7 24
先に革細工について少々書いていたのは、何だか不快な感覚が僕にはあるせいだ。
ものを作ることを仕事に選んだ人は、真摯にものを作る態度に執着した方がいい。
僕はそう思うし、そう人にも言っている。
ものを作り、作ることで生計を立てる気があるとしたら、方法はそれしかないのだから。
つまりは、そうした性格でない人は、ものを作らない方がいい。
最近、本当は最近ではなく、昔からだけど、真摯とは反対の態度でのぞんでいる人を実際に見かけて、
つまりは、不快になる。昔も不快になっていたし、今もなっている。
不快感はいつまで続くんだろう?
7 19
革のハンドクラフトの話を書く。
革で何かを作る。例えば、鞄を作る。この場合、製作者は鞄を作り切ったことで、完成したと考える。
実は、これは間違っている。
正確には、革のハンドクラフト作品は使うという作業が入ることで、完成する。
使用しなければ、意味のないものが革製品で、これを年季が入る。と言っていい。
革はそうした素材だ。素材の良さを生かすには使うしかないものだ。
だから、製作者がいて、使用者がいて、はじめて作品は完成するものだ。
これがクラフトの根本的なことで、これを念頭において作品を作る必要が作る人にはある。
これを無視した作品は、だから、クラフトではないよ。
僕はクラフトを仕事にしている人間だから、そうしたことはいつも考えている。
最近、つくづく思うのだけど、以上に書いたことを無視して、何かを作り、販売してあとは知らないなんて製作者や販売者が多い。
これは不真面目だよ。
7 15
暑いと言って隣の喫茶店に入ると、アンタはいつも冷房の効いた部屋で仕事をしているから暑くはないでしょう。とママさんが言う。
それからしばらく意味不明な会話は続く。
うー、暑い。
今年は暑そうで、この暑さが序の口でないことを祈るのみ。冷房は好きではない。
先日、区役所で円頓寺でのイベントの打ち合わせがあり、それに出向く。
このイベントは29、30日の両日に開催されるもので、例年のとおりなので、多分、暑いイベントになる。暑い中、いつも雨が短時間降る。
このイベントではクラフト体験と、生徒の作品展示を予定しているので、これを読んで興味のある人は来て下さい。
7月29、30日の両日で、午後開催される。
7 11
ジダンの頭突きでワールドカップは終わる。
今回のワールドカップのはジダンのワールドカップのようなものだった。頭突きの理由は、おそらく永遠の謎になる。
話を変える。
先日、お客が来て、コンチョが欲しいと言う。売るコンチョはないというと、怪訝な顔をする。ここは何やさんですか?と聞く。
革工房ですよ。と答えれば、だから何を売っているんですかと聞く。HPに革を売っていると書いてあるじゃないかと聞く。
革は販売しているし、コンチョも販売する時があるのは確かだけど、革も材料も問屋からの取り寄せての販売で、
店頭に置いて販売することはない。ここは工房なんだから。
そもそも気に入る革にしろ材料にしろ店頭に置いて販売している店を名古屋では僕が知らないぐらいだ。。
名古屋のどこかの店にはあるんだろうけど、その店を僕は知らない。
さらにだけど、店頭で販売するのは材料やさんで、ここは工房だよ。と言ってもなかなか理解しない人はいる。
何でかとそんなことをよく考える時がある。
革工房と書いても理解しないのかな?
例えを書けば、画家のアトリエに出かけ、絵の具を売って欲しいということに似ている感じもする。
こうした話は以前にも書いた。
つまりはこうしたことは続く。