11 27

昨日はレザークラフトの体験教室の日。
それから、「西区ものづくりウォーク」の日。
だから、午前は工房を見学する人が押し掛けて来た。午後「藁の棲」へ行けば、「藁の棲」を見学する人が押し掛けて来た。
「藁の棲」にいたら、今回の「ものづくりウォーク」に関係する人が「藁の棲」前の路上に溢れて、それを眺めていたら、
何だかお歴々が溢れている感じがする。ホント、いろんな人たちがいたな。
年に一度しか会わない人とか、半年に一度しか会わない人とか、毎月顔を合わせている人とか、毎週一緒にいる人とか、
初めて会う人とか。本当に人は人と関係することで成り立っている。

さて、体験教室も2度目になると、要領も覚え、何だかクラフトを介して人と繋がって、初めての人とも友達感覚で過ごせる。
どうも、こうした教室とか、僕の工房に通う生徒さんは、ネットでの募集が主になるせいか、ひどく遠方からの人もいる。
今回も京都から来てくれた人もいた。工房に通う生徒さんがどこから来るかは承知しているので、そうしたことに僕は驚かないけれど、
僕にそうしろと言ってもこれは無理だな。だから、生徒さんたちには、いつも感謝してしまう。

ところで、みんなクラフト初めてなんだけど、うまいなあ。

11 23

思い立って「ノリタケの森」へ行く。秋の紅葉が眺めたかった。
今日の教室には郁チャンがいたので、彼女と一緒に行く。おしゃべりしながら都会の中の小さな森を散策して、ショップでマグカップなどを買う。
そういえば、郁ちゃんもなんだかんだと一年以上も僕のところに通っているなと変に感心しながら散策してた。

休日の都会の森は冷えて、曇天の空は秋が深まっていることを感じる。
昔は家族で山の中へと紅葉を見に出かけたものだったけど、今日は自宅から徒歩5分の小さな森で紅葉を楽しんだ。
こんな楽しみ方もありか。

そういえば、昨日、生徒さんがカッターで指を切った。切った。と言ったので革の裁断を間違えたかと錯覚したけど、そうではなかったので、慌てる。
消毒薬とバンドエイドの処置で何とか済んだけど、指を切った生徒さんは貧血を起こし、30分ほどの休息をする。
大事に至らなかったのは幸いだけど、注意してもしてしまうのが人だから、バンドエイドは身近に置いておくしかない。

11 17

いよいよ寒いな。と思っていたら配偶者が灯油の販売車を停めて灯油を買う。

夕方来た生徒さんが「天野さん、装苑という雑誌に載っていましたよ。」と言う。
天野さんって、例の「soramame bag」を製作した女の子で、7月のひとつきを、僕のところに通い続けていた。
雑誌には「soramame bag」の写真も掲載してあるそうで、明日、雑誌を買いに行こう。
僕も少しばかり気分がいい。
そういえば、僕の生徒はいろんなものを作るけど、師である僕は、小さいものばかり作っている。


11 13

いじめの深刻さが増して、昨日は校長さえ自殺した。校内でのいじめへの対応に疲れてしまったんだろう。
こうした校長の自殺には、さらにやり切れない思いを抱く。

僕の好きな小説に「蝉しぐれ」がある。この小説についてはいつか書いたけど、続けて書くと、
文四郎はあるグループからひどくいじめを受けていた。小説であれ、テレビドラマであれ、映画であれ、そんな場面がある。
で、文四郎がいじめにどう対応したかと書けば、実は、何とも対応していない。
対応していないとは、いじめに立ち向かう訳ではなく、いじめを憎む訳でもないということだ。
彼はいじめを、自分を取り巻く空気か何かのようにしていただけのように僕には思えてしまう。
空気にはいろんな匂いがあるように、たまたまいじめという匂いが身の周りに満ちた瞬間があった。という程度のことで、それだけのことだ。
多分これは文四郎の強い意志とかが原因ではなく、文四郎がそんな体質だったのだろう。
だから、誰もがそうであるということは、体質である以上、難しいけれど、いじめをする連中って、つまりは馬鹿で、馬鹿が身の周りにいたな。
という程度の感じ方をしていれば、いじめなど、どうというものではない。馬鹿はいたるところにいる。いじめはいたるところにある。

僕が小学生の頃、ある同級生が中年の女教師にひどくいじめを受けていた。
この教師は本当に厭になるくらい、教室に来るたびに彼をいじめていた。
まだ、みんな小学生だったので、この教師に何かを言うことはなかったけれど、誰もがこの教師が口汚く同級生をなじるのを聞くのが好きだった訳はなく、
この教師に追随して同級生をいじめる子どももいなかった。彼にそのいじめの後遺症があったかどうかは知ることもないけれど、彼とは中学、高校と同窓で、
いたって平凡に暮らしていたのを知っている。
僕の小学校の思い出にそういうことがある。
この中年の女教師の名前など、すっかり忘れてしまったけれど、厭であほな女教師として、僕のクラスの誰からも記憶されているはずで、
彼女の人生が人に与える印象はそんなものだ。

11 11

風強く、家を叩く音が終日鳴り響く。
自宅の2階にいて、寝転んで、天井を眺めながらそれを聞いていると、何だか不安になってくる。
若い頃は未来への不安の塊みたいな感覚が絶え間なくあったものだけど、そんな感じの不安感。
何かに、具体的な何かではなく、身体に満ちた説明の付かない不安感。

11 7

「寒いね。」と言う。「ホントに急に寒くなりましたね。」という返事が返る。
名古屋の午前は風が強くて、外に干してある染色したばかりの革がよく飛んで行った。これからは革の染色が遅れるんだろう。

隣の喫茶店でコーヒーを飲んでいたら携帯が鳴る。そんな珍しい出来事があった。

夜、暖房を入れる。
余りに早い時期かと思いながら、リモコンを押した。そういえば、昨日、灯油の販売車が灯油を売りに来ていた。18リットル1,280円。
特価だと連呼していたな。そんな季節か。


11 3

昨日、東急ハンズへと行く。つまり駅前の雑踏を歩いた。歩きながら何ヶ月ぶりの雑踏かと考えて記憶が浮かんで来ないのには驚いた。
余りに自宅に篭り切りの毎日が続きているのだ。
そういえば、栄などへは数年に一度しか出ない現実には我ながら驚いて、人にそんな話をすれば、本当に名古屋に住んでいるかと呆れられる。
2年前に栄の雑踏にいた記憶があって、それ以前になると本当にない。これは本当の話で、真面目に栄の散策などを計画しなくてならないかも知れない。

洗車をする。
洗車を終えると車を走らせたくなって、少しばかり走らせる。ドライブさえ久しぶりだった。
帰宅すると真由美ちゃんが来て、一緒にバッグ製作などを始める。