7 21

若い頃に読んだ本が読みたくなって、読んでいた。
最近、そうした衝動に駆られることがある。
この衝動は、子どもの頃に遊んだ場所とか、歩いた路地などが無性に見たくなる。そうした衝動に似ていて、
そうした衝動に駆られる時は、素直に衝動に従うことにして、記憶を頼りに記憶の中を歩いたりもする。

本も探せば、自宅の何処かにある筈なのだが、探すのが億劫なのではなく、誰も頁を開いたことがない新しい本を開く感覚が味わいたくて、
書店で本を探し、頁を開き、丹念に或いは丁寧に読む。

そうして昨日と今日、仕事の合間にそんな時間を過ごしていた。
本の題名はヘルマン・ヘッセ著「青春はうるわし」。(高橋健二の訳ではない。高橋健二訳では題名は「青春は美わし」になる。)


7 18

7月17、18日は実家方面のお祭りで2年前までは確かに出かけて寿司を食べ、ビールを飲んで氏神様を祭る神社へと足を運んだものでした。
昨年と今年は、出向くことはない。

町は3連休らしい。だから町は静かです。町とはこの地域のことで、週末はいつも静寂がこの町を包み込む。
静寂の中では、人声を聞くことはなく、たまに犬の鳴き声なんかを聞いている。
密かに感じているんだけど、この町の住民は本当は犬なのではないか・・・・・・・・。

先日、何処かの団体が30人学級、30人学級と連呼しながら車で演説などをしていた。あれ、馬鹿ではないかと思う。
この辺りでは、小学校も中学校も30人学級などは夢の話で、たいていは20人もいない。
この辺りの小学校はどこも全校生徒数は100人を少し上回るぐらいで、だから平均すれば学級には20人もいない筈で、
どうやって30人学級にするのかと呆れてしまう。
何年か前に、この町の小学校の6年生の数が、どう数えても9人で、9人の修学旅行になったことがある。
このくらいの人数だと家族旅行と表現した方が正しくて、待遇はそれになる。つまり、バスを借りて何かの行事をするなんてことは採算的には無理になる。

我が家の近所に公園がある。公園には人も集まるけれど、散歩の目印にもなる。この場合、散歩は犬がするものだと理解して欲しい。
人が犬を連れて散歩をするのではなくて、犬の散歩に人が付き合っているのが光景として正しく、また、ひとりに一匹の犬とは限らず、
2匹、3匹という場合もあるのだから、散歩の光景として人より犬が多い。というのが正しい。
だからこの町は人ではなく、犬の町だと感じてしまう。本当にそれ(犬の散歩に付き合う人)以外の人を見かけないのだから。

このくらいに人が少なくなると、自然に町内の人口も少ないはずで、人が少なくとも頑なに町内というものは存在し、それが存在するので、
町内での役というものがあり、役というものがある以上訳の分らない仕事がいつも回って来る。
仕事はたいていは名目で、空の状態なんだけど、名前はあるので、まれにそれを欲しがる人も出てくる。
確かに世の中には、何の意味もない役でも名前を欲しがる人はいるもので、今度はそうした人に町自体が振り回される事態になるなんてこともある。
いっそ町内の統合なんてことがあるといいのだけど、不思議にそうした話は聞かなくて、町内を飛び越えて学区自体の統合なんて話が出てくる。
30人学級が必要だなんて叫んでいるのだったら、学区の統合をするしかない話で、実際、隣の学区はそうしているんだけど、
この辺りでは、話は出るけれど、実現はしないを前提にしての話になっているので、そうはならない。
何故を書けば、ひどく簡単な話で、学区の長がひとりになるからです。
別の表現をすれば、4つの学区がひとつになれば、3人の学区長は不必要になるからです。
こうした話は、本当は誰でも知っているような話なのだけど、誰も言わないのは何故かはよく分らない。
個人的には10何年もこの町のいろんなことに頭をつっ込んで、いろんな役をやっていたせいか、実に分る話で、チョッと暗い話になる。

7 15

土曜日、朝から5人の生徒が代わる代わるに来る。
代わる代わるに教えながら、自分の作業を続ける。

暑い。
多分、今日で梅雨は明け、明日からの2日間は実家のお祭りの日になる。
実家のお祭りの頃にいつも梅雨が明けるので、今日で梅雨は終わる筈です。
梅雨のあとには本当の夏が始まる。
予想では今年の夏は暑そうで、例年通りに僕はばてる筈です。
本当はもうばてて身体が動かないのが実感ですけど。

そういえば、先週と今週のあるフリーペーパーの巻頭に僕の知人が特集されていて、それを読んでは笑っていました。
チョッと面白い記事だった。

7 11

プロレスラーの橋本真也が死んだ。というニュースには驚いた。殆ど絶句状態になった。ただただ、合掌。

7 10

NHKの今年の大河ドラマがどうにも退屈で、最近、観ないで過ごしていたら、本日、一ヶ谷の合戦のシーンなどを放映していた。
何となく見ていたら、やっぱり退屈で、観るのを止めた。この番組の製作者はどうやら自己満足をしていて、満足しながらドラマを制作しているらしく、
あれでは役者がかわいそうだと感じてしまう。
来年の大河ドラマは司馬遼太郎の「功名が辻」を原作にした山内一豊の妻の話らしくて、その原作本を読んでいてチョッと感じたんだけど、
司馬遼太郎の昭和30年代の作品は、どれも拙い。長編にしろ短編にしろ、それは拙い作品ばかりです。拙いんだけど、魅力があるのは、
やはり司馬遼太郎だからかと、変に納得してしまう。

さて、今日は日曜日です。昼から仕事を続け、夜になる。夜になり、ホントに微かな雨が降る。

7 6

7月も6日が過ぎてしまえば、もう夏だ。いよいよ夏の空が眼に眩しい季節になる。
長く「ひとりごと」を書かなかったのはひとりごつことがなかった訳ではなく、そんな時間さえなかったせい。
毎日、ぶつぶつの人なのに・・・・・・・。

唐突な話。
駅前の高層ビルの建設は順調そうで、現在、名古屋のテレビ塔ほどの高さになっている。
毎日、ビルは背を伸ばし続け、僕は毎日それを眺めている。
記念というか、記録というか、そんなつもりで、道路越し見えるビルを、僕はカメラで写す。
で、こんな想像をする。
ツインタワーの高さは260メートルほどで、これをそのまま倒して海に浮かべると、昔の日本海軍の正規空母ほどの大きさになる。
形状も、まあ、似ていなくもない。駅前の高層ビルはもうひとつ建設が始まったので、何年か後には4本のビルが駅前に建つことになり、
ちょうど4隻の正規空母が立ち上がって、並んでいるように見えなくもない。
で、その260メートルの建築物は、晴れた日には30キロ先からも見える筈で、これはチョッと壮観な景色になる。