アレックス ラミレス 1974年10月3日生まれ・右投げ右打ち

 ピッツバーグ・パイレーツから01年ヤクルトスワローズに入団。1年目から29本塁打、88打点と中軸打者として活躍。翌年はリーグ最多三振を喫したものの打率は.295と向上。3年目の03年はペタジーニ退団の後を受け、4番打者として40本塁打・124打点の好成績で二冠王に輝き、初のベストナインにも選ばれた。リーグ最多の189安打を放ち、打率も.333をマークしたが惜しくも2位で三冠王は逃した。その後も04年は3割30本100打点、05年も30本100打点をクリアし、チームの主砲として不動の地位を築いた。

 06年も4年連続100打点は達成したが打率は.267と来日以来最低の数字。しかし翌07年は右打者では史上初の200安打を達成。またも首位打者は逃したが、自己最高の打率.343をマークして前年の雪辱を果たした。また、122打点で4年ぶりの打点王も獲得した。
 08年は巨人に移籍。チームが変わってもその打棒は変わる事なく、45本塁打と125打点は共に自己最多で2年連続3度目の打点王獲得。13ゲーム差を引っくり返す大逆転優勝に大きく貢献してMVPに選ばれた。

 09年も初の首位打者に3度目の最多安打とコンスタントな活躍で、史上8人目となる2年連続MVPに輝いた。日本タイ記録の7年連続100打点も達成、通算1000打点と300本塁打も射程圏に捉えた。10年は日本新となる8年連続100打点を軽々と達成し自己最多の129打点で4度目の打点王に輝く。また、これも自己最多となる49本塁打で7年ぶりに本塁打王に返り咲いた。打率も後半の追い上げで4年連続6度目の3割打者となった。
 11年は統一球の影響もあり23本と本塁打が激減。打点も73点で連続100打点がストップ。それでも本塁打はリーグ2位、打点は5位と上位の成績だったが2年契約満了もあり移籍を決意。横浜DeNAに2年契約で入団した。

 12年は左足肉離れで開幕スタメンから外れるなど、4月末で打率.215の本塁打ゼロとスタートに失敗。しかし5月末には.276まで数字を上げ、7月には打率.414と打ちまくり月間MVPを獲得し、シーズン打率も3割台に乗せた。最終的に打率・本塁打がリーグ5位、打点が3位と3部門でベスト5入りした。
 そして来日13年目となる2013年シーズン、開幕7試合目となる4月6日のヤクルト戦で1695試合目という歴代2位のスピードで通算2000本安打を達成した。しかしその後は打撃の調子が上がらず、守備面の不安もあってスタメンから外れる事が多くなり、7月18日に登録抹消された。シーズン最終戦で一軍登録され、犠飛で打点を挙げてラストゲームを飾った。

 02年7月6日の広島戦で1試合9打点。04年8月8日の横浜戦から11年7月14日の阪神戦まで歴代9位の985試合連続出場。07年に右打者初の年間200安打。08年5月3日のヤクルト戦から6月4日のオリックス戦まで27試合連続安打。03年から10年までの8年連続100打点は日本記録。13年4月6日のヤクルト戦で石川投手から史上42人目の通算2000本安打達成。

 MVP2回(08、09)、首位打者1回(09)、本塁打王2回(03、10)、打点王4回(03、07、08、10)、最多安打3回(03、07、09)。ベストナイン4度(03、07〜09)受賞。月間MVP9回(03年4月、04年9月、07年7月、07年8月、07年9月、08年5月、09年8月、10年5月、12年7月)受賞。オールスター出場8度(02、03、07〜12)、07年第1戦でMVP受賞。日本シリーズで08年に敢闘賞受賞。

年度別打撃成績(赤字はその年のリーグ最多記録)
    試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 塁打 打点 盗塁 犠打 犠飛 四死球 三振 打率(順位)
01 ヤクルト 138 510 60 143 23 0 29 253 88 1 0 5 32 132 .280(20位)
02 ヤクルト 139 539 65 159 25 0 24 256 92 0 0 4 26 146 .295(13位)
03 ヤクルト 140 567 105 189 34 3 40 349 124 4 0 7 40 104 .333(2位)
04 ヤクルト 129 525 79 160 30 2 31 287 110 2 0 2 30 118 .305(14位)
05 ヤクルト 146 596 70 168 19 1 32 285 104 5 0 3 30 121 .282(20位)
06 ヤクルト 146 603 79 161 28 2 26 271 112 0 0 10 23 104 .267(27位)
07 ヤクルト 144 594 80 204 41 3 29 338 122 0 0 5 29 106 .343(2位)
08 巨人 144 548 84 175 28 0 45 338 125 0 0 3 49 90 .319(7位)
09 巨人 144 577 66 186 35 0 31 314 103 4 0 6 25 88 .322(1位)
10 巨人 144 566 93 172 28 0 49 347 129 1 0 7 33 98 .304(11位)
11 巨人 137 477 39 133 12 1 23 216 73 2 0 5 33 72 .279(9位)
12 DeNA 137 476 40 143 25 0 19 225 76 0 0 3 25 60 .300(5位)
13 DeNA 56 130 6 24 0 0 2 30 14 0 0 1 8 20 .185
                                 
日本13年 1744 6708 866 2017 328 12 380 3509 1272 20 0 61 383 1259 .301
                                 
98 インディアンス 3 8 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 3 .125
99 インディアンス 48 97 11 29 6 1 3 46 18 1 1 0 4 26 .299
00 インディアンス 41 112 13 32 5 1 5 54 12 1 0 0 5 17 .286
パイレーツ 43 115 13 24 6 1 4 44 18 1 1 0 7 32 .209
MLB3年 135 332 38 86 17 3 12 145 48 3 2 0 16 78 .259
                                 
  日米計16年 1879 7040 904 2103 345 15 392 3654 1320 23 2 61 399 1337 .299