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先日、鞄の持ち手が接がれたと鞄を持ってきた人がいた。
持ち手の両面の革が接がれて、接がれは広がりそうだった。接がれた箇所を見ると、革の床面が粗く、ボンドの処置では無理だろうという感じがする。
その鞄の持ち手はボンド接着だけで済ませてあった。革とボンドの相性が良ければ、それでもいいが、たいていは縫いを入れるものだ。
だから、縫いで処置が出来なくもないけれど、僕は、この場合、手縫い作業に頼る事になる。
すると、鞄の縫いとは多少の違いが生じしてしまい、印象の違いが、こだわりのある人にはある。
別の処置の方法は、持ち手の交換だが、この場合、似た革を使うしかない。これもこだわりのある人には印象の違いがある。
つまり、こうした鞄の持ち手の処置は、製作したメーカーがするしかない。そもそも、不良品なのだから。
これ不良品ですよ。と僕は言う。えっという表情を鞄を持ち込んだ人はする。
これ、どこそこの鞄ですよ。とあるブランドの名前を言う。因みに、僕はそのブランドの名前を知らないし、ブランド品が不良品でないという保障はない。
実際、こうなって困って僕の工房に持ち込んだのは不良品だからで、こうした場合、購入したお店に相談するのが1番いい。
で、そのようにアドバイスをすると、あるデパートの名前を言う。因みにあるデパートと商品の質の関係を僕は知らない。
はっきりしていることは、あるデパートで購入したあるブランド品が、不良品だったということだ。
消費者として、苦情は、言うべきではないか。

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勘違いの続き。

夕方、生徒と一緒に作業をしていると、ドアが開き、男性がひとり入ってくる。
実は、その前に電話があって、友人が来ると連絡が入っていた。
僕は、ドアを開けた人は彼だろうと僕は思い込んで、生徒と一緒の作業を止めないでいた。
確かに僕の手は離せない状態だった。
それから、入って来た人に、チョッと待っててよ。などと言い、しばらくそうして手を休めないでいた。
で、突然に気が付いた。
男性は僕の友人ではなくて、お客様だった。
この瞬間、おおいに焦る。
随分と失礼なことをしたみたいで、僕はただただにお詫びする。
もっともお客様は何とも感じなかったみたいだった。

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シャッターを上げるのが面倒で、降ろしていた。
今日は生徒の予約が入っていないので、まあ、いいかというせいもある。
すると、昼過ぎに、突然、生徒がひとり遊びに来た。
シャッターは相変わらず上げていない。

電話が鳴る。電話は男性のお客様からでここに来たいので住所を知りたいと言う。
時刻は夕方に近い。僕はシャッターを上げる。夕方にシャッターを上げるのも変な感じがしながら、上げる。
しばらくすると駐車場に車が入る。
車からふたりの女性が降りて、工房のドアを開ける。

僕は勘違いをしていた。
電話のお客様と入って来たふたりの女性は、何の関係もなかったけれど、しばらく僕の勘違いは続いた。
この勘違いは先週もあった。
先週も男性から電話があって、待っていると駐車場にオートバイが入る。
オートバイのお客様と電話のお客様とは何の関係もないのだけど、しばらく勘違いは続き、チョッと会話がちぐはぐになっていた。


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お年玉年賀はがきの当選発表があった。当家にある年賀はがきに当選はなく、当選がないのはチョッとさみしい。
何年か前には、下4桁さえ当選したことがあったのにね。


ここのところ、2月3日のイベントに展示する作品の製作に打ち込んでいる。
こうした注文品ではなく、自分のアイデアで作品を製作するのは久しぶりで、好きに製作していいのだから、プレッシャーがなく製作出来るのは楽しい。
楽しく仕事をするのはプロの姿勢ではではないんだけど、まあ、たまにはいいか。

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成人式だった。僕は外出はしないので、新成人を見ることもなく、テレビでそんな光景を見ていた。
寒い。昨日と同じくらいに寒い。
寒い中、生徒さんが来る。だから、今日は今年初めての講習となる。
今年も何人の生徒さんがここに来るんだろう?

そういえば、昨夜、藤澤夫妻が来る。
彼は、2月3日のナディアパークで開催されるイベント会場の見取り図などを持参して来る。それから、当日の簡単な打ち合わせをする。
打ち合わせの後、飲む。こうしてここで飲むのも今年初めてだった。
ワインと日本酒を飲み、チキンとピザ、それから、ポテトと野菜の煮付け、天ぷらなどを食する。

さて、こんなふうに今年の仕事も始まってゆく。

今年も頑張るしかないか。

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今年も、すでに4日が過ぎてしまう。
未だ、熱田さんへは詣でていない。

最近、女性作家の書物ばかりを読んで過ごしている。同年代の女性作家の本で、何となく、読み続けている。
同じ年代の女性ばかりの本だけど、いろいろと感じることもある。
ところで、女性作家の本って恋愛感ばかりが浮いているけれど、女性から恋愛感を省くこと、出来ないんだろうか?
もっとも恋愛感を人生から省いた女性がいたら、僕は逃げ出すに決まっているけれど。

夢の中で配偶者と喧嘩をして、目が覚めて、配偶者と喧嘩をした。
今年も何度喧嘩をして、過ごすことになるんだろう?

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新しい年が始まる。天気は予想のとおりではなく、すこぶるいい。

何事も悪い予想ではなく、すこぶるいいということになると、いいな。

夕方、年賀状を出しに行き、その足で近所の氏神様に初詣をする。