4 27

今日、ふたりの女性から何の映画を観たの?と聞かれた。
題名を言うと、ふたりは知らないと言う。
題名は永遠に知らないでいい映画というのが先日の映画の感想になる。
劇場では織田裕二の新作の予告編を上映していた。
織田裕二は不思議な俳優で、どうも特定の年齢の女性に人気があるらしい。
全編がイタリアでの撮影になるので、画面は明るい。

夕方、生徒が突然に来て、サンプルを僕に見せる。
いい感じに制作してあるので、丸をだす。
それから、いろんな話を聞き、アドバイスにならないようなことを僕が言う。
みんな、苦労して制作をしている。

4 26

名古屋市長選が終わり、河村たかし氏が市長に当選する。
予想は投票率も含めて正しかった。
河村かあ・・・・・。

風が強かった。東北では雪らしい。
今日は随分と寒い日でした。
いつもは初夏の日差しがあっても不思議ではない時期なのにね。

夕方、Kさんが鞄の制作を終了する。
ついで、飛び上がるほどの喜びを体で表現する。表現していると、お客さんが来て教室に入りたいと言う。
ちょうどKさんの鞄が完成したばかりだったので、その鞄を見せると、お客さんは拍手をしてすでに生徒の感覚になる。
拍手されたKさんもニコニコする。
それから、ニコニコしているkさんを車で名古屋駅まで送る。
風は強く、日差しはまぶしい。

そういえば、昨日、新しい生徒に最初の講習をした。
何が制作したいかと聞けば、いつかはベルトポーチが制作したいと言う。
いつかはベルトポーチかと聞いていると、僕のフライト鞄を見て、こんなのが作れたらななどとも言う。
これは遠い希望の筈だけど、いっそ制作したらどうかと僕が提案をする。
新しい生徒は、殆ど絶句の顔つきになる。
それを、生徒のO君が横でニヤニヤして眺めている。
ここはそういうところなんだよって顔つきをする。
フライトケースですら、革細工に無知でも制作出来る。
断って書いておくけど、ここでは誰でも制作出来るとことで、他の教室で出来るかどうかは分らない。

昨日新しい生徒が来て今日も来る。今日の生徒は岐阜のT市から電車で来る。
コインケースが制作したいと言い、型紙からの制作を教える。
制作終了までに2時間は必要ではなく、したがって丁寧な作業になる。
完成したコインケースは、かなり完成度が高い。
これは時間と完成し、本人の器用さとは関係がない。

みんな硬い顔で来て、柔らかい顔になって帰る。

顔つきのことを書くと、夜、吉田君が来て浮かぬ顔つきをしている。
いろいろと話を聞く。
ふざけたというか困る人は、クラフトの世界には多いけど、まあ、そんな話を聞く。

いつか手を貸すよ。
だから、浮かぬ顔つきは止めたがいい。

4 24

金曜の夜を映画を観て過ごす。
映画館に入る前に軽い食事を済ませ、コーヒーを片手に映画を観る。
映画が終わり、ミッドランドをぶらつき、お酒を飲む。
飲んでおしゃべりしていると11時を過ぎてしまう。
11時を過ぎても夜の街には人が多いのは、やはり金曜日のせいだろう。

この週末は、誰が来るのだろう?

昨日、そうまで言わなくてもいいだろうと書いたら、今日、鳩山総務相が謝罪をする。

昨日は言い過ぎだったと謝罪をする。
誰からも言い過ぎだと言われたからだろう。
それを聞いて、どこか安心感が湧く。


最低な人間とは、最低な瞬間に憔悴する人のことではない。

4 23

昼、草なぎ剛が公然わいせつ罪で逮捕されたと聞いて、地デジが困るだろうなと感じていたら、
鳩山総務相が随分と怒っているコメントを出した。
地デジ推進の責任者としては、腹も立つだろう。
でも、そのコメントを聞いて、そうまで言わなくてもいいだろうに・・・・・・。

午前3時に全裸で騒いだそうで、泥酔状態だったらしい。
泥酔でなければそんなことはしないだろう・・・・・・。

ものすごい犯罪という訳ではない。人を傷つけた訳ではなく、人を騙した訳でもない。
考えてみれば、午前3時にアホな人がいて、うるさかったぐらいのことだろう。
そうでも、影響のある人の騒動は大変なことになる。
その典型みたいだな。

普通の人なら、アホかで済ます事件もそうはならないのがかなり辛いところ。
で、先の総務大臣のコメントになる。
最低な奴かも知れないけど、誰の人生にも最低な瞬間は必ずある。

人に最低な瞬間があるということと最低な人間であることは根本的に違う。

だから、そうまで言わんでもいいだろうに・・・・・。


4 22

寒い感じがしている。

1週間ほどが過ぎると世間はGWになる。
工房の休日はカレンダーどおりになる。
カレンダーのとおりとなるので、休みではない。
でも、どこかで休みを取るつもり。取れるのだろううか?

風が強いので、乾かしてある革が飛んでしまう。
気を付けていても、革が駐車場に散乱して、慌てることが何度かあった。

夕方、お客さんが家族連れで来る。
注文を受けて、住所を書いてもらうと滋賀県のある町の名を書く。
滋賀県からですか?
わざわざ、ここへですか?
すると、ええとお客さんは言う。

感謝をすべきなのだろうと思う。
人は遠方から来てくれる。こうした事実に感謝をすべきなのだろうと思う。

4 21

雨が降る一日を過ごす。
雨が降ると、ひとまず寒い感じがする。
染色した革が乾かず、いろいろと困ったりする。

メールを読んでいると、僕の工房の教室に通いたいというメールが多いのに気が付く。
今月は、男性からの希望が多い。
今日、吉田君が来て、コーヒーを飲みながら教室に来る人の話題になる。
彼もクラフト教室の講師をはじめたので、そんな話にもなる。

聞いていて、どうもタイプが違うなと思う。
彼の生徒と僕の生徒はタイプが違う。
彼の教室に通う生徒がここに来ると、面食らうかも知れない。
逆もありうるだろうな。

僕の教室は、遠方からの生徒が多い。
書いてしまえば、我が家の至近の人は滅多に来ない。
みんな半日を使う感じでここに来て、作業をしている。
ここは、名古屋の西区にあるけど、西区の生徒はいない。
昔からいなくて、今もいない。
これはお客としてもいないことにも繋がる。

これ、ずっと不思議だと思っていて、昨日、それを革屋さんと話していたら、西区のお客はいないなと言う。
そういえば、いないなと言う。
西区は「ものづくりの町」と広報をするけれど、絶対違うと思っている。


4 20

市長選も残り1週間になる。
来週の今頃は新市長が誕生している。

Kという候補者とHという候補者の一騎打ちの様相になっている。
Kに多少のリードがあり、Hが追い上げているというのが現在の状況で、結果の予想くは難しい。

Kは元民主の衆議院議員で、Hは元官僚、元大学教授になる。
Kは自転車に乗り、Hはマラソンをする。

先の市長選の投票率は30%に満たなくて、今回は前回よりは高くなりそうで50%ほどではないかと予測される。
投票率が高くても、有権者の半分は投票を棄権する気配もある。
個人的には、棄権は避けたいけど、棄権かも知れない。
棄権が厭なら、白紙の投票にするかも知れない。

選挙かあ。
しばらくは、KでもHでもない候補者の声が大きいだろうな。

4 19

日曜日には生徒が多い。

午後1時に三好からふたりの女性が来て刈谷から男性が来る、春日井から女性が来て同時に作業をする。
作業をしていると、赤いフェラーリが2台爆音を轟かせて到着する。
ふたりの男性がお客になる。

日曜日の昼間は、どうにも我が家は騒がしい。

夕方、千種区から生徒が来て作業をする。
生徒が帰り、しばらくすると東海市からバイクが来て、バイクは2時間ほどの滞在になる。
バイクが帰ると午後9時になり、ようやく遅い夕食を頂く。

この夕食に昨日のお客さんがお土産にと頂いた干物を焼いて食する。
ビールを飲む。
飲んで、突然に河和の景色を思い出す。
干物は河和の人から頂いている。河和は知らない土地ではない。

飲んで酔ってしまうと、疲れた一日だったと思う。

陽気がいい。
今日は一年で1番気候のいい日だったかも知れない。
いい日差しの中で、気分は陽気になる。


4 18

昼過ぎ、久しぶりに藤澤が来て、一緒に隣り喫茶店のアイスコーヒーを飲む。
慌ただしく飲んで、慌ただしく藤澤は帰る。
何だか突風が吹いた感じが残る。

唐突な話を書くと、今日、3式戦の話題で話が弾んだ。
3式戦とは陸軍の単座戦闘機の3式戦で、川崎が製作をしている。
戦時中、3000機以上が生産され、一部が5式戦になる。
この5式戦が、清洲の飛行場に配置され、昭和20年の日本の空を飛んだ。
本当に唐突な話題で、この話題が日本の技術力のすごさに繋がる。

さらに唐突な話を続けると、
日本の鎖国をペリー艦隊が破り、その蒸気船に江戸中が腰を抜かした川柳がある。
それほどの驚きの蒸気船を、その翌年かに日本のどこかの小藩が作る。
数年後には海軍の真似事をし、幕末の押し詰まった頃には、蒸気船が当たり前になり海軍も出来上がる。
幕末、幕府海軍は薩摩海軍と蒸気船での海戦さえ演じる。
幕府が海軍を持てば、諸藩も海軍を持っていた。
これはペリー来航から15年後の話になる。
この短期間での技術力の取得力は、すさまじい。

日本人はものを作るということに関しては、すさまじさを持っている。
ただ、どこかがいつも足りなくて、時々、ものすごいへまをする。

4 17

最近、憲法第九条を考えている。

現在、名古屋市長選の最中で、新聞に候補者の言葉が掲載される。
昨日、それを読んでいて、第九条についての論戦があった。
名古屋市長選に第九条が関係するのか不思議な感じがするけど、候補者の一人がこの条文の改正論者だかららしい。
因みに、憲法第九条の改正論者がその理由から好戦的ということも反平和論者ということもない。
逆に、護憲論者が護憲という理由から好戦的でなく、平和論者ということもない。

分りきったことを書けば、戦争が好きな人は異常者を除けば、まず、いない。
好まないところに戦争があり、それをどう受け止めているか、これからの時代に受け止めたものをどう生かすかがあるだけだろうと思う。
その生かし方に、意見が分かれる。

この第九条は難しい問題です。


話をドンと変える。

昨日、中日新聞の記者さんが来て写真の枚数の話をしていた。
野球の1試合で、どれくらいの枚数を撮ると思いますか?と聞かれた。
2000枚ほどかなと答えると、6000枚ですと言われた。
6000枚の写真から3枚ほどを選び、それが新聞に掲載される。

なんだか、すごい話になる。
カメラマンって、腱鞘炎にならないのかな?

4 16

岐阜から纐纈さんが来て、千種区からMさんが来る。
3人でババロアを食べ、コーヒーを飲んでいると中日新聞の記者さんが来る。

記者さんにどれくらいいるの?と聞く。15分かなとの返答がある。
15分?
いや30分かな。何で?
コーヒー飲みませんか?

取材はそんなふうに始まる。まず、写真撮影から始まる。
撮った枚数は130枚になる。
撮影の後、文字どおり取材になる。
いろいろな質問が連続する。というか、おしゃべりが延々と続く。

生徒が記者さんに話すのを聞いていた。
すると、非常に客観的な生徒の僕への感想がある。
黙って聞いている。
悪い時間ではない。

生徒に限らず、僕のところへ来る人は大事にすべき人だと思う。

取材には1時間と15分がかかる。
どんな記事になるんだろう・・・・・・・・。

夜になり、Mさんを自宅に送る。
送る途中でファミレスにより、軽食を食べ珈琲を飲んで過ごす。
夜が濃くなる感覚がある。
Mさんの自宅は名古屋ドームの横にある。巨大なドームが横に見える。
ここね、とMさんが言う。
こことはMさんの近所にあるコンビニで、ここによくドラゴンズの選手が来るよ。
外車が止まると選手が降りてくる。


4 15

昨日、雨が激しく降る。
今日、風が強く吹く。
昨日と今日は、革を乾かすことに最悪な日になる。
革を乾かすとは染色をするということで、まず、作品作りの最初に染色が入る。

ものを作るとは、何をどう作るかという思考から始まる。
デザインが最初に来て、材料集めが次に来る。
それが終わり作業がある。
作業は付属のようなことだと書いたのは、そんな理由からだけど、時々、その作業をだけをしたいという人がいる。
つまり、デザインを人に任せ、材料を集めるのを人に任せ、作業だけをしたいと言う。。

これ、無理だよ。

4 14

中日新聞夕刊に「下天を謀る」という歴史小説が連載されている。
下天とは天下のことで、謀るとは仕置きのことなのだろう。
仕置きとは政治である。
作者は安部龍太郎氏。

小説の主人公は藤堂高虎で、その生涯が書かれている。
現在は大阪の陣の記述が続く。

関が原から大阪の陣へと続く15年間が随分長い時間と感じていたので、興味深く読み続けている。

4 13

名古屋市長選が始まる。

候補者の顔ぶれを眺め、ああ、名古屋だなと溜息を吐く。
これでは、投票したい候補者がいない。
因みに、3人(正確には4人)の内ひとりの候補者は知らない人ではない。


慌ただしい週が始まると書いて、本当に慌ただしい一日を体験した。
今日、15個の作品を発送し、30通ほどのメールを書く。
オーダーされている鞄の制作をこなし、明日発送予定の作品を仕上げる。
おそらく、今週中には30個ほどの作品を収めることになる筈で、メール数も相当数になる。
これはしんどい。

しんどい時には、優しい人と会うのがいい。
今週も何人かの優しい人と会う筈で、これで、しんどさもなんとかなる。


4 12

午後1時、赤いフェラーリが2台爆音を轟かせて我が家に来る。
相当に派手だった。
車から降りて我が家に来たふたりの男性は、車と違い派手ではなかった。
そのふたりとの打ち合わせが済むと、再び爆音を轟かせてフェラーリは去った。

死んだような町の中で、これは静寂をかき消す十分な出来事になる。

夕食時に電話が鳴る。
電話は中日新聞の記者さんからで、これからそちらに出向いてもいいですかと聞く。
まずいと返答する。用件が教室の取材なのに、生徒がいない。
生徒がいない時間に教室の取材は無理になる。

先日、その記者さんがここに来ていた。
1時間ばかり一緒にいて、いろいろな説明をした。
記者さんは僕の教室に興味を抱いたらしい。
だから、多分、ここの教室が中日新聞の記事になるのだろう。

教室の件を書くと、僕の教室ではなく、吉田君の教室が今日から始まり、昼に彼から電話が入る。
夕方、彼に電話をかけてどうだったかと聞く。
いい感じだったらしい。
それを聞いて、安心する。


さて、日曜日が終わる。
明日から、慌ただしい週が始まる。

4 11

今日を日曜日と勘違いしていたのは、昨日、飲んでいたからだろう。
町は死んだように静かな時間の中にある。

朝から生徒が続いた。
男性の生徒ばかりが続き、みんな和気藹々として、革で遊んで過ごしていたみたいだった。
さっき、ミクシーを開いたらイナから予約のメールが届いていたので、本当に今日は男性ばかりの土曜日になる。
これも最近では珍しい。

暖かいというよリは、暑いと書いても間違いではない。
4月も10日が過ぎてしまう。

どうしよう?


4 10

鎌倉のミキちゃんが来る。
ようやく鞄の制作が完了する。

ミキちゃんは鎌倉から月一で名古屋に来るので、ここに来るのも月一になる。
月一では作業も進まず、それでも完成させたのは、すごい。
今度は、かなり大きなボストンバッグの製作に入る。
いつ完成するかが分らない。

そのミキちゃんと一緒に「しゃしゃんぼ」で飲んで食べていた。
「しゃしゃんぼ」にもミキちゃんにもいい雰囲気がある。

「しゃしゃんぼ」にはジャズが流れている。
昨日の「すかいらーく」にはクラシックが流れていた。
だから、NHKのニュースではなく音楽のある夕食を二日続けた。
これは贅沢なことだろう。
贅沢といえば、飲みながら本当に僕は人を選んでいるなと考えていた。


4 9

中村区の本陣に「すかいらーく」がある。
今日の夜7時過ぎにその本陣の「すかいらーく」に寄る。
久しぶりだった。

一時期、ここで食事をよくしたものだった。
その頃は、お店も混んでいた。
今夜は、お店のいたるところに閉店ののぼりが何本も立て掛けてあった。
閉店ののぼりなんて、初めて見たよ。
本当に閉店らしい。聞けば「ガスト」に変わるという。

そういうことか。
お客はまばらで、しばらく来ない間に変わってしまう。

生徒と一緒に夕食を食べた。
簡単な夕食のつもりがそうはならず、随分と長居をした。
窓から外堀通りが見えて、走る車を眺めては、生徒と話込んでいた。

9時過ぎに店を出て、生徒を車に乗せて名古屋駅まで送り、帰宅する。

帰宅すれば、メールを書く仕事が待っている。

明日は金曜日になる。

4 8

もうすぐ12日が来る。
その12日から僕の生徒の吉田君があるクラフト教室の講師をはじめる。
この件は、僕の一存で決めたことなので、僕も少しばかり吉田君と同じ心境になっている。
吉田君には頑張ってもらうしかない。

クラフトすることで収入を得るということは、実に緊張をするものだ。
いつも針の筵に座るようなものだ。
吉田君にもそれが、もうすぐ分るようになるんだろうな。

世の中には、そうではなく、お祭り気分でいる人もいるらしい。
これは、僕の感覚ではアホではないかとなる。
お祭り気分で、人からお金を得るってことは普通にはあり得ない。
クラフトをするとはそういうことではない。
クラフトをしているのでなければ、それはあり得るかも知れない。

何十年も工房に篭っていると、実にいろいろな人が来る。
愉快な人もいれば。不快な人もいる。
その不快の最たる人がクリエーターを自称する人になる。
実は、何人もここに来ている。
たいていは何も作れず、お金の話ばかりをする。
本当に何も作れず、それでも革の欠片をお金に変える話ばかりをする。

そんな人、何人も来たな。

クラフトするをなめたらあかんよ。


4 7

間違った人が来たな。と思う時がある。
ここに来るんじゃなくて、他所へ行けばいいだろうなと思う人が来る時がある。

これは贅沢な思いなんだろうか?


僕は、仕事を選ぶことはしないけど、人だけは選ぶ。
お客であれ、生徒であれ、選びます。


これが贅沢といわれたら、贅沢でいい。
僕の贅沢は、それぐらいしかないのだから。

でも、これは一番の贅沢かも知れない。

4 5

時々、深夜に体を動かす。
長い期間を体を動かさないで済ましているせいか、つまり、何も運動をしない期間が続くせいか、
体が動きたいと話すので、動かしているみたいなものだ。
こうなると、深夜のトレーニングではなく、深夜のリハビリの感じになる。

体を動かしていると、少し汗ばむ。
汗ばむ程度でいると、気持ちがいい。
それが分っているので、気持ちがいい程度で止める。

これでは、やはり、リハビリかも知れない。

時々の話を続けると、時々、うどんが食べたくなる。
今日、酒屋で何かないかなと物色していると、うどんがあるよとお店の人が言う。
このお店の人が旨いと言って旨いものがあったことはないけれど、うどんと聞いたので
早速買って、帰宅して調理する。麺類がとても好きなのだ。
調理と書いても、麺を15分ほど煮込んで、お湯を切り、水で洗いどんぶりに移しただけ。
ねぎをたっぷり入れて、だしを入れる。
そのまま食べて、旨いと知る。
旨いので、そのまま2人前を食べる。
具はねぎだけだから、麺が余程旨いのだろう。

袋の印刷を読むと、「讃岐うどん」と書いてある。
「讃岐うどん」かあ。

4 3

昨日、今日と配偶者は遊びに出かけた。
どうも花見らしい。

近所の公園の桜は、もうすぐ満開になりそうな気配で、春休みのせいか大勢の子供たちが遊んでいる。
そんな風景を眺め、のどかです。

金曜日になると、週末の感覚が来る。何人かの生徒も来る。

最近、生徒のことをここによく書いている。

生徒と書くけど、本当は生徒という感覚が僕にははなく、同志という感覚の方が正しい。
同志と金銭関係を作る気が僕にはないので、金銭のやりとりをあまりしない。
全くしないということではなく、営利を念頭に教室を開催する気が僕にはない。
人には、これが不思議なことに思えるらしい。

同志と書いてしまうので、同志になれそうにない人を僕は生徒にしない。
しないので、だいたい似た感じの人がここに集まる。
だから、みんな友達になる。

それでいいのではないか。
人に経営の心配はされたくない。

今、書いていることを理解しない人は、ここに来て作業をしてはいけない。
僕は、誰にでも笑顔を向ける人ではないから。

4 2

生徒が作業をしている。そして、ミスをする。
その修正法を教える。それが生徒に出来る出来ないではなく、僕の作業を眺め唖然としている。
それから、ポツリと生徒が言う。
先生って先生がいないんですよね?

これは僕が独学でクラフトを始めたことへの驚きの感覚のせいらしい。
その修正法はどうやって知ったのか?という疑問が生徒にはあるらしい。
誰が教えてくれたのか?

ものを作るとは、アイデアを繰り出す作業に似ている。
アイデアが湧き出なければ、ものは作れない。

はっきり書いておくと、僕は、クラフトをはじめてから3万点ほどの何かを制作している。
3万点ほどを作るとは、数千のミスを犯していることにもなる。
ミスは修正されるもので、その修正を工夫する作業を数千回はしていることにもなる。
だから、生徒の目の前ですることは生徒が驚くにしろ、僕には自然なことになる。

ミスをすることは作品の制作を続けるために、とても必要なことだ。

作業するに、先生が必要かどうかは個人により違う話になるので、結論は書きようがない。
必要な人には必要なのが先生という類の人だろうし、必要でない人には、どうでもいいのが先生になる。

個人的な話を書けば、僕には先生という類の人はどうでもいい人だった。
分らない場合は誰かが書いた本を読んだだけで、その誰かが書いた本ですら、
書いた人はそうしているのかと感じる程度にしかしなかった。

時々、教室で教えて貰ったことがすべてと思い込んでいる人がいる。
この思いだけは止めた方がいい。


4 1

年度が替わる。

夕方近くに吉田君が来る。彼は遊びに来た訳ではない。

彼の講習が今月の12日からはじまり、革とか工具の打ち合わ
せをする。
講習するクラフト教室の経営者も来る。
雑談をする。
呆れる話も聞く。

呆れる話の詳細を書くことはないけれど、その話の内容を今も考えている。

僕の生徒は、みんな上質です。
上質とはクラフトをする作業に真摯だということで、、それが作品に出ている感じがする。
つまりは、作品も上質になる。
だから、みんな、人が驚くものを作る。
本人も驚き、人も驚く。
そんな生徒が幾人も集まって、僕の工房は出来ている。
だから、僕の工房は、僕だけで成立している訳ではない。

時々、感じるのだけど、僕の工房に来てはいけない人は来ないし、来ても自然に来なくなる。
来てもいい人は、居つく感じで、自然に長居をする。
これは、生徒もお客も同じで、僕との長い付き合いをする。

僕の工房は人を選ぶ。
これは故意ではなく、自然にそうなる感じがしている。

当たり前だろといえば、当たり前のことを書いている。