にがうりは栽培されている産地によって、品種が多少異なっています。また、一般家庭用に園芸店で売られている種にもいくつかの種類があります。ここでは園芸店で売られている種類をメインに紹介します。

▲あばしゴーヤ
▲長れいし
▲太れいし(タキイ)
沖縄地方でよく見られる太くてずんぐりしたにがうりです。ハリセンボンという魚(沖縄名:アバサー)に似ているのでこの名前がつきました。味は苦味が少なく肉厚でジューシーです。長さ20〜30cm。太さも、直径7cmから15cmまで様々

見ての通り、キウリの用に細長いにがうりです。九州地方で栽培されているものは、このタイプが多いようです。太さは直径4〜6cm位ですが、長さは約20cmから長いものは80cm以上になることもあります。苗で売られている場合もあります。

太れいしは一般的にうす緑色〜白に近い緑色のにがうりです。でも味や食感は市販のものと変わりません。長さは8cmから10cm位と小降りで、太さが5〜6cmが普通です。苗で売られている場合もあります。


▲白れいし(タキイ)
▲ウッチャボルダエ(タキイ)
▲白長れいし(サカタ
文字通りの白いにがうりです。イボは丸みを帯びて極端なトゲ状のものはありません。長さは10cm〜20cmぐらいになり太さは5〜7cmぐらいです。味は苦味が少なくジューシーで、サラダにも向いています。 観賞用や垣根用に売られている変わったにがうりです。別名「プチレイシ」ともいいます。実はかなり小さく、イボはトゲ状になっています。長さは3〜5cm、太さは2〜3cmです。苦味はかなり強く食用にはいて記しません。 今は売られていない「幻のにがうり」です。1996年までサカタのタネで売られていました。長さは20〜30cm。苦味が少なく、食べやすい品種です。

▲タイゴーヤ
▲汐風
▲群星(むるぶし
沖縄のゴーヤーパークで栽培されているタイ産のにがうりです。イボがなくツルっとしています。味は淡泊で苦味がなく、サラダに向いています。タイではこの他にイボの多い普通のにがうりも栽培されています。
冬期にハウスでも栽培できるように品種改良されたにがうりです。長さ20〜30cmを越すものまであります。太さも、直径は7cmから10cmぐらい。栽培農家専用種ですので一般には入手できません。詳しくはこの下をご覧ください
沖縄の八百屋さんでよく見られる太くてずんぐりしたにがうりです長さ20〜30cmを越すものまであります。太さも、直径7cmから15cmまで様々。栽培農家専用種ですので一般には入手できません。詳しくはこの下をご覧ください

▲ベトナムゴーヤ
▲純白苦瓜
▲オーストラリアのゴーヤ
これも沖縄のゴーヤーパークで栽培されているベトナム産のにがうりです。色白でイボが大きく尖っているのが特長です。味は不明。 白レイシと似ていますが、白さからいえばこのにがうりに勝てるものはありません。本当に真っ白です。少し早めに収穫すると相当苦いです。 オーストラリア、メルボルンのベトナム人街で売られていたにがうりです。オーストラリアは植物検疫が厳しいので、当然オーストラリア産です。イボが丸くツルッとしているのが特長です。味は不明。

 これ以外にもまだたくさんありますが。
▲長れいし(サカタのタネ)
▲太れいし(タキイ)
▲中長ゴーヤ(よへな)
▲あばしゴーヤ(よへな)
▲白れいし(タキイ)
▲プチれいし(タキイ)
▲ゴーヤー(みっちゃんホンポ)
▲中長ニガ瓜(トーホク)
▲あばしゴーヤ(アタリや農園)
▲願寿ゴーヤー
▲中長ゴーヤー
▲あばしゴーヤー
   
▲島娘(節成ゴーヤー)
   


 本場沖縄県では県の内外から需要が高まるにつれ、生産量を増やすために昭和61年頃から県の農業試験場などで、品種改良が進められました。その結果、品質が良く、収穫率が高く、病害虫にも強い「群星(むるぶし)」という新種が平成3年に生まれました。これは、中国産の濃緑色のものと沖縄産の多収穫系の交配で生まれたもので、夏場を中心に栽培されています。
 その後、平成7年には「群星」と寒さに強い在来種を交配させた「汐風(しおかぜ)」という品種が生まれました。これは、通年栽培が可能な為、ハウス栽培などで利用されるようになりました。
全国で冬でも購入できるのは、この汐風のおかげでしょうね。
※「群星(むるぶし)」や「汐風(しおかぜ)」の種は一般には市販されていませんので入手は不可能です。食べたものからタネを採取することはできますが。

※資料:名護市発行「ゴーヤー物語」、ゴーヤーパーク
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