にがうりには、ビタミンCをはじめミネラルが多く含まれていて、夏バテ予防や食欲増進に効果があることが以前から知られています。さらに今日では、果皮に含まれる苦味の素「モモルデシン」や「チャランチン」という成分に血糖値を下げる効果があることがわかってきました。このため、糖尿病などに有効な食材のようです。他にも血圧を下げる効果も認められています。
また、種に含まれる成分にも強い血糖値降下作用や精力増強作用があるようですし、葉や茎の成分には、解毒・鎮痛作用があるようです。
さらに、余分な葉や茎をバスタブに入れて「にがうり湯」にすると何らかの効能があるようですね。

まさに、「にがうりに捨てるとこなし」です。


にがうりに含まれる主な成分とその効能

主な成分
主な効能

 タンパク質

 血糖降下作用、腫瘍・ガンの抑制作用、鎮痛作用
 活性酸素の抑制作用

 ビタミンC

 疲労回復、夏バテ防止

 カロチン

 ガンの予防、眼精疲労などの快復、目の健康維持

 モモルデシン

 血糖降下作用(これが苦みのもとです)

 その他

 血圧低下、健胃作用、整腸作用、皮膚の老化防止
 コレステロール値の降下作用
 風邪の予防、便秘など


にがうりの成分分析表(可食部100g当たり)

栄養素
果実・生
油炒め
エネルギー
17kcal
222kcal
水分
94.4%
90.3%
タンパク質
1.0g
1.2g
炭水化物
3.9g
4.6g
カリウム
260mg
260mg
カルシウム
14mg
14mg
マグネシウム
14mg
15mg
リン
31mg
33mg

栄養素
果実・生
油炒め
0.4mg
0.5mg
亜鉛
0.2mg
0.2mg
0.05mg
0.05mg
マンガン
0.10mg
0.11mg
カロチン
210μg
230μg
レチノール当量
35μg
38μg
ビタミンK
41μg
45μg
ビタミンB1
0.05mg
0.05mg

栄養素
果実・生
油炒め
ビタミンB2
0.07mg
0.08mgl
ナイアシン
0.3mg
0.3mg
ビタミンB6
0.06mg
0.06mg
ビタミンB12
0
0
葉酸
72μg
79μg
パントテン酸
0.37mg
0.41mg
ビタミンC
76mg
75mg
食物繊維総量
2.6g
2.8g

※にがうりでもっとも特徴的なのはカロチンとビタミンCの含有量です。食品成分表によるとビタミンCは100g当たり76mgとなっていますが、130mgと書いてある本もあります。いずれにしろ他の野菜や果物などに比べて2〜5倍含んでいて、油で炒めてもほとんどこわれません。これが夏バテ防止に役立っているのでしょうね。

※資料:ゴーヤーパーク、食品成分表(大修館書店)


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