12/02
 先週のバトルでバーニング・オクトパスから招待状を奪い取ったトビタクラブ。
 意気揚々と万願寺カップへと乗り込むが、意外にもというか、やっぱりというか「お前たちを招待したわけではない」とつまみ出されそうになる。
 だが、万願寺タケシに、傘下の新チーム「マイティ・ギアーズ」のお披露目試合の相手ならさせてやると、どうにか参加を認められる。

 マイティ・ギアーズとは、ギアファイト以外の分野で頂点を極めた者たちで編成された、まさに異色のチームだった。
・ローラーボード界のチャンピオン、滝ヒロオミ。
・天才少年棋士、大川キシン。
・少年ハスラー、エディ小林。
・カート小学生部門チャンピオンの轟サトル。
 彼らは、それぞれの得意分野を生かした独自のギアと戦術で、コウヤたちを迎え撃つ。

 それはいいんだけど、轟サトルって、ぜんぜん小学生に見えないぞ。
 コウヤが小5で、万願寺が中1だから、小6くらいか? 26でも通用する顔だぞ。
 F1や普通自動車を運転したって、誰にもとがめられないんじゃ..?

 1戦目は、ジロウVSヒロオミ。ふたりはリトルリーグ時代にバッテリーを組んだ仲だったが、ヒロオミが無理をさせたためにジロウは肩を壊して野球を辞め、責任を感じたヒロオミもまた、野球を捨てていた。
 自分が肩さえ壊さなければと負い目を感じ、本気を出せないジロウ。かつての女房役だけあって彼の心境を見抜いたヒロオミは、彼を挑発。怒りに燃えて全力で挑むジロウだったが、肩の故障が再発し、敗北を喫する。
 ギアのスローイングの度に「ぐぅっ?!」と激痛に苦しむジロウの姿は、笑っちゃいけないとわかってはいても、いかにもスポ根アニメらしくて笑えてしまった。
 

 前回使った「ガオハンター・ブルームーンモード」の反動で体力を消耗したシルバーは、例のバーの隅っこで、毛布にくるまって寝ていた。
 氏素性を知らない彼にねぐらまで提供するとは、なんて気前のいいマスターなんだ。
 いろいろ苦労があったんだろうな。

 子供たちにプレゼントを配り歩くクリスマスオルグ。
 一時は彼を疑うガオレッドだったが、ツエツエ、ヤバイバらに痛めつけられても頑に人間との共存を貫こうとする彼の姿勢に、心を動かされていく。
 筆者も「炭火焼オルグの例もあるし、ひょっとして..」と思ったが、ラセツが「ガオゴッドを味方にできなかった以上、人間との和平も考えるべきかもしれん」と言い出したり、クリスマスオルグが「和平の証しに、お互いの武器を交換しましょう」とレッドからGフォンを取り上げたあたりで、やっと罠だと気づいた。

 ところで、本編では炭火焼オルグが一言も話題にのぼらなかったな。人間との共存、破壊活動の拒否を理由に、最後は殺されてしまった(後に人間に生まれ変わったけど、ガオレンジャーはそのことを知らない)ので、あえて口にするのを避けたのだろうか。

 本性を現わし、レッドを拘束するクリスマスオルグ。レッドは、Gフォンと交換したクリスマスオルグの武器「ずっとはいたままの靴下」で彼を不意打ちし、Gフォンを奪い返して逆転する。
 生死を分けるような大ピンチを、脱力するようなアイテムで切り抜けるとは..

 クリスマスオルグの正体は、凶暴ななクルシメマスオルグだった。
 き、気持ちいいくらいベタベタなオチだな..
 

 翔一が記憶を取り戻し、沢木哲也という本名が明らかになりましたが、ややこしいのでこれまで通り「アギトに変身する方を津上翔一」「黒い青年の知り合いを沢木哲也」と呼ぶ事にします。

 氷川G3をエルロードに倒され、怒る翔一アギト。マグマのような超重ライダーパンチが唸り、続けてエクシードギルスのかかと落とし、木野アギトのライダーキック、最後に閃光アギトのライダーキックが炸裂。エルロードは本体こそ逃げ延びたものの、大爆発して果てた。
 さすがに「水のエル」の異名を持つだけあって、攻撃が命中するたびにバシャッ、バシャッ、っと水しぶきが上がるのが、いかにも水の怪人っぽかった。

 氷川は病院に収容され、命は取り止めた。だが、エルロードに倒されてから最後まで、台詞も顔出しも全くなし。
「普通の人間が手出しできない、超能力を持たされた者たちの戦い」という側面が、氷川の一時退場によって強調された感じだった。

 エルロードをも倒した、アギトの力の強大さに驚いた黒い青年は、ついに自ら動く決心をし、措置入院先の病院から外界へと「降臨」する。
 最初に狙いをつけられたのは、木野薫。彼は青年の力の前に全く手も足も出ず、ついには「アギトの力(白い少年)」を吸い取られ、変身不能にされてしまう。
って、えぇ?! 人間を殺さずに「アギトの力」を吸い取ることができるなら、なんで黒い青年が最初から動かなかったんだ?!
 あ、でも、オウルロードによる殺人も同時進行で行われていたから、青年が吸引できるのは、変身可能レベルにまで増大した力だけなのかもしれない。
 何の自覚も使命感もなく、超能力を持っていることにすら気づかない人間たちが次々と殺され、自覚や使命感を持って変身して戦う人間たちが、力を奪われるだけで放免される。
 なんという皮肉だ..

 アギトとしてだけでなく、素の状態でもインパクトありまくりの木野なんだが、もうここで終わってしまうのか? 涼や翔一まで同じ目にあうのであれば、まだ脈があるんだが。
◆後に変身能力を取り戻したが..

「アギトの力」を吸い取られ、木野は変身不能となった。
 白い青年が人類に与えた力とは、種ひとつ取り除いただけで消え失せてしまうような、ちゃちなものだったのか? 人類は、白い青年の自己満足によって望みもしない力を与えられたばかりに、黒い青年とその使徒たちに殺される羽目になってしまったのか?
 それではあまりにも、白い青年が「ただの身勝手野郎」になってしまうので、もう少し考えてみる。
 あるいは「アギトの力」とは、あくまで進化のきっかけに過ぎず、将来的には(何世代先かは知らないが)人類は完全に「アギトの力」の介入から離れた進化を遂げていくのかもしれない。
「アギト」と呼ばれる姿は、「人類の進化を阻害するもの」と戦うために「アギトの力」をフル稼働させて作り上げた緊急戦闘用進化体であり、そのため「力」を奪われると同時に、普通の人間に戻ってしまった、とも考えられそうだ。
 

「番長学園」というテーブルトークRPGがある。
「番長」と呼ばれる、超能力(番長能力)を持つ高校生たちが、日本を支配する「豪巌帝国」と、その支配と戦う「番長学園」の二大陣営に分かれて、ギャグありシリアスありのアツい戦いを繰り広げるという話なんだが、ここで、「番長」を「アルター使い」、「番長能力」を「アルター能力」と置き換えると、実にしっくりくる。
 そこで、「スクライド」各キャラの通り名を考えてみた。

 カズマ    → 鉄拳番長、チンピラ番長、猛獣番長(最終形態)
 劉鳳     → 風紀委員番長、超機動番長(最終形態)
 クーガー   → カッ飛び番長、文化番長、シャコタン番長(古!)
 瓜核     → スイカ番長
 シェリス   → ブースト番長、カンフル番長、サポート番長、補給番長、番長天使(最終形態)
 あすか    → 玉番長、多目的番長、マルチ番長

 立浪ジョージ → マグナム番長、大砲番長、馬並み番長
 雲慶     → シナリオ番長
 エマージー  → 勇者番長、ピンチ番長、ヒロイン番長、マゾ番長、テロ番長
 来夏月    → ハーレム番長(常夏三姉妹は番長ガールズ)
 ダース    → 番長兵、兵隊番長

 あやせ → 人魚番長、セイレーン番長
 ビフ  → カナヅチ番長(泳げなかったりして)
(そうか、ふたりが組んでいた(?)のは「水つながり」だからか)

 ジグマール → 総番長、黒幕番長、プロト番長
 イーリャン → 丸見え番長(絶対知覚もこう書くとスケベっぽいな)、綾波番長

 無常矜持  → 背広番長、グラサン番長、吸い込み番長、キチガイ番長、無限番長、イモ虫番長(臨終形態)

 由詫かなみ → ねむり姫番長、夢番長、リボン番長
(ふたりのように通り名をつけるとしたら、「夢色リボンのかなみ」?)
 
「向こう側の世界」    → 番長界、番長スペース
「向こう側の領域の結晶」 → 番長神
 ロストグラウンド    → 番長島(ばんちょうじま)
 

 12/03
 カイにブラックドランザーのビットを渡し、「これでお前はもっと強くなれる」と悪魔のささやきを吹き込む火渡宗一郎。
 これって、「ガンダムが3倍強くなる回路」を渡そうとする、アムロの親父そっくり..

 決勝戦1日目、カイVSセルゲイ。
 ブラックを使わず、ドランザーで勝負に出たカイは、2ポイントを先取されて敗北。朱雀も奪われてしまう。
 だが、呪われた力ではなく、聖獣や仲間を信じる心によって朱雀の力を最大限に発揮し、望みうる最高のバトルを繰り広げたカイは、ついにボーグ、そして祖父、宗一郎の呪縛を断ち切った。

 世界の運命がかかっているバトルの、最初の一戦を落として「負けちまったな」と苦笑するカイの神経もすごいが、その彼に笑って「ドンマイ!」と声をかけられるタカオたちもすごいよな。カイが全力で戦ったことへの賞賛と、後の2戦を勝ち抜く自信と覚悟がなければ、とてもできることではない。
 逆に、勝ったはずのロシアチームの方が、「これ以上試合が長引くようなら、生きて修道院(秘密訓練所)に戻れると思うな!!」などと叱責されていて、「悪の組織は大変だな」という感じだった。
 

 12/05
 野村沙知代、脱税容疑で逮捕。
 今更なんだけど、ものすごいオッサン顔だな。
 

 シェリスはネイティブだったころ、暴力グループに捕えられ、殺されそうになっていたところを劉鳳に助けられ、それ以来、彼と行動を共にしていた。
 劉鳳がシェリスにかけた、最初の言葉。
「ここにいた犯罪者たちは、すべて検挙しました。あなたはもう、自由です」
「検挙」っていうのは、警告もなしにいきなりアジトの天井を崩して、中の人間を生き埋めにしたことを指すのか(笑)?

 中央制御室をどうにかできれば、「城」全体にもダメージを与えられると提案する水守。
 クーガーは、彼女を先に制御室へ行かせ、現われた無常に挑むが、かなみの能力とリンクした無常には、ラディカルグッドスピード全身装着のスピードすら見切られてしまう。
 無常は、アルター吸引能力「アブソープション」によってクーガーのアルターを引き剥がすと、最後は「白と黒のアルター」からもらい受けた(奪い取った?)白と黒の腕(ホワイトトリック&ブラックジョーカー)で、彼にとどめを刺した..

 でもクーガーは、来夏月のように喰われたわけではなく、しかも、動かなくなった彼と彼のサングラスが、何度もアップになっているんだよな。
◆やっぱりしっかり生きていたが、彼の残り寿命は..

 ところで、「かなみの深層心理アクセス能力を利用して相手の攻撃を読む無常」って、「真魚の予知能力を利用して相手の攻撃を読むG4システム」によく似ている。

 無常が劉鳳に差し向けた刺客は、あの「白と黒のアルター」 無常の操り人形に落ちぶれたとはいえ、その力は絶大。絶影の融合装着を思い通りにコントロールできない劉鳳は、彼の腕に貫かれ、絶命..
 駆けつけたシェリスは、使えば即、死を意味するエターナル・デボーテの真の力を開放する。
 シェリスの周りの建材が次々と変換され、彼女の背には巨大な白い翼、その背後には、巨大な女神像が構築されていく。
 光が一帯を包み、シェリスの唇が劉鳳のそれと重なる。
 劉鳳が意識を取り戻した時、彼女は衣服と髪飾りを残して、跡形もなく消え去っていた。
 この物語は、血と汗と拳が飛び交う番長アニメのはずだが、こっぱずかしいのを押し殺して、あえて言おう。
「彼女は、この時のために遣わされた天使だったに違いない」
「彼女はきっと、天に召されたのだろう..」
「ひょっとすると、劉鳳の背後霊になったかもしれないが..」

 シェリスの犠牲によってよみがえったものの、彼女にどう報いていいのかわからず、ただうろたえるばかりの劉鳳。
「シェリス、どうして俺なんかのために..? 俺は..どうしたらいいんだ..?」
 そこへ通りかかったカズマが、胸ぐらをつかみ上げて怒鳴りつける。
「何をガマンしていやがる?!
 お前はいま、いていいっ!!」
 カズマ、お前って、なんていいヤツなんだ。

 残されたシェリスの衣服にすがりつき、狂ったように声をあげ、泣き崩れる劉鳳。
「プラグスーツにすがりついて泣くミサト」を、ここまで組み替えてなおかつ、批判のしようがないくらい感動的なシーンに仕上げてしまうとは..
 筆者はシェリスの愛に加えて、脚本の見事さにも泣きたくなる思いだった。
 

 12/07
 次回、いよいよカイトがワイバリオンと合身。
 久しぶりにワイバリオンに台詞が与えられそうだ。最近は出て来てすぐにグラディオンと合体していたからな..

 4大ウェブナイトとワイバリオン以外のウェブナイトの出番も、久しぶりにあるらしい。
「ジャギ攻撃でグラディオンたちが出撃できない」ということなので、マスターが動けない分を彼らがなんとかするのか、あるいはマスターが動けないから、それ以外のウェブナイトはさらに動きようがないのか..

 なんか彼ら(ジャガオンたち)って、「スーパーロボット大戦シリーズ」によくいる、
「エース級の頭数がそろうにしたがって、母艦待機(または倉庫番)が多くなるパイロット」(バーニィとかエマとか)
に似ていないだろうか?
 グラディオンやダイタリオンの追加武装としての価値はあるが、ドラマではあまり出番をもらえないジャガオンたち。
 戦力としては使えないが、ドラマではたまに出番がある、スパロボ2軍パイロット。
 どっちがマシだろう..?
 

 12/09
 万願寺カップ、エキシビジョンマッチ第2戦。
 キョウスケの相手は、天才少年棋士、大川キシン(まんまやね)。
 天才ギアマスターの名を欲しいままにするキョウスケだったが、人付き合いは苦手らしく、キシンの挑発に我を忘れて翻弄され、反則行為であるAIチップまで投入するも、敗北。
 雨に打たれながら、キョウスケは絶叫する。
「オレに、オレに、もっと強いギアをぉぉぉぉっ!!」
 その力押ししか考えないところが、おまえさんの敗因だと思うんだが..
 

 木野の「アギトの力」を吸い取り、駆けつけた涼にも攻撃を加える黒い青年。
 だが青年は突然苦しみだし、涼は木野を連れてその場を離脱する。
「アギトの力(白い少年)」を取り込んだ副作用か?

 木野をマンションまで運び、翔一に青年の事を知らせるべく立ち去る涼。去りぎわに、
「あんたは俺を助けた。あんたも変わったな」
 確かに、木野は駆けつけた涼に「逃げろ! あいつ(青年)とは戦ってはならない!!」
と、声の限りに叫んでいた。すべてのアギトを邪魔者としていた、以前の彼からは考えられない行動だよな。
 そういえば、先週氷川が負傷した時、病院を紹介したのは木野だったよな。この時は単に、氷川がアギトではないから助けただけなのかもしれないが。

 ついに涼までが、「アギトの力」を奪われてしまう。
 拒絶反応らしき痛みに苦しむ青年。主役クラスなのに変身不能にされる涼。
 なんとかなりそうだな。

 北條から、真魚が超能力者であることを知らされて、驚く翔一。
 あれ、劇場版で、彼女がなんのために自衛隊にさらわれたのか、誰からも説明されなかったのか?

 オウルロードを、6本角もアギトマークも出さず、ライダーパンチで撃破する翔一アギト(しかも金)
 シャイニング変身とかの影響で、金のアギトのパワーも上がっているのだろうか?

 風谷信幸殺害事件の犯人として、アギト化した翔一の姉、雪菜の名が浮上する。
 その直後、沢木が、美杉教授が、次々と「彼女が死んだのは、私のせいだ!」と主張しだす。
 美杉教授が事件に関わっているらしいことは、早くから視聴者に暗示されていたが、早すぎて、今までその事をすっかり忘れていた視聴者もいるのでは..?

 雪菜の例を出して、「すべてのアギトが、人類の味方になるとは限らない」と危機感をあらわにする北條。
 では、どうしようというんだろうか? アギトになるかどうか、その力を悪用するかどうかもわからないのに、超能力があるというだけで一般市民を抹殺、収監しようというのであれば、それはアンノウンがしていることとまったく変わらない。
 翔一や木野をスカウトして、HOLYのような「アギトによる対アギト犯罪特殊部隊」でも作ろうというのか?

 アンノウンによる殺人は、東京を中心とした関東地方一帯にほぼ限られている。
 アギト化の可能性がある人間が、地球上のごく一部の地域に集中して出現していることになる。
 未確認生命体事件が、アギトの出現を促したとは考えられないだろうか?
 未確認生命体の目的は、最後のひとりになるまで人類や同族を殺し尽くすこと。それを感じ取った「アギトの力」もしくは人類の防衛本能が、未確認生命体事件の主な発生地である関東地方の人類のアギト化を促進した、とは考えられないだろうか?
 

「海底軍艦」「地球防衛軍」等でおなじみの未来絵作家、小松崎茂氏が死去。
 

 12/10
「鬼平犯科帳」の相模の彦十役でおなじみの江戸家猫八氏が、本日お亡くなりになりました。心よりお悔やみを申し上げます。

 その大訃報の直後、「田代まさし、のぞきの現行犯で逮捕」という情けないニュースが飛び込んで来た..
 ラッツ&スターが健在だったら、「田代まさし容疑者」ではなく「田代まさしメンバー」と呼ばれていたのだろうか。
(それはないって)
 

 今週のジャンプ、原作のほうの「ジャーマンキング」を読む。
 蓮を救うため、次の対戦相手であるアイアン・メイデンに彼の蘇生を依頼する葉。
 メイデンが出した交換条件は、葉の試合放棄。
 葉はそれをあっさりと受け入れて、その場を立ち去る。
 その直後、今までに登場したキャラたちが、次々とでっかいコマ割で描かれていく。
「ま、まさか、主人公がまったく関知しないところでシャーマンファイトや世界の命運に決着がついて、このまま連載終了?!」
とあわてたが、よかった、ちゃんと続くらしい。
 

 ベイブレード・ロシア大会第2戦。
 ボーグの次の刺客、ボリス(水田わさび)は、「ボーグでもっとも残忍な戦闘マシーン」と言われていたが、クールな風貌と高い声のギャップがあり過ぎて、なんか迫力不足だった。
 

 12/12
 「魔城」の中心部にたどり着くカズマと劉鳳。
 かなみを人質に取られ、劉鳳はひるむが、カズマは彼女の涙からその意志を汲み取り、あくまで無常に向かっていく。
「来夏月の言う通り、本当に人の話を聞かない人ですネェ..」
 逃げ帰った来夏月が、カズマへの悪口雑言と自己正当化の弁をありったけまくしたてた挙げ句、無残に消された姿が目に浮かぶようだ。

 クーガーはやっぱり生きていた。
 彼はラディカル・グッドスピード(ビーグル)で水守、瓜核、イーリャンを脱出させ、自分はかなみとイーリャンの弟たちを救出。水守らが三人を回収した時、クーガーはすでに姿を消していた。
 彼の身体は、本土で受けた「精製」のために余命いくばくもなく、第2部に入ってからは決着が近いと悟ったのか、惜しげもなく力を使いまくっていた。
 自分が死ぬところを、誰にも見せたくなかったのだろう。

「白と黒のアルター」と対峙する劉鳳。彼はシェリスが残した髪飾りを放り投げ、それを媒介として絶影との融合合体を遂げる。
 こ、これって、第1部最終決戦で、カズマが君島の拳銃を放り投げてシェルブリットを発動させた時とそっくり.. 劉鳳がその事を覚えていてやったかどうかはわからないが..
 
 無常を倒すために全てを捨て、シェルブリットを全身装着モードに進化させたカズマ。
 その姿は、獅子王凱イークイップモードを獣人化させたかの如く猛々しく、その拳から繰り出される膨大なエネルギーは、アブソープションの許容量を超えて無常を破裂寸前にまで膨らませ、ホワイトトリック&ブラックジョーカーすら難なく粉砕する!!

 カズマにボコられて、一度は「向こう側」に飛ばされた無常だが、力を手に入れ、世にも醜悪な姿となって「扉」の向こうから這い出してきた。
 でもやっぱり、カズマの前には無力。すでにボロボロのはずのカズマを前にして、恐怖する無常。
「あなたは、命が惜しくないのですカァァァァッ?!」
 人間の原型をとどめてない、お前が言うな。

 次回「ネイティブ」
 本土からの経済援助を絶たれ、自立の道を歩みはじめるロストグラウンド。
 ブローカーとして(?)物資の調達にあたるあすか、畑を耕す瓜核とイーリャン、学校(寺子屋?)を開業する水守。
 そして、ロストグラウンドに迫り来る大艦隊を、たったふたりで迎え撃つカズマと劉鳳。
 無常を倒したくらいだから、いまさら能力者や通常戦力が何万人攻めて来たところで問題ではないだろう。あのふたりなら、デイジーカッターの爆風を切り裂いたり、バンカーバスターを頭突きで弾き返したりするくらいは、平気でやるだろう。
 だが、力を使うたびに、ふたりの命は確実に削り取られていく..
 

 12/14
 デリトロスモンスター「ボートン」(トンボ型)によって拘束、出撃不能にされたケントたち。ただひとり難を逃れたカイトは、彼の意志を汲み取ったワイバリオンと合体。ボートンにダメージを与えることに成功し、見事ケントらを救い出す。
 今日は、「ワイバリオンって、単体でもかなり戦えるんだな」という話だった。

 それぞれにウェブダイバーを得たグラディオンとワイバリオンは、ビクトリーグラディオンに合体するなり、最終形態「ビクトリーマキシマ」を発動。
 外形は変わらないものの、発光したり能力全般が上がったりするので、V-MAXやスーパーモードのようなものらしい。
 

 12/16
 万願寺カップ・エキシビジョンマッチ第3戦。
 クロウドの相手は、ハスラー界からクラッシュギアに参入したエディ小林。
 軟弱な初心者に見えた彼の正体は、闇のギアファイト界で最強を誇り、公式戦でも反則ギリギリのスペックのマシンを使い、当然心理戦にも長けているという、歴戦の猛者だった。
 本性を現したエディは、クロウドを嘲笑する。
「オレは、負ければその日の食事にも困るような世界をのし上がってきた。勝利への執念がないお前など、オレの敵ではない!!」
 そして彼の言う通り、クロウドは敗北した。
 う〜ん、近未来の日本に「負ければその日の食事にも困る」なんていう、麻雀漫画のような裏勝負師の世界が存在するとは。でも、第二次大戦後と同様に、現代にも不況という混乱期が存在する。貧困層と、彼らがのし上がるための裏世界は、そう簡単にはなくならないということか。

 ところで、マイティギアーズのメンバーって、全員ギアの扱いだけでなく、心理戦にも長けているな。
 おまけに各界の頂点を極めているだけあって、プライドも高いときている。
 ひょっとして、チームとはいいつつ、仲はあまり良くないのでは? ギアファイトでは、タッグやバトルロイヤルはあまりやらないようだから、さほど問題はなさそうだが。
 

 アンノウンによる殺人現場で北條と氷川が、河野さんの前で、翔一がアギトであることを口にしていたんだが、河野さんに驚いた様子はなかった。
 あれ、アギトが人間であることには箝口令が敷かれていたのでは? 河野さんはアンノウン事件にも当たるから、別にいいのか?

 ところで、「8MフレッツADSL」のCMに出ている獣医さんって、河野さんだな。

 視力の異常を感じる氷川。
 戦闘の後遺症か?

 姉の雪菜が真魚の父を殺してしまったことにショックを受ける翔一。
 彼は「アギトの力をもらいます」という黒い青年の攻撃を受け入れ、力を消失する。
 一方、「何ができるかわからないが..」と自分の衝動に戸惑いながらも、翔一の元へと急ぐ涼と木野。
 なんか、来週で正式にライダーチームが誕生しそうな感じだ。
 

 NHK「笑いがいちばん」を見た。
 オール阪神・巨人が「わたしらが漫才してる途中で台風速報とかのテロップが出ると、巨人の顔が隠れるんですわ」というネタをやってる最中に、「先ほど東北地方で地震がありました。場所は〜」というテロップが画面上部に出て、巨人の顔がしっかり隠れていた。
 ナイス、東北!!
 

 12/17
 前から気になっていたんだが、ロシア編に入ってから、キョウジュとエミリーが急に親密になっていないか?
 

 12/19
 北朝鮮が、”行方不明者”の捜索を中止したと発表。
 どうせ捜索活動なんて、最初からしていなかっただろう。
 しかし、資金源の朝鮮総聯を叩かれ、今また「コメを送るな!!」と言わんばかりのこの態度。
 何かの兆候か?
 

 本土からの侵攻軍を次々と叩き潰す、我らが無敵番長ふたり。
 大攻勢が近いことを悟った(本能でか?)ふたりは、それぞれかなみ、水守に別れを告げる。
 劉鳳が水守を「桐生さん」と他人行儀に呼んだのは、死期が近い(?)ことや、自分を愛して死んでいったシェリスを置いて、水守と添い遂げることに抵抗があるからかもしれない。

 海岸で侵攻軍を待ち受けるふたり。
「かなみはいいのか?」
「呼ぶ捨てにすんなっつってるだろうが!!」
 カズマよ、お前はクールでくそ真面目でいけすかない劉鳳が、かなみをちゃん付けで呼ぶ姿を、見たいのか?

 本土が送り込んだ大艦隊(海上空母、空中空母、艦載機、全てダースの作り出したアルター!)を、たった数分(推定)で全滅させるふたり。
 どうやら現在の本土側の戦力は、マインドコントロール兵であるダースのみで、無常矜持のような自分の意志で動く能力者は、もういないらしい。

 ところで、最終回いっこ前だというのに、本土側の責任者とは、どういう立場にいる、何という名前の奴なのか、いまだにはっきりしない。
 肉体、精神ともに超人的な主人公を脅かす(?)最大の敵が、野心に取り憑かれた「普通の人間たち」というのは、なんか気味の悪いものがあるな。

 やはりアルターの全身装着の反動は大きいらしく、カズマ、劉鳳ともに、肉体に刻まれる回路パターン状の模様は、すでに顔にまで刻まれはじめていた。
 確実にヤバくなっていく上に、力の出し惜しみをしようとしないふたり。一方本土側は、どうせアルター能力者は確実に増え続けるからと、長期戦の構えを取り始めた。
 あと10年あれば、健全に育ったアルター使いたちの組織化が進み、ふたりなしでも本土と戦うことができるかもしれない。だが、2年後とか5年後だと、ロストグラウンド側の防衛力がそろう前に、ふたりの寿命が尽きる可能性がある。
 ここで出てくるのは、かなみが大化けする可能性である。
 本編を見る限り、アルター能力者には下記のような関係が成立する。
・物体を生み出せない者 < 生み出せる者
・自律稼働型 < 融合装着型
・部分装着型 < 全身装着型
 かなみはいわばアルター能力者の最低ラインにいるわけだが、それでも能力者の自覚がない頃から、マッド・ストの精神操作が効かない、常夏三姉妹の正体に漠然とだが気がつく、といった、ある意味カズマや劉鳳すら超える力の片鱗を見せている。
 しかも、自分にアルター能力があることを知ったかなみは、その力をふたりの安否確認のために積極的に使うようになった。
 今は安否確認に使われるのみだが、他人の深層心理にアクセスできるというこの能力、順調に伸ばしていけば、本土側から野心を奪う、ダースのアルター能力を封じたり、あるいは正気に戻す。ロストグラウンド住民のアルター能力を開花させる、など、さまざまな防御策が取れるのではないだろうか。

 本土からの攻撃が沈静化したのを見はからって、お互いのもやもやを晴らすべく、再びぶつかりあう、カズマと劉鳳。
 第1話では、実力に差があり過ぎてカズマが惨敗。それ以来、ふたりとも格段に強くなったが、勝負にはいつも横槍が入って決着がつかなかった。
 戦いが終わった後、再び今の関係が続くのか、あるいはどちらかがくたばるのか。どっちにしろ、お互いに悔いのないケンカをしてもらいたいものである。
 

 12/20
「金運、女運を向上させるパワーストーン」の広告を、テレビガイドや週刊誌でよく見るが、「ハリー・ポッター」ブームに便乗して、それ関係の石グッズを「賢者の石」って名前で売る業者が、やっぱり出てくるんだろうな。
 

 12/22
 今週の「お江戸でござる」と「生活笑百科」に、高橋源太郎が出ていた。
 うっかり八兵衛で有名な高橋氏だが、素の彼はかなりのご高齢。
 いっそのこと、次の水戸黄門をやってはどうだろうか?
 30年間(!)ご老公のお供をしてきた者にしかできない水戸黄門。
 ギャグとシリアスのメリハリ(というかギャップ)が激しい水戸黄門。
 見てみたい気がする..
 

 12/23
 万願寺グループが、10年の歳月と、800億円の巨費を投じて開発した、究極のギア「鎧輝(がいき)」
 メカアニメ(ミニ四駆、ベイブレードも含めて)数あれど、具体的な製作費が明示されるのは珍しいな。

 万願寺を挑発し、鎧輝とのバトルに挑む、コウヤとガルダイーグル。
 だが、鎧輝は重心移動によってノーマル、ダッシュ、スピンいずれのモードでも最強を誇る、文字どおりの究極ギア。コウヤは兄ユウヤの形見に頼らない独自の戦いぶりは評価されたものの、ガルダイーグルを大破させられてしまう。
 これでトビタクラブは全敗。いくら序盤とはいえ、主人公チームがここまでボロクソにされてしまうとは、恐るべし、万願寺グループ。

 でも、いつも余裕こいてる万願寺を、あそこまで本気にさせたというのは、ある意味収穫かもしれない。
 それに、万願寺グループが完成させたばかりの鎧輝と、4年前に真理野ユウヤの手で作られたガルダイーグルの性能差(ダッシュ力、スピン速度)が3:1というのも、逆に考えれば、
「大企業グループが財力技術力を注ぎ込んで作り上げたギアが、一個人が4年も前に作り上げたそれの、たった3倍の性能しか出せなかった」という解釈もできる。

 ところで、クラッシュギアの世界ではAIチップの使用が禁止されているはずだが、鎧輝の重心移動はどうやってコントロールしているんだろう?
 自律制御チップはダメだけど、脳波操縦チップとかはいいのか?
◆そもそも脳波操縦システムでも積まない限り、ミニ四駆サイズのマシンがあんな広いスタジアムでガンガン肉弾戦なんてできないよな。

  マイティ・ギアーズは万願寺グループの新チームなわけだが、ではリーダーの万願寺タケシは、彼らとは別に直轄のチームを持っているわけだな。
(筆者が見はじめたのは3話からなので、知識が中途半端)
 大企業グループの社長の息子が、金と技術にものを言わせて自分のための最強のチームやマシンを作るというのはよくある話だが、万願寺が直轄チームとは別にマイティ・ギアーズを結成したのは、金と技術と人材にものを言わせて、最強の敵を作るためだったのではないだろうか。選手を異分野や闇バトル界からの参入者で固めたのも、ギアファイトだけが本業の者には思いも寄らないような斬新な戦術、戦略を研究させることで、自身の危機意識や向上心をより刺激するためではないだろうか(あるいは、ギアファイト界全体のレベル向上まで考えているのかもしれない)。少なくとも、自分が自分のスカウトした人材に敗れることは、万願寺にとって屈辱以外の何者でもないだろう。
 こうして考えると、万願寺タケシが単に「勝利のためなら手段(反則以外)を選ばない」
だけでなく、自分にも厳しい漢であることに戦慄させされる。
 あるいは、事故死したライバル、真理野ユウヤに最後まで勝てなかったことが、彼の心の飢えとなり、それが「最大の敵がいないのなら、自分で作ればいい」という行動(まだ仮説だが)に走らせたのかもしれない。
 

 やっとのことで、3人目のハイネスデュークオルグ・ラセツを倒したガオレンジャー。
 喜ぶ間もなく、すぐ4人目が出てくるのかと思いきや、次回はガオズロックの修復としばしの骨休み。戦闘も、ヤバイバがちょっかい出しにくるだけらしい。
 でもラストで、シルエットや声だけ出るとか、なんかやるんだろうな。
◆やらなかった。
 

 視覚異常に悩まされる氷川。病院で検査を受けるが、眼にも脳にも異常がないとのこと。
 超能力が発現するわけでもなく、身体が異常発熱するわけでもない。アギト化の兆候にしては、すごく地味だよな。だからといって「ストレスが原因」では、あまりにも普通すぎるし。

 翔一、涼、木野から「アギトの力」を吸い取ったものの、拒絶反応に苦しむ黒い青年。
「そんなにやつらのもとへ戻りたいのか。ならば、帰るべき場所を消してやる」
 アギトに変身できなくなった、普通の人間まで殺す気か。だんだん普通の悪役みたいになってきたな。

 真魚をかばって、ヤマアラシロードの針を受ける翔一。木野は、ファルコンロードに受けた傷に苦しみながらも、その場で摘出手術を敢行する。
「クウガ」のヤマアラシ怪人の針が摘出不可能だっただけに、どうせ主役なんだから助かるとはわかっていても、手に汗握るシーンだった。

 真魚たちを助けに飛び込む氷川G3−X。またも視覚異常に悩まされて苦戦するが、その時、北條がGトレーラーに乱入。尾室くんのヘッドセットを奪った北條の指示で、氷川は窮地を脱し、ファルコンロードの撃破にも成功する。
 この時ばかりは、北條がすごくいいヤツに見えた。
 同時に、
「北條は、G3やV1の装着員ではなく、オペレーターを目指すべきだったのではないか?」
「尾室くんの地位なら、簡単に奪えたのに」
「それにしても、尾室くんの立場って一体..」
など、いろんな考えが筆者の頭の中を駆け巡った。

 真魚の許しを得て(笑)、再び戦う決意を固める翔一。変身できないにもかかわらず、彼のパンチはバリアを貫通して、黒い青年の顔面を直撃。青年の体内から次々と「アギトの力」が飛び出し、三人は再び変身する。
 青年は、バリアがGX−05の援護射撃で負荷を受けていたとはいえ、アギトでなくなったはずの翔一が自分を殴れたことに、終始うろたえまくっていた。
「アギトの力」に頼らなくても、人間はある程度の進化を遂げていたということか?
 ひょっとすると、黒い青年は、進化をはじめた現代人類を滅ぼし、従順な新しい人類を創り出そうとするのかもしれない。

 ところで、翔一が「再び立ち上がる」のって、これで何度目だ?(笑)
 自分がアギトであると知った時。エルロードに怯えた時。バーニングフォームを制御できず、国枝を傷つけてしまった時。それで今度だから、4度目か。

 戦いを終え、くつろぐ涼、木野、真島の三人。だが、ファルコンロードの攻撃で致命傷を負っていた木野は、ひっそりと息を引き取る。
 彼の脳裏によぎったのは、猛吹雪の中で、弟の雅人を背負い、気力を振り絞って脱出を図らんとする自分の姿だった。
 せっかく過去を清算して、さあこれからという時期に亡くなってしまうなんて..

 この木野の最期は、同じ井上敏樹脚本による「ひったくりに刺されて死ぬ結城凱」のバージョンアップ版と言えなくもない。
 

 12/24
「ベイブレード」最終回。
 聖獣ウルボーグの力で戦場を異次元世界へと変えてしまったユーリ。彼は、吹き荒れる猛吹雪と聖獣たちによる力押し、さらに仲間の声が届かない環境で、タカオを絶望のどん底に追い込む。はずだった。
 2回戦はユーリの勝利。だが、不利な条件下で、互角の状況(一勝一敗)に持ち込まれたはずのタカオの一言に、ユーリの氷の心が揺らぐ。
すげえやユーリ!! おまえってなんて強いんだ!!
 ワクワクしてきたぜっ!!」
 おおっ、これこそまさに、スポ根アニメの主人公!!

 絶望的な環境すら楽しむタカオの前に、焦りを覚えるユーリ。彼は支配下の全聖獣を繰り出すが、それでもタカオと共に戦う青龍一匹に手も足も出ない。
 タカオと青龍を支えるもの、それは「希望」 そしてその力は、ユーリの心を揺さぶり、彼に支配されていた聖獣たちをも解放する。

 ボーグの実戦部隊であるロシアチームを倒され、聖獣の軍事利用、世界征服の野望を絶たれた火渡宗一郎だが、まだ諦める気はないらしい。
 でも、大転寺会長の言う通り、タカオたち正義のベイブレーダーがいる限り、何度やってもその度に、彼らが叩き潰してくれるだろう。
(後番組の「ベイブレード2002」は、そういう話になるのか?)

 ボーグは火渡グループの援助で運営されていた機関なので、今後は恐らく、援助を絶たれ(見捨てられ)、首領のヴォルコフらは官憲による摘発を受けると思われる。
 ボーグのブレーダーの中で、改心したのは今のところユーリひとりだが、今後は彼主導で、ロシアのベイブレード界は健全化していくのではないだろうか。
 言葉でわからないヤツには、拳ならぬベイで気持ちをぶつけあえば、きっとわかりあえるだろう。

 決勝戦を見守る世界の人々の中に、アメリカの大統領や高官たちもいたんだが、彼らはもしロシアチーム(ボーグ)が勝利した際には、アメリカの総力をあげてボーグと火渡グループを潰しにかかるつもりだったのかもしれない。

 ユーロ編以来、まったく出てこなかったチーム・フーだが、やっぱり決勝会場に来ていた。
 彼らはユーロチームに復讐するために魔王(?)に魂を売って闇の聖獣を得たわけだが、復讐心を捨てたからといって、制裁を受けたりはしていないようだ。
 青龍も言っていた(最終回にして、はじめて聖獣がしゃべった)が、聖獣の力の源は、持ち主の持つ「希望」 それがマイナス方向からプラス方向に変わる分には、別に構わないのかもしれない。
 あるいは、チーム・フーがこれまで姿を見せなかったのは、聖獣を真に自分たちの友とするために、魔王と死闘を繰り広げていたからかもしれない。
 誰も知らない、闇の「爆転シュート! ベイブレード」 見たい気もする..

 試合を終えたタカオの前に、各国の仲間たちが次々と現われて勝負を持ちかける。
「ようし、みんなまとめてかかって来い!! いっけえっ、ドラグゥゥンッ!!」
 なんて、タカオらしさが引き立つラストシーンなんだ..(涙)
 

「Dr.リンにきいてみて!」を見た。
「聖夜の奇跡 よみがえれ青龍」って、すぐ前にやっていた「ベイブレード」とかぶるようなサブタイトルだな。

 常磐、万里、エディは「洗脳される → 明鈴の前に敵として現われる → 洗脳を解かれる」という、まるでウェブナイトみたいな過程を経て明鈴のナイトになったのだが、まさか初回からレギュラー出演している飛鳥までもが、同じ運命をたどるとは。

 中華風風水美少女が、今週は仲間たちとクリスマスパーティやって、次回は初詣に行くらしい。
 いかにも、日本のアニメだな..
 

 12/26
「スクライド」最終話
 たがいに白黒つけるため、ひたすら殴り合う、カズマと劉鳳。
 どっかんどっかんどっかんどっかんどっかんどっかん殴り合い、ぶっ倒れ..

 ラストシーン、成長したかなみは、ふたりの無事を信じ、また会えることを信じ続ける。
 そして彼女の願いどおり、今日もふたりはロストグラウンドのどこかで、元気に戦い続けていた..

 ふたりの死闘は、それぞれのアルターの第1形態からはじまり、第2形態、最終形態に変わるたびにエスカレート。アルターが砕け散ると、今度は文字通りのつかみ合いのケンカ。
 マニュアルに則ったかのような、すごくきちんとしたケンカだな。しかし、OPの2番の歌詞が「♪ 予定調和 あぁあくびが出てくる〜」なくらいだから、恐らくふたりとも、最終的に死ぬか生き残るかなど、考えもせずに殴り合っていたに違いない。
 ある意味、すばらしい生き方だな。

 この作品はあくまで、カズマと劉鳳の生きざまを描いた物語なので、本土との決着が着かないことは想像がついていたけど、どうやらふたりの肉体の悪化が止まったらしいことには驚いた。
 ふたりとの再会を信じるかなみのアルターが、彼らを生かし続けているのだろうか。
 

 12/27
 田中眞紀子の「台湾も香港のように中国に収斂していくだろう」という発言が、主に台湾で非難の的になっている。
「私は自民党員であると同時に中国共産党員でもある!!」
「日本はかつて、中国を植民地にした。今度は日本が、中国の植民地になる番だ!!」
という確固とした思想があるならまだしも(それはそれでイヤだが)、半端な気持ちで軍国主義や侵略戦争を肯定するような発言をするな。
 

 12/28
「アギト」の次は「仮面ライダー竜騎」
 仮面ライダー独特の大きな目は、騎士の鎧のようなバイザーで覆われ、2本のツノもバイザーに一体化したような感じ。ベルトや腕にはいかにもメカっぽいパーツがつき、カードの挿入で武器や技を発動させるらしい。
 ほとんどメタルヒーローみたいなんだが、どこらへんで仮面ライダーらしさを出すんだろう?
 クウガやアギトは暗いところでは目が光るので、竜騎たちも夜間や必殺技を使う時には目が光るとか、バイザーが開くとかして、仮面ライダーらしい顔になるのだろうか?
◆それはそれで、メタルヒーローみたいだな。

 竜騎は赤色で、ライバル(?)の仮面ライダー・ナイトが青色。
 ウルトラマンガイアとアグルみたいだ..
 

 12/30
 今日の「クラッシュギア」は、
・肩を治すために長崎の名医のもとへ向かうジロウ。
・万願寺の誘いを受け、北海道にあるギア研究所へと向かうキョウスケ。
・敗北のショックが大きく、進退を決めかねているコウヤとクロウド。
と、次の戦いに勝つための「自分にケリを着ける戦い」が始まった、という話だった。
 

「ガオレンジャー」の方は、ほぼ総集編。
 壊されたガオズロックの修復に苦戦するガオレンジャーたちを見て、「力仕事なら、変身してやった方が早いのに」と思った途端、いきなりガオキングによる作業に切り替えて、手っ取り早く片付けてしまった。

 今週に続いて、来週もお笑い系の話らしい。
 

 最後のアンノウンが倒されてから一カ月。アンノウン絶滅の可能性を検討しはじめた上層部は、G3ユニットの一時活動停止を決定する。
 未確認生命体が、時々活動休止期間を取ったことを忘れてないだろうか? それに、未確認生命体対策班とは、いつ現われるかわからない、未確認生命体に続く脅威に対抗するための組織であって、ひと月やそこら怪物が出なくなったからといって、止めたり無くしたりするような性格の組織ではないのでは?

 バイク屋のおやっさん、久々に登場。
「バイクを見れば、持ち主がどんなヤツかわかる」と涼に惚れ込んだ彼は、常連ではあっても素性までは知らないはずの涼に、ここで働かないかと声をかける。
 いい人だ。これで、涼の体のことを知ってもなお受け入れてくれれば、なおいいんだが。

 傷みのひどい涼のバイクを修理しながら、そろそろ買い替えるかと聞くおやっさん。だが涼は、それを断る。
 他のバイクでも、涼(ギルス)の力で変身させること自体は可能だと思うんだが、やはり同じ戦場をくぐり抜けた「相棒」だから、手放せないのだろう。

 翔一は、買い物の途中で偶然、調理師学校時代(つまり記憶喪失前)の恩師、倉本と再会。彼の経営するレストランで働くことになった。
 当然倉本は、彼が「沢木哲也」だと思って接しているはずなのだが、「記憶や本名はともかく、視聴者を混乱させないよう「アギト=津上翔一」と固定する」という脚本の方針なのか、名前を呼ぶ場面は最後までなかった。

 進化をはじめた現在の人類を滅ぼし、自分に従順な新たな人類を創造しようとする、黒い青年。
 彼の力で、さそり座のアンタレスが動きだす。
 アンタレスって、600光年も先にある星なんだが..
 すげえや、さすが神様。

◆天文台が「アンタレスが動きだした!!」と大騒ぎしていたんだが、600光年先の星が動いたのなら、
動いたとわかるのは600年後では?!
 神様だからいいのか?!

 新しい生活をはじめた翔一と涼。
 ふたりは、それぞれの職場で知り合った女性と仲良くなるようなんだが、ひょっとして、青年の仕掛けた最後の罠か?
 
 




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