1 31

1月が今日で終わる。
1年という時間の8%が簡単に過ぎてしまう。

今、何が貴重と聞かれればそれは時間だ答える。
時間を無駄に使いたくはないと思い、そうでもいちばんの無駄使いは時間かも知れない、

若くはなく老いた訳でもない。
そうでも生きることを逆算して考える癖が付くと時間の使い方ばかりを考える。

自分の好きなことだけに時間を使っても、もう悪くはないだろう。

時間を考えると、そんなことを考える。
厭なことはしなくていい。
僕は、もうそんな歳かも知れない。


1 30

昼から雨になり、止むことはなく深夜も降り続く。
強い雨で、全国的に大荒れの天気という。

午前、Aさんからメールが届く。
AさんというよりはAちゃんと呼んだ方が似合う女性で、これからニューヨークに行きますとメールに書く。
他にもいろいろと書いてくる。
これは楽しいメールになる。

午後、毎週ここに来るMさんが名刺入れの制作を終える。
いい感じで制作は終わり、新たに同じのを作ると言い、制作をはじめる。

Mさんは本当に不思議な女性で、一日彼女に接するとその分だけ彼女に引き込まれているのが分る。
何かしら惹きつける魅力があるというよりは、この人は大丈夫なんだろうかという心配の方が大きい。
時々、そんな女性がいる。
若い女性ではなくても、そんな女性はいる。

午前にSが来て、革を探す。
Sは僕の工房を革屋さんと間違えているらしい。
それから、先生のビデオが見たいと「ぐっさん家」をパソコンで」見る。
騒いで見る。
そういえば、Sはいつも騒いでいる。

深夜、明日完成予定の鞄の制作をしている。
素材がナチュラルのせいか、汚れを気にしながらの作業になる。
いつも指先を見て、汚れを探す作業も同時進行になる。

1 28

昼、とても大きな箱が配達される。
大きな鞄かなと思い、手にして箱の軽さに驚く。
飛んで行きそうな軽さのとても大きな箱。

差出人を知り、合点がつく。箱は大阪のCさんからで、ああ。
ああ、きっと風船だ。

箱を開ける。
ああ、本当に風船が入っている。
飛んしまう大きな風船。

バルーンを職業にしているだけのことはあり、こんな風船があるかととても驚く。
それから、とても愉快な感じになる。

だから、僕は愉快という感覚を久しぶりに味わう。

同封された手紙を読む。手紙にすら愉快さを感じる。
とてもしゃれていて、Cさんのセンスが伝わる。
実は、Cさんはアーティストなのだ。

世間にはこうした女性が確かにいて、どこかで僕は関わる。
他愛のない関わり方をしたとしても、とても楽しく、
だから、世間は悪くはないと思う。


1 27

プリンターを買いにビッグカメラまで歩く。
プリンターを探していると携帯が鳴り、お客さんがいるので帰って来てと妻が言う。
探すを止め歩いて帰宅する。

妻と娘がいてもお客が来ると帰宅しなくてはいけない。
僕に休みがない訳だと歩きながら溜息を吐く。

今日、「ぐっさん家」を観たと言い、3人のお客が来て2本の電話が入る。
みんな丁寧です。
僕のところにメールをくれる人もみんな丁寧だ。
時々、わざと省く時があるにろ、僕も丁寧を心がける。

人が人と関係して世間が成立するなら、世間から丁寧を省いてはいけない。
時々全面的に丁寧を省いて生きてる人がいる。あまり関わりたくはない。


我が家が公園に近いせいか、犬の散歩させる人をよく見かける。
人が犬を連れて散歩する風景は多種にある。
多種の中に、堂々というのがある。
犬を連れて堂々と散歩しているというのがある。

これ、どうなんだろう?

好き嫌いで書けば、大嫌い。

毎日のように我が家の前を犬を連れて歩く中年のおばさんがいる。
堂々としている。
おばさんは、時々、男性かなと思う歩き方をしている。
歩き方については具体的に書かない。
顔は怒った表情を崩さないので本当に怒っているのかも知れない。
前方しか見ないで散歩をしている。
こうなると、多分、散歩とは言わない。

おばさんは、僕をにらんだことはないけど、きっとにらまれるだろうという印象がある。
理由があってにらまれるのではなく、世間をにらんで生きている印象がある。
はっきり書くと、怖い。

この場合、犬にも怖さを感じる。

困る。


話を変える。

今日は1月27日になる。
毎月の27日には何かしら気分の変わり目の感じがある。
9月27日、10月27日、11月27日、12月27日と変わり目がある。
気分の波はバイオリズムのような曲線を描く。
すると今日はどんな曲線の中にいるかと考えて、曲線が直線になっているのに気付く。
つまり、気分に変化はない。

どうも、毎日は淡々としている。


1 26

昼、隣りのおばさんが来る。
おばさんが来て、いいことは、まず、ない。

おばさんは、昨日はありがとうねと言う。
これは、昨日ではなく一昨日になるけど、テレビで隣りのお店が紹介された件のお礼になる。
お礼を言う人かと眺めていると、何だかもじもじしている。
それから、おもむろに鞄を取り出す。
これに穴開けてくれんかな?ショルダーが長いので、ここに穴を開けてくれんかな?
ショルダーはビニールと布で出来ている。
革工房にこうしたものを持参して、直してと言う。
穴にはハトメリングが付いている。同じハトメリングはない。
何?と聞く。ハトメリングはないよ。どこかで探してこないとないよ。
だから、無理だよと僕が言う。
そんなこと言わんで直してと言い張る。ここに来れば、何でもあるんでしょと諦めない。

諦めない人を見ると、いつも仕方がないと思う。
で、ハトメリングのありそうな箱から探す。
探してもないのは分っていて、似たのを取り出す。
これでいいのなら、直してあげるよと僕はしぶしぶ作業をする。
作業が終わるといくらと聞く。
いくらってハトメリングの取り付けは仕事にしてないので代金はない。
いいよと僕は言う。おばさんは悪いからと言う。
じゃあ、100円でいいよと僕が言う。
そんなに安くていいの?
じゃあ、1,000円にするよ。
そんなに出せん。
じゃあ、100円でいいじゃない。

おばさんが帰り、コインが一枚机に残る。
コインを眺めていると、おばさんが来る。
コーヒー2杯をお盆に載せて来る。
さっきのお礼だと言う。だから返してと机のコインを持ち帰る。
コインはなくなり、コーヒーが机に残る。

おばさんと付き合うとはこうしたことらしい。

夕方、電話が入り、どこかの爺さんが尊大な言い方で質問をする。
テレビでやってたろ?あの喫茶店はどこにある?
妻が電話に出て、丁寧に教え、電話を切ってから僕にそう言う。

何だ?

爺さんと付き合うとはこういうことか?


1 25

プリンターの調子が悪いと感じていたら、動かなくなった。
調べてみたら、つまりは故障で修理が必要になる。
修理代金はプリンター本体より高い。
これって、プリンターは消耗品ということと同じで、変な気分になる。
先日、インクをまとめて購入したばかりで、おそらくインクも無駄になる。

何だか、無駄が多い。

アットホームだなと感じている。
工房での教室のことで、みんな遠慮がないな・・・・・・。
遠慮されても困るけど、遠慮のなさ過ぎも少し困る。気分が少し困る。

夕方、大野君と一緒にいると、中年というか初老というかそんな年齢の女性が飛び込んで来るという感じでドアを開ける。
ここってと女性が聞く。
昨日、「ぐっさん家」に出てましたよね?
あれ、録画ですかと返答に困ることを聞く。
それから、テレビに出てたスパゲッティ食べれるところってと聞く。
隣ですよね?
ええと僕は答える。でも、今日は休みですよ。
休みなの?
がっかりした感じで何で休みなの? 何時までやってるの?などとも聞く。

知るか。

何だか、暴風雨みたいだった。
たまにこんなおばさんを見かける。
関わりたくないのだけど、関わってしまう。
気分が困る。

1 24

午前、O君が来て作業をしていると雪が降る。
風は強く、雪は道路を舞う。

O君は僕の高校の後輩で部活も同じになる。
世代的には親子の年齢ほどが違う。

夕方、東京の娘が出張で突然に名古屋に来る。
妻が駅まで迎えに行き、家に帰ると「ぐっさん家」が始まる。
だから、親子3人が揃ってテレビを観る。
観始めると電話が鳴る。電話に出て電話を切り、改めてテレビを観ていると電話が鳴る。
これを繰り返していたら番組が終わる。
だから、録画した「ぐっさん家」をいつか観ようと考えている。

「ぐっさん家」は今日の夕方に放送された。
放送の前にテレビ局から電話があり、今日放送されますから是非見て下さいと言われていた。
随分と自信のある番組になったとの感想を電話の向こうの人が言う。
それから、いろいろとありがとうございましたとお礼を言う。

夕食時に家族が全員揃い鍋を食する。
お刺身を食べ、酒を飲む。

夕食後、子供が3人騒々しい。
本当に我が家の子供は大人の年齢なのに子どものように騒がしい。

まだ、1月は1週間を残している。


1 23

毎晩7時のニュースを見ていると、世の中には本当にいろいろな出来事が起こり、本当にいろいろな人がいると思う。

世の中は尋常ではない。

生きて行くということも、どうも尋常ではないらしい。

朝食というか昼食というか、そんな時間に食事をしていて、ご飯が喉を通らず、味噌汁が喉を通らず、呆れてしまう。
随分以前もこの経験がある。
病気ではない。
どうにも僕は緊張をしていたらしい。

ああ、夕食は普通に戻る。

1 22

Mさんが来ていた。
Mさんはとても不思議な人で、彼女の無邪気さに接していると、僕も無邪気になる。
これほど全身を無邪気さで包んだ中年女性も珍しい。

先日、Mさんが帰る時は雨で、傘を貸したら、今日、傘にリボンを付けて返してくれた。
エルメスオレンジのリボン。
そんなことをする人がいるんだと感じてしまうとどうにも可笑しかった。

作業の合間に隣で一緒に珈琲を飲む。
レトロだろと僕が言う。お客もみんなレトロだよと言う。
お店の人もレトロですねとお店のママさんを見てMさんはそう言う。
それから、呑気におしゃべりをする。

唐突な話を書くと、彼女は清明山に住んでいる。
その清明山には僕の知人も住んでいる。
清明山は千種区にある。近所に上野天満宮がある。だから、年始は混む。
清明山は知っていますよ。お正月に行きましたらから。
じゃあ、清明神社に行きました?と彼女は聞く。

何? 清明神社って?

清明神社は安部清明の神社ですよ。と彼女は言う。
安部清明とは陰陽師で有名なあの安部清明で、古い時代にここに住んだという。
だから、清明山というらしい。

清明山という不思議な地名の由来をこんなことで知る。
30年間、それを知らなかった。

1 21

押切の交差点の信号は赤で、僕は青になるのを待つ。向こう側に自転車に乗る知らないふたりがいる。
赤が青に変わり、交差点の中央で自転車に乗る女性が僕を見て、「こんにちは」と声をかける。

Nさんだった。本当に久しぶりに会い、すれ違いに挨拶をする。

先日、雨の中を傘をさして歩いていると、自宅近くで声をかけられる。
Mさんで、この人に会うのも久しぶりで、傘をさしたまましばらく世間話をする

NさんもMさんも近所に住んでいる。
ふたりとも子ども会の会長をしていたので、頻繁に顔を合わせた時期がある。
ふたりには悪い記憶はない。

もう何年が過ぎたんだろう?
僕は地域活動をすることを止めたので、地域の役をしている人と会うこともなくなり、
そうやって地域の人と会うことがなくなって何年が過ぎたんだろう?

1 20

夕食時には家族が揃う。揃って一緒に食べる。
子供がふたりでおしゃべりをする。
僕はテレビを見て、テレビに何かをしゃべるらしい。
妻は食事の後の甘いものは何がいいかと考えて食べているらしい。

テレビ画面にはNHKの7時のニュースがいつも流れている。
天気予報が終わり、7時半になる。7時に始まる食事も終わる。
テレビに連動するみたいに終わる。

今日は空の暗い日だった。

昼、取引先が集金に来る。
車を駐車場に突っ込む感じで入れて、何かを言いたそうな顔をしてドアを開ける。
集金を済ますと、何かを言いたそうな顔をして帰る。


今日って、何にもなかった。

1 18

日曜日に5人の生徒が来るというのは間違いで、実際は6人になる。
最初は4人で、4人と入れ違いのように2人が来る。
最初の4人は女性でかなり騒々しく作業をし、後の2人は男性で黙々と作業を続ける。

女性と男性は本当に違う。
呆れる感じで僕はそれを眺めている。
因みに、僕の気分も違う。

昼からは雨になる。
深夜になっても雨は降り続け、僕は静かな雨音を聴いている。

今日の雨は淡々と降る。
雨と同化する感じで僕も淡々としている。

明日、晴れるかはどうでもいい。

1 17

朝、歯を磨いていると携帯が鳴る。
テレビ局からで、テレビ局は携帯まで追いかけてくるかと複雑に感じる。
電話の内容は番組でここの電話番号を流すからいいですか?とのことだけど、これは厭だと答えた。
この話は初めからそう決めて、それを伝えてあるのに何で今さら聞くかと考えたけど、
それを何とか流させて欲しいと言う。
番組で電話番号を流さなかったことはないので、是非とのことで、しばらく押し問答が始まる。

僕は諦める。
テレビ局は頼むことの専門家で僕はノーを言わない人で、この場合の押し問答の結果は分っている。

昨日、書いたばかりで、今日、それが覆る。
本当にいい加減にしないといけないと暗い気分を僕は抱く。

本当に危ないよ。

昼、Iさんが来て作業をする。
夕方からIさんとふたりになるので、いろいろと話す。
話し込んでいると夜の7時を過ぎる。
これから映画を見に行きますとIさん言い、そして、帰る。
途中まで彼女と一緒に歩く。僕は酒屋まで歩く。


1 16

日曜日に5人ほどの生徒が来るよと言うと、娘が突然、手に負えんでしょ?と言う。
手に負えないのは生徒のことではなく、何でも引き受けてしまう僕の性格のことらしい。

殆どの場合、僕はノーを言わない。
そのせいで仕事は整頓出来ないほどに溜まる。
時間は限られているので、無理が生じて、混乱も生じる。

手に負えない。

いい加減にノーを言えば良さそうなのだけど、人は僕を必要としてるので・・・・・・という感覚があるせいか
なかなか言わない。
人が僕を必要としていれば、人に僕をあげればいい。
僕には、そんな感覚で生きている部分がどこかにある。
それを見かねて、娘はそう言う。
いい加減にしたらいいのに。

そんなことを最近書いている。

人は何とも思わないし、何にもしてくれないよ。
そんなことばかりしていても・・・・・・・・・・。と妻も言う。

そうかも知れないし、そうでないかも知れない。

誰かから電話が入る、誰かが来る。
考えてみなくても、これは誰かの頼みごとになる。
それ以外のことなんて、まず、ない。
ノーとは言わないので、すべきことだけが溜まる。

仕事なら、それはいい。

けれど、僕の仕事が市民権を得てない部分がいまだにあるせいで、仕事と私生活との混同がある。
私生活には代金が生じない。
だから、時々神様みたいな人ですねなどとも言われる。
いい人ですねとも言われる。

僕が神様である筈がない。いい人かどうかにも疑問符が付く。

そんなことを最近考えている。
いい加減にした方がいいかも知れない。

そうしないと危ないよ。

1 15

昼、新しい生徒が来る。
5年ほどクラフトをしていたけど、これでいいかと疑問があってここに来る。
いくつかの作品を持参してきたので、それを眺める。
修正がかなり必要と書くべきか、またはクラフトするという作業の発想を変更した方がいいように思うので、
そんなアドバイスをする。
生徒が帰ると電話が鳴り、新しい生徒の予約が入る。
電話の向こうの人は全くの初心者と言う。革があるとも言う。どんな革かと聞けばオイルレザーと言う。
鞄が作りたいと言う。
カリキュラムはないので、自由に作ればいいよと言うと教えてくれますよね?と心配そうに聞く。
案外、僕は教えない人と思われているかもしれない。

そういえば、1月と2月は生徒の希望が多い月で、新しい生徒さんとの交流が始まることになる月でもある。

今日、メールを書いていたら、書いても書いても返信すべきメールの数が減らないので、疲れてしまう。
結局、35通が返信メールになる。途中3本の煙草を喫する。
あんまり多いので、どうにもメールの返信が遅れ気味になっている。

今日もテレビ局から電話がある。
いくつかの質問の後で、昨日、ぐっさんが名古屋に来て、ようやく僕の鞄がぐっさんに手元に渡ったと言う。
彼はすごく喜んでくれたみたいで、僕に宜しくとテレビ局に伝言したらしい。
使って壊れたらお願いしますって。
ぐっさんって、お礼を言う人なんだと明るい気分を持つ。
いい人なのだ。


1 14

午前に近所の病院に寄り、インフルエンザの予防接種2回目を受ける。
待合室で壁のポスターを読む。
インフルエンザの予防接種はなるべく12月中旬までに済ませましょう。
ふーん、ひとつきが遅れたか。
こうなると、あんまり意味がないかも知れない。

それから料金表を読む。
年齢に違いがあるけれど、僕の場合は4,500円になる。
1回で済めば3,000円と書いてあるけど、僕は初めてなので2回注射の4,500円になる。
妻も受けたので、都合9,000円になる。
この額が家計に響くのかが分らんけれど、妻が絶対受けてよと予約をした。
歳だからというのが妻の言い分で、何だか妻はこうしたことが好きだ。
歳を感じさせることが好きだ。理由は知らないけど、そのために9,000円が消えたことになる。

病院の帰りに円頓寺商店街をぶらつく。
円頓寺は久しぶりになる。人影はなく、寒い午前がさらに寒々となる。
これはまずいと帰宅する。

本当に寒い。

テレビ局から電話が入り、画像が欲しいと言ってきていたのを思い出し、生ちゃんが送ってくれた画像をテレビ局に送る。
テレビ局がそれを使うかどうかは知らないけれど、テレビ局は我がままで、思いつくことは人に頼む。
とにかく頼む。頼み続けて番組を作るという感じがある。
頼んだら、何かをしてくれても良さそうだけど、それはない。
本当に何にもしてくれない。
僕が何かをしてと言わないからかも知れないけれど、何もしてくれない。
こうなると共同作業ではないことになるけど、そもそも共同作業をしている感覚がテレビ局になければ仕方がない。

先日、「ないものねだりですよ」と生徒のIさんに言われたことはそんなこと。
そんなことだけど、Iさんのいうことはもう少し深く、ねだって得たものなんて無です。と何だか哲学じみている。

なるほどと思う。

欲しければ、励みなさい。

そういえば、僕に頭痛はない。

1 12

3連休が終わる。
例によって、僕は休みではない。

午前3時を時計の針は指している。

実は、さっきから頭が痛い。首が硬い感じもする。
寒さのせいだろう。

頭の痛みと関係するかも知れないけれど、コトリという音がして、何だかつまらないと感じてしまった。
何だかつまらない。
面白いことがないからつまらないのではなく、生きているのがつまらない。
訳もなく、生きているのがつまらない。

やはり、頭の痛みのせいだろう。
明日になれば、治るのだろう。

先日、Iさんが来て、例の如くおしゃべりをする。
年の初めのせいか、今年はこうしたいなんて話す。
僕はIさんの抱負を知り、Iさんは僕の抱負を知る。
で、Iさんが僕に言う。
「ないものねだりですよ。それ。」


1 5

仕事の新しい年度が始まる。
最初にメールを読む。

時々不快なメールが届くけど、今日、届いていたな。

機嫌の悪い場合は、癇癪をおこす。

機嫌が悪くない場合は、無視をする。

今日はどっちなんだだろう?

1 3

三が日の最後の日。早朝に娘が東京に帰る。
新幹線の切符は朝7時過ぎしか残ってなかったので、早朝になる。
6時45分に車で娘を駅まで送る。
じゃあ、来週なと僕が言う。
夏だよと娘が言う。
来週だろ。

騒々しい娘は帰り、帰宅した僕は布団に入る。


昼過ぎに熱田神宮に初詣をする。
妻が一緒で名鉄を使う。

当たり前と書けばそうだけど、ひどく混んでいる。
いつもと逆に歩き、最初に円通寺に参る。
それから上知我麻神社に参拝し、本宮へ向う。
本宮までの距離は110メートルの看板が出てる。
あー、渋滞だな。

人の壁は厚さ110メートルの壁として目の前にある。
それを見て、帰ろうと妻に言う。行列には並ばないことにしている。
折角来たのに・・・・と妻が言い、しばらく並んでみる。
列は動く気配がない。こうなると、参拝するにどれだけの時間が必要になるかの予想が立たない。
今度は妻が帰ろと言い出す。
で、行列を抜けて、帰宅する。

結局、熱田さんではきよめ餅を買い、甘栗を買ったということで帰宅になる。
これで3年続けて熱田さんでの参拝はしないことになった。

1 2

年末は時間が取れず、ようやくという感じで妻と墓参をする。
墓は覚王山にあり、その近所に妻の友人がいるので、墓参の帰りに3人一緒にコメダでコーヒーを飲む。
3人でおしゃべりをする。
ついでと、3人一緒に短いドライブをする。
これがいけなかった。
名古屋ドームの近辺が大渋滞を起している。車は渋滞にはまる。

深夜、仕事を始める。
年末に完成した鞄に修正する箇所があったので、それをする。
去年も2日から仕事をした記憶があるけど、同じになる。
今年も仕事に追われることになりそうです。


1 1

元旦を迎える。

妻の実家で食事をし、浅間社に初詣をする。
家族で病院に母の見舞いに出かけ、
年賀状を書く。

それ以外に僕は何もしていない。

今年はいい年であればいい。
平穏な一年は無理だろうけど、そうでも、いい年だったと年末に思える年であればいい。

もう、僕は走り始めているよ。