#1 「海皇紀」  第四巻迄発売中 《月刊少年マガジンにて連載中》

      作:川原正敏  発売元:講談社




<STORY> 伝説の大魔導士イルアンジャを探す、 少女マイア・スアルと兵法者トゥバン・サノオの二人は、とある港町でウォルハン国 の新王カザル・シェイ・ロンと出会う。供の者を失い危機に瀕したロンを救ったのは、 ファン・ガンマ・ビゼンと名乗る、謎の男だった。彼は海の一族の守護神「影船」を 率いており、彼の船は七隻しか無いはずの影船の八番艦だった。彼は一体何者なのか。 そして大魔導士イルアンジャの持つカガクとは?


<EXPLANATION> 舞台は、過去のようで実は未来と言う不思議な世 界です。どうやら、人類は一旦壊滅状態になって、文明が退行してしまっ た様です。話しの端々にその証拠が見え隠れしてまいす。(まあ、作者も 後書きでそう言ってますけどネ)
それにしても、前作「修羅の門」の時もそうでしたが、川原氏の描く物語は、 妙に主人公がらしくない事が多いですネー。どうかすると一話の中で何コ マも出てこなかったりして‥‥。まあ、普段は飄々としていて、イザとなった ら爆発的なパワーを見せつけると言う点では快○ズ○ットのようで中々爽 快かもしれませんが。
カザル・シェイ・ロンのエピソードは、まあ背景説明とキャラクターの紹介と い言った意味合いなのかなーと思っていたら、実はまだ先がありそうな‥‥。 川原氏の物語は、結構以外な伏線があったりして、油断できません。 (「修羅の門」もそうだったし(^^;)
ところで、この物語の中で一番の謎は海の一族でしょう。海の一族が全 ての海洋を治めておりその頂点にいるのが「海王」と言う事で、トゥバンも 「一度会った事がある」と言っていますが、どうもファンはその範疇からは み出しているようです。おそらく、海王縁の者である事は間違い無いので しょうが、一体なんなんでしょう。(もしかして息子とか?)
    

( 1999 / 08 / 08 )





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