午後1時にAさんが来て作業をして、途中で男性の生徒さんが来て作業をして、途中でN君が遊びに来ましたと言って本当に遊んでいって、
6時近くになってAさんを名古屋駅まで車で送った。
そんな一日だった。

今日は午前3時に起きた。
それから、最近、よくするようにメールを書いて送信したら、速攻で返信が来た。
送信者も同じ頃に起きたみたいで、それからしばらくメールでおしゃべりしていたら朝になった。
一日がそんなふうにはじまるのは、とてもいい。
夜の時間にも同じことをしてから仮眠した。
夢は見なかったけど、仮眠から起きるとメールが届いていた。

フェイスブックに登録してひとつき半が過ぎるけど、あんまりメッセージは来ない。
まあ、登録しただけみたいなものだったので、これは仕方がないけど、このメールは違って、
随分と懐かしい人からのメッセージの着信のお知らせだった。
読んで写真を眺めて、随分と楽しくなった。
こういうことも、あるね。


9 19

水曜日の午後4時半に歯科医院に出かけるのが3回続いた。
歯科医院は徒歩3分ばかりなので苦にはならないし、不思議と歯の治療も苦にならない。
治療が終わって、薬出しときます。と歯科医は言った。
受付で薬を貰って説明を受けた。
1日1回食事の後で飲んで下さい。と受付の女性が言った。
お酒と一緒じゃまずいよね?と僕は小声で聞いた。
女性は僕が言ったことをそのまま診療室にいる歯科医に大声を出して言った。
歯科医はうーん、深酒はだめですよ。と診療室から大声を出した。
深酒は駄目なら軽いのはいいらしく、深酒はしないですよ。と僕。
深酒はしないそうですよ。と受付の女性が大声を出した。
1日1回の食後だっら、昼食でもいいんですよね?
そのまま僕の科白を女性は診療室に大声で伝えた。
うーん、今日、飲んで下さい。と歯科医が大声を出した。
今日となると夕食後になる。
やっぱ、昼食後は駄目なんだなと僕。
受付は同じことを大声で診療室に向かって話す。
じゃあ、今日は夕食後、明日と明後日は昼食後。と歯科医は大声を出した。
それを聞いて、妥協点が見つかった気がしたけれど、これは受付で受付の女性を挟んで歯科医と話す会話ではない。
そもそも、この会話は不要の会話になる。馬鹿じゃないんだから。

或いは、受付の女性も歯科医も僕も、この時どっか変だったんだろうか?

歯科医に通うのは残り一回だけど追加でもう少し通って歯の点検をするつもり。
これは悪い予定じゃないけれど、会話はなるべく控えた方がいい。


9 17

うっしーは大丈夫かなとみんなが心配していたのは、彼は屋久島で野宿をしているからだ。
1週間ばかりの野宿らしけど、ちょうど大型の台風に遭遇したらしい。
彼は先にもニュージーランドの無人島で長期間野宿していたらしいけど、変な奴で未だに僕は彼がよく分らない。
うっしーとはU君のことだ。

うっしーとみんなが呼ぶけど、僕には誰かが分らなかった。
30代の男性が友達の名前を呼ばずにそんな愛称で呼ぶと気が付いたのは最近のことで、そうなると、ここにはうっしーがいればとっしーがいる。
最近は会ってないけど、いっしーがいてよっしーもいる。

昨夜のことだけど、mikiちゃんは仕事が終わってから公園に来た。
食事はタジのおにぎりだけだったので腹が空いているらしく、マックへ行きたい。ファミレスに行きたい。と叫んでいた。
それから遊びまくっていたけど、鉄棒でまだ逆上がりが出来ると走って報告に来るなんて、ホント、子供だったし子供みたいに可愛かった。

みんな、ものすごくはしゃいでいたな。

昨日、来月もこんな予定があると書いたけど、実はその次の月にも予定がある。
予定では、昨夜残した花火でその時遊ぶ。

今日は完全休養日にして、サイトの更新の作業をした。
サイトには昨夜の数枚の画像をアップした。
フェイスブックにもアップしたけど、滑り台から滑って遊んでいたのはmikiちゃんです。


9 16

午前にナゴノスペースまで歩いて、それから歩いて帰宅して、また、名古屋駅前まで歩いて駅前から自転車で帰宅した。
僕の歩いた距離は3キロばかりで自転車で走った距離は1キロを少し超える。
残暑のきつい9月の半ばになっていた。
汗をかいた。

午後6時を過ぎてタルとIさんが来た。
7時近くになって僕たちはY君の岐阜ナンバーの車に乗り込んで浄心にあるNという名前のレストランに向かった。
乗車している人数は5人だった。
Y君という人物が食べるという行為には貪欲らしいと気が付いていたけど、
西区にあるレストランをなんで岐阜に住むY君に教えて貰わなくてはならないかと不思議な感じがした。
同乗しているタルもそこは知っていて、何年か前に来たことがあると言っていた。
有名なお店らしい。

そのレストランは感じのいいレストランだった。
そこで僕を含んだ5人は食事をした。
こういう食事の仕方もある。
昨夜はタルとふたりで食事をして、今日は5人で食事をしたってことになる。
自宅で二日続けて夕食をとらないないというのは、僕には事件になるかも知れない。

夜の公園には6人がいた。
5人は岐阜で出来なかった花火大会をしようということで集まったのだけど、この花火が尋常な数ではなかった。
尋常ではないので、半分は残った。

公園を借り切るということは、多分、こういうことだ。
6人の大人が騒いでいれば、公園には誰も来ないに決まっているけど、許可を得てないので警察が来るんじゃないかと心配した。
これは真面目に心配した。
来なかったけど。

キャッチボールをした。
花火に興じて、ついでに遊具で遊んだ。
これほど熱心に遊ぶ時間はそうあるものではないなと僕は思う。
最近、僕の生徒たちには異様な感じの盛り上がりが続いているのでこの長い遊ぶ時間には驚かなかった。
実際に遊ぶ時間に疲れてしまうと、僕たちはマックへ向かった。

マックという空間で盛り上がるという人種はいるんだろうか?
僕はハンバーガーを食べて珈琲を飲んだ。

帰宅して、みんなで記念撮影をして解散したのは12時に近かった。
僕を除いた全員が午前様になった筈で、明日が休みで良かったと思う。

来月にもこういう時間がある予定。
一体、僕の工房はどういうところかと考える。

今日、時間を見つけてメールを書こうとしていたけれど、これは無理だった。
明日、書くよ。
それとも、これがメールかな?

9 15

夕食はタルと一緒にカレーを食べた。
タルはささみカレーを食べて、僕は僕の定番のカツカレーを食べた。
サラダとビールを頼んで僕たちはおしゃべりばかりをした。

タルのナゴノスペースの使用は2年ぐらいになる。
根気よく続けていることには感心するし、感心は好意にもなる。

カレー屋を出てからコンビニへ歩き、タルはアイスクリームを買った。
期間限定らしくて、それが食べたくて仕方がなかったらしい。
女性のそういうところが僕には全く理解出来ないけど、僕が煙草を買ったのもタルには理解できないかも知れない。
工房に帰って一緒にアイスクリームを食べて、それから、僕は煙草を吸った。

タルが帰ったのは9時を過ぎていたけど、今日はよくおしゃべりをしたなと思う。
明日の朝にもタルは来る。

その明日はここが混む筈だ。
ダブって予約を入れた僕がまずかったかも知れないけれど、生徒も混むのに慣れていてくれることを期待する。

明日、僕の生徒たちは夜の近所の公園で花火をするらしい。
僕はバケツを用意しなくてはいけない。


9 13

昨日は一日中ストレスがあり、一日が過ぎて起きてしまえば、昨日のストレスは何だったかと思う。
無論、何だったかと書かなくても何であるかは分かる。

今日の僕のテンションは高かった。

最近、読み返してばかりの何通ものメールがある。
読み返せば、メールの差出人が僕に何を伝えようとしているかが分るし、
分れば、幸福な気分を感じることがある。
最近の僕は、実は幸福なのだと思う。

昨日、僕はストレスを抱いていたと書いたけど、正確にはそれ以前からそのストレスを抱いていたのだけど、
そして、このストレスはストレスがいつもそうであるように幸福感とは真逆に位置すると感じていたけれど、
結局は同じ位置にあるのだと分ってしまえば、悪いものでもないし、案外、楽しいものだ。
ストレスも行き過ぎてしまえば、幸福な感覚が残る場合もある。
もともとは幸福なことなのだから、そういうものになるということなのだろう。
そして、多分、今日、そうなったと思う。
説明が難しいのではなく、どこまで書いていいかが分らないので分らないことを書いているのだけど、
僕は元気だし、暗い気分はどこにもない。

ごめん。僕はひとりが分ればいいことをここに書いている。


夕方、mikiちゃんが来た。
もう、書いていいのだろうけど、mikiちゃんは工房を開く。
来月を予定して、今日、借りる物件の画像を見た。
僕の工房から自転車で10分ばかりで行ける距離にあり悪い場所ではないし、何よりmikiちゃんがしっかり前を見ているののがいい。

そのmikiちゃんを誘ってユニクロへ出かけた。
これは遊びみたいなものだけど、そんなことがしたかった。
mikiちゃんは2枚のシャツを選んで、僕のシャツも選んでくれて、僕はそれを持ってレジに並んだ。
今日の夕方のことで、ユニクロを出たら街は暗かった。
それから、中央郵便局まで車を走らせ2通の郵便物を受付に差し出した。


9 12

今日は一日ストレスを感じていた。
それが、明日にはなくなるのも分かっていた。
でも、歯科医院の予約は今日で、ストレスを抱いての歯の治療はまずいだろうな・・・・。
などと考えて歩き、医院のドアを開け、治療を受けた。
治療は30分で終わらず、多分、先の治療時間と合わせれば1時間ほどになった。
3回の治療の筈が4回に増え、そうなると治療の合計時間は2時間になるかと、いつものように考えなくてもいいことを考えた。
治療時間が長いか短いかは、さらに考えなくてもいい。

歯科医院からの帰宅途中は西日が殆ど目の高さにあって、前方が見えない感じがした。
昨日の午後6時少し前に西に向かって車を発進した時もそうだった。

夕方、Iさんが来た。
これは忘れ物を取りに来たのだけど、ついでとばかりに西区民まつりと岐阜ツァーと岩村ツァーの話をした。
それから、雑多な話をして彼女が帰ったのは7時半を過ぎていた。

そういえば、去年の「西区民まつり」から一年が過ぎようとしている。
時間の過ぎるは、とても早い。

9 11

午前2時を過ぎた。

9月最初のNHKでの講習から帰る時刻は日本代表のサッカーの試合中だった。
運転しながらそれを聴いた。
運転しているのでテレビの実況はラジオの実況の感じがした。
ラジオでサッカーの実況を聞いたことはないけれど、
ラジオでのサッカーの実況は難しいだろうなという意味のなさそうなことも考えた。

帰宅して誰もいない食卓でご飯を少し食べてお茶を飲んだ。
疲れていた訳ではないけれど、寝てしまおうかと部屋に入って横になり、そのまま寝て、それから起きた。
睡眠時間は1時間ばかりで、部屋を出て工房に寄ってパソコンの電源を入れた。
その時間に1通のメールが届いていた。

読んだ。

9 9

今日は一番乗りですね。と午後1時に来た生徒さんが言った。
確かに彼がいる時はいつも混んでいる。
いや、今日は誰も来ないよ。今、岐阜にみんなはいるから。と僕。
それから、少し説明をした。
へぇー、そんなことをしているんだ。と彼は言った。

今日は日曜日だけど、生徒は彼ひとりだったので熱心に作業をした。
はかどるな。と呟いて彼は鞄を完成させた。
当然ながら、僕がコーチをして彼はそれは完成した。
その鞄を僕はデジカメで画像に収めた。即座にサイトに掲載をした。
今日のサイトの更新はこの鞄だった。
柔らかい1,6ミリのオイルヌメシュリンクと1.5ミリのヌメを使い、それを黒に染色し鞄の土台を2枚のヌメを張って作り、
つまりは下部を硬く上部を柔らかくして、開閉をファスナーにしてそのサイドに余裕を持たせた。
この余裕がこの鞄の特徴の感じがした。
完成度は相当に高く、これだけの鞄を作るのは僕の生徒にはいないんじゃないかなという印象がした。

生徒がひとりのせいか、僕も作業が出来た。
この作業は楽しい作業だった。
楽しい作業はプロがしてはいけない作業だけど、珍しくそんな気分がした。
ひとつを完成させふたつ目に取りかかろうとしたら、携帯に連絡が入った。
mikiちゃんからで、連絡事項を聞いた。
それから、昨日はどうだった?と僕。
滅茶楽しかった。とmikiちゃんが答えた。

電話の後で、僕は作業は止めてメールを書き始めた。
書いてる途中にN君が来た。
mikiちゃんからの電話があれば、N君が来たってことになる。
昨日の岐阜ツァーの話から花火の予定の話になり日間賀島の話になり岩村ツァーの話になり、クラフトの話になり人生の話になった。

夜は8時になって彼は帰り、僕はコンビニ弁当をビールを飲みながら食べた。
今日、妻は遊びに出かけて留守だった。


9 8

土曜日の今日に、僕の生徒の7人が岐阜ツァーを計画していた。
夜、何人かのフェイスブックを見ていたら、まあ、それは実況中継みたいなものだった。
雨が気になっていたけど、どうやらバーベキューは長良川の川岸でなくY君家の庭で開催したみたいだった。
楽しんでいるなと感想すれば、おかしい気分というか楽しい気分になった。

午前中、テンションの高いメールを読んだら、そのせいであることを思いついて、すると、ウキウキした。
ウキウキしていたらAさんが来た。Aさんと話し込んでいたら近所の生徒さんが来た。
それから何人かが来て都合6人が来た。
僕を入れると7人になり、こことY君家の連中の数が同じになった。
とうとう僕の工房も分裂したかと考えた。

今思うと8月は僕の内面はとんでもないことになりそうだった。
よく耐えたなと思うけど、8月が過ぎて1週間が過ぎれば僕はテンションの高い気分でいる。
人は都合良く出来ているのか、或いはそうではなく、ここには書けないことも考えた。
多分、後者なのだろう。
僕は、かなり、人に励まされて今という時間にいる。


9 7

昼、生徒に留守番を頼んで近所の歯科医院へ歩いた。
ちょうど昼休みらしくて医院は休業中だった。
昨日も歯科医院まで歩いたけど、木曜日は休業とのとで引き返したものだった。
近所で良かった。
帰宅して再度留守番を生徒に頼んで歯科医院へ歩いた。
今度は営業していたので、受付で予約を入れた。
予約の時間は午後4時半で、その頃には3人の生徒はいない筈だった。

午後4時半に歯科医院まで歩いて椅子に座った。
症状は受付で伝えてあるので、歯科医は聞くこともなく僕の歯を眺めた。
それから治療を始めた。
ひどい事態なのかな?と聞いたら、うーん、3回ぐらいかなと歯科医は答えた。
1回の治療の時間は20分ほどだから、合計で1時間かと考えた。
長いか短いかが分からないけど、治療時間と症状は関係するんだろうか?

タイミングが悪いということは誰にでもある。
治療した歯は、夏のイベントの頃から気づいていたけど放置していた。
時間がなかったからだけど、イベントが終わってからも放置していた。
痛みがないのと時間がないのと近所の医院だからいつでも行けると考えていたからだ。
けれど、歯というものは突然に変化を起こすみたいで、先日の夜に変化を起こした。
痛みも不便もなかったけれど、口内の異変は気になった。

タイミングがずれたなと思う。
変化の前に行くのと変化の後に行くのは、どうも違う。
症状に違いはない筈だけど、歯科医の感じる違いはあるように思う。

最近、タイミングを外すということがよくある。

9 6

昼にメールが届いて、読んで反射的に展示の棚を見た。
僕はオーダーの仕事ばかりしているので、棚に僕の作品は数えるほどしかない。
仕方がない。作るかと考えたけど、気を変えた。
それから、これなら良さそうだという鞄を眺め、それを手にして細部を調べた。
持ち手のカシメを外し、鞄を洗ってワックスをかけてエッジに蝋をこすりつけて布で磨いた。
持ち手を染色し、内装にワックスをかけた。
内装は豚革が使用されていた。
それだけを終えて、もう一度メールを読んだ。

9 5

毎月5日は住職が実家に来て読経をする。
時間があれば、僕も一緒に仏壇の前に座る。

今日は住職の息子が来た。
30歳ぐらいの青年で、最近、結婚をした。
読経の後で、若い住職はお茶を飲んだ。
僕は彼のセカンドバッグを眺めてそのセカンドバッグの持ち手が切れているのに気が付いた。
持ち手、切れてますね。と僕。
あっ、これ、ビニールですよ。と彼は言ったけど、見せてと僕は鞄を持って、この部分は牛革ですよ。
残りはビニールだけど。と言った。
牛革にもいろいろとある。

それ、革製品だよ。僕はそういうのを作らないんだ。
それから、昨日書いた続きのような講義を彼にした。
若いせいか熱心に聞いて、なるほどなるほど彼は頷いた。


不思議なことを僕はした。
革工芸の講義を住職にする必要はどこにもないし、それは僕の生徒にしていれば良さそうなのだけど、
昨日、書いたようにあんまりしない。
するしないは僕の気分に関わるらしく、しても仕方ないだろうなと考えてしまえば、本当にしない。

昨日、僕は30年以上と書いたけど、実際は36年間を革のクラフトで生活をしている。
36年間を工房での日々に費やせば、クラフトするとは何かがようやく分かり、世間との関わりがようやく分かり、だからと書くけど、生計の立て方も分かる。
これを伝えなきゃいけないのだけど、伝える相手はいないなと書いてもいいくらいいない。
大体、それを伝えるのは、僕の生徒に限れば何故かすごく難しいし、結果的に随分と疲れる。
でも、いないんだろうか・・・・・・・・・・・。

9 4

朝夕は涼しくなった。
そのせいか、よく寝てる自分がいる。

日曜日に生徒が3人いて作業をしていたけれど、僕の生徒って6時間も作業を続けるんだなと気が付くと、確かにみんな上達したなと思う。
僕の教室では2〜3時間を目途に講習をするけれど、日曜日となると殆どは無視されて、みんな居続ける。
このみんなのことをよく考える。
不思議な生徒ばっかりだし、そもそも革を素材に何かを作ろうとすることは好きを前提にしているのでみんながみんなを好きになるんだろうなとも思う。
今度、そのみんなはバーべキューというか遠足のようなことをする計画でいる。
僕は行かない。というか行けないけど・・・・・・。

ここで作業をするとは革を素材にした作品を制作するということだ。
別に革製品を作っている訳じゃない。
革製品と革工芸品は似ているようで、実は違うものだけど、生徒の中にはそれを考えないのもいる。
違うという発想がないんだろうな。
これは、僕がそのことを殆ど話さないので無理はないかも知れないことだけど、この話を続けると論文を書くしかないような気分になるのは、
僕が30年以上を革に関わってしまったからだろうな。
簡単なことなんだけど、簡単なことを伝えるには相手を選ぶ。


9 1

昨夜は満月だった。
ひと月に2度ある満月をブルームーンだと教えて貰った。
願い事が叶うとも教えて貰った。

夜道を歩いて静かな空を眺めた。
中天に輝く月は清としてきれいだった。
願うことはなかったけれど、思うことが湧き出るように浮かんで、しばらく月を眺め続けた。

今日から9月に入る。