山本　浩二（やまもと　こうじ）　１９４６年１０月２５日生まれ・右投げ右打ち

　広島・廿日市高から法政大学を経て６８年ドラフト１位で広島カープに入団。１年目からレギュラーとして活躍、徐々に力を付けて入団時から毎年打率を上げていった。７年目の７５年に初の３０本塁打と初の打率３割を達成。この年はＭＶＰ受賞に加え、打率は.３１９で首位打者獲得。一躍一流プレーヤーの仲間入りをした。９年目の７７年からは長打力にも進境著しく、８１年まで歴代２位となる５年連続４０本塁打をマーク。８４年までは歴代３位の８年連続３０本塁打も達成した。

　７８年に４４本塁打で球団史上初の本塁打王となる。以後タイトル争いの常連となり、本塁打王４度に打点王３度と球界を代表するスラッガーとして活躍。走攻守３拍子揃ったプレーヤーで、８５年には史上２人目の５００本塁打２００盗塁を達成。またゴールデングラブ１０回はセ・リーグの外野手としては歴代最多。背番号「８」は永久欠番。

　オールスターで歴代最多の１４本塁打。プロ１年目から引退の年まで規定打席到達。７２年７月６日から８日にかけて９打数連続安打。７６年１０月２２日から８３年８月２８日まで歴代１１位の８７２試合連続出場。８２年５月１５日の大洋戦でプロ野球通算４万５千号本塁打。８３年４月３０日の阪神戦でサイクルヒット達成。８４年に年間満塁本塁打３本。７５年４月５日のヤクルト戦から９月２４日の大洋戦まで、外野手として３０２守備機会連続無失策のセ・リーグ記録。８４年５月５日の巨人戦で槙原投手から史上１９人目の２０００本安打達成。

　ＭＶＰ２回（７５、８０）、首位打者１回（７５）、本塁打王４回（７８、８０、８１、８３）、打点王３回（７９〜８１）、最多出塁３回（７９、８０、８３）。ベストナイン１０度（７５、７７〜８４、８６）、ゴールデングラブ１０度（７２〜８１）受賞。月間ＭＶＰ５回（７５年８月、７８年８月、８０年６月、８３年４月、８６年４月）。オールスター出場１４度（７３〜８６）、７５年第１戦・７９年第３戦でＭＶＰ受賞。日本シリーズで７５年に敢闘賞、８４年に優秀選手賞を受賞。０８年野球殿堂入り。