8 30

気温は34度というけれど、不思議と暑さを感じない。

昨日、生徒のKが来て革の相談を受けた。
相談を受けながら、僕も革の相談をしなくてはと名古屋のKという革のお店に電話を入れた。
夕方のことで、それからKを連れてKというお店に出かけた。
Kは我が家から自転車で5分ばかりの距離にあり、
なんだか、革の講習を1時間ばかり受けた気分で帰宅する。

今日、そのKというお店の社長と若い男性が我が家に来た。
昨日頼んだ革を配達しに来たのだけど、ついでと簡単な挨拶をした。
Kという革の店とはか細いながらも関係が成立したのかも知れない。
無論、悪い関係ではない。


今日の朝、携帯にりょうからの着信記録があった。
あとで電話しようとコンビニに走り、帰宅すると「先生!」と声がする。
振り返るとりょうがいた。

りょうは唐突に公園に行こうと言う。
だから、りょうと一緒に公園のベンチに腰を下ろして缶珈琲を飲んだ。
夏の日差しの正午前の公園の静かな風景が目の前にある。
そこで1時間ばかり過ごして昼食を食べに近くの喫茶店に入り、また1時間ばかりを過ごす。

今年はいろいろな出来事が起きた。
僕に関わりのある人の周辺で、そんなことがあるのかってことがいくつも起きた。
りょうの話していたこともそういう類のことだ。

人と関係することで人生を生きていれば、受け入れるしかないことが多くある。


8 27

鼻の頭に小さな赤い点が出来ている。
触ると傷だなと分る小さな点で、先日、それに気づいた。
鏡を見て気づいた。
それ以前からあったのは知っていたけど、鏡を見てそれを確認した。
鏡をあんまり見ないので自分の顔を見るなんてことがあんまりないのでそうなる。

先日、メールのやりとりをしていて、そのメールの内容の流れで鏡を見ない事実にチョッと驚いた。
鏡を見ないとは自分の顔をいあんまり見ないということだ。

そういえば、先日、床屋にいても正面の鏡を見なかった。
いつも鏡の横のテレビ画面を見ているか、主とおしゃべりしてるか目を閉じているかで、自分の顔を見ない。
散髪は髪がうっとおしいのでする以外の理由がなく、床屋の主人に任せてしまうので鏡を見ないってことになる。
帰宅しても鏡を見ず、それを忘れ、夜、シャワーを浴びて髪を洗い、あー散髪したんだと気が付く。
僕は、どうにも自分の容姿というものに無関心に過ごしている。


火曜日の夜に「しゃしゃんぼ」で食事をするのが続いている。
「しゃしゃんぼ」へ行くのが続けば「シルビア」に行かなくなる。
今日、その「シルビア」出かけてバーガーサンドを食べた。
バーガーサンドも久しぶりになる。
一緒にいたのはO君とAで、3人で他愛のないおしゃべりをして過ごした。
7時を過ぎて外に出てみれば、暑さを感じない夜になっている。
そういえば、もう夏は終わろうとしている時期になっているのだ。

8 19

昨日、午後1時前に工房のドアが開いて、いいですかと聞きながら若い人が入ってくる。
工房は午後1時営業開始にしているので、そんな聞き方をする。
いいですよ。と答えて応対を始める。
1時前にこの辺りに来たのだけど、何度か工房の前を通り過ぎたらしい。
ここが分りづらく見つけるのに苦労したとそんなことを言う。

時々面食らうことがある。
この若い人もそうなら先日のお客さんもそうで、完成品の配達先をメモ書きする。
千葉県とはじまる住所を読んで、千葉かと面食らう。先日は大阪だった。
お客さんは随分と遠方から来てくれる。

キーケースといえば、ここですよね?
そんなことを言うお客さんの言葉が、やたらと嬉しい。
仕事の報いは、言葉だろうな。


今日の朝、ギターストラップの制作を終わらせてしまおうと考えていた。
さっき、Aのブログを読んでギターストラップを納品したとかそんな記事が書いてあった。
あのな・・・・・・・・とびっくりする。
オレはAと同じ時期に同じ注文をこなしているんか。

8 17

先日の昼にふたりの娘と妻を車に乗せて墓参りに向う。
墓は覚王山にある。

古出来町の交差点を過ぎた辺りで左の車線に自転車が走っているのが視野に入る。
道路は3車線で僕はその中央車線を走っている。
自転車は車線の中央を走っている。
自転車には大きな人が乗っていて相当な速度を出している。
外人だよと娘が言う。
しばらくすると、自転車は僕の前に走りこんで来る。
彼の走る車線が左折車線に変わったからだ。
彼は3車線の真ん中の車線のさらに真ん中を走っている。
どうも車と同じ感覚でいるらしい。
まずいんじゃないかなと感じているけれど、速度は落ちない。
本当に自転車はかなりの速度で走っている。
しばらく走ると谷口の交差点が近づいて来て、僕は右折するので右折車線に変更する。
彼はそのまま直進のつもりらしく車線を変えない。
それで彼の後ろを走るのが終わったのだけど、しばらくはそれを考えていた。
やはり、あの自転車の走り方は普通ではない。

自転車といえども車両には違いないので車線を走るのが法規になる。
歩道を走る場合は車線が危険と感じた場合で速度は最徐行って感じにするか荷物にする。
そうなんだけど、3車線の真ん中車線の真ん中を走るのは、やはりまずいんじゃないかなとかすごいんじゃないかなと思う。
これは感覚的なことで、正しいか正しくないかが分らない。


8 14

誰も来ない日曜日ということで革の整頓を始める。
汗が滴り落ちて部屋の中に革が溢れる。
そうしていると電話が鳴る。
電話の向うの人が、今、岐阜にいるけどこれから寄ってもいいですかと聞いて来る。
こうした電話は多く、構わないですよと言って受話器を下ろす。
岐阜からこことなるとこれくらいの時間だろうと見当を付けてお客さんを待つ。
30分ほどするとふたり連れのお客さんが来る。
これを作って欲しいと言う。
しばらくの打ち合わせをしてお客は帰った。
帰ったので、僕は革の整頓を再開する。

整頓をしているとドアが開く。
男性がいて、お盆ですけど、いいですか?と言う。
うっ?

実はこの男性が電話の人だった。
タイミングのせいで、僕はさっきのふたり連れを電話の人と思い込んでいたけれど、違っていた。
そういえば、さっきのふたり連れと会話がかみ合わない感じがしたものだったけど、なるほどと思う。

こういうことがまれにある。


さて、暑い。
去年まではお盆の頃は名古屋城のイベントに参加していたので休みはなく、
今年は久しぶりのお盆の休暇を過ごしている。
何かをするってことはないけれど、家族が平穏なのはいい。


8 10

昨日、NHKビルB2階の駐車場に車を停めて荷物を運んでいると携帯に連絡が入る。
それはN野さんからで、今どこにいますかと聞く。
N野さんはNHKビルで仕事をしている。
今、地下にいてこれから7階に行くよと言って7階に上がると本当に彼女がいた。
これにはものすごく不思議な感じがしたものだったし、妙に嬉しい。

NHKでの講習も3度目になると慣れてしまう。
生徒さんたちも慣れたみたいで、みんな和気藹々と作業をしている。
Aが僕のアシスタントをしてくれているのだけど、これには本当に助かっている。
NHKでは自由制作を前提に作業を進めているので、生徒の数だけの創作数になる。
つまりは、僕の頭の中では生徒の数だけの作品制作が同時進行しているのだけど、
現実には同時に複数を教えるのは無理で、そんな時にはAの存在は本当にありがたい。

昨日のNHKでの講習までのひとつきばかりは、とても慌ただしかった。
ふたつのイベントをこなし、ナゴノスペースでのいくつかのイベントを手伝い、NHKに3度足を運んだ。
これは例年のとおりではない。
これから、少し間が空く。

8 8

イベントが終わり、ホッとしている。

昨日、4時に名古屋城に到着して入場するとN君がいる。
昨日と同じで浴衣を着ている。
運びますよと言い本当に荷物を運んでくれた。
これはありがたかった。
ブースで休んでいると、配偶者とMさんが来る。
Mさんは岩村から来て、岩村城の薪能のパンフを配るつもりをしている。

日曜日のせいだろうけど、午後4時にチケット売場には長い行列が出来ている。
今日の入場者は多いだろうなと思っていると、本当に多かった。
そうなるとクラフト体験者も多くなる。
僕の娘がいて、Kさんがいて、チラシを配る筈のMさんも配るのをやめて体験者の相手をしてくれた。
M君はバングルを腕に巻いて、チラシを配りながら呼び込みをしてくれた。
昨日と違ってどうにも忙しいけれど、まつりの雰囲気が出ている。

暑かった。

そういえば、区役所から主査とM君が来た。
M君は区役所で映画の試写会があると言って帰り、残った主査さんが販売の手伝いをしてくれた。
主査さんはニコニコ笑って豚さんのストラップを眺めている。

9時に終わったイベントのあとで岩村名物のかんから餅をみんなで食べた。
イベントは終わったけれど、この名古屋城にN君がいなかったらと想像して少し怖くなる。
彼がいて相当に助かった。
いまだに彼が何者かをよく知らないけれど、人間関係にはこういう関係もある。

8 7

名古屋城のイベントの最中だけど、なんだか暇って感じがしている。
体験者がとても少なく、時間を持て余しているって感じ。

昨日、何故かと名古屋城の入場者を眺めていたけれど、子供がとても少ないことに気づいた。
体験ブースはたいていは子供で溢れるのだけど、その子供が目立たなければ体験者も少なくなってしまう。

昨日はとても暑かった。
日差しが痛いくらいでその日差しの中を荷物を運んで準備を終えるととシャツは汗まみれになる。
そういえば、N君が来ていた。
汗まみれだなと感じていたら、目の前にN君がいた。浴衣を着ていた。
昨日、N君と名乗られてようやく彼の名前を知った。
僕の生徒ではなく、どういう関係かと聞かれても答えようがないけれど、こういうイベントでは結構な戦力になる。
今日も来てくれるらしいので、随分と助かることになる筈で、感謝。

さて、暑い。
暑いけど昨年ほどではなくて、日差しが蔭ると結構涼しい感じもするもんだ。
イベントは今日で終わる。

8 5

Y君のブログを読んで知ったのだけど、彼はウォーキングしているらしい。
200キロに到達を書いてあった。半端な距離ではない。
ついでに1キロあたりの計測も書いてあった。

今日の朝、僕も計測をしてみた。これは彼からの刺激のせいだ。
天候は晴れて起床して2時間が過ぎている。
僕の年齢は60で、まあ、体はくたびれている。

普通に1キロを歩いてみた。
タイムは10分を少し超えていた。
次にウォーキングの感じで歩いてみた。
タイムは9分30秒ほどで、ウォーキングとしてはこんなものかという感じ。
次にジョギングにしてみた。
ジョギングにすると、タイムは6分30秒になる。

ついでに書けば、きつい感じのウォーキングにして歩いてみた。
タイムは8分50秒で、これで5キロを歩き続けるのはきつい。

昔、いつも走っていた時期がある。
その時の計測を覚えているけれど、タイムは見事に20%ダウンしている。
20%ダウンで済んでいるのはましかも知れない。

勝手に考えているのは、10年ごとに体力は10%ダウンするということで、
40歳当時に比べれば20%のダウンは受け入れてしまってもいい。

ところで、そんなことを朝していたけれど、今日は名古屋城のイベントの初日になる。
夜10時まで体力が持つかと、それを心配した方がいいかも知れない。

8 3

昨日、今日と続けて30代の男性が革製品を持参して相談ごとに来た。
客という感じはしない。
そういえば、先週の終わりにも中年の女性が大事そうに財布とか鞄を持参して来た。
大事そうだと感じたのはそれを布袋に入れてさらに紙袋に入れていたからだ。

僕は仕事で修理をすることもある。
その作業代金のことだけど、修理内容が同じなら同じにしている。
革製品の価格と何の関係もなく作業代金を付けてしまうので、変な気にもなる。

3千円で買った財布も10万円で買った財布も修理代金は同じってことだ。
やはり変な気分にはなる。

革製品の適正価格ってどこにあるんだろう?

8 2

夕方、イベントに使う革を裁断しているとIさんが来る。
手伝わないかと言うと手伝ってくれた。
それで、準備する革の裁断が終わった。

昨日、男性から声をかけられたと書いて彼の家がご近所さんとも書いたけど、
彼のブログを読んでいると、そこで彼もクラフト教室をするらしい。
僕もクラフト教室をしている。
つまりは、ご近所さんにもクラフト教室が出来たということになる。
こうなると、彼との疎遠な関係は可能なんだろうか?


円頓寺のイベントに浩子さんが来ていた。
5年生になったという子供を連れて遊んでいったけれど、彼女とは27年の知り合いだと気づいてしまうと、
どこか可笑しい。

27年前にここの生徒だった23歳の彼女はバイクでここに通い、いつも間にか結婚して母親になった。
それから子供を連れて遊びに来たりしていたけれど、来る間隔がだんだん伸びて今では1年に1度という感じ。
それが円頓寺の夏まつりで、今年も去年と同じで子供を連れた彼女とおしゃべりをした。
なんだか成長する彼女の子供を毎年眺めているみたいなものでもある。

そんなことを思うたびに、人との関係は不思議なものだとつくづく思う。
人が財産なら、僕は随分長く財産を持ち続けている。

23歳と書いていて、突然にAをことを考えたりした。
Aがそんな年齢にいるせいだろう。
さすがに27年後を想像することはないけれど、いつか子供を連れたAとおしゃべりをする時間は想像できた。
いつか、きっとそうなるのだろう。

疎遠にする訳にはいかない。

8 1

昨日、一昨日と「円頓寺なつまつり」があって、今週は「名古屋城宵まつり」がある。
今年もいよいよイベント週間に突入したことになる。

昨日はその前日より人出が多かった。何だか大人が想像以上に多かった。
多かったので、準備した革が足らなくなった。
これを盛況というらしい。

土曜の夜にみんなで「しゃしゃんぼ」にいた。
「しゃしゃんぼ」はいつものとおりに奥の一部屋を提供してくれた。
実は、みんなと書いたけど、みんなの中のふたりの男性の名前を僕は知らない。
知らないのは名前だけではないけれど、これは縁というものらしい。


縁の話。

個人的な感覚の話になるけれど、革といえば某メーカーの革が良く、そのメーカーの革だけを素材にクラフトをしていた時期がある。
そのメーカーの革の品の良さは格別で、自然と仕上がる作品も品が良くなった。
クラフトとは料理に似ていて、素材の良さを思い切り引き出す作業のことだ。
僕の作る品がとてもシンプルだとよくいわれるのは、素材の良さを出すことに専念すれば自然とシンプルになるからだ。
シンプルがベストというのではなく、シンプルが似合う革というものはある。

そのメーカーの革を20年ばかり使用していた。
20年も素材に使用すれば、僕のクラフトはそのメーカーの革を使用することで出来上がったみたいなものにもなる。

現在、僕はそのメーカーの革を素材にしていない。
理由は、そのメーカーの革が市場に出回っていないからだ。
現在、僕が使用している革はヌメの素上げで品がいいという訳ではないけれど、作業で品を良くすることに適しているからだ。
革は品が良くなければならない。

先週の金曜日にある女性がここにいた。
作りたいものがものがあると言い、静岡県のある町からここまで来て、そして作業をして帰っていった。

唐突な感じで、その女性は革屋をしていたと言って、あるメーカーの名前を口にした。
そのメーカーの革にはNという赤いシールが貼られていて、普通にはそのシールに書かれた名称で呼ばれている。

物事を理解するには時間がかかる場合がある。
瞬時に理解する場合もある。
多分、後者だったのだろう。


似た話を続けて書くと、
土曜日に円頓寺夏まつりにいて、突然にある男性から声をかけられた。
覚えていますか?
うん?とその男性の顔を眺め、アーという声が出る。
菊井町に引越したんです。と彼は言う。
僕は絶句しながら彼の話を聞いている。
彼の顔を至近で眺めたのは何年ぶりになるんだろう。

彼とは昔一緒にいた時期がある。それから疎遠になった。
疎遠のままでいいよという関係もある。
ご近所さんになってしまっても疎遠のままでいいよという関係は続くんだろうか?