3 30

3月が終わる。
今年の3月は日本にとって最悪な月になり、これは今も継続している。
いつまで継続するか不明で、継続とは悪化と同じことだろう。

先日、深夜の討論番組である女性国会議員が、この大震災を全治3年と言っていた。
それを思い出し、その発言には彼女なりの根拠があるのだろうけど、
そうした意識でこの女性政治家が政治をすると考えると、どうにも暗くなる。

全治3年という表現は不適切であるだけでなく、間違っている。

3 28

土曜日にO君とmikiちゃんと一緒にシルビアでバーガーサンドを食べ珈琲を飲んでいた。
突然にレジで清算をしている人がNさんと気が付く。
挨拶もしなかったけれど、僕の高校の部活の2年先輩になる。

日曜日、「しゃしゃんぼ」にいた。
バイトのO君がひとりの新しいバイトの女の子を連れて挨拶に来る。
その女の子、僕の高校の部活の後輩と自己紹介をする。
これには、驚く。
「しゃしゃんぼ」には僕の息子もバイトをしている。そんなことで知ったんだろう。
ついでに書けば、その女の子は僕の息子の大学の後輩にもなる。

その「しゃしゃんぼ」でりょうの話を少しする。
りょうって、とても魅力的な女性だと僕は、まあ、いつもになるけど、そう喋る。

今日の昼、そのりょうが来る。
突然携帯に連絡を入れて、突然に来る。
慌ただしくおしゃべりをして慌ただしく帰る。

言霊って、あるんじゃないかと思う。

先日、ここの型紙もとうとうなくなったという話をしていた。
あんなにあっても、いつかはなくなるね。などと話している。
すると、携帯にメールが入る。
Mからのメールで、型紙になりそうな紙を持ってゆくとそんなことがメールに書かれている。
メールが会話に入り込むってことってあるんだろうか?

3 27

昨日と今日は風が強く、寒い。
本当に寒く、体は震えた。
まだ、桜は咲かず開花も1週間ばかり遅れるそうで、自然もどこかおかしい。

昨日と今日はナゴノスペースを使用しての小さなイベントだった。
今日はとてもたくさんの人が来た。
人がいると活気づいて、イベントらしくなる。

AとO君は昼ごはんを食べる時間がなかったそうで、Y君も誘って4人一緒に「しゃしゃんぼ」へ行く。
これは打ち上げってことになる。
来月以降のナゴノスペースの使用に関して打ち合わせを少しする。
みんな疲れたって顔をしている。

来月以降も毎月3週目と4週目にレザークラフトに関するイベントがナゴノスペースあるので、ご参加をよろしく。

3 22

改善を頼む相手が分らなきゃ、自分が動くしかないんだろうな。

昼、区役所のM君から連絡が入る。
連絡のあと、仕方ないかとナゴノスペースへ走る。
ホント、仕方がない。
いつものことだけど、結局はこうなるもんだなと思いながら走る。

ナゴノスペースでの会話は15分ほどで終わる。
それだけのことで、すべては解決する。
因みに、ナゴノスペースでの会話とはシューズボナンザとの会話で、会話の内容をM君に伝える。
しばらくしたら、Fから電話が入る。
奄美大島にいるとFはのんきな声で言う。

いっそと思う。Fはずっと島流しにされていたらいい。

今週の土日にナゴノスペースで、小さなイベントがある。
26日と27日で、クラフト体験とクラフト作品の展示がある。
これはそれそれのサイトで告知してあるとおりに開催される筈だから、
スタッフの方は頑張って下さい。

また、これを読んで時間がある僕の生徒は遊びに来るといい。
遊ぶ空間は、あるよ。


3 21

携帯でメールを書いていると区役所のM君から通話が入る。
通話のあとでM君が来る。
隣りの喫茶店で話し込む。会話は1時間以上になる。

1時間以上ともなると随分と難しい話かともなるけれど、そうでもなく、まあ、いろんな話になる。
人が聞いていたら世間話ではないかともなる。

M君にはナゴノスペースを使用してのうちのチラシの配布を頼んでいたので、彼はそれを取りに来た。
チラシはmikiちゃんが作成したもので、いい感じに出来上がっている。
ただし、配布するのはしばらく見合わせて欲しいと僕が言う。

昨日書いたけど、集客人数3名の空間でワークショップと展示会を開く知恵が浮かばない。
これは出来ないということで、当然ながらチラシの配布はまずい。

そういうことで、そんな話をM君とする。

昨日、ここに改善を願う。と書いたけど、これ、誰に書いたかが分らない。
書いた僕がよく分らない。

3 20

大震災から2回目の日曜日が来る。

献血の最中にタルが僕の携帯を鳴らしたと先に書いた。
これはタルのワークショップの件で、これが昨日と今日になる。

今日、僕の工房に来てクラフトをした人数は8人になる。
満員というより限度を超えた数字で、疲労感も強いものになる。
当然ながら、クラフトする環境も悪くなる。

今月、ここにナゴノスペースについての感想を何度か書いた。
強く書くしかないと断り、僕のところに通う若いクリエーターの条件を満たす場所はそこしかないと書いた。

書いてしまえば、今月に入り区役所から何度か連絡が入った。
それは、どうも僕の書いたことへの連絡の感じがして、僕も何度か区役所に連絡を入れた。
書いてしまえば、区役所から連絡があれば、連動するようにナゴノスペースの管理人からも連絡が入る。

ナゴノスペースの活用は難しいと以前書いた。
それで、僕のところに通う生徒が知恵を絞る。
絞るのは、そこを活用したいからで、ナゴノスペースのためではない。

昨日と今日、タルがナゴノスペースを利用した。
活用とは書かない。
書こうにも活用する空間がない。

ナゴノスペースの狭さのことも以前書いた。
荷物を置き、テーブルを並べる。椅子を並べ3人が座る。
椅子はクラフト体験する人の椅子で、すると空間はなくなる。
そうなると、ナゴノスペースの集客人数は3名ってことになる。
集客人数3名の空間をワークショップにする方法、或いは展示スペースにする方法は、どう知恵を絞っても出ない。

書いてしまえばと書いて、書ききたいことはいろいろとあるけど、
今は省いて、次のことだけは書きたい。

改善を願う。

3 18

正気じゃないと上原が言う。
これはセリーグが予定のとおりに開催されるという決定についての発言で、
たいていの日本人は同じ発言をする。
これは正気じゃない。
この言葉には、当然ながら怒りが入る。

何故と書くしかないけれど、何故、、野球界は国民に平然と怒りを抱かせるのか?
この辺のところが、僕にはいつも謎になる。

3 16

風が強く、寒く、あられさえ吹雪いた。

献血に駅前まで出かける。
会場にはいつもより多くの人がいる感じがする。
大震災の直後から昨日までは随分と混み合って献血するに2時間待ちだったそうだ。

献血はたいていは個人で来る。
必然的におしゃべりはなく、みんなは静かにしている。
静かに順番を待ち、静かに献血して帰ってゆく。

僕は献血しながら目の前のテレビを観ている。
原子力発電所と昨夜の地震の報道が流れている。
昨夜、静岡で割と大きな地震があって名古屋も揺れた。
地震も南下している感じがするけれど、地震にそういう性質があるんだろうかと妙な思いにとらわれる。

そういえば、献血の最中にタルから連絡があった。
献血のあと、タルの携帯を鳴らし短い連絡を取る。

今度の土日にタルがナゴノスペースで体験教室と開くけど、ナゴノスペースには防災倉庫がある。
だから、使っていいかとの問い合わせで、もっともな疑問になる。

現在、大震災と無縁な場所はこの国にはない。

3 15

午前に確定申告書を提出し、午後に納税する。
毎度のことだけど、いつも期限ぎりぎりになる。

町内の会計報告書をまとめる。
それを持ってコミセンへ向う。

某居酒屋の前を通るとバイトのO君と会う。
彼は箒でお店の前を掃除している。

こんな時にもお客って来るんか?
O君は2本の指を立てる。
暇で掃除をしてると言うO君に閉めてしまえよ。と僕が言う。
僕も帰りたいですよと彼は言う。

そういえば、昨日、隣りの喫茶店に寄ったら、3人の男性がパチンコの話に熱中していた。
これはいつものことだけど、こんな時ぐらいはいい加減にしなよと思う。

夜の会合で会計報告をして、今年度の残金を大震災への義援金に使いたいと提案する。
無論、反対する人はいない。

いっそと思う。
政府は大増税をしたらいい。
未曾有の大災害には未曾有の何かをすべきではないかと思う。

我々は連帯するしかないんだ。

3 14

大震災から3日が過ぎた。
この3日間を上の空という気分で過ごした。
明日もそうなる。

何をしたらいいかと考えて、何も出来ない自分が腹だたしい。
いや、そうではなく出来る何かは必ずあって、その何かが再生に価値を与えるものになるかも知れない。
そう考えるべきで、希望を捨ててはいけない。

今、我々の抱く希望というものがとても微量であれ、この希望が取るに足らないものであれ、
希望というものは共有することが出来る。
だから、この国の人と風土を愛するなら、希望を捨ててはいけない。

世界は日本を見捨ててはいない。
この国が好きであれば、絶対に希望を捨ててはいけない。

3 9

昼にFが来る。
打ち合わせを済ますと雨が降りそうな空模様になっている。
そんな空の下をFは帰る。

選挙がはじまっているせいで、朝から相当うるさい。
うるさいと書くのはまずいけれど、睡眠時間帯が違うとそう書きたくなる。

選挙公報を読んでいた。
誰に投票するかをまだ決めていないし決まらないかも知れない。
いっそ立候補すれば良かったなと冗談交じりに選挙公報を読んでしまう。
西区は定数5なので、案外当選するかとも知れんねと冗談交じりに妻に言う。
アホかという顔を妻はする。

今回の選挙には減税日本という地域政党が登場している。
減税と書いても低所得者には関係のない話で、高所得層にはおいしい話だろうなと思う。

税で思い出したけど、
仕事と所得は関係するようで、でも現実を眺めていると、それは違うような感じがする。
高所得だけど仕事をしない人がいれば、低所得だけど仕事をして社会の役に立つ人もいる。
これは不公平社会の一端だけど、収入の多寡で人の値打ちが決まるものでもない。

時々、収入の多寡で人の値打ちを決める輩と出会う。
夕方、そんな輩が僕の傍にいた。
拒絶反応で僕の口の中は苦くなる。

3 8

正午を挟んで電話をしている。
相手は区役所のTさんで、電話のあとで妻にこんな話だったと言いながら昼食を食べる。
食事を終えると携帯にFからの通話が入る。
Fとの通話のあと、しばらく考えこんでボナンザへ電話をかける。
ボナンザはナゴノスペースにある。

ボナンザへの電話のあと、今度は区役所へ電話を入れてTさんを呼んでもらう。
TさんはいないのでM君はいるかと聞けば、M君もいないと言う。
仕方ないかとM君の携帯に電話を入れて、僕の携帯が鳴るのを待つ。

先日、ナゴノスペースについて書き、この空間の活用が難しいと書いた。
実は「この」と「空間」のふたつの言葉の間には「矛盾を孕んだ」という形容詞が入る。
だから、本当はこの矛盾を孕んだ空間の活用は難しい。となる。

けれどと強く書くしかないけれど、ナゴノスペースしかないのも事実になる。
若いクリエーターに場所を提供するには、ここしかないのは事実になる。
僕の元に通う若いクリエーターの条件を満たす場所はここしかない。

3 7

午前、Mさんが来る。
Mさんは前区政委員長をしていた人で、我が家の近所に住んでいる。
Mさんは、豊田合成跡地にCBCハウジングセンターが出来ると言う。

豊田合成跡地とは近所にある広大な空き地のことで中学校のひとつが出来そうな面積がある。
ハウジングセンターとなると、そこにミニ町内が出来るようなものだ。
悪い話かいい話なのかの見当が付かない。

昼、隣りの喫茶店で珈琲を飲んでいると、ママさんが僕の名を呼んで知っているかと聞く。
何のことかと聞いていると、空き巣の話で、先週の末に入られたと言う。
うっと聞いてしまう。

空き巣はどうやら喫茶店の小さな窓を破りそこから進入して店内を荒らしたらしい。
そんな話を聞くと、随分と物騒だなと思う。
江西地域委員会の主題は防犯というけれど、あんまり役に立ってないのか、だから必要なのかの判断に迷う。

そういえば、我が家の隣の授産所にも空き巣が入り、裏隣りのKさんの家にも空き巣が入り、これで空き巣に入られた家に囲まれたことになる。
我が家が無事なのが不思議になる。

もっとも我が家に空き巣が入ることはない。
僕は徹夜と常にしている。

3 6

突然という感じでy君が来る。
覚えていますか?と言いながらドアを開ける。
無論覚えている。彼は銀細工をしている。

彼は、相談というよりは作品のアイデアについてのアドバイスが欲しいらしくいろいろと聞く。
僕は、いろいろと答える。

そういえば、y君がいる時にここで作業をしていたIさんも銀細工をしている。
銀と革は似合うらしく、そうしたことをしている生徒が他にも何人かがいる。
僕は銀細工をしないし、する気もない。

2時を過ぎてmoeちゃんが来る。
12月以来になるので、2ヶ月半ぶりかなと彼女を眺めて思う。
moeちゃんは卒展が終わり、今度は卒業式の準備になる。
それに合わせたアクセサリーが欲しいとその制作をする。

Aが久しぶりに作業をした。
彼女への講習も久しぶりで、付きっ切りで教えたのも一年ぶりかなと思う。
付きっ切りで教えて馬蹄型のコインケースが完成したのは夜の8時前になる。
その時間になると空腹感が満ちている。

ふたりで「しゃしゃんぼ」へ出かけた。
カウンターに座り、僕はお酒を飲んでAは熱いお茶を飲んだ。
ふたりでいるのは久しぶりだった。

話していてふっと感じたけれど、Aと知り合って4年が過ぎて今年で5年目に入る。
5年目ともなると、24歳のAには結構長い時間になる。
それ、なんだか驚きだなという表情をAはする。

3 5

昨日、MAが会社帰りにここに寄り、一緒に珈琲を飲んでバーガーサンドを食べる。
今日、MAがふたりの綺麗な女性を連れてここに来て、一緒に作業をする。
土曜日の感じがしている。

先週の日曜日に僕の生徒の3人がナゴノスペースというところでワークショップを開いた。
ワークショップは12月からはじめた企画なので3ヶ月続けたことになる。
先日の木曜日、4回目になる3月のワークショップの打ち合わせをした。
参加する生徒3人と僕の4人で、あれこれ相談をする。

相談と言っても、ワークショップの内容についての相談ごとはあんまりない。
ナゴノスペースという空間があまりに無名なところなので、この広報をどうするかが相談時間の殆どを占める。
無名であれば、人は来ない。
人が来なければワークショップ自体が成立しないことになるので、そんな話ばかりになる。

ナゴノスペースがどれだけ無名かを書けば、近所の人ですらそこを知らないということでも想像がつく。
因みに、ナゴノスペースとは地域交流をその目的としている。
これは笑えない現実になっている。

先日、西区役所から電話が入り、そんな話になる。
せめて広報して欲しいと僕は要望を言う。
僕とか生徒の広報だけでは限界があるのは分りきっている。

ところで、広報して人が集まったらどうしたらいいかという悩みもある。
実はナゴノスペースはとても狭い空間なので、机をふたつ並べ数人が集まってしまえば、
それで空間に隙間はなくなってしまう。

ホント、この空間の活用は難しい。


3 2

季節というものは不思議だ。
決まって「いつの間にか」という形容詞が付く。
いつの間にか3月になり、3月も2日目に入る。

昨日と今日は雨が降る。
早春の柔らかい雨は悪くはない。


3 1

先日、ここに、将来こういう仕事がしたいという男性が来て、作業をしていた。
こういうとは革の職人のような仕事で、どうも見学がてらに来たらしい。

この1週間でメールを含めそれに似た相談を3件受けた。
考えてみれば、先日、ナゴノスペースで僕の生徒が3人合同していたけれど、
これも生涯を通じてこうしたことをしたいという思いがあり、
そういうことをしたし、続けるはずだ。

ところで、ここに来た21歳という男性を若いなと僕は思う。
だから、勉強をしろと僕は言う。
何か制作したことがある?と聞けばないと答える。
ふーんと聞いて、僕のサイトを読んだか?と聞く。
あんまり読んでないと彼は言う。
ここに来るんだったら読めよ!と僕が言う。

自由業のプロとは、依頼された仕事をこなす人のことをいう。
依頼があってそれをこなして仕事は成立するし、成立するので収入があり生活が出来る。
他はない。

ひどく簡単に書けば、そういうことだ。

だから、勉強しろと僕は言う。

実は、ものの作り方なんてどうでもいい。デザインもどうでもいい。
少なくとも、21歳の年齢にはどうでもいいことだ。

どうでも良くないことは、自分がどういうことで社会と関わり、社会と繋がるかを考えることだ。
それが分れば、何を作るかが分る。
何かを作ることで誰かと関わり、関わることで、ものを作る意味が分る。
そうすれば、自然に作るものの作り方もデザインも分る。

時間はかかるものだ。