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封魔神社  Tinker Bell

 千年前、一人の青年により凶悪な妖怪が巫女と共に封じられた。そして現代、その封印が解かれ妖怪が再び世に放たれ、青年の生まれ変わりの主人公は「封印の巫女」沙織と共に妖怪達と戦うことになるのであった。

 前作のシンクロナイズドリームが結構いい感じだったのと、今回は触手系Hが多そうだったのでかなり期待して購入しました。とりあえずコンプしたと思うのですが、システムとしては普通のADV。選択肢はあまり多くはないのですが、余計な選択肢もないのでとりあえず一通りの選択肢を選んでおけばコンプ出来るって感じです。もともとお手軽なゲームを予想していたので、この辺はあまり気になりませんでした。

 ヒロインは封印の巫女の沙織、封印を解いた男の娘の芹沢恵子、旅の妖怪ハンター(^^)の氷之上ユウの3人。この3人とその他の女の子もフルボイスとなっています。メインはパッケージなどの扱いからして沙織なのですが、シナリオ的なメインヒロインは恵子ちゃんでしょう。この恵子ちゃんは見た目はメガネ、前おさげ、おとなしい感じのマニア受けな隠れ美少女といったところで、私としては大歓迎です。しかも設定上、Hシーンも多いし。でも、こういうおとなしい女の子がシナリオの中心に来るってのは珍しいかもしれませんね。プレイ前は単なるやられキャラだと思っていたのに・・・・。

 肝心のHについては、ヒロイン達も含めて期待通りの触手・虫による陵辱系で、妖怪の力により女の子が気持ちよくさせられちゃってるところが素晴らしいです。それ以外にも主人公とのラブラブなHもあるのですが、なんとなくそっちは薄目。まぁ、メインは陵辱系ってことなんでしょうが、そうだったらもう少しHのボリュームを増やして欲しかったかなぁ。陵辱系に関してはHの質は悪くないのですが、CG枚数やシーンが5割増だったならば、もっと楽しめたのに。これは前作がHばっかりだったからそう感じるってのもありますが、学園が妖怪の所為でえらいことになっちゃってる!という淫獣学園っぽい展開であるだけに、シナリオ的にもH的にもそういうシーンが充実していないといまいち盛り上がらないんじゃないかと思う次第。たとえばもっと被害者が増えていくとかして、これはもう妖怪本体を倒すしか方法はない!ってなところまで主人公を追い込んだりして。

 まぁCGを増やすのは大変でしょうが、シナリオの進行に従ってCGの一部を変える方法をもっと多用するだけでも効果的なはず。最初は嫌がっていた表情の女の子が、妖怪の力で段々気持ちよくなっていく様とか、触手がずりずり女の子の身体を這いずる様とか・・・・。とにかく触手ですね!触手の描写をもっと多く!!虫が秘部に入って行っちゃうとかテキストは良いのですから、それをCGでもっと見せて欲しかった〜〜〜!! はぁはぁはぁ
 更に、おまけのCGモードでは表情違いなどのパターンは全部見れないし、さらにマニュアルには書いてあるシーン再生機能は無くなってるみたいだし・・・・・特にシーン再生が無いのは厳しいなぁ、Hシーンでの女の子は台詞がいい感じだっただけに。このあたりも前作に比べてパワーダウン・・・。

 その他CG的な所に関しては、立ちCGに遠近2パターンがあるところと、時たまテキストがCGに被さるように表示されるところが変わっていますか。
 前者はキャラクターの距離感ってのが手軽に表現できるところがポイント。この手法はいくつかのゲームでみたことがありますが、私が最初に見たのはLeafの痕かな?このときは食卓における位置関係って感じで、その場限りの使用だったのですが。
 で、本作では遠近パターンを使っている代わりに立ちCGのポーズ違いパターンがほとんどありません。しかしそれに関しては、他の作品に比べて妙に大きいメッセージボックスの上に表示される顔CG(普通はメッセージの左横に表示されますよね)のパターンがそれを補っているようです。
 あと、後者のCGが暗くなってテキストが被さるように表示される表現。一応精神感応というか、妖怪などとの言葉を使わない会話のシーンに使われているようなのですが、特にそういう表現を必要としない場面でもあったして統一感が無くて妙。なによりも陵辱シーンで使われることが多く、CGとテキストが同時に楽しめないのが何より悔しい。何でそういうことするかなぁ〜。

 さて、全体的にシナリオはプロットや設定なども良くできていると思うのですが、全体としてボリューム不足でいまいち盛り上がっていない。先ほどのHに関することも含めて、これから盛り上がるぞ〜〜ってところでなんか淡泊にシーンが飛ばされちゃったりしてなんかダイジェスト版を見ているような気がしました。途中はともかくラストくらいはもっとくどいくらいに盛り上げても良かったんじゃないかなぁ。特にユウエンドは必殺技一発で終わっちゃうし・・・・。そんな中ではやはり恵子シナリオが一番まとまっていたかなぁ。それでももう少し陵辱と純愛のメリハリをつけて欲しかったですが。基本的コンセプトとしては陵辱シーンがどど〜〜んと嫌になるくらいあって、そんな中でも純愛があったりして最後は恥ずかしいくらいの愛を持って悪に立ち向かいさわやかに締めるってところだと思うんで・・・・。

 とにかく恵子がらみの設定は見るべき所もあるのですが、詰めが甘いというか、もう少し引っ張ってくれ〜っていうところで切られてしまう、ちょっと欲求不満気味の作品でした。

 おっと、忘れていましたが、プレイ環境によってはバグでプレイ不能になることがあるので、購入したらまずはHPにてパッチをDLしてくださいね(^^;(00.10.7)

その後、新しいパッチが出まして、シーン再生機能がちゃんと追加され、さらにCGモードでのCGバリエーションの表示もされるようになりました。初めからそういう機能があるに越したことはありませんが、プレイヤーの意見を素早く取り入れていく姿勢は評価できると思います。この調子で追加シナリオとか作ってくれないかなぁ〜。 (00.10.16)

評価:71

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