6 30

りょうがいて、Tさんがいた。
Nが来て、それから、Y君がきた。
みんなでNのお土産のアイスクリームを食べた。

気が付いたらO君がいた。
O君は珍しい。

Y君が作業をしていたのは確かだけど、残りの3人は遊んでいた。
遊んでいると6時を過ぎてみんなで「一心」で食事をしようということになり出かけた。

O君は都合が付かず、男性3人が土曜日の「一心」にいた。
土曜日の「一心」はお客が少ない。
揚げ物だけにしようと揚げ物ばかり頼んで、僕だけがビールを飲んだ。

2代目のY君だけが若い。
若いのでNから仕事の忠告ばかりを受けていた。
僕からは人生の忠告ばかり受けていた。
Y君には贅沢な忠告なのか、余計なお世話になるかは分からないけど、うんうんとY君は頷いている。


先に7でホームページビルダー6.5が動作するか分からないと書いたけど、ちゃんと動作している。
ひとまずソフトの交換が必要でないのはありがたい。

6 29

あんまり面白くない話だけど、多分、5年ぶりぐらいにサイトの管理画面を眺めてそれを印刷した。
サイトに無頓着なせいかパスワードすら忘れていた。
だから、パスワードを更新して、それからサイトの容量を調べた。
容量は90MBぐらいと予想していたけれど、実際は94MBだった。
僕のサイトは100MBで容量制限がされている。
で、夕方、サイトの無駄な画像を削除した。
どんどん削除したら6MBの削除が出来て、現在の容量は88MBになっている。
因みにファイル数は2,800ある。
つまりは、かなり、サイトは混乱している。
13年間の積み重ねは混乱以外の何物でもないってことにもなる。

なんだか、体重を100キロで制限して現在94キロなので、ダイエットをしてください。と言われたみたいな感じ。
で、6キロのダイエットをした訳だ。
混乱は表示はされないけど ダイエットをもう少し続ければ、混乱も少なくなるんだろうな。

Nのサイトを眺めていたら、Nはウルトラブックを購入したらしい。
僕は、こういう類には初心者を自認しているので、ウルトラブックという品が何かを知らなかった。
なんだか古風な名前だなと感じながら調べた。
で、ふーんと思う。
本当は、Nは機械類には関心がすごくある奴なので、なんだか納得する。
今度会えば、きっと僕は講釈を受けることになる。

昨日、サイトでお知らせしたけれど、今年の夏は「名古屋城宵まつり」が5日間続く。
時期はお盆なので、体力をつける必要がある。
夏のイベントはタフでなければ続かない。

6 28

モニターとディスプレイの違いは何かとネットで調べた。
同じという人もいれば、違いを丁寧に書く人もいる。
まあ、同じといえばそうだし違うといえば違うともいえるってことでいい。

僕はサイトを17インチのブラウン管モニターで眺めて作成していたので、21.5インチの液晶ワイド画面で見てしまうと、
あー、困るなということになった。
つまりは、かなりの違いがあるじゃないかと、そう思った。
サイトの作成も考えんといかんかも知れない。


昨日、自転車がパンクしていたので、パンクしたチューブに空気を入れて自転車屋まで走った。
そのくらいの距離ならパンクしていても空気は抜けない。
自転車を置いて15分後に自転車屋に寄ればパンクでしたよ。と店主が言った。
パンクじゃなくて、タイヤ自体が消耗してるかも知れないと考えていたせいだ。

確かに消耗しているタイヤだ。
14年間乗り続けてタイヤの交換は一度だけだ。
タイヤの表面には小さなひび割れがいくつもある。

ひび割れがあるよね。と僕が言えば、ひび割れはどうでもいいけど、中が悪いよ。と店主が言う。
中というのチューブではなくて、タイヤの裏面らしく、その裏面が悪くてチューブに傷が付くと言っている。
なんだか、丁寧に教えて貰った気分になる。

目に見えるとところはどうでも良くて、中身が悪いと駄目なんだ。と言われた気分で、
そうだよな。と思う。

本当に、そうだよな。

6 27

昨夜も名鉄名古屋駅の改札から自宅まで歩いた。
自宅から改札まで歩いているので、散歩にはちょうどいいなと歩いて考えた。

NHKの一年が終わった。
次回からは2年目に突入ということになる。

一年の最後の講習にAは不在でN野さんがいた。
知らないうちにN野さんもアシスタントが似合うようになっていて、随分とアシストしてくれる。
随分と助かる。

昨夜、「しゃしゃんぼ」でN野さんと遅い夕食を食べていた。
食べながら、いろんな話をした。

先日、ある人からお宅の生徒さんは先生にタメ口を使うね。と、まあ、そんなことを言われた。
説明するのは面倒なので、そうだねえ。と相槌を打ったけれど、当然ながら、それは間違いだ。

確かにそんな生徒も何人かはいるけれど、そんな生徒もそんな時間があるというだけで、たいていの場合はそうではない。
生徒と長く付き合ってしまえば、時には友達関係の時間があり、そういう時間はそういう会話になるというだけのことだ。
時には友達の感覚でいる場合があるように、恋人の感覚でいる場合もあれば、親子の感覚がある場合もある。
先輩後輩の関係である場合もあり、それぞれの場合に似合う口調で話をしている。
人との関係がひとつの関係だけで成立しているということはない。

昨夜、N野さんといたけど、会話の中ににいろんな関係が生じてしまったらしく、そんな会話になった。
口調がどんどん変化した。

タメ口といえば、お客さんでそういう口調で喋る人がいる。
極めてまれにそういう人がいる。
ただ困るのは、僕が友人とも思っていない場合で、困るというよりは腹が立つ。
なんで、アンタの友達にならないとあかんのかって怒りを感じをさせるお客さんのことだ。
少し前だけど、そんなお客さんが来ていた。
口調に腹が立ったので、帰ってくれないかと言って追い出して僕はドアの鍵をかけた。

6 24

昨日、2代目のY君がいた。
Y君はパソコンが好きで仕方がないという感じがする。

Y君にどれにしようかと相談してクリックボタンを押した。
候補は3個あって、その3個ならどれでもいいとなると、そういう決め方もある。
ディスプレイの購入の話だ。
たいていの場合はそうだけど、僕はデザインには無関心になっている。

クリックして4時間したら発送したとメールが届いて今日の昼に配達された。
アマゾンのすごさは配達の迅速さで、購入ボタンを押してから20時間で配達された。
24時間がかからないというのは、どういうシステムなのだろう?

先日、もう使わないだろうなと考えているパソコンを掃除した。
内部は9年間の埃で埋まっていて、それを綿棒を使って掻き出した。
それから、デスクトップのファイルの殆どを削除した。
すると、驚くほどの清音でさくさく動くようになった。
生き返ったという感じで、こうなると、新しいパソコンに変更する必要もないんじゃないかと考えこんだ


今日は午前11時から生徒さんがいて作業をしていた。
実は、昨夜、カレンダーを眺めていて、明日何人の生徒さんが来るかと数えてみたら、6人だった。
僕の教室では6人が同時に作業が出来ない。
それで、深夜にふたりの生徒さんにメールを書いて、午前に変更して貰って午前11時に講習開始になった。
講習は午後7時まで続いたので、今日は、疲れた。
最近の日曜日は生徒さんが多い。

先日、Nさんがなんだか先生お疲れですね。と言う。
そんな顔を僕はしていたらしく、何か欲しいものあります?とNさんが聞く。
アサリかな。と僕が言うと、翌日に佐久島のアサリを届けてくれた。
アサリは佐久島のがいいよとNさんは言うけど、確かにそのアサリはすごかった。
Aと一緒に「しゃしゃんぼ」でよくアサリのバター焼きを食べるけど、それが蜆に思えてしまったくらいだ。
アサリを食べ終わったら、今度はNさんがシラスをダンボールで届けてくれた。
Nさんは海産物の配達が好きらしく、よく運んでくれて、僕を喜ばしてくれる。
でも、ダンボールとなると、食べ終わるに何日かかるんだろう。

6 21

日曜日にパソコンを注文したら火曜日には配達された。
新しいパソコンを使うということは以前のデータを移動するということでもあるので、面倒臭かった。
その面倒臭いことをしていた。

夜、配達されたパソコンの箱を開封して配線をして電源ボタンを押した。
当然ながら、押した瞬間に起動してパソコンが勝手に設定を始め1分後には使用可能になった。
パソコンにはマウスとキーボード、それにスピーカーが付いていた。
当然ながら以前のそれはゴミになるようなものだった。

OSは95、98、XPを使い今回から7になる。
7になると、どうも以前のソフトが使えなさそうで、便利か不便かの判断に困る。
7の次は8だそうで、今、7の購入者には8へのアップのキャンペーンが展開されている。
1,200円での更新が可能だそうだ。
まだ、使ってもいないんだけど、それを考えなくちゃいけないとは、なんか変な気分だ。

このサイトはホームページビルダーで作成している。
ホームページビルダーのバージョンは6.5なので、かれこれ10年も前のソフトになる。
サイトで調べると、7で使えると書いてる人がいて使えないと書いてる人もいる。
どっちかはインストールすれば分ることで、使えない場合は別のソフトになるし使えたら使うことになる。

ホームページビルダーの前はフロントページエクスプレスというOSに付属のソフトを使っていたけど、
もう10年も前になるんだな。とびっくりする。
OSの付属なのでOSを換えれば使えなくなり、フリーソフトで作成している時期があり、それからホームページビルダーにしたので、
サイト作成のソフトも3代目になる。
もうすぐ4代目になるんだろうか?

僕は僕のサイトを13年間運営している。
持続するもので、はじめた頃の容量は5MBだったとの記憶があり現在は90MBになっている。
情報量も膨大になったとつくづく思う。

ソフトといえば7には現在使用ののメールソフトがないらしい。
これは困るけど、仕方がないかと諦めてメールを保存していたら1、3GBのデータがあった。
テキストファイルでそれだけあるのかと驚いてメール数を調べてみたら、送信が15,000通で受信が15,000通あった。
これは9年間に15,000回のメールの送受信をしたということで、それだけのお客さんがいたことにもなる。
忙しかった訳だとつくづく思う。
メールでのお客さんを僕は直接には知らないので、知らない人にメールを9年間に15,000通書いた。
という現実は、案外すごい。

そういえばと思う。
僕はパソコンの使用とサイトの運営を13年間続けている。
13年も続けていても、道具の扱いには初心者の認識がある。
クラフトもそうでクラフトにも初心者の認識があるので、道具は初心者用の道具しか使わない。
クラフトを自分の仕事と規定して36年になるけど、それでいいのだろうと思う。
知ったかぶりほど、人に悪い印象を与えるものはない。

さっき、寒いのでコートを羽織った。
コートの中に千円札が一枚あった。
得した気分があってなんか面白かった。

6 18

昨日の午前中はタルとナゴノスペースにいた。
それから帰宅して昼食を食べて生徒が来るのを待ちながらサイトで買い物をしていた。
僕の使っているパソコンは9年前のパソコンで、9年も使ってしまえばさすがに心配になる。
それで、パソコンの買い替えを真剣に考えた。

ところで、9年前のパソコンに比べれば、どれを選んでもスペックは格段になる。
つまりはどれを選んでもいい訳だ。
どれを選んでもいいとなると、今度は買い物が出来なくなる。
それで、アマゾンサイトを眺め、人気があり、なおかつ星五つのデスクトップを探し、それをクリックして買い物を終えた。
10分がかかったかどうかが買い物の時間だった。


2日前、だから、聞けよ。と書いて、昨日、だから、聞けよ。という感じで話をする僕がいた。

久しぶりに初代のY君が来た。
そのY君にかなりきついアドバイスをした。

情だろうな・・・・・・・・・・。

仕事で長くクラフトをして気がついていることがある。
それはクラフトを仕事にするとは、絶対にビジネスライクであってはならないということだ。
ビジネスライクな仕事をしていたら、僕の工房は30年を持たなかったし、これからの10年はない。
クラフトという仕事はそういう仕事だ。

そういうことを僕は生徒によく言っている。
本当は言わなくてもいいことだ。

情だろうなと思う。
人が人に何かをするとは、情がなければ出来るものではないように思うし、
その情は割り切れるものではない。

6 16

名鉄名古屋駅の改札口から我が家までの距離はどのくらいなんだろうなと考えながら2日続けて同じ道を歩いた。
2日続けて「一心」にいた。

昨日、待ち合わせをした相手はかなりの遅刻だった。
仕方ないのでひとりでビールを飲んでひとりで焼きそばを食べてひとりで串カツを食べていた。
混んだ居酒屋でひとりでいるのは居心地がかなり悪い。
半時間ばかりそうしていると待ち合わせの相手が来た。
かなり、ホッとした。
ホッとしたけど、空腹感は満たされていて、さあ、何を食べようかという悩みが出た。

結局、11時まで「一心」にいた。

2日前にタルと改札口で別れた時に感じたことを昨日も感じた。
改札口には、独特の雰囲気があるものらしい。

金曜日の午後11時の駅前は人で溢れていた。
1時間もすればがらんとしてしまう空間を眺めて、なんだか楽しかった。
それから、自宅へ歩いた。
自宅に着けば汗をかいていて、少しばかりの疲労感がある。
名鉄名古屋駅の改札口から我が家までの距離はどのくらいなんだ?

今日もそうだけど、なんだか僕はかなり大切なことを生徒たちに喋っていた。
経験から導いた結論を喋っている訳だから、かなり大切だろうと思うのだ。
聞くか聞かないかは生徒の勝手だけれど、聞いて損することではない。

だから、聞けよ。

6 14

ふたりの生徒が帰ったので、僕はYというお店に出かけた。
今日の夕方のことだ。
ドアを開けると女性客がいて、僕をチラリと見てそれから視線を外した。
僕もチラリと見たけど、女性客に覚えはなかった。
買い物を済ませて店を出ようとしたら女性客が「先生!」と僕に声をかけた。
振り返り女性を見ると「Kです。」と女性客は言った。
その名前を聞いて、しばらくその女性客を眺めていたら突然に思い出した。

昔、Kという生徒がいて、僕の工房に通った期間は3ヶ月ばかりだったはずで、バイクで来ていた。
そういうことを思い出して、そんな話をした。
思い出は6年ほど前のことになる。

革屋は滅多にあるお店ではないので、たまにそんなことがある。

7時に近くなりそろそろシャッターを降ろそうかと考えながら作業をしていると携帯が鳴った。
タルからで、これから行っていいですか?とタルは聞いた。
僕は時計を見た。
タルは、今、「一心」の前を通過したところと言った。
そうなると、いいも悪いもここに向っているんじゃないか・・・・・。

何の用事なんだろうなと待っているとタルが来たけれど、特に用事はなく、
なんだか、来たくて来たって感じだった。

それから、タルを送りがてらにちょうどいいかと「一心」に寄った。
寄れば、コンちゃん、久しぶり。と声をかける主がいた。
僕とタルはカウンター席に腰を下ろし、僕はビールを注文した。

突然にタルと飲み始めている。

そういえば、今月はタルの誕生月だった。
そんなことがタルのブログに書いてあったと思い出した。
そうなると、タルのお誕生日のお祝いの席になってしまったことにもなる。


タル、28歳をがんばれよ。

6 13

NHKで講習をしている時間にサッカー日本代表はオーストラリア代表と試合を続けていた。
講習は8時半に終わり、急いで車に乗り込んだ。
同乗していたのはAとN野さんで、僕が運転してAがチャンネルを探した。
試合はロスタイムに入って、しばらくして試合終了のホイッスルが聞こえた。

記憶に残りそうな瞬間は、突然に来るんだなと考えた。
ワールドカップ最終予選のそのロスタイムの中継をNHKから帰る車中でAとN野さんと一緒に観た。
サッカー中継をそうやって観たという記憶のことだ。

NHKは4クール目の最後の講習を残すのみで、最終講習が終わればNHKでの一年が終わる。
あっという間の一年で、講習は24回になる。
24回にもなるんだなと感嘆してしまう。
もっとも24回で終わるのではなくNHKでの講習は25回目からも続く。

24回というのは同時にAがNHKに通った回数にもなる。
これは僕がAと一緒に「しゃしゃんぼ」に通った回数にもなる。
それを思うとどこか可笑しい。

昨日、「しゃしゃんぼ」のカウンターに腰を下ろせば、ビールとオレンジジュースですよね?とカウンターの向うの女性が聞いた。
これだけ馴染んでしまえば、注文しなくても注文するものが分るらしい。
Aはいつもオレンジジュースを注文していつも野菜の天麩羅を頼む。

僕は、いつか、こんなふうに続くAとの「しゃしゃんぼ」を面白そうに思い出すことになるかも知れない。

記憶されることは記憶されてゆく。

今日、午後1時からの1時間に何度も電話が鳴った。
お客さんがいても電話は鳴った。
我が家には僕以外がいないので、かなり慌ただしかった。


2時を過ぎて少し落ち着いたら、お客さんが来たので注文を受けていたベルトを一本納品した。
すると妻が帰って来たので、僕はナゴノスペースへ走った。

生徒が何かを企画すれば、先生は走るものらしい。

ナゴノスペースで3人の女性と少し話をした。
正確には話をしたということではなかったけれど、3人の女性とのコミュニケーションは感じが良かった。
良いということは企画が成立するということだった。

企画は成立させるもので、その積み重ねが生徒を育てる。
やはり、先生は走らなくてはいけない。

6 10

生徒が作業をしているとバイクが停まる。
ひとりの青年が工房に入り、ここの教室についての質問をして見学を始めた。
どこから来たのと聞けば知多から来たというので知多はどこと聞けば新舞子と答えた。
新舞子は大野町の隣りの町だ。
それから革のことでも教室のことでもなく新舞子と大野町の話になった。
青年もそんな話題に面食らったみたいで、それでも予約を入れて帰って行った。

珍しくhanaちゃんが来て、僕にプレゼントだよと言ってリボンの付いた袋をくれた。
ちょっとびっくりして何のプレゼント?と聞いて、hanaちゃんの答には唖然とした。
父の日のプレゼントだよとhanaちゃんは言った。
父の日のプレゼントって、自分の子供からも貰ったことがない。
なんで、父の日のプレゼントなんだよと聞きたいけれど、どっか正しいような気もした。
本当にどっか正しい。

hanaちゃんを眺めていると、全開だなと、そう思う。
全開のhanaちゃんがいると空気が一変して和んでしまう。
本当に得がたい女性だなと思う。

N君が鞄を完成させた。
ちょっとかっこいい。
N野さんが鞄を完成させた。
その画像を見て、カタログで見るどこかのメーカーの鞄との違いが分らない。
シンプルな鞄で、シンプルな分だけ完成度が高いせいだ。

どうのこうのと言っても作業を続けているとそうやって鞄が出来てしまい、出来てしまえば使用という作業に入る。
鞄を作ることに限ったことではないけれど、クラフトするにはそれを使用するという前提がある。
それを使う毎日が少し豊かな感じがすれば、クラフトする意味がある。

今日、ひとりの男性に修理というかデザイン変更した鞄を納品した。
今日、オーダーを受けてから4ヶ月が経過したフライトケースをひとりの男性に納品した。
そのふたりの笑顔を眺めて、クラフトを仕事に選んで良かったとつくづく思う。
クラフトをするとは、人を豊かな気分にさせる瞬間があることでもある。

6 9

昨日の夕方、みきちゃんがいて、おしゃべりをした。
みきちゃんとはよく会うのだけど、いつもゆっくりする時間がない。
みきちゃんは僕の娘の同級生なので、いつも子供に思えてしまう。
子供の年齢ではないのだけど、いつも子供に思えてしまう。

なんだか涼しい土曜日だった。
梅雨に入ろうとしているせいかも知れない。

3人の男性が作業をしていた。
みんな若いという年齢ではないけれど、こうした生徒の組み合わせもある。
そこへりょうが来た。
りょうはいろんな生徒さんと会うのに慣れてしまったらしく、ひとりでのんきに作業をしている。
のんきそうに見えるだけかも知れない。
りょうはおはぎを持って来た。
僕は夕方の空腹感を満たすにはちょうどいいと2個のおはぎを食べてしまった。
先生、あんこ好きだったよね?

りょうはナゴノスペースでワークショップをしようとしているので、僕はその相談を受けている。
作業が終わって今日もその話もしていた。
多分、準備はそれなりに大丈夫だろう。

夜、陸上の日本選手権を見ていた。
昨日からはじまった中継を、昨日はサッカーと同時に見ていた。
テレビを観ることが忙しいという夜だった。
今日はゆっくり見たけれど、女子100メートルにすごい新人がいて、びっくりする。

6 7

昼に来た生徒さんが暑がっていた。
両手を団扇代わりにパタパタしていた。
それで、本物の団扇を貸すと嬉しそうな顔で、あー、涼しい。と言う。
今日はそんな気温だった。

昨日、昼間のテレビに前田敦子が出ていた。
テレビ画面で前田敦子を見たのは初めてかも知れない。
その1時間後にAがここにいた。
Aは前田敦子に似ているとよく言われる。
そう言われた後には、でもAさんの方が前田敦子より綺麗だという言葉が必ず続く。
Aはそんな容姿をしているらしい。

今日の朝にNHKのニュースを見ていたら、AKB総選挙の報道を流していた。
NHKでもそんな報道をするんだなと見ていたら、AKBを社会現象と表現していた。
社会現象ともなると報道するしかないものらしい。
けれど、社会現象なので数年後にはその現象はなくなる。
AKBはアイドルグループなので、おそらく、10年後にはいない。
前田敦子が10年後に芸能界にいるかいないかはどうでもいいことだけど、
Aがクラフトをしていることが僕には大切になる。

Aが鞄の制作に来ていた。
そういう鞄を作ろうとするAは強い女性だなと思う。
その鞄の制作に挑戦した生徒は未だにいないから。

挑戦するとは試行錯誤をするということだ。
その試行錯誤を習慣としているAは強い女性だと思う。


6 4

先週、区役所のM君が来て、今年の「円頓寺なつまつり」の打ち合わせをした。
それから電話があった。
これは名古屋城からの電話で、今年の「名古屋城宵まつり」の件だった。
6月になると夏のイベントを意識しないといけなくなる。
詳細が決まればこのサイトに告知します。

昨日は日曜日で4人の生徒が来て作業をして、そして帰った。
新しい生徒のY君はここが興味深々という感じがしている。
Y君とは2代目のY君のことで、初代とどこか似ている。

今日は休業日で、仕事はしないと決めている。
そうでもお客は来る。
来てしまえば仕事になる。
だから、仕事をしていた。

先日、僕は人に教えを請うことは要らない。と書いて、だから、僕には先輩も師匠も先生もいない。
クラフトがそうなら工房の維持の方法もそうだった。

それは良かったと思う。

工房というところは工場と違い店舗とも違う。
違うので、工場とか店舗の維持とは違う維持の方法がある。
良かったと思うのは、誰かに何かを聞けば、きっと30年は持たなかっただろうと考えているからだ。

僕は工房を経営している人に未だに会ったことがない。
30年を工房にいて、他の工房の経営者に会ったことがないという履歴は、案外珍しいかも知れない。
会うことを拒否していたことはないので、工房を維持するということは、非常に少数の人がしていることかも知れない。

6 1

時々、常滑市大野町へ行く。
海辺の周辺をぶらついていて、小さな神社の掲示板に映画「20世紀少年」の写真が何枚も飾られていたのを思い出し、
大野町がその映画のロケ地になってたことを思い出した。
映画「20世紀少年」の監督は堤幸彦という。

何故、大野町がロケ地になったかを考えたことがなかったけれど、今日、突然にそういうことかと推測した。

少しばかり前に、僕は「スペック」というドラマにはまっていた。
戸田恵梨香主演のドラマだった。
テレビドラマは滅多に見ないけれど、時々はまってしまうドラマがある。
先には「トリック」という仲間由紀恵主演のドラマにはまっていた。
「スペック」と「トリック」は堤幸彦が監督している。

先日、中日新聞夕刊に堤幸彦が監督した映画「MY HOUSE」の記事が掲載されて、彼のインタビュー記事も掲載されていた。
読んだ。

映画「MY HOUSE」は名古屋を舞台にしたホームレスの映画で、この映画を何故制作したかを彼は語る。
曰く、名古屋の土地性というか風土性、具体的に書けば人が所属するところで人の価値観を決めてしまうそんな風土。
さらに具体的に書いてしまえば、どこの学校にいたかで人の価値観を決め付けてしまう風土。
それが苦しくて名古屋を離れたと彼は言い、そして、この映画を作ったと言う。
堤幸彦が名古屋出身であることをそれで知り、現在は50代半ばを向える年齢にいる。

50代半ばで名古屋出身であれば、その幼少時代の想像が付き、その小学生時代の夏休みの想像が出来る。
これは、僕と同じだから。
すると、大野町が出てくる。

今日、堤幸彦には大野町が色濃く記憶されていたのではないかと唐突に想像した。
そうであれば、映画「20世紀少年」の主役の子供時代を大野町を背景として描くのは自然なことだったと思う。
ロケ地に使われた大野町は、当時の名古屋の子供が夏に遊ぶ海の別天地だった。

人がどこの学校にいたかで人の価値を決め付ける風土が名古屋には強いとよく言われる。
本当はそれはどうでも良さそうなことだけど、堤はそれが苦しかったと言う。
僕は苦しくはなく、逆にどこにも属さない道を選んだ。
学歴と職歴を持たず、さらに人に教えを請うことも要らないと考え、自分の考えることだけをした。
先月、時間だけは流れたと書いたのは、そう決めて生きてみようと考えてから時間だけは流れたということだった。

人が身に纏うものが人を真実を伝えているのではない。
人が人の目をじっと見つめるのは、人の真実を知りたいからで、人の職でも履歴でなくその人の生身がどういうものであるかを、
本能的に知りたいからだ。

そういえば、そんなことを僕はよく言う。
耳を傾ける人はあんまりいないけれど。