FOOTWORK SETTING Vol2

『ZZRの足周り改良記』 ホイール


まず最初に着手した軽量化はマフラーの交換で、その次はアンダーカウルの取り外しでした。アンダーカウルを取り外すのは好き嫌いが別れると思いますが(大した軽量化じゃないし?)、どうもバリ伝世代の性かハーフカウルが好きなんです。空力的にもマイナスにしかならないし、雨天走行ではエンジンがドロドロに汚れますが、作業性が上がるし夏場のエンジン熱から逃れられます。

ただアンダーカウルを取り外しだだけだとアッパーカウルがばたついて格好悪かったので、『A-TECH』社製のFRPハーフカウル(カーボンは高くて)を通販で購入したんですが、この時驚いたのはカタログの写真ではサイドのエアインテークだと思ってた窪みがただの窪みだった事です。これは塗装に出す時にエアインテーク風グラデーションをつけてもらいました(こだわりの一品)。あと作りがいまいちで穴は合わないしきちんとはまらないしで、取り付けには結構苦労しましたがデザイン的には好みなのでよしとします。

話がえらくそれてしまいましたが本題はホイールでしたね。ホイールの軽量化によって何がどうなるのか?これはよく雑誌でも紹介されてますが、バネ下が軽くなる事によってサスペンションの負担が減り動きが良くなります。それとジャイロ効果が軽減されてブレーキの効きがよくなるってのが一般的ではないでしょうか?ただ気を付けなければいけないのは、ホイールを軽くしてサスペンションの動きが良くなるって事はサスペンションとの相乗効果が必要になるわけで、ただホイールを軽くしただけでは逆に乗りづらくなる可能性があります。実際自分もホイールを交換しただけの状態ではとても走れた状況ではありませんでしたが、この話はまた後程....

ホイールの軽量化といえば車では「てっちん」からアルミホイールへ交換するのが一般的ですが、バイクは大抵アルミホイールです。じゃ軽いのか?いいえかなり重いです。なかなか実際に手で持ってみる機会はないと思いますが、もし機会があったら持ってみると解るでしょう。じゃどうすればよいのか?答はマグネシウムホイールに交換するのです。カーボンホイールなんてのも最近では手に入るようになってしまいましたが、清水の舞台どころか京都タワーから飛び降りるくらいの勇気が必要です(死ぬって?)。マグネシウムホイールといえば路肩やキャッツアイにヒットしただけで割れるとか、すぐ腐食するなんて話をよく聞きますが、最近ではそんな事もなくてきちんと認定(JWL?)を受けてあれば安心して使えるようです。そうなるとどこのブランドを選んでも大した差はないと思いますので、デザインと供給元で選択すれば良いでしょう。

実際に僕が選んだのはBITO R&Dが輸入販売している(伊)Tecnomagnesio社のSuperLightというホイールです。
ホイール選択ではサイズで悩んだのですが、結果的にフロントは純正と同じサイズとし、リアは190サイズのタイヤを履かせてみたかったので6インチ幅としました。この選択には元々180でバランスされているものを190へ交換するにあたっての不安があったんですが、ルックスとフルバンク時の安定感を取ってネガな部分が出たらサスペンションでカバーすればいいとの判断です。で交換してまず感じたのは押して歩いた第一歩目で『か軽い』でした。次に乗ってみて感じたのは切り返しがとっても楽ちん。これはホイールと同時にタイヤもOEMからMICHELINへと交換した事も影響しているとは思いますが、劇的な変化に目から鱗が落ちました。

でも良い事ばかりじゃないのは首都高速へ走りに行った時に解りました。高速コーナーでフロントもリアも暴れまくるんです。バイクを抑えても強烈なうねりが襲って来て首都高の壁に何度も貼り付きかけました。原因は簡単です。ホイールが軽くなった事によってサスペンションの動きがシビアになり、純正のヘボサスでは対応できなくなっていたんですね。(;_;)
この続きは次のサスペンションの話で紹介します。

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