FILE : 03 <caffee please>


「……ぃ。」
 ゆさゆさ
「せ……ぃ。」
 ゆさゆさ
「せんい。」
 ゆさゆさ
「せんせいっ、先生!」
 ああ、また時田君の声が聞こえる。僕はこの心地の良いまどろみの中で、時田君の声を聞くのを何より苦痛に思う。何が哀しくて、安眠をむさ苦しい男に妨害されなくちゃならないんだろう。
「先生、起きて下さい。先生!」
 ゆさゆさと僕を揺さ振る時田君。あまりにしつこいので、しょうがなく相手をすることにする。
「ん……なに、時田君?」
 目を開くと、見知らぬ豪奢な天井が視界に飛び込んできた。明らかに、僕の事務所の天井ではない。
「ここは……」むくりと上半身を起こしながら、僕は呟いた。

「寝ボケてるんですか、先生?」
 キョロキョロと辺りを見回すと、ようやく理解した。
 そうだった。ここは、綾波さんのお宅……僕に与えられた、客室のひとつだ。
 ここ一室だけで僕の事務所が、丸ごと入りそうな広さがある。あまり装飾品はないが、スッキリとまとまった高級ホテルのスイートのような洋室だ。
「あれ、でもどうして時田君がここにいるの? 君は外で、 <張り込み> と <巡回> をしてるはずじゃなかったっけ。」
 そうだ。時田君には、ストーカー調査の方を命じていた筈。ここにいるのは、おかしい。

 はっ……!?
 突如、僕の背中に電撃が走った。フル回転する灰色の脳細胞が、ある驚愕の結論を導き出す。
 まさか……、まさかとは思っていたけど! そうか。真実は、ここにあったのか!
「つまり、時田君! ――実は君がストーカー犯だったんだなっ!?」
 ビシイッと時田君を指差しなから、僕は決然と言い放った。
「ええっ!?」
 なにやら意表を突かれたような顔をして、しゃあしゃあと時田君は驚いてみせる。だが、そんなことでは僕はだまされないぞ!
 本来いない筈の時田君が、なぜか綾波邸にいる。ということは、彼は無断でこの家に入り込んだということになる。大方、僕のハニーの下着でも盗みに来たんだろう。
 なんて男だ。ハレンチ極まりない、人間のクズだ。ゴミだ。ダストだ。

「なに訳の分からないことを言っているんですか、先生。しっかりして下さいよぉ? 1日1回は、口頭で調査報告をするようにとおっしゃったのは先生でしょう。」
 時田君は、深いため息を吐きながら言った。
「……そうだったっけ。」言われてみれば、そんなことを言ったような気もする。
「先生こそ一体何をやってるんですか。綾波さんのガードはどうしたんです! いきなり惰眠貪ってる場合じゃないでしょう!」
 プンスカと時田君は怒り出した。
「いやははは。つい、こう、眠くなっちゃってね。寝不足だったし。」
「あんた、今日は昼まで寝てたでしょう! 車の中でもグースカ寝てたし!」
「ナハハハ……」
「まったく! しっかりして下さいよ、先生。先生がこんな調子では、私は安心して調査を続行できません。」
「いや、まあ。そう青筋たてて怒鳴らなくてもいいじゃないか。もう夜中だし。近所迷惑だよ。……そんなことより、調査の方はどう? 何か収穫はあったの。」
「え、あ……まあ。」
 時田君は、シブシブといった感じで怒気を収めると懐から手帳を取り出した。
「色々と分かりましたよ。」
 手帳と共に取り出した、この辺りの周辺地図を広げると彼は続ける。
「まず、5枚の盗撮写真の撮影ポイントですが……」
「ん、分かったの?」

「ほぼ間違い無い、と思われるポイントをそれぞれ発見しました。」
 そう言って、彼は地図にマーキングしてる <赤点> を指差した。
「ここと、ここ。それから、少し西にズレて、ここ。この住宅街には、日照権だか景観保護だかであまり背の高い建物はないんですが……5階建ての高級マンションなどをはじめ、ぜんぜん無いというわけでもないんです。」
「マンションか。他には?」
「住宅街の外れの人気の無い場所に、電波塔のようなものがありました。タラップも付いてましたし、意外と足場も安定しているので恐らく、ここも利用したものと。あともう1つ、やはり4階建てのマンションがありました。」
「フム、でも少しこの屋敷からは距離があるね。」
 地図を見る限り、どのポイントもこの綾波邸から300〜500mは離れている。
「それでですが、私も一眼レフと望遠レンズを使って試し撮りしてみました。現像も終わってます。見て下さい。」
 言葉と共に、時田君はそれぞれのポイントから撮影したらしき写真を数枚僕に差し出した。どれも、綾波さんが事務所に持ってきた写真と同サイズにまで引き伸ばされ、比較し易い様にしてある。
「フム。当たりだね。どれも構図が、綾波さんに送られてきたストーカーの写真とピッタリ一致してる。時田君、お手柄じゃない。」

 正直、まだ行動調査に慣れていない時田君のことだ。あまり期待はしていなかったのだが、とりあえずここまでは及第点をだせる働きだ。収穫ゼロも覚悟していただけに、これは大きいかもしれない。
「それで、マンションのセキュリティですが、さすが億ションだけあって、かなり厳重でした。オートロックはもちろん、玄関先には管理人室に監視用カメラもありましたから。まあ、入ろうと思えば幾らでも方法はありますが……」
 マンションに入り込むか。それこそ僕ら便利屋の専売特許だ。
「勿論入り込んだ可能性も大だけど、もしかしたら、そのマンションの住人って可能性もあるよね。」
 僕の言葉に、時田君は頷く。
「私もそれは考えました。まあ、住人にせよ侵入したにせよ、そこそこ知能は高い男のようですね。このストーカーは。」
「そんな知能の高さなど無用だよ。高知能なんかより、自分のやっていることを正しく認識して、心を真っ直ぐに保てる強さの方がよっぽど大事だ。」
「……先生の口からそのような言葉が聞けるとは、驚きですが。私もおっしゃる通りだと思います。」
 ちょっと引っ掛かる物言いだが、まあ今日の働きに免じて許してやることにする。

「他には? なにか分かったことはない?」
 相変わらずベッドに腰掛けたまま、背伸びをしながら僕は訊いた。
「いえ、これ以上の収穫はありませんでした。」残念ですが、と時田君。
「……そうか。まぁ、まさか半日で解決するだなんて思ってなかったけどね。」
 ストーカー調査は、ケースにもよるがそこそこ長期化することもある。1日2日で片付くものは、殆ど無い。昨今、手口も悪質化・巧妙化していることだし。

「それでは、私は引き続き調査に戻ります。」
「ん。ご苦労さん。今日は頑張ったから、給料400%カットのところを392%カットまで落としてあげよう。」
 爽やかに微笑むと、僕は言った。
「……はぁ。」複雑な表情の時田君。何か問題でもあるのだろうか。
「お腹空いただろうけど、食べない方がいいよ。眠くなるから。」
「ええ、分かっています。」時田君も心得たものらしく、素直に頷いた。
 便利屋も楽じゃない。普通のサラリーマンなんかより、躰も精神も、神経も使う。数倍疲れる仕事だ。
「しっかりやれてるみたいだから、僕からはアドバイスは無し。良い機会だし、完全独力でやってみるといいよ。勉強になるだろうしね。」
「はい。では、今日の簡単な報告書をここに置いておきます。」
 時田君はベッドサイドの小さな台に、手帳のコピーらしきものを置くと、一礼して退室していった。室内に再び夜の静寂が訪れる。
 僕はベッドから降りると、時田君の置いていった報告書を手に取った。
「コーヒーでも欲しいな。」
 綾波さん、まだ起きているだろうか。時田君がこの屋敷に入れたということは、彼女が中に入れたということだ。とすると、余程のことがないかぎりまだ床には就いていないだろう。

 ベッドの枕元に設置された時計に目をやる。時刻は、24:21。まあ深夜といえば深夜だ。あまり、女性の前をフラフラとうろついて良い時間帯じゃない。
 でも、まあ、コーヒーを頼むくらいは許されるような気がする。
 僕は書類をペラペラと捲りながら部屋を出ると、綾波さんを捜しに出かけた。事務が専門の時田君だけあって、現場の写真も貼付されている、キチンと纏まった報告書だ。実に見やすい。これも及第点をあげよう。さすが僕の愛弟子。調べたマンションの住所はもちろん、外観の写真、管理室の電話番号、大まかな間取りまで記されている。道理でズッシリと重いわけだ。

 が、そこまで考えてフッと根本的な事実に気が付く。
 ――そうだった。既に、全ての謎は解けていた。僕はもう、この事件に結論を出していたのである。ストーカーの正体も、その狙いも、全ては、僕の頭の中で説明が付いているのだ。
 だけど――
「……なぜ。」
 思わず口を吐く、正直な気持ちだ。
 なぜ、ここまでの事をする。なぜ、こんな真似を。なぜ、今になって。
 なぜ……。
 いや、それさえも分かっている。全て、手に取るように。
 分かってはいる。分かってはいるのだ。だが、それでも割り切れないものがあった。

「なんでも屋さん?」
 不意に背後から呼び止められた。
 どうやら真面目に考え事をしながら、屋敷を数周グルグルと歩いていたようだ。
 一体、これは何ラップ目なのだろうか。ちょっと自分に恐怖を覚える。
「あ、綾波さん。探してたんですよ。」振り向くと、僕は誤魔化すようにそう言った。
「はい、何か?」
 まだ就寝する様子はなく、彼女は普段着のままだった。白のセーターに、紺のカーディガンを羽織っている。如何にもお嬢様といった感じのする服装だ。
「あの、コーヒーをいただきたいんですけど、良ければメイカーを一式貸して貰えますか?」
 僕は、ちょっとコーヒーには煩い男だ。結構、拘りがあるんだよね。色々と。
「ああ、よろしければお煎れします。」にっこり微笑むと、彼女は言った。
「え? いいんですか。」
「はい。もちろんです。」
「じゃあ、お願いできますか。注文できれば、濃いブラックで。」
「分かりました。では、お部屋でお待ち下さい。」そう言うと彼女は軽く会釈して、踵を返した。
 音も立てずに、長い廊下の先に消えていくその後ろ姿を見送る。見れば見る程、彼女の容姿は変わっていた。白く滑らかな肌に、深紅の瞳。そして、短く切り揃えた銀髪は、忘れもしないあの男を思い起こさせる。

 綾波、レイ……か。
「君がこんな利用のされ方をすることも、本来は無かった筈なのに――。」
 ポツリ呟くと、僕はゆっくりと自室に戻った。もちろん僕の自室といっても、綾波さんに与えられた束の間の客室だ。
 屋敷内に幾つも用意されている、来客用の空き部屋の1つであるというのに、この構えはどうしたものだろう。まず、ドアからして格が違う。
 これだけでもいいから、取り外して持って帰れないものだろうか。
 そんなことを考えながら、僕はその滑る様に開くドアを潜ると、室内の窓に歩み寄った。
 傍らのテーブルに報告書を投げ置くと、カーテンとレースをそっと開けて、夜空を見上げる。
 今宵は、趣のある朧月夜だった。
「……」
 夜は静かに深けていく。時田君はこの寒空の下、ちゃんと巡回を続けているだろうか。
 まあ、彼がどうしていようと本当のところは構わない。僕の予測が正しいなら、ストーカーは動かないからだ。今夜、綾波さんの身に危険が迫る可能性はほぼ無いだろう。
 もし動くとすれば、明日だ。いや、『もし』じゃない。明日になれば、彼は確実に動きを見せるだろう。

「ふ〜っ……」
 僕は近くにあった椅子に深く腰を落とすと、天井を見上げて息を吐いた。
 今回の事件は特殊すぎるものだった。
 本来、僕のような『なんでも屋』が請け負う、こういった事件はドラマチックには展開しない。地道な尾行や張り込み、聞き込み……まあ、行動調査が殆どを占める地味なものだ。
 だが、今回は違い過ぎた。この件は、例外中の例外だ。それは、この屋敷から1歩も外に出ることのないまま、ストーカー犯の正体を割り出した僕自身が証明している。
 おかしな話だが、この事件には尾行も聞き込みも、下調べすら必要が無い。必要なのは、巷に氾濫している『推理小説』や『ミステリー』の名探偵が持ってるような <推理力> なのであった。
 そして、それより何より重要視されるのは、兵士としての技術と経験になるかもしれない。
 本当に、おかしな話だ。

 コンコン……

「どうぞ。」
 ドアをノックする音に、僕は相手を確かめるまでも無く入室の許可を出した。
 誰何するまでもない。
 コーヒーを持ってきてくれた、綾波さんに決まっている。
「失礼します、碇先生。」
 現れたのは、予想通り綾波さんだった。
 手に持ったトレイには、湯気を立てるコーヒーが乗っている。
「先生……か。」
 フッと笑みが浮かび出てくる。

「なにか?」
「いえ。」
 部屋に入ったところで、小首を傾げる綾波さんに、僕は慌てて言った。
「それより、こんな夜遅くに……すみません。ご迷惑をおかけしまして。」
「いいえ。……どうぞ。」
 あまり慣れていないのですが、と綾波さんははにかみながらコーヒーカップを渡してくれた。
「どうも。ありがとうございます。」
 さっそくカップを受け取ると、注文通りのブラックコーヒーに口をつける。
 芳しい芳香が鼻孔をくすぐった。
「……おいしい。」
「本当ですか? ありがとうございます。」
 嬉しそうに微笑むと、綾波さんはトレイを抱いたままペコリと頭を下げた。

「綾波さん……」
 僕は手振りで向いの椅子を勧めた。若い女性をこんな夜更けに呼びつけて、座らせるのはちょっと拙いかもしれないが。
 少し話をしておきたかったのだ。明日を……いや、24時を既にまわっているから、今日か。
 今日の夜明けを迎える前に――。
「綾波さん。」
「はい?」
 向いに掛けた綾波さんは、小首を傾げるように応えた。
 何処かで見たような癖だ。
「今晩は安心してお休みになって下さい。
 少なくとも、この夜に関してはストーカーは動かないでしょう。」

「え……あ、はい。」
 キョトンとした顔で、彼女は言った。
「もちろん全てが終わった後、改めてキチンと報告しますが――今回のストーカー事件の全貌は見えました。
 明日、というか今日の船上パーティが終わるまでには、全ての決着を付けます。」
「あの、そうおっしゃるということは、その……私の周囲をうろついている人の素性が明らかになった、ということでしょうか?」
 身を乗り出す様にして、綾波さんは訊いてくる。
「明らか、と言いますか……。
 そういったことでは無いのですが、思いのほか調査が進んで、早期解決が望めそうだということです。」

「ストーカーの方、捕まるんでしょうか?」
 綾波さんは心配そうに訊いて来る。
「う〜ん、それはどうでしょうか。ただ、身柄を確保できるかどうかは微妙ですが、2度とあなたに手出しできない様にすることは可能だと思います。まあ、それ以上に僕が護衛に付いていますから。安全は保障します。確実に、です。ですから明日の船上パーティにも、安心して出席していただけますよ。」
「本当ですか。助かります!」
 彼女は心底安堵したらしく、顔を綻ばせながら言った。
「……ですから、今夜はゆっくりお休みになって下さい。念には念を入れて、僕もガードに付いていますし。外では助手の男が周囲を警戒していますから。まあ、彼は才能の欠片も無い究極欠陥調査員ですが、カカシくらいの役には立つでしょう。」
 そう言うと、僕はニッコリ微笑んで見せた。
 そして綾波さんが、煮えたぎる愛情を込め込め作ってくれたブラック・コーシーを一口すする。

「まぁ、唯一の心配事といえば――見張りにつかせているその男が、何かの拍子にストーカー2号に変貌を遂げることくらいでしょうか。
 彼は時田というですがね、これがまた、ウチの事務所の金を着服したり、横領したりと酷い奴でして。しかもその精神は、ストーカーとさして変わらないという体たらく。」
 僕は眉をひそめ、ため息を吐きながら、『やりきれない』といった表情を作って首を左右に振る。だが一瞬後には、キリッと顔を引き締めて綾波さんを見詰めた。
「ですが、ご安心下さい!彼がストーカーに変貌して襲い掛かってきた暁には、僕が責任を持って、見事射殺してご覧に入れます!」
「は、はい。その……ありがとうございます。」
 拳を握り締めて力説する僕に、綾波さんは何故か困ったような曖昧な笑みを浮かべてそう言った。
「――それじゃあ、明日もありますし、今夜はもうお休みになって下さい。」
 僕が笑顔で勧めると、彼女は嬉しそうに頷いた。
「それでは、よろしくお願いします。碇先生。」
「ええ。後はお任せ下さい。」
「おやすみなさい、先生。」
「良い夢を、綾波さん。」
 ペコペコと頭を下げながら退出していく彼女を、僕はにこやかに見送った。

 ――さて、と。
 僕はカップの残りを飲み干すと、ベッドに身を投げた。まっさらなシーツ。そしてよく利いたクッションが、僕の躰を受け止める。実に寝心地の良いベッドだ。
「う〜む……」
 彼女にああは言ったものの、実のところストーカーの正体も、名前も見当は付いている。
 まだ僕の推理の域を出ていないが、確信も証拠に近いものもあることだし。明日になればそれも全て明らかになるであろうが、とにかくストーカーの件は既に片付いているのだ。
 厄介なのは、むしろ『後始末』の方だろう。それを考えると、今から憂鬱になるくらいだ。
 これは単なるストーカー事件なんかじゃない。もっと根の深い、高度に計画的な……そう、ワナなのだ。
 綾波さんはそのワナを仕掛けるために、犯人にただ利用されているだけだ。ストーカーなど、ただの目くらましにしか過ぎない。

 だからハッキリ言って、時田君に続けさせている調査など本当は全くの無意味なのだ。彼が幾ら調べようと、捜査線上には何も浮上してくることはないだろう。相手もそれほど間抜けじゃない。
 もとより、犯人――この事件の首謀者をそう呼べるとすればだが、とにかくその人物の狙いはストーキングなどとは別のところにある。この事件の糸口は、まずそれに気付くところにあった。
 だから、ヘッポコ『時タンク』のように、これをただのストーカー事件と捕えて調査を続けるだけでは、なんの解決にもならない。
 そう。所詮、時田君では時タンクどまりだ。

「ま……問題は、明日……だね。」
 もう、終わりにしなくては。――今度こそ。
 何故こんな手間を掛けたのかは分からないが、全てを明日、終わらせよう。
 ね、ストーカーさん。
 僕は、目を閉じるとゆっくりと意識を埋没させていった。
 眠りにつくまで、そう長い時間はかからなかった。



to be continued...


■初出

FILE 04「及第 caffee please」2000年04月18日

本作は上記の初出作品を加筆修正の上、著者が編集したものです。

<<INDEX Copyright (c) 2000-2004 by Hiroko Maki
and Based upon and incorporating the GAINAX animation "EVANGELION".
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