11 29

シルビアという名の女性歌手が肺ガンで死去というニュースが流れた。
52歳というので随分と若い。

先日、星野勘太郎というレスラーが死んで、その前は山本小鉄が死んだと聞いた。
どちらも享年は70歳には足らず、不死身のレスラーももう少し生きた方がいいだろうと思わせて
そして、死んでしまう。

平成も22年が過ぎてしまうと昭和は遠くなったと思う。
昭和を彩った人の死去の報に接するたびに、つくづくとそう思う。
昭和を長く生きてしまえば、
或いは、昭和に咲いた人生なら平成は付録のようなものかも知れない。

ふたつの時代を彩り激しく生きることはなかなか出来ないってことだろうか?

11 28

昨日もそうで、今日もそうだった。
生徒が多い。

午後1時から5人の生徒が作業をしている。
ふたりは体験になり、ふたりは鞄を作っている。
こうなると付きっ切りになり、ひとりの生徒に目が届かない。

夕方、O君が来ても作業する場はない。
そこにY君が来る。
Y君は、何故かクリスビーのセットをお土産に持って来る。
セットなので、かなりの数がある。

人数が多い時にはちょうどいいかとみんなが食べる。
食べておしゃべりをはじめる。
ここは、クラフト教室の筈なんだけど、こうなると出会いの社交場のようになる。

夜に近くなり、Y君とO君と雑談をする。
主な話題は、ナゴノスペースの利用法についてで、これはナゴノスペースの活用法と同じになる。
何故、ここでナゴノスペースの活用法などと区役所などがしていれば良さそうなことを討論するかは別にして、
チョッと続けて書く。

ナゴノスペースはその目的を「ものづくり」を通じての地域との交流の場というものなんだけど、
実際は閑散としているというのが正直なところで、これは宝の持ち腐れのようなもの。
そんな状態は、良くないだろうと単純に考える。
良くなきゃ改善するしかないになり、この場合はそれは交流の場としての活性化のことになる。

交流には人が集まるという前提があるので、とにかく人を集めるしかない。
人を集めるには何かをし、その広報をする必要がある。

ナゴノスペースに関係する人がすればいいそんな議論を、何故ここでするかには次の理由がある。

職人という言葉をクリエーターという言葉に変えると分りやすいかも知れない。
今、この分野は殆ど死滅の事態にあると考えたら分りやすい。
そうでも、それを目指す若い人は大勢いると考えてくれたら、さらに分りやすい。
その大勢の中の何人かがここにいると考えてくれたらさらにいい。

この場合の考えてくれたらいいの対象を書くのが難しい。

11 27

午後1時に生徒がふたり来る。
あっ、これはまずいと思う。
もうすぐ子供が5人来て革で遊ぶ予定がある。
7人が一緒に作業する場所はない。

仕方がないので、家から机と椅子を持ち出して、そこで作業をすることにしていると子供が来る。
児童館の子供たちなので、小学校1年生から3年生までの子供たち。
子供と革で遊ぶということは楽しい。
1時間で作業は終わり、別の5人の子供が遊びに来る。

そうやって2時間ばかりを遊んでしまう。

ふたりの生徒は、その間、僕を抜いて作業をしている。
そのふたりが帰るとタルが来る。

突然なんだけど、東京の娘が帰って来た。
誰かの結婚式参加のためらしい。

この娘が、これプレゼントだよと箱を差し出す。
これにアイパッドが入っていた。
アイパッドだよ。

6日前にここに来たO君がアイパッドを持っていて、それを眺め、これは買うべきだなと考えていたら、本当に手に入ってしまう。
なんで、欲しいものが分るんだろう?


今週はY君からの赤いTシャツにはじまり、いろんなプレゼントを頂いた。
すべてはサプライズで、これが嬉しい。

みきちゃん、メール、ありがとう。
Mさん、メール、ありがとう。


タル、沖縄のラーメン、ありがとう。


11 26

西児童館からの電話の内容を反芻している。
すると、西区役所から電話が入る。
これは12月4日のイベントの件で、僕が予想していること、または、予定していることと違うということが分る。
予定は修正するしかないなと考え込む。

夕方、珍しい人に時計ベルトの講習をしていると、Aが来る。
はい、先生とAがケーキの箱を僕に差し出す。
あー、ケーキだあと単純に喜ぶ。
それから大きな箱をプレゼントしてくれる。
迂闊にも、本当に迂闊にも、それが僕への誕生日プレゼントと気が付くのに時間がかかってしまった。

しばらく箱を開けるかどうかで悩む。

今、開けたいけれど、あとでひとりで開けた方が楽しいんじゃないかと、アホみたいに悩む。
どうも、サプライズの対応が僕には出来ないらしい。

誘惑に負けるとは、こんなことを言うらしく、結局、僕は箱を開けてしまう。
箱に何が入っていたかは書かないけれど、だからと書く。

だから、僕はAが好きだ。

日が暮れた工房で、Aと一緒にケーキを食べる。
食べながらおしゃべりをする。

誕生日の前日にそんなことをしていた。

昨日、ここに来る生徒には何かを得て欲しいと書いて、今日は違うことを書くしかなさそうだ。

僕が生徒から何かを得ているんだよ。

11 25

午前にお客さんが来て納品を済ますと、岩村のMさんが来る。
木曜日は生徒が多く、午後になると生徒で一杯になる。
とにかく狭い教室なので、そうなってしまう。

今月に入り瀬戸の山奥から若い生徒が来ている。
家から2時間の距離になるらしい。
ここから家に帰る時間も2時間になる。
2時間となると岩村より遠方になるなと思う。

僕の感覚では、これは旅行と同じになる。

ご足労ということではないけれど、だから、ここに来る人には、
ここに来て良かったと思えるようにしたい。

単に革のクラフトを教えるんじゃなくて、もっと何かを得て欲しい。

最近、そんなこと、思うよ。


11 24

昨日は今年最後の休日だろうとのんびりしていた。
すると、面白くもない人が来る。
面白くもない人と最後の休日を過ごすつもりはないので、帰ってもらう。

それから、のんびりとテレビの前に座る。
テレビには福山雅治が出て、龍馬伝を話題にしている。

そういえば、龍馬伝の次回は最終回でドラマの中で龍馬は死ぬ。

司馬遼太郎の「竜馬が行く」の最終章は近江路だったと思う。
近江路を歩き福井へ行き、近江路を歩いて福井から京都に帰った竜馬は近江屋2階で死んでしまう。
龍馬の福井行に同行したのが岡本健三郎なら、近江屋2階で最後に龍馬と別れたのも岡本健三郎になる。

なんか因縁じみている。

龍馬が福井へ出かけたのは後藤象二郎からの依頼で、この依頼が松平春嶽の上京を促すことだった。
龍馬が京都を留守にしているこの期間に「いろは丸」事件が最後の決着をする。
決着したとは、いろは丸沈没の弁償金を紀州藩を支払う額が決着したということで、
はじめの弁償金から1万3000両が値切られている。

いろは丸沈没から半年というのが調停期間で、この期間は値切りの期間だったようで、紀州藩もそれなりに努力をしている。
1万3千両の努力と書くべきだろう。
調停者には勝海舟もいる。

何故、天満屋騒動が起きたかがこれで分る気がする。
陸奥宗光は龍馬暗殺の実行を紀州が命じたと信じたが、その理由がこの決着のせいだと考えると分る気がする。
いろは丸事件は龍馬暗殺の半年前の事件ではなく、20日前の事件と考えた方がいい。

もっとも、紀州藩と竜馬暗殺は関係がない。

11 22

昨日はJFCに特別参加でした。

最初は参加しようかと不参加にするかが半分というところで、でも、7人分の席が用意してあるというのでO君の車に乗る。
場所は大曽根にある「マーライオン」というシンガポール料理店。
我が家からは車で20分ほどの距離になる。

この店が最高だった。
旨かっただけではなく、いろいろと最高って感じがする。
娘も「マーライオン」は知っていたので、知る人には有名な店らしい。
また、行くしかないなとサイトで調べる。

いろんな料理を賞味してビールを飲んだ。
仲間と食事するとは天国で食事をすると同じことだろう。

Y君が突然に誕生日プレゼントをしてくれた。
「革工房うえすと」とプリントしてある赤シャツで、どうも2週間前から計画してあったらしい。

彼はサプライズをよくする。
ありがとう。

「まーらいおん」から帰宅してみんなは解散する。
僕はAとデートをするよと言って、本当にAとデートをする。

デートといってもしゃれたお店のドアを開けた訳ではなく、ふたりで海を見てた訳でもない。
いつものファミレスでデザートを食べ、おしゃべりをしただけだった。

いつだったか、無言で会話が出来ると書いたけど、無言どころか口が絶えず動いていた。
「まーらいおん」で飲んだビールのせいだろう。

帰宅すると10時も半分が過ぎている。
実に有意義な日曜日だよなと眠くなった頭で考えた。

11 18

午前に鞄の納品をする。
相当遠方からのお客さんで、これはすごいやって顔をする。
ホッとする。

昼になると岩村からMさんが来る。
Mさんと一緒にいると生徒さんが続々と来る。
都合5人が同時に作業をすることになる。

随分と混んでいる。
混んでドタバタしていると姫路のRから電話が入る。
これから京都に行くので、そのまま名古屋まで行くけどいいですかと聞く。
へーと思う。
夜には着くと電話の向うのRの声が聞こえる。
へーと思う。
突然なんだな。

5時にひと段落すると昨日電話をかけて来た女性が来る。
迷彩色のジープで記念にと僕はデジカメで撮る。
ジープじゃなくて、ジムニーですよと女性は言う。
軍隊色が好きで、革へのその色の染色法を教えて欲しいと言う。

それから、講習をする。
そうしてるとIさんが来る。
Iさんは僕の机で作業をはじめる。
僕はIさんに目が届かず、ずっと女性に講習を続けている。
染色の講習となると、革の説明になる。
染色法を教えるとは革の違いの説明をすると同じことだ。
実際に染色したりして、まあ、驚くほどに丁寧に教えているなと感じてしまう。

自信なくしたと女性が言う。
まるで革に無知だったと気が付くだけえらいなと僕は思う。
感じのいい女性で、教え甲斐がありそうな女性だった。

女性が帰るとIさんがいると気が付く。
一緒に「かんから餅」を食べておしゃべりをする。
夜は7時をとっくに過ぎて、明日も来ますと言ってIさんは帰ってゆく。

今日は、どうにも忙しかった。
明日も忙しい一日の気配がしている。


11 17

夜6時半を過ぎてタルが来る。

シルビアで一緒に珈琲を飲みながら、バーガーサンドを食べながらいろいろ話す。
話の内容は今度のイベントとタルの教室の件。

これを元に、作成してあるサイトを確認する。
そのサイトは僕が作成したもので、それにタルが確認を入れる。
僕のサイトなので、そのサイトの責任は僕になる。

サイトの確認が済んでサイトをアップする。
ひどく簡単に済んで、これでタルの教室の告知が出来る。

タルの教室の開催まで残りはひとつきもない。
なんか、慌ただしい。

カレンダーを眺めて、土曜日のことを考える。

次の土曜日は西児童館から頼まれている小さな体験教室が入る。
その次にはナゴノスペースでの小さなイベントがある。
次にタルの体験教室が入り、その次は忘年会になる。
次にクリスマスがあって、さらに大晦日になる。

なんと、一年は早く済んでしまうことか。

土曜日の予定はすべて埋まったので、飲みに行けんね。

11 16

Y君とAとの間に起きた偶然を説明すると、信じない人がいるかも知れない。
そもそも説明するのが難しい。
世間にはそんなことがあるかと考えさせるし、
世間は狭いと感嘆するというレベルの話ではない場合もある。

ただ、それが重なって人生が出来てしまっていると考えてしまうと、
やはり、それは大事にするしかなさそうだ。

人との関係は、すべてが縁で出来ている。
自分を大事にするとは、つまりはこうしたことを大事にするってことにもなる。
人は大事にしなくはいけない。

縁を考えると、派生するいろんなことを考える。


11 15

昨日、ここに来るのが縁ならと書き、これは世間の狭さと書いていいかと考えてしまう。

時々、そんなこと、あるか?ということが起きる。

昼に革が4枚届く。
4枚のうち1枚はAに配達する革で、その梱包をしていた。
梱包し宛名票を付けて工房に立て掛けて置いた。
置いたらお客さんが来た。
そのお客さんにケースの修理を頼まれていた。
お客さんには連れがいて、どうも仕事の途中でここに来た彼の同僚らしかった。

僕がお客さんと短い会話をしていると、同僚らしい男性が立て掛けてある革に張ってある伝票を声を出して読みはじめる。
安城市今本町・・・・・・・・・・・。
変な人だなと感じて、知ってるんですか?と僕が聞く。
あっ、彼は安城の人間なんです。とお客さんが言う。

それから、その安城の住人は僕の母親が革工芸の教室に通っていますと言い出す。

Aは安城で革工芸の教室を開いている。

まさかだろ・・・・・・・・・。

安城文化センターへ行ったよ。

それって、某市会議員の後援会の・・・・・・・・?
大村さん来てた・・・・・・・・。
大村さんとは今度の愛知県知事選に出馬予定の国会議員だ。

まさかだろ・・・・・・・・。

それ以上の会話を僕は止めた。
止めて、話題を変えた。

時に、偶然は怖ろしい場合がある。

ふたりの男性が帰り、それってAに聞くべきかなと考えた。
考えていると宅配業者が来る。
来て、伝票の張ってある革を持ってゆき、革がなくなる。

安城宛の伝票がなくなり、安城の人がいなくなる・・・・・・・・・・・・・・。
Aに関係する偶然が空気のように残る。

奇跡のような偶然はそんなにある筈ではない。

Aが僕と関係するのが縁に過ぎないにしても、縁とは怖ろしい。
Aとの縁を切ったりしたら、きっと僕の人生は変形するだろう。

11 14

1週間は早く過ぎてしまう。
過ぎるごとに季節が変わりどこか冬めいている。

冬が来れば、一年も終わってしまう。

仕事を溜めている。
それがいい訳はないけれど、制作するとは着地点が見つからないと終了しない。
着地点をデザインと書けば分りそうで、デザインするとは難しい。

最近、それをつくづく考える。


今日、花ちゃんがいて大野君がいた。Aが短時間いて、それがなんだか珍しい。
大野君のブログを読んでいたら、半年ぶりと書いてある。
そうかも知れない。

この半年とはAが工房をはじめ、日曜日にここで作業をしなくってからの時間のことで、
やがては他の誰かもそうなるんだろうなと思う。

ここに来て作業をするのが縁ならば、縁を活かして未来を見て欲しい。

11 12

とても身近な人が、工房になりそうな貸店舗といかそんなところがないかと探している。
場所はあの近辺がいい。

それを聞いて、じゃあ口を聞いてあげるよと僕が言う。
あそこには知人がいる。
そう言ってから、いや、この件は区役所の方がいいかも知れないと考えた。

先日、区役所のM君に会ったのでそれを頼んでみたら、昨日、M君から電話があった。
早速という感じで、部長さんが動いてくれると言う。
不動産関係に区役所の部長さんが動くのかとかなり驚く。

驚いたあとで、でも、そうなるよな・・・・・とも思う。


ここで仕事をはじめた時に、僕にあったのはなんだろうかと考えた。
おそらく何もなかった。
作るに技術がなく売るにものがなくサポートしてくれる人は皆無でついでに金もなかった。
客はいるはずもなく、そうでも前途を大きな空のように感じていたのは何だったかと考えた。

30年が過ぎて、ようやく考えることなのか?

30年も過ぎてしまえば、僕は若い人をサポートする若くはない人間になっている。

30年という歳月のことを深く考えると、何かが分りそうな気がする。


11 10

KEIが来て作業をしている。
KEIはソウタを同伴して来る。
ソウタは2歳の男の子で、もう2歳なんだと驚いてしまう。
前に会った時は生れたばかりで、ヨチヨチしていた。
マイカは幼稚園に通っているとKEIが言う。

随分と時間が過ぎた。
過ぎても不思議と変わらないKEIがいる。

先生も全然変わらないね。とKEIが言い、
それ、本当によく言われるよと僕が答える。
本当に、なんにも変わらない。


11 9

昼を過ぎて西区役所のM君が来る。
これは12月4日のイベントの件の打ち合わせ。
実際にはイベントと名付けるほどの企画ではないけれど。

M君と一緒にナゴノスペースに行く、
ナゴノスペースがどんな空間かは検索すれば分るけれど、
調べた内容と現実とはどうにもマッチしない。
マッチしてないので、少しはマッチするようにしなくてはならない。

この場合のしなくてはならないが誰になるかが難しい。

理想と現実の違いというか、意気込みと空回りと書いてしまえばいいのか、
どうもそんな感じをスペースの椅子に座ると感じてしまう。

まあ、何事も持続して結果を出すしかないだろうし、仕事とはそんなものだと考えるしかない。


11 6

午後1時を過ぎて生徒が来る。
もうすぐ完成しそうな鞄の作業をはじめる。
しばらくすると、土曜日って生徒さんが来ないんですね?と生徒が言う。
確かに、土曜の午後はそんなに生徒が来ない。
僕は時計を眺め、今日はそうでもないよと言う。
すると、ひとりの生徒が来る。次にふたりの生徒が来る。
都合4人の生徒で工房は溢れてしまう。
溢れたなと感じているとタルが来る。
タルは車で来て、僕の駐車場に車を停める。

夕方遅くになると、今度はIさんが来る。
こうなると、工房はいよいよ狭くなる。

僕は狭くなった工房の留守番を4人の生徒に頼んで、タルと一緒にナゴノスペースの見学に出かける。
ナゴノスペースは我が家から徒歩10分ほどの距離にあり、ここを来月から定期的に使用する予定がある。
予定がある以上、見学は何度してもいい

時刻は夕闇に包まれる頃で、感じよくナゴノスペースが照明の中にある。
ナゴノスペースの半分は靴工房が利用していて、一人の若い男性が作業をしている。
彼と短い会話をして見学を始める。
タルが興味深そうに眺めている。

ナゴノスペースは名古屋プライムセントラルタワー一階にある。
その一階にはいろんなショップもある。
どんなショップがあるかは興味がないので調べもしなかったけれど、さすがにタルはそれに興味を持つ。

因みに、レストランがありバーがある。コンビニがありカフェがある。

タルに今度一緒にここで食事をしようよと僕が言う。
タルが返事をしたかどうかの記憶はないけれど。

ナゴノスペースから帰宅すると4人の生徒が作業をしている。
女性が4人だったので、作業をしてたかおしゃべりをしてたか、両方を同時にしてたかは不明になる。

11 5

金曜日になるとAがいる。

Aは僕のパソコンを使って作業をはじめる。
慣れた感じで僕のパソコンを使い、僕のソフトを使ってサイトの更新をする。
僕のパソコンのデスクトップには「BEANS」のフォルダがある。
金曜日にはこれが上書きされることになる。

パソコンの作業が終わるとAはクラフトの作業をはじめる。

途中で、金曜日はバーガーサンドの日だったと気が付いたけど、その話題はしないで作業を続ける。
ずっと続けていると夜も相当に更ける。
腹が減ったと感じたけれど、それを無視して作業を続ける。

今日は、そんなことをしていた。

あー、8時を過ぎたとAが言う。
構わんよね?とAが無言で聞く。
構わんよと僕が無言で答える。

時々、Aとの関係を考える時がある。

師弟関係も続けていれば会話も無言で成立するようになる。
これは、尋常ではないな・・・・・・。


11 3

昼ご飯を食べていると、工房から声がする。
誰と出てみると、りょうがいる。
子犬を抱えて可愛いでしょうとニコニコしている。

かわいいチワワで、すごくちっちゃい。
ハルという名が付いて、ハルハルと呼んでみる。

りょうと公園にいた。
秋が深まった公園には木の葉が固まり、愛犬を散歩させるりょうがいてその横に僕がいる。
晴天の空には雲がなく、午後のはじまりの静寂がある。
突然に降って来た秋の明るさは休日の平穏を感じさせたものだった。

りょうが帰ると工房にはみきちゃんと山ちゃんが残る。
ふたりは夕方まで作業をして帰宅する。
みきちゃんは鞄を完成させ、僕はその画像を撮る。


昨日、久しぶりにFが来た。
午前11時に来て、隣りの喫茶店に入る。
喫茶店にはママさんがひとりいる。
早いけど昼飯食べるとFがいい、メニューを眺める。
僕は珈琲を飲みながらそんなFを眺めている。
何がお勧めなんだろなとFが聞く。
そりゃ、焼きそば定食だなと僕が言う。スパゲティもいかなとも言う。
だいたい、ここで昼に注文するものはそれしかない。
Fが大声でスパゲティ定食と注文する。
そばにママさんがいて、うんっ?そんなのないよとぶっきら棒に言う。
ないって?書いてあるじゃあないかとFが不思議がる。
ハッとして僕が言う。
スパゲティセットだよ。あるだろ?
それだったらあるとママさんが言う。

因みに、ご飯をおさらに乗せてセットといいお椀に盛って定食というらしい。

時々というかいつもというか、この店のママさんは耳が遠いというか頭の回線のどこかが外れているというか、
単にそんな性格なのか、そういうことが客の話題になる。

喫茶店を出てFと一緒にナゴノスペースに行く。
セットを定食と言って怒られたよとFがぼやく。