夏。「虫ききの会」で夕涼み!

 毎年、8月の最終日曜日を「虫ききの会」の最終日として、木曜・金曜・土曜・日曜日の4日間、午後8時半まで入園することができ、園内に放された虫の音や、野点を楽しむことができます。
 
また、午後5時からは売店で、おでんと茶飯や焼き鳥などのおつまみ、生ビール等も楽しめ、これが本当のビヤガーデン。「虫ききの会」由来

 今年(平成28年)は、8月25日(木)〜28日(日)に開催されます。
ススキと俳画行燈

(35灯)

秋の虫の展示


主な催し(予定)
日付 催し 時間 会場・集合 内容・備考
期間中毎日 ・鈴虫などの展示 16時〜21時 売店前広場 鈴虫など約9種類の秋に鳴く虫を展示
・放虫式 17時〜17時半 売店前広場 参加希望者により鈴虫などの秋の虫を園内に放します。(先着順40名)
・絵行灯点灯 日没〜21日 園内各所 参加希望者により園内の絵行灯にあかりを灯します。(先着順35名)
・茶会 15時〜20時 御成座敷 予約は不要ですが、2席2000円の喫茶券が必要です。
27日・28日 ・庭園ガイド 11時〜、14時〜 サービスセンター裏集合 ボランティアガイドさんが、百花園の歴史や見所をガイドします。
27日 ・野草ウォッチング 11時40分〜、
14時40分〜
秋の七草コーナー前集合 若林芳樹氏(植物研究家)の解説とともに、
園内の多様な植物を探索します。
28日 ・虫細工教室 10時〜、14時〜 売店前あずまや 川島康義氏(野遊び研究家)の指導で、
ススキの葉っぱでバッタを作ります。


 

「虫ききの会」の会由来

 虫聴きの会の始まりは、天保二年に没した初 代佐原鞠塢を追善する「放生会」という催しです。以後、縁者により、八月に虫を園内に放ち供養する放生会が しばしば行われました。

 現在のような、夕涼みを兼ね、一般の皆さんにも楽しんでいただこうという企画は、現存する資料から推定するに、明治三十九年もしくは四十年に、「虫はなち会」という形で実施されてからのこととなります。

 一説に、明治四十三年の大洪水を契機として、虫はなち会が始まったとされているが、むしろ、草花が大打撃を被った百花園で、ただ、虫はなち会のみがお客さんに喜んでいただけるものとなった結果、そのような話となったのだと思われます。

 いずれにしても、入り口で、虫の入った籠を受け取り、または、家から持ち寄った虫を園内に放す「放生会」の姿を保っていたことがうかがえます。

 ちなみに、明治四十四年八月二十四日付の東京日日新聞によると、会費は二十銭となっています。

 なお、この行事は、昭和十年に百花園が東京都に寄付されてからも、当時の実質的な園主佐原梅吉とともに続けられていました。

 昭和二十年三月十日の大空襲により焼失した百花園も、東京都と地元有志で結成された「名勝向島百花園復興協賛会」の協力もあり、昭和二十四年、都内でもきわめて早い時期に復興がなされました。

 この復興にあたっては、「向島文化協会」という地域の団体(「名勝向島百花園復興協賛会」の母体)が、「虫の音を聴く会」をはじめとした百花園の諸行事へも協力し、園内での演芸などの出し物や野点の手配などに尽力しました。現在でも、野点やお琴の演奏、絵行燈に地域の皆さんが諸行事にご協力いただけるのはこのような経過の名残といえます。 平成十年 亭主 記す

「放生会」
ほうじょう「放生」・・・捕らえた生物をはなちにがすこと。

ほうじょうえ「放生会」・・仏教の不殺生の思想に基づいて、捕らえられた生類を山野や池沼に放ちやる儀式。神社、仏寺で陰暦八月十五日に行われる。 石清水八幡宮の放生会は著名。 (広辞苑より)