2 27
金曜日の夜を酒場で飲んで過ごす。
隣の席に座った人はとても無邪気な人で、よく笑う。
出かけないと書いても時々は出かけて、飲んで過ごす。
時々は笑って過ごす。
今日の夜は悪くはない。
昼、区役所のHさんから電話が入り、ナディアパークのイベントでのクラフト体験で何を体験するかと聞いて来た。
まだ考慮中だったけど、いつものとおりの品と答えた。
どうも中日新聞の記事になるらしく、記事の必要のせいらしい。
まだ、イベントの準備を何もしていない。
2 26
昼、区役所3階で今度のナディアパークでのイベントの打ち合わせがある。
3月7日開催のイベントはこれで2回目になる。
だから、栄も久しぶりになる。
とにかく僕は出かけない人なので、栄も久しぶりと書くと一体どこに住んでいるかと聞かれそうになる。
今日、「ありふれた奇跡」を観ていた。
いよいよこのドラマも佳境に入ったらしい。
主人公は加奈という30歳少し前の女性で、ひとり娘になる。
加奈は、父がいて母がいて祖母がいる家庭に住んでいる。
相手の男性は翔太という若い左官で、父がいて祖父がいる家庭に住んでいる。
翔太はひとり息子になる。
翔太の母は父と離婚して別に住んでいる。翔太は時々その母と会う。
つまりは、女系の家庭と男系の家庭が家族の誰かの恋愛でそれぞれの意見というか意志を語るドラマになっている。
爺さんも婆さんも実にはっきりと孫の結婚に自分の意志を語る。
語られてしまう孫も困るだろうけど、孫はどこか爺さんと婆さんが好きなので、怒ることはない。
そうやって、ドラマは進行している。
ドラマは自殺未遂の場面から始まり、それぞれの自殺未遂を語ることで相手の内面に入り込んで話が続く。
最後がどういう結末かはどうでもいいけど、こうまで出演者のすべてが自分の意志をはっきり語るのは、いい。
2 25
夕方、工具類は売っていますか?と聞く人が来た。
工具を売っているお店を教え、ここにもあるよと答えた。
何がいるんですか?と聞く。これは僕が聞いたのではなく、相手が聞いた。
何がいるって、何をするかを知らないので答えようがない。
どうも、何も知らないけど、したいことがあるらしく、そのしたい何かのための工具が欲しいらしい。
何?と聞くと、ズボンのサイズを変えたいと言う。
それに必要な工具が欲しいと言う。
ふーんと聞いてこんなものがいるだろうなと僕は答える。
ついでと、縫い方知ってるの?と聞けば、少し驚いた顔をする。
縫いの仕方を彼は知らない。縫い方があるのかって顔をする。
えっという感じで、僕は相手を見つめる。
革を足して縫いたいという人に革ってあるの?と聞けば、ないと言う。
革がなく、革を知らず、縫いを知らず、工具がなく、それで作業をしようとする人がいる。
それでここに来たのだろう。
何だか、クラフトすることをものすごく簡単なことに思う人がいるらしい。
ズボンのサイズ直しは簡単な作業ではない。
先日、生徒のことを少し書いて、こういう人は生徒にしない場合のこういう人を書かなかったけど、
簡単に書けば、何かを教えて貰えれば何かが出来る考える人で、こういう人を僕は生徒にしない。
もう、そうした人を相手にする時間が僕にはない。
2 24
ウイルスバスターの最新版をインストールすると、パソコンの調子が悪くなった。
最新版はメモリー512以上を推奨しているので、僕のメモリー256では調子が悪くなる。
調子が悪いと書くのは大げさで、実際は動作が遅くなっただけだけど。
インストールする時、そんな警告が出てたけど、無視して入れて悪い気分になる。
いまどきメモリー256はないよと言われそうだけど、そうなので仕方がない。
だいたい、僕のパソコンでの作業はネットとメールが殆どになるので何の問題もなかった。
やはり、ネットとメールだけに限定するしかないか。
一日中、雨が降る。
雨の昼間に携帯に何通ものメールが入る。
携帯のメールを読んで、パソコンのメールを書く。
50通ほどのメールを書くと、半日が過ぎる。
2 23
昼、机を整頓してると市民税県民税の4期分の納付書が出てくる。
これは忘れていた。
ついでと外出し区役所に行き納税を済ます。
帰宅途中にコンビニにより、配達会社への支払いを済ます。
何だか、お金がドンドン出てゆく。来月には確定申告があり、納税もある。
また、出てゆく。
あーあ。
夕方のお客さんと1時間ばかり談笑をする。
お客さんは木工を職業にしている職人らしく、職人の仕事についての会話になる。
この会話の記録を残すと若いクラフトマンには参考になることが多い筈だったけれど、残念ながら記録は残さなかった。
僕の生徒は多い。
多いので、僕のところ以外でクラフトした方がいいと思える人は生徒にしないことにしている。
クラフト教室はどこかにあるし、そこが向いてる人はそこですればいい。
サイトには誰でも受講出来ると書いているけど、実は、誰でも受講が続く訳ではない。
続かない理由にはいろいろがある。
このいろいろを書くということが、僕のクラフト感になる。
どうやって書いたらいいか?
2 22
曇り空は夕方から雨になる。
日曜日はシャッターを降ろしている。
降ろすと僕の工房がどこかがよく分らないはずだけど、お客さんは来てくれる。
感謝。
先日、生徒に纐纈さんがふたりいると書いて、今日、ひとりの纐纈さんが来ていた。
来て、鞄のサンプルの制作を始めた。
僕の工房では、製作の前に床革での実物大の制作をする。
縫いはなく、ホッチキスで止めて、ひとまず作品を作る。
実物大の作品の模型みたいなものだけど、実物のイメージはほぼ完全に把握できるので、実際の制作にものすごく役に立つ。
この方法を取り入れてから、生徒にはすごく安心をしての制作が可能になった。
床革は、革を購入すれば同じ量が無料で手に入るので、材料費はかからない。
たいていの鞄の模型は2時間ほどでの制作が無理ではない。
今日、ここに来ていたマナミさんも床革で鞄を作り、イメージを掴んで、実際の鞄の制作をしていた。
作業は半分以上が進み、完成品に近づいている。模型制作をしたので、困難な作業はない。
作品の完成はもうすぐのはずで、春には使える鞄になるといい。
とても豪華なヌバックのショルダーになる。
今日、名古屋駅までのドライブを3度した。
曇り空の下を2度走り、雨空の下を1度走る。
悪いドライブではない。
2 21
昼過ぎ、子供を連れたお客さんが来ていた。そこへ生徒がふたり来る。
お客さんが帰ると入れ違いのように吉田君が来る。彼は生酒を持参して来る。
いつもお土産持参で来るのでいい人だとここに書いたせいか、彼は笑っている。
吉田君にもうすぐイナが来るよと言うと、じゃあ、待っていようという感じでイナを待つ。
するとイナが来る。女性の友達も一緒に来る。
こうなると、工房が狭くなる。
狭いなあと感じていると、生が来る。
生は突然に来て、口金がないかと聞く。
ない。
生は僕の工房では一目置かれる人になる。ここでの在籍がとても長い。
生は突然に来たけど、用が済めばさっさと帰る。
彼が帰ると、バイクの音がして、お客さんが来る。
バイカーでバイクに付ける鞄の注文を僕に入れていたので、そのサンプル制作を見物に来る。
バイクとなると、イナが喜ぶ。
イナはお客さんとバイク談義を始める。ついでと吉田君も加わり談義を続ける。
お客さんはイナと吉田君をここで働く人と勘違いをしていたらしく、生徒と知って少し驚く。
バイカーはバイク談義が好きなので、遠慮なしに談義を続ける。
工房の奥では生徒がふたり作業をしている。
工房に来るのもイナには半年ぶりになる。
半年にもなると、彼は彼の知ってる生徒の近況などを僕に聞く。
いろんな生徒の名前が出る。
そんな話をしていると、先に来ていた二人の生徒が帰る。
ついで、なごり惜しそうに吉田君も帰る。
すでに夕方になっている。
何だか、今日はいろんな人が来た。
明日もいろんな人が来る。
2 20
映画「なごり雪」の情景を思い浮かべていた。
「なごり雪」は伊勢正三が1974年に書き、歌った曲で、2002年に大林宣彦が映画を完成させる。
歌が歌われ、映画になるまでに28年の時間が流れる。
28年と書かれる時間は人が何かを得て、何かを失うには充分な時間になる。
どうにもこの28年間が僕に重なる。
おそらく、僕は「なごり雪」を聴き青春の終わりを知り、28年を過ぎて、映画「なごり雪」を観て青春の重みを知る。
どうやら、28年が過ぎてしまうと青春は追憶していいもので、逃れようにも逃れらないらしい。
だから、青春と向き合い、そして、生きることと真摯に向き合う。
2 19
最近、気分がいい。
特別な何かがあった訳ではなく、何ごとかの予感がある訳でもない。
つまりは、理由はない。
理由がなくとも気分がいい場合もある。
単に、冬が終わるせいかも知れない。
これには、脳神経学的な説明があるかも知れない。
金曜日が来てしまうと、週末を考える。
週末は生徒で混むので、僕には休日ではない。
休日でなくとも、休日の感覚だけはある。
あるので、休息になる。
2 18
今日、男性は一般に舌を絡ませたウェットなキスを好む傾向があるという記事を読んでいた。
(yahooのトピックス)
記事には、男性はキスという手段で、女性の唾液に含まれる女性ホルモン(エストロゲン)を本能的に感じ取ろうとしている。
相手の女性の繁殖能力を判断するためらしいと書いてある。
次いで、「男性はウェットなキスで、男性ホルモンの一種であるテストステロンを無意識に女性に受け渡そうとしている可能性もある。
テストステロンは、女性の性的関心を刺激する作用を持っている」と書かれている。
ある学者は「男性は、男女関係の初期段階におけるキスでも性交渉への1ステップと解釈している」と指摘し、
ウエットなキスは繁殖を成功させるための“多目的なメカニズム”であると結論を書く。
キスという行為が学問的に書かれて、それを読んでしまうとそうなのかと妙に納得をする。
キスも脳神経学的に書かれてしまうと、キスで始まる恋愛も脳神経学的に書かれてしまうかも知れない。
記事は男性のキスについての考察で女性のキスについての考察ではない。
女性のキスについての考察には興味があるけど、これは興味で放置した方が良さそうな気もする。
昨日、恋愛のことを少し書き、今日、キスのことを少し書く。
これは春のせいかも知れない。
2 17
さっき、伊勢正三の「22歳の別れ」を聴き、ガロの「学生街の喫茶店」を聴いていた。
70年に青春を置いてしまうと、この歌がどうにも懐かしい。
僕の青春とは70年代ではなく70年を挟んだ数年のことをいう。
歌われる言葉が身体に入り、情景が身体に棲んでしまうと、恋愛することさえ変わっていないなと思う。
今も昔と同じ恋愛をする。
結婚しているとしても恋愛をする。
何故なら、恋愛とは女性への憧れだから。
その頃の歌を聴き、そう思う。
女性は迷惑だろうな。
以下は昨日の続き。
昨日、中川財務相のことを書き、今日、彼の辞任を知る。
だからと書いてしまうと、
だから、僕は世間が嫌いだ。
恥を恥じない人が恥を声高に叫び、偉そうな顔をする。
責任感のない人が責任について偉そう顔をして説教をする。
偉そうな顔をして自分を棚に上げていれば、自分は正しいことをしている人だと思い込む世間の中の
大声を出す人が、どうにも僕は嫌いだ。
小さなところでは学区の協議会から大きなところでは国会まで含めて、そんなのがごろごろいる。
ごろごろいて、そうやって世間は回っている。
いい加減にすればいいだろうに、いい加減にしないだろうな。
2 16
タルからメッセージが届き、足跡を眺めるとタルとある。
タルの前の人がタルにひとつのカタカナをつけた人なので、変な気分になる。
今、足跡に違うタルがふたつ並んでいる。
生徒に纐纈さんという名前の人がふたりいる。
メールのやり取りをする関係ではないけれど、ふたりとも同時に僕にメールを書くらしい。
差出人の名前がふたつ並ぶ時がある。
これは偶然だけど、先日がそうだった。
以前、お客さんに纐纈さんという人がいて、生徒の纐纈さんと3人が並んだ時もあって、その偶然に驚いたことがある。
ひどく珍しい名前の筈で、そうでも並んでしまうと、宝くじでも買うといいかも知れない日かなと思う。
案外、当たるかも知れない。
先日、テレビのニュースでG7での中川財務相の記者会見が流れていた。
中川財務相はどこか変調をきたしたという感じで、大丈夫かななどそれを見て感じた。
体調の急変ではないのか。
このまま倒れるのではないかと心配をした。
すると昨日から、これが政治問題になる。
政治家は暇を持て余しているのだろうか?
以前、午前に生徒が来ている時に、僕にも似たことがあった。
突然に目が回り、立っているのが困難に感じてしまったことがある。
多分、ろれつも回っていなかったのだろう。
ただ、体調は数分で元に戻る。
厄介なのは戻ったと感じていると、続いて混乱が起きたことで、
これが1時間ほどの間に何度も続いた。
休むよと言い、実際に休んでなんだこれは?と考えていた。
で、どうもこれが薬の影響らしかった。
実は、その朝にビタミン剤を飲んで、同時にコーヒーを僕は飲んだ。
これが原因らしかった。無知と未経験が重なればこの予測は出来ない。
無知と未経験は人の恥ではない。
これが原因で僕に教室を開く資格がないと誰かに言われれば、きっと、僕は誰かを怒鳴るだろう。
ひとつ気になることがある。
記者会見で、中川氏の横に日銀総裁が座り、政府高官も近くにいたはずで、
そうでも誰も気が付かないのは余程の急変ではなかったか。
又は、彼らは気が利かないかでこの方が問題だろう。
日銀総裁にしろ、近くにいたはずの政府高官にしろ、頭脳はいい筈だろうにどこか足りない。
どこか足りないので、機転が利かない。
2 15
昨日と今日は連休の感覚で過ごす。
2 14
今日は2月の気温ではない。
昼過ぎに、ふたりの若い男性がいて自転車談義をする。
春の陽気のせいだろう。
ついでと江南から自転車で来た男性の自転車に乗ってみて、その軽快さに驚く。
バイクが軽いと自分の身体の一部のようにさえ思うものだ。
ふたりが帰り、久しぶりに自分のバイクの汚れを取り油をさす。
夕方、Mさんがいて作業をしている。
土曜日は生徒さんばかりと思っていたけど、今日は誰もいないねと言いながらMさんは鞄の制作を始める。
無邪気な人で、それでもどうにか裁断と染色を終える。
終えると6時を過ぎている。
家まで送るよ僕は言い、本当に彼女と一緒にドライブをする。
おしゃべりを続けてドライブをする。
Mさんは清明山に住んでいる。
清明山はナゴヤドームの近くにあり、そんなに遠い距離ではない。
20分ほどで彼女の家に着き、20分ほどの走行で帰宅する。
車の運転も久しぶりになる。
これからは、バイクと車で少し走ってみるべきだな。
春だから、それも悪いもんじゃない。
2 13
今、ある品を眺めている。
この何かが何であるかが分らない。
これは今日のお客さんが持ち込み、これが入るケースが欲しいと置いていったもので、
お客さんからの説明はない。
聞きしないでいたのを少し悔やむ。
何なのだろう?
お客さんがいる時に、三河から来るMさんが作業をしている。
25歳のMさんは無邪気な女性で、ドーナッツを作り、それを持ってきてくれた。
中にチョコレートが入っている。
一口サイズなので簡単に口に入る。相当に美味しい。
お菓子作ることが好きだと言うけれど、なるほどと思う。
ところで、今年の2月は暖かいと書いたら、明日は5月の気温と予報が伝える。
なんだ?と言うと、来週からは非常に寒くなるよと家族が言う。
風邪をひかないのが不思議かな。
2 12
今日は「ありふれた奇跡」の放映される日で、相変わらず録画を観ていた。
主役を仲間由紀恵が演じている。
仲間由紀恵は美人です。
美人にはどうにも近寄り難い印象がある。
実生活でも慣れるまでは、どうにも苦手になる。
たいていは慣れる以前にいなくなるので、どうでも良さそうなことだけど、
たまに苦手な美人がいる。
そうでも慣れてしまうと、案外だなと思う。
案外可愛い。
可愛くない美人がいたら困るだろうな。
世間は困るだろうな。
2 11
暖かい2月と書いたらいいのだろうか?
午後、立て続けにお客さんが来る。
応対していると生徒が来る。
生徒が作業をしていると生徒が来る。
別に慌ただしい訳ではない。
今日はいい日でした。
夕方から雨になり、雨になったとしてもいい日でした。
チョコレートのせいではない。
2 10
今の時間は午前6時少し前。ようやくメールを書き終える。
これで、今日はメールを40通ほど書いたことになる。
さすがに疲れるし、メールを貰う人も午前のひどく早い時間に書いていることに気付くと驚くかも知れない。
最近、とにかくメール数は非常に多い。
未読メールが100通ありますの表示を眺め、ああ・・・・と思う。
2 9
数日前に篤姫から手紙で仕事の依頼があった夢のことを書き、今日、仕事の依頼の手紙を読んだ。
これは現実なので、差出人は篤姫ではない知らない誰かになる。
スウェーデン刺繍の依頼でもない。
どうしたものか?
完全オーダーの革製品を作るというのが僕の仕事で、依頼の方法は直接ここに来るかメールか電話になる。
手紙での依頼は、まず、ない。
そのないことがあり、夢に似たことが夢の後に起きたので、ああこんなこともあるかと不思議な気分を抱いた。
これは、正夢なのか?
今度の水曜日は休日になる。
カレンダーを眺めてそれを考えていると電話が入る。
電話の向こうの人は初めてここに電話をかけて、ここであるものを作りたいと言う。
つまりは教室の予約で、空いているかと聞く。
休みの日にしかいけないとも電話の向こうの人は言う。
空いているかどうかをあまり考えないでいいよと僕は即答をする。
ノーを言わないのを癖にしているので、そうなってしまう。
僕の教室に来たいという人が1月と2月は多いとどこかに書いて、本当に多いと気が付く。
知らない人と関わり、知人になるのは人生を悪くするものでない。
2 8
右足の先がかなり痛い。
歩いていてどこかの角にぶつけたせいで、痛みが引かない。
歩くに苦労するほどに、今日は生徒で混んだので足などをぶつける。
日曜日には、こうしたことがまれにある。
そもそも僕の工房は狭い。
生徒を少なくしているのは狭いからで、多数となると狭さだけを実感する。
作業している生徒がいる中にお客さんが来たので、玄関先で応対をしたほどになる。
お客さんは呆れたかも知れない。
4人の女性が同時に別の作業をしている。
僕の頭は4個の作品の制作を同時進行で考える。
回路が混線しないのが不思議なくらいだと感心する。
夜7時を過ぎて、同時に作業が終わる。
夜7時過ぎには3人の生徒がいて、3人が名古屋駅に行くと言う。
じゃあと僕は車で3人を駅まで送る。
送って帰宅をすると7時半を過ぎている。
帰宅してチョコレートの小さな山が出来ているのに改めて気が付く。
バレンタインのチョコレートを昨日から貰い続けている。
それを眺めている。
悪い気分になる筈はない。
2 7
午前にミキさんが来る。
友達を連れてきて、制作しようとしている鞄の相談をする。
昨日名古屋に着いて、明日には鎌倉に帰ると言う。
お土産とチョコレートを持ってきて、バレンタインですなどとも言う。
かなり嬉しい。
昼になり、工房には佐知子とミキさんと妻と僕がいて、みんなで隣りの喫茶店から昼ごはんを取り寄せる。
焼きそばとスパ、それにナポリタンを食べる。
味は濃いけど、ひとまず上手い。
夕方、伊藤さんが作業をしている。すると生が来る。
生の新しい車を眺めていると、8人乗りの12年前の車だと生は言う。
生は8人乗りの車にひとりで乗る。
6時に近い時間に、伊藤さんと生と僕の3人で焼肉の「馬力屋」へ行く。
もうもうと上がる煙の中で延々と肉を食い続ける。
生はお茶を飲み、伊藤さんは梅酒を飲み、僕は瓶ビールを飲む。
肉に満足をするかうんざりするかをしてから「シルビア」へ寄り、コーヒーを飲む。
生はいつものようにチョコレートパフェを注文する。
愉快に3人はおしゃべりを続け、帰宅する。
生は伊藤さんを車に乗せて帰り、僕は整腸剤を飲む。
僕には暴飲はなく、暴食がありました。
少しは学習をしたらしい。
2 6
夕方、隣でコーヒーを飲みながらメールを書いていると配偶者が呼びに来る。
これは仕事の電話のせいだった。
レジで代金を支払っていると、アンタは忙しいねとママさんが言う。
うん、寝てても仕事をするよと僕は言う。
昨夜、大河ドラマを観ていると書いたけど、去年の大河ドラマは「篤姫」だった。
夢を見ていた。夢にこの篤姫が出てきた。
篤姫と僕は知り合いではない。夢は荒唐無稽の世界だから、勝手に知り合いになる。
以前、篤姫からの仕事をしたことがあり、それで随分と彼女は僕を気にいったらしく手紙で僕に依頼をする。
手紙の日付は明治15年2月の初めで、詳細に依頼内容が書いてある。
詳細な依頼を僕は夢の中で読む。
夢が覚めてもその内容を記憶している。
篤姫はキーケースが欲しいと手紙の冒頭に書き、次に希望を箇条書きにする。
表面の革から色、内装の希望を書き、それにスウェーデン刺繍をして欲しいと言う。
刺繍に使う銀糸はどこそこのお店のを使い、それ以外は駄目とも書く。
スウェーデン刺繍の知識が僕にはなく、無理な仕事になるなと感じて読んでいると、
希望の箇条書きの最後には、出来ない場合は至急他の業者に頼まなくてはいけないから連絡して欲しいと書いてある。
期限はは明治15年2月末で、僕は名古屋にいて、彼女は東京にいる。
もう、江戸ではない。
手紙を書いて2月末までに手紙が届くかどうかが不安になる。
夢では明治15年の世界にいるのだから。
篤姫はお姫様だから、どこか現実離れをしているところがある。
お姫様と書いても明治15年2月は彼女の晩年に当たり、すでに50に近い年齢にいる。
そうでも、彼女の知性は衰えず、人へのプレゼントの心配をし、まず僕に依頼をする。
夢です。
夕方、ポストに投函する封筒を2通持って少しの外出をする。
風が強く、寒さを感じる。
これは夢ではないので、平成21年2月6日の日付になる。
毎晩のように不思議な夢を見る。
何かがあるかも知れない。
2 5
毎週木曜日はフジテレビの番組「ありふれた奇跡」を観ている。
毎週、録画して観ている。
因みに、僕がテレビドラマを見てるのは、この番組とNHKの大河ドラマだけで、他には観ない。
去年となると、大河ドラマのみを観ていたので、実に久しぶりというか珍しく連続するテレビドラマを観ていることになる。
「ありふれた奇跡」の出演者が特別に好きという訳ではなく、ただただ山田太一のドラマということで観ている。
彼の書く言葉が、僕は好きだ。
言葉のやり取りが好きで、時々ビデオを巻き戻してさえ僕は聞く。
物語は、まあ、どうでもよく、進展にはあまり興味はない。
ドラマで描かれる出演者の日常の生活にもあまり興味はない。
そうでも、日常での人の会話の成立には、このドラマでのテンポは面白い。
ドラマの中では、会話は、実は携帯のメールを読むことで成立させている。
ドラマの中では、出演者が自分の言葉を携帯に書き、相手に送り、それを交互に読むことで会話を成立させている。
言葉は書かれるだけではなく、声を使い読まれることで人の感情が入り、成立もする。
だから、携帯電話という機械が映像の中に頻繁に出てくる。
(そもそも、この番組の提供会社は携帯電話会社である。)
それを意識して山田太一が脚本を書いているかは知らないけれど、
今という時代は携帯のメールが意志を伝える手段としては、日常になってしまい日常であるので違和感はない。
案外、今という時代は、人が人に会い、そして会話をするということは、とても面倒な時代になっているのかも知れない。
面倒さは難しさにも通じてしまう。
無論、ドラマではそうではなく、人は人に会い、そして会話をし、意志と気分を共有するか反撥し合うことで
「ありふれた奇跡」を感じさせる。
この奇跡という言葉は幸福に変えてもいいらしい。
だから、幸福とは、言葉に左右されるものらしい。
山田太一の書く言葉を聞いていて、それを感じている。
明日、このことをもう少し考える。
2 4
浅間町から地下鉄に乗り、伏見で下車する。駅から名古屋市美術館まで歩く。
美術館に入るのは久しぶりで、開催されている印象派の絵画展を覗く。
伏見は我が家から遠いという距離ではない。
ついでという感じで御園座の前を通って、伏見の交差点から自宅へと歩く。
何だか歩いてみたかった。
午前のお客さんは常連の人で、買い物ではなくおしゃべりをしに来たんではないかと思うほどにおしゃべりをする。
お茶を飲んでおしゃべりをする。
彼女は今日の朝、御園座にいたと言う。
楽屋にいたよ。今、某さんという俳優がが出てて、楽屋に会いに行ったと言う。
知り合いらしい。
それから、御園座は、今、70代の女性でいっぱいで驚くよと言い、御園座の前を歩いてそれを実感する。
本当に、御園座には70代の女性が溢れている。
ビルの中にあるお店にも70代の女性が溢れている。
この年代の女性が、この国では1番元気があるかも知れない。
そういえば、美術館にも70代の女性が大勢いたな。
御園座の前を通ると、いつも中に入ろうかと考える。
知り合いが地下にお店を持っていて、昔、何度か関わったことがある。
で、いつも挨拶に寄らないといけないかななどと考える。
そうでも、寄らずに帰宅する。
暖かい感じの午後を歩く。
いい散歩の感じだった。
夕食時にある人から相談を受ける。
意を決して僕のところに来たようなので、長い時間をかけて話を聞く。
多分、関わりが出来る。
ノーとは言わない。
2 2
脱力感を感じて、一日をだらだら過ごす。
だらだらしてたら夕方になり、メールを書く。
20通ほど書いていたら夕食になる。
栄養を補給する。
栄養になったかどうか?
栄養と書いて気が付いた。
今度の土曜日に生と焼肉を食する約束をしている。
同伴者は呆れるかも知れない。
多分、暴飲と暴食になるのだろう。
経験済みでも食と飲に関しては学習能力がないからね。
やはり、栄養にはならないだろうな・・・・・・。
2 1
名古屋は風が強く、寒くなる。
午後、大野君が来ていて、彼が帰ると吉田君が突然に来る。入れ違いみたいに来る。
吉田君は大野君を書記長と呼ぶ。書記長、書記長と呼ぶ。
吉田君は、よくお土産を持参する。
今日はカステラを持参する。
彼は容姿からはあまり想像出来ないのだけど、気遣いをする男性で、いつも僕の嗜好を考えてる。
だから、いつも、彼はいい人だと僕は思う。
吉田君が帰ると暗い時間で、久しぶりに母親に会いに行く。
文字どおり、会うだけになる。
先日、Iさんがモネ「印象 日の出」展の入場券をプレゼントしてくれた。
絶対に出かけて下さいね。とも言う。
美術館に出かけることは、もう随分していないので、出かけてみようかと思う。
Iさんの気遣いを無駄にしたくはないし、きっと無駄な時間にはならないだろう。
今日から2月が始まる。
月の初めには、いつも今月はどんな月かと考える癖がついている。
おそらく、こんな月だろう。
こんなは書かない。