6 21

午前中は土砂降りだった。
空を見て、今日は休みにしようかと考えていたら、お客さんが来た。
来てしまうと、休みにすることも出来ずに仕事になる。

身体がだるかった。
随分と休日がない。

だるさは湿気のせいだろう。
みんな蒸し暑くてたまらないと言う。
梅雨の季節なんだな・・・・・・・。

6 19

「愛を読むひと」を観ていた。
金曜日の夜の映画館は混んでいるでもなく、そうでも金曜日の夜の雰囲気が漂う。

映画の同伴者は決まっていて、いつも同伴者がチケットを手配してくれる。
たいていは直前に映画の題名を知るのだけど、今回は事前に知り、映画のサイトで知識を入れてから鑑賞する。
観終わってから、こんな映画もあるんだとひどく嬉しい気分になる。

映画館はミッドランドで、そのロビーに設置の小さなスクリーンにケイト・ウィンスレットのインタビューが流れている。
彼女は、「いい映画です。観て下さい。」と言う。

いい映画です。
そう、それ以外の宣伝はなくて、いい。

15歳のミヒャエルは21歳年上のハンナと至福のひと夏を過ごす。
ハンナも同様に至福の夏だったはずで、そして、別れは突然に来る。
突然に終わる恋愛の訳、それから7年後の法廷での再会とドラマは続き、さらに最終の場面へと流れる。

余りに至福な時間を過ごしてしまうと、それが人生を支配してしまう。
至福な時間とは恋愛する時間のこと。

映画の前半の1時間はその至福の時間を描き、残りの1時間で至福の時間を過ごしてしまったそれぞれの苦悩が描かれる。
至福の時間は余りにも短く、苦悩の時間は余りにも長い。
そうでも、人は時にそんな人生を生きてしまう。

映像は音楽で成立している。言葉で成立し、俳優の表情で成立している。
ケイト・ウィンスレットの裸身は、見事なくらいに美しい。

6 18

昼過ぎ、生徒が来て作業をしている。

駐車場に車が入り、「マイド」とか細い声がして、男性がドアを開ける。
男性は僕の注文した品を手にした籠から取り出し机に並べる。
これと言って請求書を差し出し、領収書を置く。
代金を払うと受け取り、受けとれば何も言わずにドアを開けて帰って行く。
男性が一分間いたかどうかは疑わしい。

誰?と生徒が聞く。
あれ?
あれは革屋だよ。集金に来た。
礼も言わんね。
礼を言う革屋じゃないよ。
生徒は呆れたという表情をする。

そういえば、革屋だけではなく金物店も礼は言わない。
どうも西区のお店は礼を言うのが嫌いならしく、礼を言われたことがない。
で、買うのがアホらしくなって、誰も買わなくなる。
円頓寺商店街が寂れたのは、それも多少は影響している。

あれ、殿様商法だよ。
殿様なので、礼は言わない。

そんな話を姫路の人と話していたら、ワタシ、足軽になりますよと言う。
足軽になって尽くしますよと言う。

別に足軽にならんでもいいよ。
足軽でも殿様でもどっちでもいいよ。
殿様であっても足軽であっても僕の態度は同じだから。

そう、同じだな。
僕は、いつも同じだな。
嫌いな人には嫌いだという顔をして、好きな人には好きだという顔をする。


今日、岩村から50歳の男性が来る。
電話でこれから行きますと連絡をしてきたら、1時間と30分で車は到着する。
男性は2時間ばかり滞在し、雨の中を帰る。

岩村を知っているらしいのでと言いながら男性は岩村のお土産を差し出す。
お土産はカステラで、岩村ってカステラかお酒しかないです。などと男性は言う。
早速、カステラをみんなで食べる。

男性と岩村の話をしていると、午後3時からの男性が岩村の会話に加わる。
この生徒も岩村に親戚がいて、よく行きますよなどと言う。
これも縁かも知れない。

来た男性は岩村の地域振興というか町おこしに関わっているらしく、そんな話をする。
町おこしって、難しいね。
結果が即座には出ないので、どうとも分らず、そうでも続けるしかないので、方法が分らなくなる。
分らないので、いろんな企画ばかりが出ては消える。

そういえば、岩村の動画を作り、サイトでそれを流していますよと僕が言うと、あれ見ました。
あれは嬉しいという顔を男性はする。

男性は岩村の話をするためにわざわざ工房まで来た訳ではなく、メインの話題は革のクラフトの話になる。
ただ、岩村から通うのは、きついだろうな・・・・・・・。



先に不思議な話を書いた。
その話を妻にすると、それって森林公園じゃないかなと妻が言う。
勿論、それは違う。
森林公園だったらあれはどこだったろうと考えない。

で、いっそ息子に聞こうかと考えた、
でも、聞くのは止めた。
聞いて、そんなとこは行ってないと言われたら、困る。
あー、あそこどこだったんだろうなと言われたら、さらに困る。


あそこへは、あの時以来行ったことがない。

6 16

不思議な話。

息子が小さな頃だから10年以上前の話になる。

ある天気のいい日曜日の夕方、ポカンという感じで時間が空いていたので、どこかへ行くかと息子に聞く。
うんというので、息子と一緒にドライブをする。
行き先は決めず車を走らせる。
夕方に出かけ、夕食に間に合うように帰宅するつもりなので、短いドライブになる筈だった。
実際、夕食には帰宅していたので、自宅から30分ほどの距離ではなかったかと思う。
その30分のドライブの後、とある公園に息子と僕はいた。
はっきりと覚えているのだけど、自宅から南に走り、途中で西へと向う道を走った。
道はどんどん細くなり、やがて行き止まりになり、芝の綺麗な公園に着いた。それも覚えている。
芝の公園は広く、子供を連れた家族が何組か遊んでいた。
天気の穏やかな夕方は続いている。

広い柴の向こうには広い池があった。池は池自体が公園の中に佇む感じである。
その池の向こうはどうも森になっているらしく、公園はその森のはじまりにあるらしかった。
森は延々と続いているらしいと分ったのだけど、
夕食までの時間がなく、遊ぶこともなく、車に戻り、来た道を走り自宅に帰る。

そんな話だ。

あそこ、どこだったのだろう?

さっき、うたた寝から覚めて、そんな古い記憶を手繰り寄せていた。
あそこ、どこだったのだろう?
そればかりを考えていた。

うたた寝の後のぼんやりした感覚が覚めてから、地図を出し、調べてみた。
自宅から短時間で行ける距離は知れている。
その知れている範囲で調べて、それから気が付いたのだけど、そんな場所はない。

そんな場所はないって、どういうことだ?

10年以上もその場所の記憶はある。

6 15

夏の感じがある。

三沢光晴の死の余韻が続いている。
齋藤彰俊の心中を思うと、今はとても辛い。


今日、「名古屋城宵まつり」の打ち合わせをする。
名古屋城では毎年夏に恒例の宵まつりが開催される。
それに体験ブースとして、当工房への参加依頼があった。
悪い話ではないので、即座に参加を決定して、その打ち合わせになる。
これは、名古屋城宵まつりとしても初の試みだそうで、盛況にするしかない。

宵まつりは8月7日〜16日までの10日間開催される。
通じての参加は無理にしろ、数日間の参加を予定していますので、よろしく。
(詳細は、体験教室に掲載の予定。)

よろしくと書いてしまうと、
その「名古屋城宵まつり」の前の8月1日、2日は「円頓寺夏まつり」が開催され、いつものように参加をします。
商店街の中の「ものづくりの館」前の路上での体験ブースになります。よろしく。

6 13

深夜、パソコンを起動して、三沢光晴の死亡ニュースを読む。
かなりのショックを感じる。
三沢光晴はプロレス団体ノアの社長で現役のプロレスラー。
享年46歳というのは若すぎる死になる。

プロレスは、世間からはいつも斜めに見られる。
その中にあって、たったひとつしかない人生をそれにかける姿勢は、すごくいい。
プロレスラーをいつもすごいと思うのは、その理由のせいでもある。
三沢光晴はリングで死んだプロレスラーになる。
これはリングに生きたことに繋がる気もする。

惜しいです。
生きて、休息を与えたかった。

6 12

暴風雨ではないかと思う生徒が来ている。
ここまで手ごわい生徒は、今も以前もいない。

時々、間違えてここに来る生徒がいるよく書くけど、そうなのかも知れない。
暴風雨には耐えるしかないのかな?

とは書いても、クラフトをする人に悪い人はいないと信じているので、
耐える意味がどこかにあるかも知れない。
しばらく、耐えてみるしかないか。

6 10

名古屋は梅雨に入ったらしい。
曇天と雨の一日になる。

岩村に住んでいる人からメールが届く。
岩村へは何度か行き、何度か遊んだことがある。
その岩村に住んでいる人がここに来る。
これは奇遇です。


奇遇といえば、最近、奇遇が続く。
何かがあるかも知れない。


6 9

早いもので6月も半ばになろうとしている。
うかうかしていると、6月が過ぎて夏が来てしまう。
夏が来ると、恒例の円頓寺なつまつりがある。
今日、区役所から担当が来て、そんな話をしていた。

8月2日、3日です。

先週、映画を観ていた。
映画館はミッドランドばかりになる。
映画のあと、軽く飲むつもりが長く飲んで、気が付いたら、お客は回りに誰もいなかった。
3度目のお店ともなると、主人と話しをするようにもなる。
お店は居酒屋だけど、九州ラーメンがある。
結構な量のラーメンで、旨かった。
餃子もあれば、チャーハンもある居酒屋で、居心地は悪くはない。

先日、「しゃしゃんぼ」へ出かけた。
カウンターで飲んで食べていた。
お客が少ないせいか、ママさんとよくおしゃべりをした。
横にタルがいた。
タルは子供なのか大人なのか分らないところがある女性だけど、カウンターに座っていると、やはり大人の女性の雰囲気がある。
タルは車だったので、お酒は飲まず、いろいろと食べて過ごす。
「しゃしゃんぼ」の料理はすべてが旨い。

タルに限らないけど、最近、いろんな知り合いが来る、
突然に来るって感じで、来る。
そういえば、Aは4年ぶりに来た。
4年ともなると、印象も変わる。Aはいい感じになった。
昔も、随分素敵だってけどね。

6 3

お久しぶりです。

5月はかなり混乱をした。
ようやく、以前の状態に戻りつつある。

今日、半年ぶりにKEIが来て、マイカが来て、ソウタが来た。
マイカは遊びまくり、逆にソウタはのんびりとお昼寝を続けていた。
KEIは、僕とおしゃべりをし、新しい作業の準備をしていた。

そういえば、KEIがここによく来ていた頃、よく来ていた仲間が来ていない。
そんな近況を話していて、懐かしく、唐突にその頃の仲間のNに電話をかける。
電話をかけて、Nと少し話し、それからKEIがNと長々と話す。
何だか、懐かしい。
みんな、どうしているんだろう?

今日は曇天、時々小雨が降ったりする。
6月に入ると梅雨のイメージで、今日はイメージのとおりだった。
梅雨は染色に困る時期です。